よく巷で、ホームページを作りたい!Webサイトを作りたい!Webサービスを作りたい!という声を耳にすることがあるかと思います。

これらの用語は何が違うのでしょうか?

主観も入っているかと思いますが、僕なりの用語の使い分けを述べていきたいと思います。


ホームページ・Webサイトとは

ホームページはインターネットが誕生した直後から登場している歴史の古い用語です。1990年代からよく使われていた用語ですが、単に情報を表示するだけであまり凝ったデザインができない時代でした。

そんな中、多くの個人や企業は自分や自社の紹介をするサイトを作り、そういった個人や企業の紹介サイトがhomepageと呼ばれはじめました。デザインはいたってシンプル、ページ数も1ページ、多くても3、4ページのものがほとんどでした。


しかしインターネットが普及するにつれて、別に自社の紹介だけの役割を担っていたホームページに、自社の持っているいろんな情報やノウハウを発信するブログ記事だったり、お問い合わせ機能だったりをホームページに含められるようになると、単に1枚や数枚だけ表示すればよかったものがページ数や機能がどんどん増え、そして高度なデザイン表現まで求められるようになりました。また、自社のホームページとは別にオウンドメディアなど様々なサイトを開設していくようになりました。

トップページ1ページを指す言葉として誕生した「ホームページ」という呼ばれ方はWebの進化とともに古くなっていき、Web上にあるサイトということでWebサイトという言葉が誕生しました。

今ではホームページという用語自体もWebサイトと同じ意味として使われています。


ただ、僕の見解として感覚的な違いを言うと、

ホームページは企業の紹介サイトのこと、Webサイトはホームページも含むし、企業の紹介サイトに限らないオウンドメディアやあらゆる種類のサイトを指す言葉だと思っています。

つまり、Webサイトが広義、ホームページが狭義としてWebサイトの中の1種(企業や個人の紹介サイト)であるというう包含関係にあるということです。これはあくまで僕の感覚的な違いの説明となります。


Webサービスとは

Webの進化によって、サイトでは単なる情報発信を行うだけでなく、これまで対面で行っていた様々なサービスをWebで代替できるようになりました。たとえば、仕事を依頼するためにフリーランスを探したいときはこのフリーランス名鑑やクラウドワークスなどサイト上でできますし、婚活だってマッチングサイトでできます。

こういった人材紹介サイトや婚活マッチングサイトはこれまでのような提供側主体で情報発信をしていたWebサイトとは色合いが異なりますよね?これまではユーザがWebサイトにある情報を読むだけでしたが、ユーザが会員登録を行い、ユーザがそのサイト内で主体的に活動していくものになります。

こういうものを僕は「Webサービス」と読んでいます。


WebサービスとWebサイトの違いは、Webサービスはデータベースの準備が必須でありなおかつサーバ側でプログラミングが必要です。Webサイトは単にHTMLやCSSを書いて、時にはJavaScriptを使って特殊効果を画面上で表現することはありますが、基本的にはプログラミングというよりもHTMLのコーディングです。コーディングというのはプログラミングとは違って、デザインを実現するために必要なHTMLタグなどを配置していくものとなり、高度なロジックを組む必要のあるプログラミングとは異なるものとなります。


とはいえ、WebサービスもWebサイトの1種として使われることも多いように思います。人によっては用語としては区別していない場合も多々あるので、最初はWebサイト開発の依頼だと思ったらマッチングを行うWebサービスだったという経験も多々あります。


以上、用語の意味の違いを僕の主観的な考えをもとに考察してみました。

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