YouTubeチャンネルの中で最も大事な要素の一つがサムネイルとタイトルですよね。

特にYouTubeチャンネルを開設したばかりの方はどのように設定したらよいのかわからないという方が多いのではないのでしょうか?

今回はそんな方々に向けてサムネイルとタイトルを設定する際の7つの法則を皆様にお伝えします。


自己紹介をしますと、私は登録者5万人超のマスザワ内閣というYouTubeチャンネルを運営し、現在は企業のYouTube運用の会社を経営しています。

その知見と経験から導き出した法則です。他のYouTuberの方の事例も紹介しつつ、具体的に簡潔にお伝えしていきます。


具体的に表現する

動画を表現する際に曖昧に伝えている方が多く見られます。一度動画のタイトルを考えた後にもっと具体的に表現できないかを考えてみましょう。

例えば以下の表現は左が曖昧なもの、右が具体的表現となります。

・迅速な対応→当日中に必ずお返事
・豊富な→32種類ものバリエーション
・おいしい→最後の一滴まで飲み干してしまうくらいの

いかがでしょうか?受け取る印象が左と右では全く違うのではないでしょうか?


このように表現を言い換えることで視聴者の想像力をかき立て、動画を見たいとクリックさせることができるのです。

YouTuberの例でも見てみましょう。

登録者300万人を超える料理系で人気のYouTuber「きまぐれクック」さん。


この動画のタイトルは「元気過ぎて台所をかけまわるマダコをしめて。ぶったぎりにしてワサビで漬け込む料理。」です。現在この動画は880万回もの再生を記録しています。
タイトルを読んでいかがでしょうか?マダコの活き活きとした姿が動画を見る前に想像できますよね。

これが「元気なマダコをしめて、ワサビで漬け込む料理」というタイトルであればここまで再生されなかったでしょう。
「元気」とは具体的にどういうことか、タイトルを付ける際にここを意識できると他のYouTubeチャンネルよりも一歩先に行くことができるでしょう。


疑問をつくる

視聴者に疑問を抱かせることで、中身が気になって動画を見せるようにするというやり方は有効です。
YouTubeの動画ではありませんが、みなさんも知っているもので例をあげると

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」

という映画化までしたベストセラー小説があります。
この本のタイトルを読むと、「え、なんで合格できたの!?」という疑問を持ってしまい、ついつい中身が見たくなってしまったという方も少なくないのではないでしょうか。


さて、YouTubeの例で申し上げましょう。

僭越ながらこちら私の作成した動画となります。


こちらの動画を出した際は登録者1万人程度だったにもかかわらず30万回以上再生されました。
この動画のタイトルは「給料いい、仲がいい、休みがある。なぜそんな会社を辞めた?」です。


ただ「前職を辞めた話」とするのではなく、会社のいい点を挙げた上で会社を辞めたことを伝えています。

働き方改革が叫ばれてホワイト企業がもてはやされる現代。それなのになぜ会社を辞めてしまったのかという疑問をつくったのです。
私のことを知らない人でも理由が気になるように設定したため、再生数が伸びていったのでした。


人気YouTuberの例をあげると登録者70万人超の「マコなり社長」さんはこの疑問を作るという手法をよく使っており、再生数を伸ばしています。
人気の動画のタイトルを挙げると

・常識人間は成功しない (再生回数70万回超)

・結婚式は行かなくていい (再生回数60万回超)

・なぜ「お金稼ぎ」はもう時代遅れなのか (再生回数45万回超)

などがあります。


このように一般常識とは逆の主張をすることで疑問を抱かせて視聴者を獲得するということは非常に有効な手段の一つです。


一つ、注意点を申し上げると、一般常識を覆す動画を出す際はきちんとしたロジックがなければ炎上するということです。

私の動画でもマコなり社長さんの動画でもきちんとしたロジックを通すことで再生数に応じて登録者も伸びました。

ただ人の目を引きたいからといって逆の主張をする動画を出してしまうと迷惑系YouTuberのようになってしまいます。

気をつけましょう。


数字を入れる

具体的表現の1つとなりますが、数字が入っていると誰の目にも明らかであり、想像がしやすくなります。
ちなみにこのブログタイトルも「10分でわかる」「7つの法則」と数字を2つも用いています。
これが「すぐにわかる」「多くの法則」となっていたら、パッと見たときに想像ができにくく、クリックしづらいですよね。


動画の例で申し上げましょう。


こちらは私が初期の方に出した動画「たった10分で全てがわかるキンコン西野氏のオンラインサロン【西野亮廣エンタメ研究所】」です。

現在16万回以上再生されていますが、「たった10分で」という部分、サムネイルの「入って一年」という部分で、初見の方にとっても、この動画はどんな人がどんなことを伝えようとしているのかすぐに想像することができます。



知らないYouTuberの動画を見るということは基本的にハードルの高い作業です。
時間を無駄にしたくないという思考が働くからです。
そのため少しでも初見の方に優しく、数字で具体的に示すことでハードルを下げることが視聴回数の増加につながるのです。


敷居を下げる

先ほども”ハードルを下げる”と表現しましたが、とにかく視聴者の方にとってクリックしやすい動画を作ることが重要です。
タイトルで敷居を下げることで、自分も見ていいんだと思わせるのです。


具体的な表現としては、

日本一わかりやすい・世界一やさしい・初心者のための・誰でもできる

といった表現が当てはまります。

ちなみにこのブログタイトル名も「初心者YouTuberでも」と敷居を下げています。


ではYouTubeの例を見ていきましょう。
お金の勉強に関する動画を上げている登録者40万人超のYouTuber「両学長」さん。


この動画のタイトルは「第161回 【初心者向け】今よりお金持ちになりたい人が2020年中に達成すべき目標3選【お金の勉強 初級編】」です。

初心者向け」「初級編」と、とにかく敷居を下げることを意識していることがわかると思います。

特にお金の話といったものは”自分には難しすぎるかも”と思い、見てくれない方も多くいらっしゃるでしょう。そのため、敷居を下げて”自分でも見ていいんだ”と思わせているのです。


ちなみに、こちらの動画において「お金の勉強 初級編」と書いてありますが、両学長さんの動画に「お金の勉強 中級編・上級編」というのはありません。株式投資編や実践編というのはありますが、わざわざ敷居を上げてしまう「中級編・上級編」といった表現は使っていないということです。

皆さんも難しい動画を出す際であっても敷居を上げない表現を使っていきましょう。


隠す

あえて内容を隠してしまうことでクリック率が上がることがあります。
人間の心理現象の1つであるカリギュラ効果ってご存知でしょうか?


これは禁止されるほどやってみたくなってしまう心理現象のことをいいます。
みなさんも経験あるのではないでしょうか。見てはいけないと言われるものほど見たいと思ってしまうことが。
この心理現象を使ってサムネイル・タイトルを設定することは効果的です。


こちらは私の初期の方に出したセンター試験を解いてみたという動画です。


登録者1,000人程度の時に3万回以上再生される動画となりました。
こちらのサムネイルにご注目。「現役816点⇨???点」としています。

現役816点からどんな点数になったのかを隠すことによってその先どうなったのか見たいという気持ちを起こさせ、再生回数を獲得することができました。


他にもモザイクをかけたりして、中身を見たいと思わせる動画はたくさんあります。
全てを具体的に表現するのではなく、あえて隠すことで視聴者を引きつける、このテクニックを学ぶことでクリック率は上がっていくでしょう。


対比する

2つのものが並べられて表現されていると頭にも残りやすく、中身が気になってしまいます。

ベストセラー本のタイトルでも「金持ち父さん 貧乏父さん」「話を聞かない男、地図が読めない女」のように対比されているものが多いですね。


漫画系YouTubeチャンネルの中でもトップを走る「フェルミ研究所」(登録者200万人超)さんはほとんど対比のサムネイルとなっています。


このように右左に分けて対比した画像をつくると中身がわかりやすく、動画を見てみたいと思わせることができるのです。

積極的に対比を用いて動画を表現していきましょう。


本音で言い切る

皆さんもそうだと思いますが、基本的にはどのYouTuberも企画や構成をしっかりと考え編集して公開しています。いわば作られたものを見せているということです。

だからこそ本音が出ているリアルな動画に視聴者は心を揺さぶられます。


登録者180万人以上の人気YouTuber「kemio」さん。


彼のバズった動画に「ウチらってタグ付けしないと友達じゃないわけ?」という動画があります。

SNSと友情関係についての本音が若者の共感を呼び、バズりました。
このように本音をタイトルに表すことで視聴者の心を揺さぶることができます。


もちろん釣りではなく、動画の中身も本音で言い切っていることが必要です。
この手法はあまり多用はできないため、ここぞという動画で用いるのがよいでしょう。


まとめ

以上、サムネイル・タイトルの7つの法則

具体的に表現する・疑問をつくる・数字を入れる・敷居を下げる・隠す・対比する・本音で言い切る

ということでした。


ぜひYouTubeに携わっている皆様の参考になれば幸いです。


最後に宣伝となりますが、私はこういった経験に基づく知見を用いて現在はYouTubeチャンネルの運用代行コンサルティングを行っております。

ご興味ある方は以下のホームページをご覧ください。

https://goodfailure.co.jp/


株式会社グッドフェイラー 代表取締役社長 

升澤裕介