伊東です。フリーランス名鑑、初投稿です。


僕は今、沖縄と福岡を拠点に動画制作の事業を行なっております。


合同会社の形をしたひとり法人で、簡単なものは1人で企画撮影から納品までをやったりするのですが、案件ごとにメンバーをアサインしてチームを組んで制作を行なったりしております。


基本的にクライアント様とのやりとりは僕がやることがほとんどなのですが、その入り口となるのが『見積もり』です。


動画制作を外注したことがない人からすれば、どれくらいの料金がかかるのかは不明だと思います。というのも、動画制作の相場というのはあってないようなものだからです。


そこで今回、僕が動画制作の案件を請ける上でどのようにして見積もり金額を算出するのかを解説します。


意外と適当に見積もりを出していたりする人も多いようなので、動画制作の外注をお考えの方や、フリーランスで動画制作をしている人などは参考にしてみてください。



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動画制作の単価を決める要素


動画制作と一概にいっても、その工程は多岐に渡ります。


かなりざっくりと分けると、営業/ 企画 / 撮影 / 編集 / 修正 などの工程を経て1つの動画コンテンツが完成します。細かいことを言うともっと細かくなっていくのですが、大きく分けるとこんな感じです。


YouTubeの場合はここに『チャンネル運用』や『サムネイル制作』、『解析』なども含まれますね。


で、動画編集を行う上でこれらの工程のうちのどこまでを担うかで金額は大きく変わります。


例えば、『企画から納品までを一貫してお願いしたい』という場合と、『企画は定まっていて撮影もすでに終えてるので編集だけお願いしたい』で制作費は大きく違ってきます。


僕の場合、広告代理店さんとも仕事をさせてもらうことも多いので、その場合は企画やキャスティングなどは代理店の方で行い、僕は撮影と編集だけを担うこともあります。


逆に、クライアント様と直契約の場合は僕が企画から全てを行うという場合もあります。


それぞれの工程の中でもどれくらいの労力・費用・人員をかけて行うかで予算は大きく異なるので、そこに関してはもう少し深くてみていきます。



※あくまでも弊社の基準です




企画・ヒアリング



動画制作で最も重要といっても過言ではない『企画』の段階になります。


動画を作るということ自体が目的化してしまってる人にありがちなのが「企画」の段階を軽視してしまうパターンです。これは本当に良くなくて、実際ここの企画で動画の全てが変わってきます。


誰に向けて、どういう目的で、どんな動画を作り、どの媒体でどう認知を広げて…というのを最初に定めないとそもそも撮影にすら移れません。


(企業にとっての『動画制作』は目的ではなくあくまでマーケティング活動の手段の1つです)


弊社の場合、最初お問い合わせをいただく段階で「〇〇の目的で〜〜のような動画を作って欲しい」と、企業さんの方である程度イメージした状態で問い合わせをいただくことが多いです。


例えば『新商品の△△をPRするために、10分前後くらいの動画を作って欲しい』というような感じです。


その場合、〇〇の目的を達成するためにはどんな構成でどんな動画を作るのかを企画していきます。


『そもそも動画を作る必要があるのか?』という話になったり、『それなら3分前後くらいの方がいいのでは?』というような前提を変えるような話にもなります。


で、企画を作るために必要なのが『ヒアリング』という工程です。


要するに、企業さんと直接話をして、企画を練っていく段階です。


どんな人をキャスティングして、どんな構成で、どんな動画を作っていくのか。これを企画立てるのにどれくらいの工数と労力をかけるかで予算が変わってきます。


ここのヒアリングをサボってしまうと、動画が完成した後に『思ってたのと違う…』などという事態が起こってしまう可能性があります。(僕も昔そんなことがありました…)


かけるものなら数ヶ月かけてじっくり企画することもありますし、簡単なものなら数日で決めてさっと撮影にかかることもあります。


ここの企画が雑でミスってしまえば、その後の撮影も編集も意味のないものになってしまうので、実はここは極めて重要な工程です。


また、企画の際に企画書と併せて『絵コンテ』の制作も必要になります。絵コンテとは事前にどういった動画になるのかと絵や写真などで表した数コマの漫画のようなものです。


これらの有無などによって企画にかかるコストが変わってきたりもします。




キャスティング


『演者をどうするか?』ということです。


芸能人やインフルエンサーを使うのか、社内の人間で行うのかで予算は大きく変わります。


アニメーションだけの動画の場合は演者は必要ありませんが、多くの場合は動画の中に登場する人物を決めなければなりません。


もちろん、有名な人であればあるほど、予算は嵩んでくるのでそれを見越して企画をする必要があります。


ここは企業さんが負担してくれるのか、こちらでキャストを用意するのかで金額は大きく変わりますよね。



撮影

撮影の有無で予算は大きく変わります。中には『撮影はこちらで行います』という企業さんもいます。


YouTubeなどとにかく本数をたくさん作るような場合、撮影コストを抑えるために企業さんに撮影いただいたデータだけを送ってもらうこともあります。


ですが、基本的にPVなどを作る場合は撮影から入らせていただきます。(撮影で動画のクオリティがほぼ決まるので)


企画が定まれば日時を決めて撮影に入ります。


ここで、どんな撮影になるかで予算は大きく変わります。具体的には以下の要素が大きく関係します。


・ロケーション(撮影場所)

・撮影スタッフの人員、メンバー構成

・使用機材

・撮影の時間、日数


ほんとに簡単なものであれば、撮影1名でカメラとマイクのみで行う数時間の簡単な撮影であれば予算は大きく抑えられますし、


丸1日かけて撮影スタッフ数名を動員し、本格的なスタジオを使い、カメラマイク複数台、照明を用いての大きめの撮影なら撮影コストだけでもそこそこ嵩んでしまいます。


ここでの予算を抑えてやりたいというのであれば、撮影を比較的簡単なもので抑えるというのも手です。


例えば、YouTube動画のように動画の数を多く出したい場合、一度の撮影に予算をかけすぎるとトータルの費用が馬鹿になりません。


そういった時は企画の段階で手軽な撮影でも成立する動画の構成を考えたりします。


大きめの撮影の場合は、事前にロケハンに言ったりアングルチェックなどを必要とすることもあるので、それらが必要となるとその分の予算がかかることになります。



編集・修正


撮影を終えた映像素材を編集する作業になります。


僕が見積もりを出す際は、「編集作業にどれくらいの人員をかけてどれくらいの時間をかけて編集作業をする必要がありそうか?」を概算してから見積もりを出します。


編集工程での労力が少ない場合はその分費用も安く、複雑で緻密な編集になればなるほど予算も嵩んでしまいます。


また、編集といってもアニメーションやナレーション、CGの有無で予算は大きく変わります。


撮影素材が多ければ多いほど編集の工数もより大変になってきます。


そして編集を終えた後の修正対応についてもどれくらいの工程が必要になりそうかを加味しています。


多くの場合は撮影で必要な素材を撮るのですが、一部撮影ではまかなえない素材を有料で購入する際にはその分の予算がかかったりします。


僕の場合は有料のサブスクサービス(商用利用可)を複数契約しているので、追加費用なくある程度の素材は準備できるのですが、


どうしてもそこにない別途で予算がかかるものを使いたい場合は追加費用として相談させていただくこともあります。



解析・運用

最近ではYouTubeチャンネルの運用ごと任せていただくことも増えたので、その場合は解析や運用にも別途で予算をいただいております。


とにかくYouTubeの場合は数字を見ながら仮説検証をしていくことが重要なので、当初の企画の通りにずっと進むことはまずありません。


数字を見ながら、どこを改善して次にどんな動画を出していくのか。


コンサルティング的な業務になってきますが、ここにも専門の知見が必要になるので、解析や運用までを丸っとお願いしたいという場合にはその分の見積もりを出させていただくことになります。




動画制作の発注者と受注者が押さえておくべきポイント


では最後に、これらのことを踏まえた上での企業の発注者と仕事を受注する受注者がそれぞれ何を意識しておくべきかを話します。



企業が動画制作者(社)を選ぶ際のポイント


発注側の観点に立つと、見積もりの際に詳細の明細をいただくことをお勧めします。


要するに、どの工程にどれくらいの予算をかけて合計でいくらになるかを出してもらうことです。


単純に『1本の制作費〇〇万円です』だけの見積もりをもらうのではなく、(企画・撮影・編集・解析)などにそれぞれいくらくらいの予算をかけてるのかで、制作側がどこに重点を置いた上での見積もりなのかを見極めることができます。


また、明細を見せてもらうことで『この分の予算を削れますか?』とか、そういった交渉もしやすくなると思います。


中には「〇〇費」などとよく分からない項目で見積額を嵩増ししている業者も多いとか…




制作側(フリーランサー)が仕事を受注するでのポイント


制作側の視点に立って仕事を受注するポイントを話しておくと、


どこにどれくらいの予算をかけるのかをかなり具体的に数値化して見積もりを出したほうがいいです。


発注側の多くは相場感を知らなかったりするので、合計金額だけを提示すると『高い!』と思われやすいです。


ですが、どこにどれくらいの金額がかかるかを明示した明細まで出すと『まぁ、それくらいかかるよね』となるわけです。


僕の場合は、特に撮影と編集の部分は細かめに出すようにしてます。


そうすることで相場感のわからない企業の担当者にも納得してもらえやすくなります。






以上、今日は動画制作の予算はどのようにして決まるのかを解説しました。


ぜひ参考にしてみてください。


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