マッチングサービスの開発費用、サーバー利用料、運用費用をまとめて解説【マッチングサイトも】
- 土門 大貴
- 記事制作日2024年8月20日
- 更新日2024年8月20日
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今回は、マッチングサービス(サイト・アプリ)の開発と運用にかかる様々な費用について、細かく解説していきます。
初期投資から月々のランニングコストまで、具体的な数字を交えてご紹介しますので、ぜひサービスの立ち上げを検討されておられる方は参考にされてください。
マッチングサービスで必要な費用の一覧
マッチングサービスを立ち上げる場合、初期コストとリリース後、それぞれで費用が掛かります。
開発時に必要な費用
- 開発費
- サーバー設定費
リリース後に必要な費用
- サーバー利用料
- サービス保守
- マーケティング費用
各項目にどのぐらいの費用が掛かるかについて、詳細をここからご紹介します。
開発機能と開発費用
以下は、『マッチングサービスで必要な機能・付けることが出来る機能』の一覧です。
オプション機能を『竹以上』『松以上』として、それぞれの参考価格をご紹介します。
※価格は目安となりますので、正確な見積もりが必要な際はお問い合わせください。
- ユーザー登録
- ログイン/ログアウト
- プロフィール変更
- 検索機能(レコメンド検索などは竹以上)
- マッチング機能
- メッセージ機能(リアルタイム機能は竹以上)
- 出品機能(竹以上)
- メール通知機能(竹以上)
- 2段階認証(竹以上)
- 決済機能
- 振り込み機能(松以上)
- 管理者機能
サーバー利用料
マッチングサービスを動かす際には、クラウドサーバが必要となります。
AWSで本格的に構成するか、Vercel+Supabaseで安価に済ませるかによって費用に開きが生じます。
AWSの場合
- Amplify(アプリ)
- API Gateway(API)
- ECS(バックエンド)
- RDS(データベース)
- CloudFront(CDN)
- VPC(ネットワーク)
- Lambda(その他バッチ)
例えば上記のような構成の場合、梅プラン+月額$500(約7万円)ほど掛かります。
Vercel+Supabaseを使うより高額ですが、その分多量のアクセスをさばいたり、システムに合った最適化が可能です。
Vercel+Supabaseの場合
続いてVercel+Supabaseを使った場合の見積もりです。(ミニマムでの金額予想となります)
こちらの手法ではコストや開発期間を大幅に削減することが可能です。
ただしマッチングサービスが軌道に乗り、大量のユーザーがアクセスするようになった場合は、かえって割高になるケースもあります。
(Vercel・Supabaseの概要やメリットについてはこちらを御覧ください)
・Supabase
固定費:$25(約3,700円)
従量課金分:
- データベース使用量:目安で月額$15(約2,000円、これ以上負荷が上がると$0.0206/1時間) - データ通信:250 GBまでは無料。それ以降は$0.09/1時間
参考:https://supabase.com/pricing https://supabase.com/docs/guides/platform/org-based-billing#usage-based-billing-for-compute
・Vercel
固定費:$60(約9,000円。1メンバーあたり$20で3人想定)
従量課金分:
- データ通信:1TB以上で従量課金
- ワークフロー実行:1000 GBメモリ以上割り当てで従量課金
参考:https://vercel.com/pricing
このように利用量によって金額が左右されますが、おおよそ梅プラン想定の場合、Supabase+Vercel構成なら月$100(約15,000円)程を見ておいてください。
その他必要となるサービス
AWSを使うにしろ、Supabase+Vercelを使うにしろ、いずれSendGridやMailChimpなどの『メール配信スタンド』が必要になります。
もちろんAWSやGCP上でメールスタンドを作成することも不可能ではありませんが、コストパフォーマンスを考えれば、上記のサービスを使ったほうが無難です。
こちらは送信件数にもよりますが、約$50(約7,500円)以上と考えてください。
他にも、『twilioなどのSMS認証やPush通知サービスの利用量』、更にAIなどを利用する場合には『ChatGPTやGeminiなどのAPI利用量』等が掛かります。
保守費用
保守費用は、各システムの安定稼働、セキュリティ更新、バグ修正、小規模な機能改善などに使われる費用です。
おおよそ開発費用の3~5%程が目安となります(1ヶ月あたり)。
ただし作業内容によっては10%ほどに膨らむこともあります。
マーケティングコスト
そして予め計算に入れて置く必要があるのが『マーケティングコスト』です。
単純な広告費だけでなく、SNS、YoutubeやSEOで集客を行う際のコンテンツ制作費等も必要になります。
マッチングサービスは『良いサービスを作れば人が集まる』ものではありません。
むしろ最初に人を集めることに成功できれば、それだけで魅力的なサービスとなるのがマッチングサービスです。
費用については、業種・規模・宣伝方法によって千差万別です。
どちらかといえば『予算に合わせて最適な方法を模索する』形になるでしょう。
なお、男女マッチングや転職系などは非常に競争率が高く、広告単価が高いケースが多いので注意&覚悟をしてください……。
開発コストを削減するためには?
ここまでで、マッチングサービスを開発するのに必要なコストについてご紹介しました。
もちろん、WEBサービス・アプリサービスを作るにあたってはある程度のコストが掛かるものですが、小規模なサービスを想定されておられた方にとっては、少し驚くような金額だったかもしれません。
しかしご安心ください。開発コストを削減するため方法がいくつかあります。
ノーコードアプリで作成
近年、コードを書かずにシステムを作る手法が発展しており、マッチングサービスにも対応し始めています。
例えば『Bubble』や『Glide』といったノーコードツールを使うことで、擬似的にマッチングサービスを作ることが可能です。
細かいカスタマイズや、外部とのサービス連携等には向きませんが、簡素なマッチングサービスを作る際には選択肢に入ります。
とにかく機能を絞る
更に有効な手法としては『機能を極端に絞る』といった手もあります。
例えば『スレッド式の掲示板を作り、やり取りはすべて利用者に任せる』といった形や『メールフォームで情報だけ送ってもらい、マッチング・紹介は運用でカバーする』といった手法です。
それぞれ運用で大変な部分はあると思いますが、初期コスト・運用コストは格段に抑えられるでしょう。
マッチングサービスパッケージの利用
また1から作るのではなく、マッチングサービスの主要な機能を予め構成したパッケージを利用することで、費用を抑えることが可能です。
例えばTodoONadaでは『マッチングワン』というマッチングサービスパッケージを公開しています。
一般的な手法での構築よりも、低コスト・短期間でサービスを開始することが可能なので、是非検討してみてください。
お問合せ&各種リンク
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- ホームページ:https://libproc.com
- 運営会社:TodoONada株式会社
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稼働ステータス
◎現在対応可能
- 土門 大貴
職種
エンジニア
システムエンジニア(SE)
希望時給単価
10,000円~30,000円
▼実績例 ・公共インフラ事業者様向け管理システム開発(Windows、Python、PostgreSQL) ・官公庁様向け地図情報アプリのインフラ開発(Windows、PostgreSQL) ・自治体様向けポイント管理サービスのAPI開発(Linux、PostgreSQL、JS、Python) ・大手製造業様向けクラウド環境開発支援(AWS全般、Terraform) ・公共事業様向け顔認証決算システム基盤開発(Windows、PostgreSQL、JS、Python) ・リース業様向け代理店向けWebAPI開発(AWS全般、GoLang、JS) ・通販サイトインフラ構築支援、要件定義~開発(AWS, ECCube) ・結婚相談所様向けオウンドメディア制作(WordPress、JS、ウェブディレクトションな)
スキル
Python
AWS
React
・・・(登録スキル数:6)
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AWS
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・・・(登録スキル数:6)