ECサイトのSEO対策では、カテゴリページと商品ページを検索の受け皿として整え、商品の数だけ増えるURLをGoogleが正しく扱える形に設計することが成果を左右します。

 

ECサイトは、色やサイズのバリエーション、絞り込み、ページ分割によってURLが増えやすく、一般的な企業サイトとは違う注意点があります。

 

本記事では、Google検索セントラルのeコマース向けの公式ドキュメントをもとに、ECサイトのSEO対策で狙うキーワード、やるべき施策、やってはいけないこと、外注先の選び方を解説します。

 

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この記事でわかること
  • ECサイトのSEO対策で狙うキーワードと、受け止めるページの決め方
  • バリエーション・ページ分割・構造化データ・サイトの構造など、やるべき7つの施策
  • 絞り込みURLや無限スクロールなど、やってはいけない施策
  • ECサイトのSEO対策を外注するときの選び方

 

ECサイトのSEO対策の進め方を4段階で示した図。①カテゴリページ・商品ページ・読み物の3種類でページの役割を決める、②カテゴリページと商品ページにショップ独自の情報を加える、③バリエーションとページ分割に固有のURLと正規URLを設定する、④商品の構造化データの追加とMerchant Centerへの登録を両方行う。

 

ECサイトのSEO対策とは

ネットショッピング

 

ECサイトのSEO対策とは、商品を探している人に、検索結果から自社のカテゴリページや商品ページを見つけてもらうための取り組みです。

 

Googleの商品の構造化データのガイドでは、商品の情報が、通常のテキストの検索結果のほか、Google画像検索やショッピングのナレッジパネルなどに表示される例が示されています。

 

ECサイトのSEO対策では、ページの内容に加えて、商品データやURLの設計まで含めて考える必要があります。

 

Googleは、eコマースサイト向けに、商品データの共有、構造化データ、URL構造、サイトの構造、ページ分けなどの公式ドキュメントをまとめて公開しています(2025年12月18日更新)。

 

ECサイトのSEO対策で狙うキーワードと受け止めるページ

部屋でスマホを操作する女性

 

この章でわかること
  • ページ①|カテゴリページ
  • ページ②|商品ページ
  • ページ③|読み物(選び方・使い方のページ)

 

ECサイトのSEO対策でキーワードを受け止める3種類のページを示した図。カテゴリページは商品の種類で探している人(メンズ スニーカーなど)、商品ページは買う商品がほぼ決まっている人(商品名・型番など)、読み物は選び方や使い方を調べている人(スニーカー 選び方など)の検索語句を受け止める。

 

ECサイトのSEO対策では、検索する人がどの段階にいるかによって、受け止めるページを分けるのが基本です。

 

検索の段階検索語句の例受け止めるページ
商品の種類で探しているメンズ スニーカー/ステンレス 水筒カテゴリページ
買う商品がほぼ決まっている商品名/型番/ブランド名+商品名商品ページ
選び方や使い方を調べているスニーカー 選び方/水筒 洗い方読み物(選び方・使い方のページ)

 

1つのキーワードに複数のページが重ならないよう、ページごとの役割を決めておきましょう。

 

ページ①|カテゴリページ

「メンズ スニーカー」のように、商品の種類で探す人が使う検索語句を受け止めるページです。

 

商品の一覧に加えて、カテゴリの特徴や選ぶときのポイントを短く添えると、検索する人の疑問にも答えられます。

 

ページ②|商品ページ

商品名や型番で検索する、購入に近い人を受け止めるページです。

 

価格、在庫、送料、返品の条件など、購入の判断に必要な情報をそろえることが大切です。

 

ページ③|読み物(選び方・使い方のページ)

まだ買う商品を決めていない人が、選び方や使い方を調べるときに受け止めるページです。

 

読み物からカテゴリページや商品ページへ内部リンクでつなぐと、購入までの導線になります。

 

ECサイトのSEO対策でやるべき7つの施策

グラフ、電卓、お金、ルーペ(黒背景)

 

この章でわかること
  • 施策①|カテゴリページに、選ぶための情報を加える
  • 施策②|商品ページに、そのショップ独自の情報を載せる
  • 施策③|色やサイズのバリエーションごとにURLを設計する
  • 施策④|ページ分割した一覧ページに、それぞれ固有のURLを付ける
  • 施策⑤|商品の構造化データを追加する
  • 施策⑥|Merchant Centerに商品データを登録する
  • 施策⑦|すべての商品ページに、リンクでたどれる構造にする

 

ECサイトのSEO対策でやるべき7つの施策を示した図。①カテゴリページに選ぶための情報を加える、②商品ページにショップ独自の情報を載せる、③色やサイズのバリエーションごとにURLを設計する、④ページ分割した一覧ページに固有のURLを付ける、⑤商品の構造化データを追加する、⑥Merchant Centerに商品データを登録する、⑦すべての商品ページにリンクでたどれる構造にする。

 

ここからは、ECサイトのSEO対策でやるべき施策を7つ紹介します。

 

前半の2つはページの中身、後半の5つはURL・商品データ・サイトの構造に関わる施策です。

 

施策①|カテゴリページに、選ぶための情報を加える

カテゴリページが商品の画像と価格の一覧だけだと、ほかのECサイトとの違いが出にくくなります。

 

カテゴリの特徴、選び方のポイント、よく比べられる商品の違いなど、そのショップならではの情報を加えましょう。

 

施策②|商品ページに、そのショップ独自の情報を載せる

メーカーが用意した説明文だけでは、同じ商品を扱うほかのショップと同じ内容になりがちです。

 

サイズ感、使ってみた感想、スタッフのおすすめの使い方など、自社でしか書けない情報を加えましょう。

 

商品の写真を自社で撮影して載せることも、独自の情報になります。

 

施策③|色やサイズのバリエーションごとにURLを設計する

Googleのeコマースサイト向けのURL設計のガイドは、色やサイズなどの組み合わせごとに別のURLを付ける方法を紹介しています。

 

例として、パスで分ける形(/t-shirt/green)と、クエリパラメータで分ける形(/t-shirt?color=green)が挙げられています。

 

そのうえで、URLの「#」以降の部分(フラグメント)について、次のように述べています。

 

Google はインデックス登録の際にフラグメント識別子を使用しません。

出典:Google 検索セントラル「e コマースサイトの URL 構造を設計する」

 

つまり、「#black」「#white」のように#で色を分けても、Googleには同じページとして扱われる可能性があります(2025年12月18日更新のページ)。

 

バリエーションごとにURLを分ける場合は、すべてのバリエーションのページで、正規の商品URLを指定しましょう。

 

施策④|ページ分割した一覧ページに、それぞれ固有のURLを付ける

商品の数が多いカテゴリでは、一覧を複数のページに分けることがあります。

 

Googleは、ページ分けに関するガイドのなかで、次のように述べています。

 

各ページに一意の URL を割り当ててください。

出典:Google 検索セントラル「ページ分け、段階的ページ読み込み、それらの Google 検索に対する影響」

 

同じガイドは、?page=2 のようなパラメータで各ページを区別する方法を例に挙げ、各ページに固有の正規URLを付けるよう勧めています。

 

2ページ目以降の正規URLを1ページ目に向けないことと、rel="next"・rel="prev"はGoogleが現在使っていない点に注意しましょう。

 

施策⑤|商品の構造化データを追加する

構造化データとは、商品名、価格、在庫、レビューなどの情報を、検索エンジンが読み取りやすい形で記述する仕組みです。

 

Googleは、商品データの共有に関するガイドのなかで、次のように勧めています。

 

可能であれば、商品ページに構造化データを追加します。

出典:Google 検索セントラル「商品データを Google と共有する」

 

Googleの商品の構造化データのガイドでは、その場で購入できる商品ページには「販売者のリスティング」、購入できないページには「商品スニペット」のマークアップを使うと説明しています。

 

自社のページで購入できるかどうかで使うマークアップが変わるため、ページの種類に合わせて設定しましょう。

 

施策⑥|Merchant Centerに商品データを登録する

Google Merchant Centerは、商品の情報をまとめてGoogleに送るための管理画面です。

 

Googleは、Merchant Centerへの商品データの登録は検索結果に表示されるために必須ではないものの、一部の表示には必要だと説明しています。

 

Googleは、ページへの構造化データの追加と、Merchant Centerへの登録の両方を行うことを勧めています。

 

施策⑦|すべての商品ページに、リンクでたどれる構造にする

Googleのeコマースサイトの構造に関するガイドは、どのページにもサイトのナビゲーションからリンクをたどって到達できるようにすることを勧めています(2025年12月18日更新)。

 

リンクには a タグの href を使い、JavaScriptのイベントだけで移動するナビゲーションは避けるよう求めています。

 

メニューからカテゴリ、サブカテゴリ、商品ページへとリンクでたどれる構造にし、検索に出したい商品にはすべてリンクを張りましょう。

 

すべての商品にリンクできない場合は、サイトマップやMerchant Centerのフィードを使うよう案内しています。売れ筋の商品は、トップページやブログ記事からリンクすることも勧めています。

 

ECサイトのSEO対策でやってはいけないこと

POINTって書いてある紙

 

この章でわかること
  • NG①|絞り込み(ファセット)のURLを、すべてクロールさせる
  • NG②|続きの商品にURLのない「もっと見る」や無限スクロールだけにする
  • NG③|同じ商品の重複したURLを放置する
  • NG④|リンクの購入や、他サイトの文章の流用

 

ECサイトのSEO対策でやってはいけない4つのことを示した図。①絞り込み(ファセット)のURLをすべてクロールさせる、②続きの商品にURLのない「もっと見る」や無限スクロールだけにする、③同じ商品の重複したURLを放置する、④リンクの購入や他サイトの文章の流用。

 

ECサイトは、システムの初期設定のままでも、Googleが扱いにくいURLが大量に生まれることがあります。

 

次の4つは、ECサイトのSEO対策で特に避けたいことです。

 

NG①|絞り込み(ファセット)のURLを、すべてクロールさせる

色、価格帯、ブランドなどの絞り込みを組み合わせると、URLの数は商品の数よりもはるかに多くなります。

 

Googleのファセットナビゲーションのガイドは、絞り込んだ結果のクロールを許可しても、サーバーの負荷が増えるわりにメリットが少ないことが多いとしています(2026年3月5日更新)。

 

検索結果に出す必要のない絞り込みのURLは、robots.txtでクロールを止めるか、URLのフラグメントで絞り込む方法を検討しましょう。

 

絞り込みの組み合わせで商品が0件になる場合は、HTTPの404を返すよう勧めています。

 

NG②|続きの商品にURLのない「もっと見る」や無限スクロールだけにする

Googleのページ分けのガイドによると、Googleのクローラーは通常、ボタンをクリックせず、リンクのhrefに書かれたURLをたどります。

 

「もっと見る」ボタンや無限スクロールで続きの商品を表示する場合も、それぞれの続きのページにリンクできるURLを用意しましょう。

 

NG③|同じ商品の重複したURLを放置する

計測用のパラメータが付いたURLや、HTTPとHTTPSのページなど、同じ商品に複数のURLができることがあります。

 

Googleは、正規のURLを示す方法として、リダイレクト、rel="canonical"、サイトマップの3つを挙げ、この順にシグナルが強いとしています(2026年7月14日更新)。

 

ひとつのページに対して、方法ごとに別のURLを正規URLとして指定しないよう注意しましょう。

 

NG④|リンクの購入や、他サイトの文章の流用

Googleのスパムに関するポリシーは、ランキングを上げることを目的としたリンクの売買をリンクスパムの例に挙げています(2026年9月2日更新)。

 

同じポリシーは、他のサイトのコンテンツを集めて、検索ランキングを操作する目的で掲載する行為を「スクレイピング」としています。

 

リンクを買ったり、ほかのショップの商品説明を流用したりするのではなく、自社の商品知識にもとづく情報を積み上げましょう。

 

ECサイトのSEO対策を外注するときの選び方

会議,打ち合わせ,ミーティングをする男女

 

この章でわかること
  • ポイント①|使っているカートシステムでの実績があるか
  • ポイント②|URLや正規化など、技術面の実装まで対応できるか
  • ポイント③|構造化データやMerchant Centerまで相談できるか
  • ポイント④|検索順位を保証しないか

 

ECサイトのSEO対策は、記事の制作だけでなく、URLの設計や商品データの管理など、技術面の対応が欠かせません。

 

外注先は、次の4つのポイントで比べましょう。

 

ポイント①|使っているカートシステムでの実績があるか

ECサイトの構造やURLは、使っているカートシステムやECプラットフォームによって変えられる範囲が異なります。

 

自社と同じシステムで構築されたECサイトを支援した実績があるかを確認しましょう。

 

ポイント②|URLや正規化など、技術面の実装まで対応できるか

バリエーション、絞り込み、ページ分割、重複URLの扱いは、改善の指示だけでなく、サイトへの実装が必要です。

 

指示書の提出までなのか、実装やシステム会社とのやり取りまで任せられるのかを、契約前に確認しましょう。

 

ポイント③|構造化データやMerchant Centerまで相談できるか

商品の構造化データやMerchant Centerの商品データは、商品の追加や価格の変更のたびに正しく保つ必要があります。

 

商品データの設計と運用まで相談できる外注先を選ぶと、ページの改善と商品データの管理をまとめて進められます。

 

ポイント④|検索順位を保証しないか

Googleは、SEO業者について解説した公式ガイドのなかで、次のように述べています。

 

Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

 

これは、検索エンジンを運営するGoogle自身の公式見解です(2026年6月10日更新のページ)。

 

順位の保証ではなく、売上や購入数につながる指標で成果を測り、施策の内容を説明してくれる外注先を選びましょう。

 

まとめ:ECサイトのSEO対策は「ページの役割」と「URLの設計」から整える

ダンボールとスマホを持って走る男の配達員

 

本記事では、ECサイトのSEO対策で狙うキーワード、やるべき施策、やってはいけないこと、外注先の選び方を、Googleの公式ドキュメントをもとに解説しました。

 

  • キーワードは、カテゴリページ・商品ページ・読み物の3種類のページで受け止める
  • カテゴリページと商品ページには、そのショップならではの情報を加える
  • バリエーションとページ分割には固有のURLと正規URLを設定し、#で分けない
  • 商品の構造化データの追加と、Merchant Centerへの登録を両方行う
  • すべての商品ページに、ナビゲーションのリンクからたどれる構造にする
  • 絞り込みURLのクロール管理、重複URLの正規化を行い、リンクの購入や文章の流用は避ける

 

まずはカテゴリページと商品ページの役割を整理し、Search Consoleでインデックスされているページを確認するところから始めましょう。

 

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