建設会社のSEO対策は、工種や施設の種類ごとのページと、発注者が確かめたい施工実績・許可の情報をそろえ、元請けからの受注と協力会社・人材の募集につなげることが中心になります。

 

本記事では、住宅のリフォームや外壁塗装ではなく、企業・自治体・元請けの建設会社などから工事を受注する建設会社に向けて、SEO対策の進め方を解説します。

 

狙うキーワード、受注を増やす施策、載せたい許可と審査の情報、協力会社の募集と採用への生かし方、外注先の選び方を順に紹介します。

 

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この記事でわかること
  • 建設会社のSEO対策で狙うキーワードの種類
  • 工種別のページや施工実績など、元請け・BtoBの受注を増やす4つの施策
  • 建設業許可や経営事項審査など、載せたい許可と審査の情報
  • 協力会社の募集と採用への生かし方、外注先の選び方

 

建設会社のSEO対策の3つの柱を並べた図。工種・施設のページでは許可を受けている工種と得意な施設の種類ごとにページを分けて施工実績へのリンクを入れ、発注者の検索で見つけてもらう。施工実績と許可の情報では発注者の業種・規模・工期・担当した範囲を文章で書き、建設業許可や経営事項審査を示して任せられる会社かを伝える。協力会社・採用では協力会社の募集ページに求める許可と取引の条件を、採用ページに休日や残業の実態を書き、人を集める窓口にする。

 

建設会社のSEO対策とは

工事現場

 

建設会社のSEO対策とは、自社のホームページを、工事の発注先や協力会社を探している人の検索で見つけてもらえるように整える取り組みです。

 

発注する側は、「鉄骨工事 ○○県」「工場 建設 会社」のように、工事の種類や建てたい施設、地域の言葉で依頼先を探します。

 

発注者、協力会社、求職者のそれぞれが、知りたい情報にたどり着けるページを用意しましょう。

 

「建設 seo」はAhrefsの推計で月150回検索されており、建設会社の側でもSEOの進め方を調べる人がいることが分かります。

 

建設会社のSEO対策で狙うキーワードの種類

スマートフォンを持つ女性

 

この章でわかること
  • 種類①|工種+地域(例:「鉄骨工事 ○○県」「解体工事 ○○市」)
  • 種類②|施設の種類(例:「工場 建設 会社」「物流倉庫 建設」)
  • 種類③|協力会社の募集(例:「協力会社募集 型枠工事」「電気工事 協力業者 ○○県」)
  • 種類④|採用(例:「施工管理 求人 ○○市」「鉄筋工 見習い」)

 

建設会社のSEO対策で狙うキーワード4種類と受け止めるページを並べた図。工種+地域は工事の発注先を探している人の検索で、許可を受けている工種ごとのページに対応できる地域と施工実績を載せる。施設の種類は建てたい施設が決まっている発注者の検索で、手がけた規模や工期、計画から引き渡しまでの流れを示す。協力会社の募集は取引したい専門工事会社や一人親方の検索で、募集している工種と地域、取引の条件をまとめる。採用は施工管理や職人の仕事を探している人の検索で、職種ごとに採用ページを分けて仕事の内容と働き方を書く。

 

建設会社のSEO対策で狙うキーワードは、検索する人の立場で次の4種類に分けると、作るページを決めやすくなります。

 

種類検索する人受け止めるページ
工種+地域工事の発注先を探している人工種別のページ・施工実績
施設の種類建物の新築や改修を計画している人施設の種類別のページ
協力会社の募集取引先を探している専門工事会社協力会社募集のページ
採用施工管理や職人の仕事を探している人職種別の採用ページ

 

種類①|工種+地域(例:「鉄骨工事 ○○県」「解体工事 ○○市」)

工事の内容が決まっていて、施工できる会社を探している人の検索です。

 

許可を受けている工種ごとにページを作り、対応できる地域と、その地域での施工実績を載せましょう。

 

種類②|施設の種類(例:「工場 建設 会社」「物流倉庫 建設」)

工場や倉庫、医療・福祉施設など、建てたい施設が決まっている発注者の検索です。

 

施設の種類ごとに、手がけた規模や工期、計画から引き渡しまでの流れを示すページを用意しましょう。

 

種類③|協力会社の募集(例:「協力会社募集 型枠工事」「電気工事 協力業者 ○○県」)

元請けの建設会社と取引したい専門工事会社や、一人親方が使う検索です。

 

募集している工種と地域、取引の条件をまとめた協力会社募集のページで受け止めましょう。

 

種類④|採用(例:「施工管理 求人 ○○市」「鉄筋工 見習い」)

施工管理や職人として働く場所を探している人の検索です。

 

職種ごとに採用ページを分け、仕事の内容と働き方を具体的に書きましょう。

 

建設会社のSEO対策で元請け・BtoBの受注を増やす4つの施策

パソコンでデータ分析を行うビジネスマン

 

この章でわかること
  • 施策①|工種・施設の種類ごとにページを作る
  • 施策②|施工実績は、発注者の業種・規模・工期・担当した範囲まで書く
  • 施策③|保有する機械や、施工できる規模を数字で載せる
  • 施策④|工法や品質管理の説明は、画像やPDFだけでなく本文のテキストでも書く

 

ここでは、企業や自治体、元請けの建設会社からの受注を増やすために、自社サイトで取り組みたい施策を4つ紹介します。

 

施策①|工種・施設の種類ごとにページを作る

「事業内容」のページ1つにすべての工事を並べるだけでは、特定の工事で検索する発注者の役に立ちにくくなります。

 

許可を受けている工種と、得意な施設の種類ごとにページを分け、それぞれに施工実績へのリンクを入れましょう。

 

ページ載せたい内容の例
工種別(例:鉄骨工事)対応できる規模、工法、保有する機械、対応エリア
施設の種類別(例:工場・倉庫)手がけた施設の規模、工期、計画から引き渡しまでの流れ
対応エリア営業所の所在地、工事に対応できる地域
会社概要建設業許可、経営事項審査、在籍する有資格者

 

施策②|施工実績は、発注者の業種・規模・工期・担当した範囲まで書く

Googleは、有用なコンテンツかどうかを自分で評価するための質問の1つとして、次のように述べています。

 

コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供していますか。

出典:Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」

 

施工実績は、その工事を手がけた会社にしか書けない独自の情報です(引用元のページは2026年10月7日更新)。

 

写真だけを並べず、発注者の業種、建物の構造と規模、工期、自社が担当した工事の範囲、工夫した点を文章で書きましょう。

 

発注者の名前や、建物が特定できる情報を載せるときは、事前に発注者の了承を得ましょう。

 

施策③|保有する機械や、施工できる規模を数字で載せる

発注者や元請けの建設会社は、依頼する工事を任せられる体制があるかを確かめます。

 

保有する重機や車両の台数、施工管理と職人の人数、1件で対応できる工事の規模などを、数字で示しましょう。

 

施策④|工法や品質管理の説明は、画像やPDFだけでなく本文のテキストでも書く

Googleは、AI機能とウェブサイトについて解説したページで、これまでのSEOの基本の1つに「重要なコンテンツはテキスト形式で提示します」を挙げています(2025年12月31日更新)。

 

工法の特徴や品質管理の方法を、カタログのPDFや図の画像だけで済ませず、ページの本文でも説明しましょう。

 

建設会社のSEO対策で載せたい許可と審査の情報

ビルの契約をする作業着姿のビジネスマン

 

この章でわかること
  • 情報①|建設業許可の番号と、許可を受けている業種
  • 情報②|一般建設業か特定建設業か
  • 情報③|経営事項審査を受けていること

 

建設会社が載せたい建設業法にもとづく許可と審査の情報を3つ並べた図。建設業許可は土木一式工事と建築一式工事の2つの一式工事と27の専門工事の計29の種類ごとに受け、知事許可か大臣許可かに分かれ、有効期間は5年で、許可番号と業種を載せる。一般・特定の別は、発注者から直接請け負う1件の工事で下請代金の合計が5,000万円(建築工事業は8,000万円)以上となる場合に特定建設業の許可が必要で、業種ごとに示す。経営事項審査は公共性のある施設や工作物の建設工事で政令で定めるものを発注者から直接請け負おうとする建設業者が受けるもので、公共工事の実績とあわせて載せる。

 

発注者は、工事を任せられる会社かどうかを、許可や審査の情報で確かめます。

 

建設業法にもとづく次の情報は、会社概要や工種別のページで分かるように示しましょう。

 

情報①|建設業許可の番号と、許可を受けている業種

建設業の許可は、土木一式工事と建築一式工事の2つの一式工事と、27の専門工事の計29の種類ごとに受けるものです(国土交通省)。

 

営業所が1つの都道府県だけにある場合は都道府県知事、2つ以上の都道府県にある場合は国土交通大臣の許可となり、有効期間は5年です(建設業法第3条)。

 

許可番号に加えて、知事許可か大臣許可か、許可を受けている業種を、工種別のページと会社概要の両方に載せましょう。

 

情報②|一般建設業か特定建設業か

発注者から直接請け負う1件の工事で、下請代金の合計が5,000万円(建築工事業は8,000万円)以上となる下請契約を結んで施工するには、特定建設業の許可が必要です。

 

この金額は、建設業法第3条と建設業法施行令第2条で定められています。

 

元請けとして大きな工事を任せられるかを発注者が判断できるよう、一般・特定の別を業種ごとに示しましょう。

 

情報③|経営事項審査を受けていること

建設業法は、公共性のある施設や工作物の建設工事で政令で定めるものを、発注者から直接請け負おうとする建設業者に、経営事項審査を受けるよう定めています(第27条の23)。

 

公共工事を受注している会社は、経営事項審査を受けていることと、公共工事の施工実績をあわせて載せましょう。

 

建設会社のSEO対策を協力会社の募集と採用に生かす

グループ面接 集団面接

 

この章でわかること
  • 生かし方①|協力会社の募集ページを、工種と地域ごとに分ける
  • 生かし方②|採用ページには、休日や残業の実態を数字で書く
  • 生かし方③|職種ごとに採用ページを分け、募集を終えたら更新する

 

建設会社のホームページを協力会社や人材を集める窓口にする3つの方法を並べた図。協力会社の募集では募集する工種と対応してほしい地域、求める許可、取引の条件をまとめ、下請けでも軽微な工事だけを請け負う場合を除いて許可が必要なことから工種と地域ごとにページを分ける。休日と残業の実態では、建設業への時間外労働の上限規制が2024年4月から適用されていることを踏まえ、年間休日の日数や月の平均残業時間を数字で書く。職種ごとの採用ページでは施工管理、現場の職人、設計、事務でページを分け、募集を終えたら掲載を終了するか内容を更新して、正確で最新の内容に保つ。

 

建設会社のホームページは、工事の受注だけでなく、協力会社や人材を集める窓口にもなります。

 

生かし方①|協力会社の募集ページを、工種と地域ごとに分ける

建設業法でいう建設業は、元請・下請などの名義を問わず、建設工事の完成を請け負う営業を指します(第2条第2項)。

 

下請けとして工事を請け負う場合も、軽微な工事だけを請け負う場合を除いて許可が必要になるため、協力会社に求める許可をはっきりさせておく必要があります。

 

募集する工種と対応してほしい地域、求める許可、取引の条件を、協力会社募集のページにまとめましょう。

 

生かし方②|採用ページには、休日や残業の実態を数字で書く

厚生労働省は、建設業への時間外労働の上限規制について、次のように説明しています。

 

建設業では、災害時における復旧及び復興の事業を除き、時間外労働の上限規制が原則どおりに適用されます。

出典:厚生労働省「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」

 

同じページによると、建設業への上限規制は5年間の猶予ののち、2024年4月から適用されています。

 

求職者が働き方を比べられるよう、年間休日の日数や月の平均残業時間など、自社の実態を数字で書きましょう。

 

生かし方③|職種ごとに採用ページを分け、募集を終えたら更新する

施工管理、現場の職人、設計、事務では、仕事の内容も必要な資格も違います。

 

職種ごとに1ページずつ採用ページを作り、募集を終えた職種はすぐに掲載を終了するか、内容を更新しましょう。

 

職業安定法も、労働者の募集を行う者に、広告等で提供する募集の情報を正確かつ最新の内容に保つよう定めています(第5条の4第2項)。

 

建設会社のSEO対策を外注するときの選び方

ミーティング,カンファレンスをする医師

 

この章でわかること
  • ポイント①|建設業やBtoBでの支援実績があるか
  • ポイント②|施工実績や工種別のページの作り方まで提案できるか
  • ポイント③|協力会社の募集や採用のページも相談できるか
  • ポイント④|検索順位を保証しないか

 

建設会社のSEO対策を外注するときは、次の4点を確認しましょう。

 

ポイント①|建設業やBtoBでの支援実績があるか

Googleの公式ガイドは、SEO業者に尋ねる質問として、同業種での実績を挙げています。

 

建設会社や設備工事会社の支援事例を、どの検索語句で何が改善したのかとあわせて示してもらいましょう。

 

ポイント②|施工実績や工種別のページの作り方まで提案できるか

建設会社のSEOは、現場の情報をもとにした施工実績と、工種・施設の種類ごとのページが中心になります。

 

現場の写真や工事の情報を誰がどのように集めてページにするのか、具体的な進め方を確認しましょう。

 

ポイント③|協力会社の募集や採用のページも相談できるか

受注、協力会社の募集、採用のページは、同じホームページの中で役割を分けて作る必要があります。

 

受注のためのページだけでなく、協力会社の募集や採用のページの構成まで相談できる会社を選びましょう。

 

ポイント④|検索順位を保証しないか

Googleは、SEO業者について解説した公式ガイドのなかで、次のように述べています。

 

Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

 

これは、検索エンジンを運営するGoogle自身の見解です(2026年6月10日更新のページ)。

 

順位の保証ではなく、工事の問い合わせや協力会社の応募の数など、成果の測り方を説明できる会社を選びましょう。

 

まとめ:建設会社のSEO対策は「工種別のページ・施工実績・許可の情報」から

握手するビジネスパーソンと街並み

 

本記事では、元請け・BtoBの受注、協力会社の募集、採用を中心に、建設会社のSEO対策を解説しました。

 

  • キーワードは、工種+地域、施設の種類、協力会社の募集、採用の4種類に分けて、受け止めるページを決める
  • 工種・施設の種類ごとのページ、文章で書く施工実績、機械や規模の数字、本文のテキストでの説明に取り組む
  • 建設業許可の番号と業種、一般・特定の別、経営事項審査を、会社概要と工種別のページで示す
  • 協力会社の募集ページには求める許可と取引の条件を、採用ページには休日や残業の実態を書く
  • 外注先は、業界の実績、施工実績づくりの提案、協力会社・採用ページへの対応、順位を保証しない姿勢で選ぶ

 

まずは受注を増やしたい工種から、工種別のページと施工実績をそろえるところから始めましょう。

 

>>SEO対策代行・コンサルティングなら検索順位の海賊