病院のSEO対策は、外来・入院・紹介・健診など目的ごとにページを分け、医療広告のルールに沿って体制や実績を正確に伝えることが基本です。

 

本記事では、病院のSEO対策で狙うキーワードと受け止めるページ、やるべき施策、実績の数字を載せるときのルール、効果の確かめ方、内製と外注の考え方を解説します。

 

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この記事でわかること
  • 病院のSEO対策で狙うキーワードと、受け止めるページ
  • 診療科・入院・地域連携・Googleビジネスプロフィールの4つの施策
  • 手術件数や患者数など、実績の数字を載せるときのルール
  • Search Consoleで効果を確かめる方法
  • SEO対策を内製するか外注するかの考え方

 

病院のSEO対策の3つの柱を並べた図。目的別のページでは、病気・治療法、入院・面会、健診、紹介の4種類のキーワードごとに入口のページを作る。4つの施策では、診療科・センター、入院案内、地域医療連携室のページを中心に整え、Googleビジネスプロフィールは部門と医師個人のルールを確かめて作る。実績の数字では、手術件数などは期間を暦月単位で示して年報ともそろえ、最上級の表現は使わない。

 

病院のSEO対策とは

スクラブを着た医師,看護師の男女スタッフ

 

病院のSEO対策とは、病院のホームページを、受診や入院を考えている人、紹介先を探す医療機関、働く場所を探す人の検索で見つけてもらえるように整える取り組みです。

 

病院は診療科や部門が多く、ひとつのサイトで、患者・家族、紹介元の医療機関、求職者など、目的の違う人に情報を届ける必要があります。

 

読む人と目的ごとに入口となるページを分け、それぞれのページで疑問が解決するように設計しましょう。

 

病院の運営側でも、「病院 seo」「病院 seo対策」のようにSEOの進め方を調べる検索が見られます(Ahrefsの推計でそれぞれ月150回ほど、2026年10月時点)。

 

病院のSEO対策で狙うキーワードと受け止めるページ

WEB SITEの積み木とキーボード

 

この章でわかること
  • 種類①|病気・治療法+病院(例:「人工関節 手術 病院」「○○市 白内障 手術」)
  • 種類②|入院・面会の情報(例:「○○病院 面会時間」「入院 持ち物」)
  • 種類③|健診・人間ドック+地域(例:「人間ドック ○○市」)
  • 種類④|紹介・連携の情報(例:「○○病院 紹介 予約」)

 

病院のSEO対策で狙うキーワードと受け止めるページを並べた図。病気・治療法+病院は、専門的な治療を受けられる病院を探す検索で、診療科やセンターのページで受け止める。入院・面会の情報は、入院が決まった人や家族が来院前に確かめる検索で、入院案内のページで受け止める。健診・人間ドック+地域は、コースや料金を比べるための検索で、健診センターのページで受け止める。紹介・連携の情報は、診療所や他の病院の担当者が紹介の手順を確かめる検索で、地域医療連携室のページで受け止める。

 

病院のSEO対策で狙うキーワードは、次の4種類に分けて考えると、作るページを決めやすくなります。

 

種類①|病気・治療法+病院(例:「人工関節 手術 病院」「○○市 白内障 手術」)

専門的な治療を受けられる病院を探す人が使う検索です。

 

診療科やセンターのページで、対象となる病気と治療の内容、担当する医師が分かるようにしましょう。

 

種類②|入院・面会の情報(例:「○○病院 面会時間」「入院 持ち物」)

入院が決まった人や家族が、来院の前に確かめるための検索です。

 

入院案内のページに、持ち物や費用、面会のルール、駐車場までをまとめて載せましょう。

 

種類③|健診・人間ドック+地域(例:「人間ドック ○○市」)

受ける施設を自分で選ぶ人が、コースや料金を比べるための検索です。

 

健診センターのページで、コースの内容と料金、予約の方法を比べやすく示しましょう。

 

種類④|紹介・連携の情報(例:「○○病院 紹介 予約」)

診療所や他の病院の担当者が、患者を紹介する手順を確かめるための検索です。

 

地域医療連携室のページに、紹介の受付方法と窓口、受け入れできる診療科をまとめましょう。

 

病院のSEO対策でやるべき4つの施策

受付にいる看護師と患者

 

この章でわかること
  • 施策①|診療科・センターごとに、対象の病気と治療、担当医をそろえる
  • 施策②|入院・面会・アクセスなど、来院前の疑問に1ページで答える
  • 施策③|紹介元の医療機関向けに、地域医療連携室のページを用意する
  • 施策④|Googleビジネスプロフィールは、部門と医師個人のルールを確かめて作る

 

キーワードを受け止めるページを用意したら、次の4つの施策で中身を整えます。

 

施策①|診療科・センターごとに、対象の病気と治療、担当医をそろえる

診療科のページに診療時間だけを並べると、どの病気を診てもらえるのかが伝わりません。

 

対象となる主な病気、行っている検査と治療、担当医の専門分野を、同じページで確認できるようにします。

 

専門の外来やセンターがある場合は、診療科のページから分けて、それぞれのページで詳しく説明しましょう。

 

施策②|入院・面会・アクセスなど、来院前の疑問に1ページで答える

入院の手続きや持ち物、面会時間は、患者だけでなく家族もよく調べる情報です。

 

電話で何度も問い合わせを受けている内容は、ページにまとめて載せておくと、病院の窓口の負担も減らせます。

 

面会のルールや受付時間を変えたときは、ページの更新日とあわせて、その日のうちに書き換えましょう。

 

施策③|紹介元の医療機関向けに、地域医療連携室のページを用意する

紹介を受ける病院では、診療所の医師や連携担当者も、ホームページの読み手になります。

 

厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、セカンドオピニオンの実績として、他の医療機関に紹介した患者数と、紹介を受けた患者数を、期間を示したうえで広告できるとしています。

 

紹介の手順や予約の方法とあわせて、紹介の実績を載せる場合は、対象の期間を必ず書き添えましょう。

 

施策④|Googleビジネスプロフィールは、部門と医師個人のルールを確かめて作る

Googleマップや検索結果に出るビジネスプロフィールは、病院全体のほかに、部門や医師個人でも作れる場合があります。

 

Googleのガイドラインは、部門のプロフィールについて次のように述べています。

 

ビジネス、大学、病院、政府組織内の各部門は Google で個別にビジネス プロフィールを作成することができます。

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」

 

ただし、個別に作るのは対外的に独立した組織として活動する部門で、名称を母体や別の部門と区別する必要があるとしています。

 

医師個人のプロフィールは、対外的に診療を行う本人であることや、営業時間内に本人に直接連絡が取れることが条件です。

 

同じ事業所に複数の医師がいる場合は、運営組織が事業所のプロフィールを作り、医師のプロフィールには医師の名前だけを入れるよう定めています。

 

健診センターや附属のクリニックなど、どの部門を個別に作るのかを院内で決めてから登録しましょう。

 

病院のSEO対策で実績の数字を載せるときの3つのルール

売上分析と戦略イメージ ビジネスイメージ

 

この章でわかること
  • ルール①|手術件数や患者数は、期間を暦月単位で示し、年報などでも公表する
  • ルール②|死亡率や治癒率、治療結果の分析は、載せられる範囲が限られる
  • ルール③|「日本一」「No.1」などの最上級の表現は、事実でも使わない

 

厚生労働省の医療広告ガイドラインにもとづく、実績の数字を載せるときの3つのルールを並べた図。件数や患者数は期間を添えるでは、手術件数や患者数などは期間を暦月単位で示し、ウェブサイトや年報など広く住民に知らせる方法でも公表する。結果そのものは載せられないでは、死亡率や治癒率は医療機能情報提供制度で報告が義務付けられた事項に限り、治療結果の分析や患者満足度の調査は行っている旨や入手方法まで載せられる。最上級の表現は使わないでは、日本一やNo.1などの最上級の表現は客観的な事実であっても禁止され、調査の結果を引用するときは出典、実施主体、範囲、実施時期を書き添える。

 

手術件数や患者数などの数字は、病院を選ぶ材料になる一方で、医療広告ガイドラインで載せ方が決められています。

 

ここでは、厚生労働省の「医療広告ガイドライン」(令和8年3月30日最終改正)にもとづいて、3つのルールを紹介します。

 

ルール①|手術件数や患者数は、期間を暦月単位で示し、年報などでも公表する

手術件数や分娩件数、平均在院日数、外来・入院の患者数は、広告できる事項として定められています。

 

手術件数の示し方について、同じガイドラインは次のように述べています。

 

手術件数を広告する際には、当該手術件数に係る期間を暦月単位で併記する必要があること。

出典:厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」

 

あわせて、載せた数字が正しいかを確かめられるよう、ウェブサイトや年報など、広く住民に知らせる方法で公表していることを求めています。

 

診療科のページに件数を載せるときは、「○年○月〜○年○月」のように期間を添え、年報のページともそろえましょう。

 

ルール②|死亡率や治癒率、治療結果の分析は、載せられる範囲が限られる

同じガイドラインは、死亡率や治癒率などについて、医療機能情報提供制度で報告が義務付けられた事項に限って広告できるとしています。

 

治療結果の分析や患者満足度の調査は、行っている旨や結果の入手方法までは広告できますが、結果そのものは広告できません。

 

「満足度○%」のように調査の結果をそのまま見出しに使うのは避け、実施していることと入手方法を案内しましょう。

 

ルール③|「日本一」「No.1」などの最上級の表現は、事実でも使わない

他の医療機関と比べて優れていることを示す広告は、比較優良広告として禁止されています。

 

ガイドラインは、「日本一」「№1」「最高」などの最上級の表現を、客観的な事実であっても禁止される表現に当たるとしています。

 

調査の結果を引用するときは、出典、調査の実施主体、範囲、実施時期を書き添えましょう。

 

病院のSEO対策でやってはいけないこと

注意マークと虫眼鏡

 

この章でわかること
  • NG①|病院のサイトに、無関係な第三者の宣伝ページを置く
  • NG②|病気の解説ページを、医師の確認なしに大量に作る

 

Googleのスパムに関するポリシーをもとに、病院のサイトで避けたい2つのことを並べた図。第三者の宣伝ページを置くことについては、ホストのサイトの評価を利用する目的で第三者のコンテンツを公開することはサイトの評判に関するポリシーの違反とされ、医療サイトに最高のカジノに関する低品質な第三者の広告ページを置くことが例に挙げられているため、患者や家族の役に立つ内容かを基準に判断する。解説ページを大量に作ることについては、ユーザーへの価値を加えずに生成AIツールなどで大量のページを作ることは大量生成されたコンテンツの不正使用の例とされているため、担当の医師が確認したうえで公開する。

 

Googleのスパムに関するポリシー(2026年9月2日更新)にもとづいて、病院のサイトで特に避けたいことを2つ紹介します。

 

NG①|病院のサイトに、無関係な第三者の宣伝ページを置く

Googleは、ホストとなるサイトがすでに得ている評価を利用することを主な目的に、第三者のコンテンツを公開することを、サイトの評判に関するポリシーの違反としています。

 

違反の例として、医療サイトに「最高のカジノ」に関する低品質な第三者の広告ページを置くことを挙げています。

 

病院のドメインの中に記事広告を置く提案を受けたら、患者や家族の役に立つ内容かを基準に断りましょう。

 

NG②|病気の解説ページを、医師の確認なしに大量に作る

Googleは、ユーザーへの価値を加えずに、生成AIツールなどで大量のページを作ることを、大量生成されたコンテンツの不正使用の例として挙げています。

 

病気の解説は、内容に誤りがあると受診の判断を誤らせるおそれもあります。

 

解説ページは本数を急いで増やさず、担当の医師が確認したうえで、確認した日や監修者を示して公開しましょう。

 

病院のSEO対策の効果を確かめる方法

プラ粘土にWEB DESIGNのことば

 

この章でわかること
  • 確認①|診療科・センターのページに、病気や治療法の検索から来ているか
  • 確認②|入院・面会のページが、病院名とあわせた検索で表示されているか

 

病院のSEO対策の効果は、Google Search Consoleで、ページごとの検索での表示回数やクリック数を見て確かめます。

 

Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートでは、クリック数、インプレッション数(表示回数)、クリック率、平均掲載順位を、検索キーワード(クエリ)やページごとに確認できます。

 

確認①|診療科・センターのページに、病気や治療法の検索から来ているか

診療科のページで絞り込み、表示されている検索キーワードに、対象の病気や治療法の名前が含まれているかを見ます。

 

病院名の検索ばかりで病気の名前が出てこない場合は、ページの中で病気や治療の説明が足りていないと考えましょう。

 

確認②|入院・面会のページが、病院名とあわせた検索で表示されているか

「病院名+面会」「病院名+入院」のような検索で、入院案内のページが表示されているかを確かめます。

 

古いお知らせのページやPDFが表示されていると、変更前の面会時間を見て来院する人が出てしまいます。

 

古いページが表示されている場合は、情報を最新の入院案内のページにまとめ、古いページからそのページへ案内しましょう。

 

病院のSEO対策は内製と外注のどちらがよいか

打ち合わせする若いビジネスマン

 

この章でわかること
  • ポイント①|院内の確認・承認の流れに合わせて進められるか
  • ポイント②|医療広告のルールと、公表している数字をそろえて扱えるか
  • ポイント③|検索順位を保証しないか

 

病院のSEO対策は、すべてを内製するか外注するかではなく、作業ごとに分けて考えると決めやすくなります。

 

診療科の情報や面会のルールなど、日々の更新は院内の担当者が行い、サイトの構造の見直しや計測の設定は外部の専門家に頼む、という分け方もあります。

 

外注する場合は、次の3点を確かめましょう。

 

ポイント①|院内の確認・承認の流れに合わせて進められるか

病院のページは、診療科の医師や看護部、事務部門など、確認する人が多くなりがちです。

 

原稿を誰が確認し、誰が公開を承認するのかを最初に決め、その流れに合わせた進め方を提案してくれる外注先を選びましょう。

 

ポイント②|医療広告のルールと、公表している数字をそろえて扱えるか

手術件数などの数字は、期間の示し方や年報との整合まで含めて管理する必要があります。

 

医療広告ガイドラインの確認の手順と、数字を更新するときの段取りを説明できるかを確かめましょう。

 

ポイント③|検索順位を保証しないか

Googleは、SEO業者について解説した公式ガイドのなかで、次のように述べています。

 

Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

 

順位の保証ではなく、作業の内容と成果の測り方を説明できる外注先を選びましょう。

 

まとめ:病院のSEO対策は「目的別のページ」と「実績の正しい載せ方」から

握手する女性2人

 

本記事では、病院のSEO対策で狙うキーワードと受け止めるページ、やるべき施策、実績の数字の載せ方、効果の確かめ方、内製と外注の考え方を紹介しました。

 

  • 病気・治療法、入院・面会、健診、紹介の4種類のキーワードごとにページを用意する
  • 診療科のページには、対象の病気と治療、担当医をそろえる
  • Googleビジネスプロフィールは、部門と医師個人のルールを確かめて作る
  • 手術件数などの数字は期間を暦月単位で示し、最上級の表現は使わない
  • Search Consoleで、診療科や入院案内のページがどの検索で表示されているかを確かめる
  • 日々の更新は院内、構造の見直しや計測は外部というように、作業ごとに分けて考える

 

まずは診療科と入院案内のページを見直し、実績の数字に期間が添えられているかを確かめましょう。

 

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