土木会社のSEO対策は、工種や工法、ICT施工、民間の造成や地盤改良の費用など、発注者や施主が調べる内容ごとにページを分け、技術の説明と公的な制度の情報を正確に伝えることが基本です。

 

本記事では、土木会社に絞って、狙うキーワードと作りたいページ、やるべき施策、NETISの登録技術の書き方、避けたい施策、外注先の選び方を解説します。

 

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この記事でわかること
  • 土木工事を調べる発注者・元請け・施主の検索と、作りたいページ
  • ICT施工や施工実績のパンくずリストなど4つの施策
  • NETISに登録した技術をホームページで紹介するときの注意点
  • 土木会社のサイトで避けたい施策と、外注先の選び方

 

土木会社のSEO対策の3つの柱を並べた図。目的別のページでは、工種・工法、ICT施工・新技術、造成・地盤の工事の費用、インフラの維持・修繕の4種類のキーワードごとにページを作る。ICT施工と実績では、ICT施工で対応できる工程と工種を分けて書き、施工実績を工種と地域で整理してパンくずリストを付ける。制度の正確な説明では、地盤調査や盛土規制法の手続きを費用のページで説明し、NETISへの掲載を国の認定のように書かない。

 

土木会社のSEO対策とは

工事現場

 

土木会社のSEO対策とは、道路や河川、造成、地盤改良などの工事を行う会社のホームページを、工事の依頼先や技術を探す人の検索で見つけてもらえるように整える取り組みです。

 

公共工事の多くは入札で受注先が決まりますが、元請けが専門の工事会社を探すときや、民間の施主が造成や擁壁の工事を考えるときには、検索が入口になります。

 

発注者や元請けに向けた情報と、民間の施主に向けた情報を分けて、それぞれの入口となるページを用意しましょう。

 

運営側でも、「土木 seo」と「建築土木 seo」(Ahrefsの推計でいずれも月100回、2026年10月時点)のように、SEOの進め方を調べる検索が見られます。

 

土木会社のSEO対策で狙うキーワードと作りたいページ

WEB SITEの積み木とキーボード

 

この章でわかること
  • 種類①|工種・工法(例:「舗装工事」「法面工事」)
  • 種類②|ICT施工・新技術(例:「netis」「ict施工」)
  • 種類③|造成・地盤の工事の費用(例:「地盤改良 費用」「擁壁工事 費用」)
  • 種類④|インフラの維持・修繕(例:「下水道工事」「浚渫工事」)

 

土木会社のSEO対策で狙うキーワードと作りたいページを並べた図。工種・工法は、舗装工事が推計で月3,400回検索されており、工種ごとにページを分けて対応できる工法と規模、施工の流れを書く。ICT施工・新技術は、netisが月2,900回検索されており、ICT施工や自社の技術のページで使える工種と導入した現場の例を載せる。造成・地盤の工事の費用は、地盤改良 費用が月1,700回検索されており、工事ごとの費用のページで金額が変わる条件と、調査や手続きの流れを示す。インフラの維持・修繕は、下水道工事が月1,100回検索されており、点検や調査から補修までの流れを施工実績とあわせて紹介する。

 

土木工事に関わる検索は、目的によって言葉が分かれます(数値はAhrefsの推計)。

 

ここでは、4種類のキーワードと、受け止めるページを紹介します。

 

種類①|工種・工法(例:「舗装工事」「法面工事」)

「舗装工事」は月3,400回、「地盤改良」は月2,800回、「法面工事」は月1,300回検索されています。

 

元請けや発注者の担当者が、工事の内容や対応できる会社を調べるときの検索です。

 

工種ごとにページを分け、対応できる工法と規模、施工の流れを書きましょう。

 

種類②|ICT施工・新技術(例:「netis」「ict施工」)

「netis」は月2,900回、「i-construction」は月800回、「ict施工」と「ドローン 測量」はいずれも月700回検索されています。

 

発注者や元請けが、生産性を高める技術や、工事で使える新しい技術を探すときの検索です。

 

ICT施工や自社の技術のページを作り、使える工種と、導入した現場の例をあわせて載せましょう。

 

種類③|造成・地盤の工事の費用(例:「地盤改良 費用」「擁壁工事 費用」)

「地盤改良 費用」は月1,700回、「擁壁工事 費用」は月800回、「造成工事 費用」は月350回、「駐車場 アスファルト 費用」は月200回検索されています。

 

家を建てる人や土地の所有者など、民間の施主が予算を立てるための検索です。

 

工事ごとに費用のページを作り、金額が変わる条件と、調査や手続きの流れをあわせて示しましょう。

 

種類④|インフラの維持・修繕(例:「下水道工事」「浚渫工事」)

「下水道工事」は月1,100回、「浚渫工事」は月1,000回、「橋梁補修」は月90回検索されています。

 

道路や河川、上下水道などの施設を管理する側や、工事を任せる会社を探す元請けの検索です。

 

維持・修繕の工事は、点検や調査から補修までの流れを、施工実績とあわせて紹介しましょう。

 

土木会社のSEO対策でやるべき4つの施策

建設現場で働く作業員とビジネスウーマン

 

この章でわかること
  • 施策①|ICT施工は、対応できる工程と工種を分けて書く
  • 施策②|施工実績は、工種と地域で整理し、パンくずリストを付ける
  • 施策③|造成や地盤改良の費用は、調査と手続きの流れとあわせて書く
  • 施策④|維持・修繕の実績は、点検から補修までの流れで書く

 

土木会社のSEO対策でやるべき4つの施策を並べた図。ICT施工は工程と工種を分けるでは、国土交通省のi-Constructionや兵庫県のICT活用工事の説明を踏まえ、測量、設計データの作成、施工、出来形の管理、納品のどの工程を自社で担えるかを工種ごとに書く。施工実績にパンくずリストでは、ユーザーが特定のページにたどり着くまでの一般的な経路でパンくずリストを作り、ページの表示と構造化データの両方に書く。費用は調査と手続きとあわせてでは、建築基準法施行令第93条により地盤の許容応力度などは地盤調査の結果にもとづいて定めるため地盤改良の要否や工法は調査で変わり、盛土規制法により規制区域内の盛土などは許可の対象になったことを費用のページで説明する。維持・修繕は流れで書くでは、調査で分かった傷み、選んだ工法と理由、交通規制などの工夫の順に実績を書く。

 

キーワードを受け止めるページを用意したら、次の4つの施策で中身を整えます。

 

施策①|ICT施工は、対応できる工程と工種を分けて書く

国土交通省は、ICTの全面的な活用(ICT土工)などを建設現場に導入して生産性の向上を図る取り組みを、i-Constructionとして進めています。

 

自治体の発注工事にも広がっており、兵庫県はICT活用工事を、3次元起工測量から3次元データの納品までの5つの工程で説明しています(2026年9月29日更新)。

 

同県は、ICT土工のほか、ICT舗装工やICT法面工、ICT地盤改良工なども対象の工種に挙げています。

 

「ICT施工に対応」とだけ書かず、測量、設計データの作成、施工、出来形の管理、納品のどの工程を自社で担えるかを、工種ごとに書きましょう。

 

施策②|施工実績は、工種と地域で整理し、パンくずリストを付ける

施工実績が増えると、どの実績がどの工種の、どの地域の工事なのかが分かりにくくなります。

 

Googleは、パンくずリストの示し方について、次のように述べています。

 

ユーザーが特定のページにたどり着くまでの一般的な経路を示すことをおすすめします。

出典:Google 検索セントラル「パンくずリスト(BreadcrumbList)のマークアップを追加する方法」

 

同じページは、パンくずリストを構造化データで指定するときは、少なくとも2つのListItemを含めるよう求めています(2026年9月12日更新)。

 

「施工実績>道路・舗装工事>〇〇市の工事」のように、発注者がたどる経路でパンくずリストを作り、ページの表示と構造化データの両方に書きましょう。

 

施策③|造成や地盤改良の費用は、調査と手続きの流れとあわせて書く

建築基準法施行令は、地盤の許容応力度などを、国土交通大臣が定める方法で地盤調査を行い、その結果にもとづいて定めるとしています(第93条)。

 

地盤改良の要否や工法は調査の結果で変わるため、費用だけを示しても、施主は自分の土地の場合を判断できません。

 

また、2023年5月26日に施行された盛土規制法(宅地造成及び特定盛土等規制法)により、規制区域内で行う盛土などは許可の対象になりました。

 

費用のページには、地盤調査から工法の選び方、許可が必要な場合の手続きまでの流れを、金額の目安とあわせて書きましょう。

 

施策④|維持・修繕の実績は、点検から補修までの流れで書く

維持・修繕の工事は、新しく造る工事と比べて、現場の状態を調べてから工法を決める場面が多くなります。

 

補修の前後の写真だけでは、どのような傷みに、どの工法で対応したのかが伝わりません。

 

「調査で分かった傷み」「選んだ工法と理由」「交通規制などの工夫」の順に、維持・修繕の実績を書きましょう。

 

土木会社のSEO対策で守りたい、NETIS登録技術の書き方

グラフ資料と虫眼鏡

 

この章でわかること
  • ルール①|NETISへの掲載を、国の認定や保証のように書かない
  • ルール②|登録番号と掲載の状態を書き、変わったら更新する

 

NETISの利用上の注意事項と国土交通省関東地方整備局関東技術事務所の説明をもとに、NETISに登録した技術をホームページで紹介するときの2つのルールを並べた図。国の認定と書かないでは、NETISの掲載情報は技術の証明や認証などの裏付けを行うものではなく新技術の活用にあたっての参考情報で、申請情報は国土交通省などが評価を行っているものではないため、国が認めた技術のような表現を避け、登録番号を添えて事実を書く。掲載内容とそろえるでは、NETISには申請書の記述内容がそのまま掲載され、内容に起因する係争などの責任は申請者にあるため、ホームページの説明を掲載内容と食い違わないようにし、掲載が終了した技術は表記を改める。

 

NETIS(新技術情報提供システム)は、新技術の情報を共有し提供するために国土交通省が設けているデータベースです。

 

自社の技術を登録している土木会社は、ホームページでも紹介したいところですが、書き方には注意が必要です。

 

ルール①|NETISへの掲載を、国の認定や保証のように書かない

NETISの利用上の注意事項は、掲載情報が技術の証明や認証などの裏付けを行うものではなく、新技術の活用にあたっての参考情報だとしています。

 

申請情報は技術開発者からの申請にもとづく情報で、国土交通省などが評価を行っているものではないとも説明しています。

 

「国が認めた技術」のような表現は避け、「NETISに登録(登録番号〇〇)」のように事実を書きましょう。

 

ルール②|登録番号と掲載の状態を書き、変わったら更新する

国土交通省関東地方整備局の関東技術事務所は、NETISには申請書の記述内容がそのまま掲載されるため、内容に起因する係争などの責任は申請者にあるとしています。

 

同じページは、すでに掲載が終了した技術があることにも触れています。

 

ホームページの説明がNETISの掲載内容と食い違わないかを確かめ、掲載が終わった技術は表記を改めましょう。

 

土木会社のSEO対策でやってはいけないこと

注意マークと虫眼鏡

 

この章でわかること
  • NG①|終了した事業のサイトのドメインを買い取り、自社の宣伝に使う
  • NG②|順位を確かめるために、Google検索へ自動でアクセスする

 

Googleのスパムに関するポリシー(2026年9月2日更新)にもとづいて、土木会社のサイトで特に避けたいことを2つ紹介します。

 

NG①|終了した事業のサイトのドメインを買い取り、自社の宣伝に使う

Googleは、期限切れのドメイン名を主に検索ランキングを操作する目的で購入し、価値のほとんどないコンテンツのために再利用することを、期限切れのドメインの不正使用としています。

 

その例として、以前に政府機関が使用していたサイトで、アフィリエイト コンテンツを掲載することを挙げています。

 

公共事業や工事の紹介に使われていたドメインを買い取り、自社の宣伝のページを載せるのは、避けたい方法です。

 

自社の情報は自社のドメインで発信し、ドメインを移すときは、内容のつながりを保ったままリダイレクトしましょう。

 

NG②|順位を確かめるために、Google検索へ自動でアクセスする

Googleは、Googleに自動生成クエリを送る行為を、機械生成トラフィックとしています。

 

ランキングの確認を目的としたスクレイピングや、明示的な許可なくGoogle検索に自動でアクセスする行為も、これに含まれるとしています。

 

工種や地域ごとの検索での見え方は、Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートで、表示回数や平均掲載順位として確かめましょう。

 

土木会社のSEO対策を外注するときの選び方

会議中の男女

 

この章でわかること
  • ポイント①|建設・インフラの業種やBtoBの支援実績があるか
  • ポイント②|発注者・元請け向けと、民間の施主向けのページを分けて設計できるか
  • ポイント③|制度や法令の情報を、出典にあたって書けるか
  • ポイント④|検索順位を保証しないか

 

土木会社のSEO対策を外注するときは、次の4点を確かめましょう。

 

ポイント①|建設・インフラの業種やBtoBの支援実績があるか

土木や建設の支援事例を、どのページで、どの検索語句からの問い合わせが増えたのかとあわせて示してもらいましょう。

 

ポイント②|発注者・元請け向けと、民間の施主向けのページを分けて設計できるか

工種や技術のページと、費用や手続きのページを分けたうえで、サイト全体の構成を提案できるかを確かめましょう。

 

ポイント③|制度や法令の情報を、出典にあたって書けるか

盛土規制法やNETISのように、制度の内容や表記を誤ると、施主や発注者の信頼を損ないかねません。

 

制度や法令に触れる原稿で、出典を確かめ、確認した日を残す手順があるかを聞きましょう。

 

ポイント④|検索順位を保証しないか

Googleは、SEO業者について解説した公式ガイドのなかで、次のように述べています。

 

Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

 

これは、検索エンジンを運営するGoogle自身の見解です(2026年6月10日更新のページ)。

 

順位の保証ではなく、作業の内容と成果の測り方を説明できる会社を選びましょう。

 

まとめ:土木会社のSEO対策は「工種のページ・ICT施工・制度の正確な説明」から

握手をして挨拶をするビジネスマン男女

 

本記事では、土木会社に絞って、狙うキーワードと作りたいページ、やるべき施策、NETIS登録技術の書き方、避けたい施策、外注先の選び方を紹介しました。

 

  • 工種・工法、ICT施工・新技術、造成・地盤の工事の費用、インフラの維持・修繕の4種類のキーワードごとにページを用意する
  • ICT施工は、対応できる工程と工種を分けて書く
  • 施工実績は工種と地域で整理し、パンくずリストを付ける
  • 造成や地盤改良の費用は、地盤調査や盛土規制法の手続きとあわせて説明する
  • NETISへの掲載を国の認定のように書かず、ホームページの説明を掲載内容とそろえる
  • 期限切れのドメインの転用や、検索順位の自動取得は避ける

 

まずは工種のページに、対応できる工法と規模、施工の流れが書かれているかを確かめましょう。

 

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