医療機器販売会社のSEO対策は、新品・中古、買取、レンタルなど取引ごとにページを分け、クラス分類や販売業の許可などの情報を正確に示し、薬機法の広告のルールの範囲で製品を紹介することが基本です。

 

本記事では、医療機器販売会社に絞って、取引ごとに作りたいページ、製品と会社の情報の示し方、薬機法と医薬品等適正広告基準で守りたいルール、避けたい施策、外注先の選び方を解説します。

 

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この記事でわかること
  • 医療機器を探す人の検索と、取引ごとに作りたいページ
  • クラス分類、販売業の許可、中古品の通知、修理業の許可の示し方
  • 承認前の製品や医療関係者向けの製品など、薬機法と適正広告基準で守りたいルール
  • 医療機器販売会社のサイトで避けたい施策と、外注先の選び方

 

医療機器販売会社のSEO対策の3つの柱を並べた図。取引別のページでは、製品カテゴリ(新品・中古)、買取、レンタル・リース、クリニックの開業ごとにページを作り、契約の条件も載せる。許可と区分の明示では、製品ページにクラス分類と製造販売業者を載せ、販売業・貸与業の許可や届出、修理業の許可を営業所や事業所ごとに示す。薬機法の広告ルールでは、承認や認証の前の製品は紹介せず、効果や安全性を保証する表現や最大級の表現を使わず、医療関係者向けの製品は一般の人向けに広告しない。

 

医療機器販売会社のSEO対策とは

聴診器とクリップボードと観葉植物

 

医療機器販売会社のSEO対策とは、自社のホームページを、医療機器の購入や買取、レンタルの相談先を探している医療機関や事業者の検索で見つけてもらえるように整える取り組みです。

 

2026年10月にAhrefsで確認すると、「一般医療機器」は推計で月800回、「医療機器 クラス分類」は月450回検索されており、製品の区分を調べる人も多いことがわかります。

 

区分を調べに来た人に、取り扱っている製品と相談の窓口が伝わるように、製品の説明のページと問い合わせの導線をつなげましょう。

 

販売会社やメーカーの側でも、「医療機器 seo」(同150回)や「医療機器 マーケティング」(同60回)のように、SEOの進め方を調べる検索が見られます。

 

医療機器販売会社のSEO対策で作りたい、取引ごとのページ

工場で製品を検査する男女作業員

 

この章でわかること
  • ページ①|製品カテゴリ(新品・中古)
  • ページ②|買取
  • ページ③|レンタル・リース
  • ページ④|クリニックの開業

 

医療機器販売会社のSEO対策で作りたい取引ごとのページを並べた図。製品カテゴリ(新品・中古)は、医療機器 中古が推計で月100回検索されており、装置の種類ごとにカテゴリのページを作り、新品と中古の別、取り扱うメーカー、点検や保証の範囲を比べられるようにする。買取は、医療機器 買取が月600回検索されており、対象となる機器の種類、査定から引き取りまでの流れ、引き取りに伺える地域を載せる。レンタル・リースは、AED レンタルが月900回検索されており、契約の期間、点検や消耗品の交換を誰が行うか、途中で解約できるかを載せる。クリニックの開業は、クリニック 開業 医療機器が月30回検索されており、開業する診療科ごとに必要になる機器の例と、見積もりから納品、設置までの流れを示す。

 

医療機器を探す検索は、買うのか、売るのか、借りるのかによって言葉が分かれます(数値はAhrefsの推計)。

 

ここでは、取引の種類ごとに、作りたいページを4つ紹介します。

 

ページ①|製品カテゴリ(新品・中古)

「医療機器 中古」は月100回、「超音波診断装置 中古」は月50回、「エコー 中古」は月40回検索されています。

 

中古品を探す人は、装置の種類を指定して調べることが多いと考えられます。

 

装置の種類ごとにカテゴリのページを作り、新品と中古の別、取り扱うメーカー、点検や保証の範囲を同じページで比べられるようにしましょう。

 

ページ②|買取

「医療機器 買取」は月600回検索されており、取引の種類のなかでは検索の多い言葉です。

 

閉院や機器の入れ替えで、使わなくなった機器の売り先を探す医療機関もあると考えられます。

 

買取のページでは、対象となる機器の種類、査定から引き取りまでの流れ、引き取りに伺える地域を載せましょう。

 

ページ③|レンタル・リース

「AED レンタル」は月900回、「医療機器 レンタル」は月80回、「医療機器 リース」は月70回検索されています。

 

購入せずに使いたい人に向けて、契約の形ごとの違いを説明するページが入口になります。

 

レンタルとリースでページを分け、契約の期間、点検や消耗品の交換を誰が行うか、途中で解約できるかを載せましょう。

 

ページ④|クリニックの開業

「医療機器 補助金」は月50回、「クリニック 開業 医療機器」は月30回検索されています。

 

開業の準備では複数の機器をまとめて選ぶため、まとめて相談できる先を探す人もいると考えられます。

 

開業する診療科ごとに、必要になる機器の例と、見積もりから納品、設置までの流れを示しましょう。

 

医療機器販売会社のSEO対策でやるべき4つの施策

ビルの契約をする作業着姿のビジネスマン

 

この章でわかること
  • 施策①|製品ページに、クラス分類と製造販売業者を載せる
  • 施策②|営業所ごとに、販売業・貸与業の許可や届出を示す
  • 施策③|中古品のページに、品質を確保するための手順を書く
  • 施策④|修理・保守のページに、修理業の許可と対応できる機器を書く

 

薬機法と同法施行規則にもとづいて、医療機器販売会社のホームページで整えたい4つの情報を並べた図。クラス分類と製造販売業者では、第2条で医療機器が高度管理医療機器、管理医療機器、一般医療機器に分けられ、第63条で製造販売業者の名称などの記載が求められ、第68条の2で注意事項等情報の公表が定められているため、製品ページにクラス分類と製造販売業者を載せ、注意事項等情報へ案内する。営業所ごとの許可や届出では、第39条で高度管理医療機器等の販売業・貸与業の許可が営業所ごとに与えられ、第39条の3で管理医療機器は営業所ごとに届け出る。中古品の品質を確保する手順では、施行規則第170条にもとづき、使用された医療機器を販売・貸与するときは、あらかじめ製造販売業者に通知する。修理業の許可と修理区分では、第40条の2にもとづき、医療機器の修理には修理業の許可が必要で、許可は修理区分に従い事業所ごとに与えられる。

 

取引ごとのページを用意したら、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の決まりにもとづいて、製品と会社の情報を整えます。

 

施策①|製品ページに、クラス分類と製造販売業者を載せる

薬機法は、医療機器を、副作用や機能の障害が生じた場合の影響の大きさに応じて、高度管理医療機器、管理医療機器、一般医療機器に分けています(第2条第5項〜第7項)。

 

医療機器やその容器には、製造販売業者の氏名又は名称と住所、名称、製造番号などを記載することになっています(第63条第1項)。

 

製造販売業者は、使用上の注意などの注意事項等情報を、インターネットなどで公表することになっています(第68条の2第1項)。

 

製品ページには、クラス分類と製造販売業者の名称を載せ、製造販売業者が公表している注意事項等情報への案内を添えましょう。

 

施策②|営業所ごとに、販売業・貸与業の許可や届出を示す

高度管理医療機器と特定保守管理医療機器を業として販売・貸与するには、販売業又は貸与業の許可が必要で、許可は営業所ごとに与えられます(第39条第1項・第2項)。

 

管理医療機器を販売・貸与する場合は、あらかじめ、営業所ごとに都道府県知事などに届け出ることになっています(第39条の3第1項)。

 

会社概要や営業所のページに、営業所ごとの所在地と、許可の番号や届出の状況を載せましょう。

 

施策③|中古品のページに、品質を確保するための手順を書く

薬機法施行規則は、高度管理医療機器等の販売業者などが使用された医療機器を販売・貸与するときは、あらかじめ製造販売業者に通知するよう定めています(第170条第1項)。

 

製造販売業者から品質の確保などについて指示を受けた場合は、それを守ることも求めています(第170条第2項)。

 

中古品のページでは、製造販売業者への通知や点検・整備の内容など、品質を確保するために行っている手順を書きましょう。

 

施策④|修理・保守のページに、修理業の許可と対応できる機器を書く

医療機器の修理を業として行うには、修理業の許可が必要です。

 

薬機法は、次のように定めています。

 

医療機器の修理業の許可を受けた者でなければ、業として、医療機器の修理をしてはならない。

出典:e-Gov法令検索「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」第40条の2第1項

 

許可は、修理する物と修理の方法に応じた「修理区分」に従い、事業所ごとに与えられます(第40条の2第2項)。

 

修理・保守のページには、修理業の許可と修理区分、修理を行う事業所、対応できる機器の種類を載せましょう。

 

医療機器販売会社のSEO対策で守りたい、薬機法と適正広告基準のルール

ストレスチェック(女医とチェックリスト)

 

この章でわかること
  • ルール①|承認・認証の前の製品は、確認画面を置いても紹介しない
  • ルール②|効果や安全性を保証する表現、最大級の表現を使わない
  • ルール③|医療関係者向けの製品は、一般の人向けに広告しない

 

薬機法と医薬品等適正広告基準にもとづく、製品を紹介するページで守りたい3つのルールを並べた図。承認前は紹介しないでは、第68条で承認や認証を受けていない医療機器の広告が禁じられ、厚生労働省のQ&Aは違反である旨を表示して了解した人だけが進める作りでも広告に該当するとしているため、承認や認証を受けてから紹介する。保証や最大級は避けるでは、第66条で虚偽又は誇大な記事の広告が禁じられ、違反は原則として対象の製品の対価の合計額の4.5%に当たる課徴金の対象になるため、承認や認証を受けた範囲の性能を根拠とともに書く。医療関係者向けの扱いでは、医療関係者が自ら使用する医療機器のうち一般の人が使うと保健衛生上の危害が発生するおそれのあるものは一般の人を対象とする広告を行わないため、どの製品を医療関係者向けのページに置くかを薬事の担当者と決める。

 

製品を紹介するページが広告に当たる場合は、薬機法の広告の規制と、厚生労働省の「医薬品等適正広告基準」(平成29年9月29日 医薬・生活衛生局長通知)を守る必要があります。

 

ここでは、ホームページで製品を紹介するときに守りたいルールを3つ紹介します。

 

ルール①|承認・認証の前の製品は、確認画面を置いても紹介しない

薬機法は、承認や認証を受けていない医療機器について、名称や効能、効果、性能に関する広告を禁じています(第68条)。

 

厚生労働省のQ&Aは、未承認の医薬品について違反である旨を表示し、了解した人だけが製品名の載ったページに進める作りの場合も、次のように述べています。

 

医薬品等の広告に該当し、薬事法第68条違反で指導の対象となる。

出典:厚生労働省「インターネットによる医薬品等の広告の該当性に関する質疑応答集(Q&A)について」

 

同じQ&Aは、会員専用のログインを求める場合でも、それだけで広告に当たらないことにはならないとしています。

 

展示会で発表した開発中の製品などは、承認や認証を受けるまで製品ページを公開せず、受けてから紹介しましょう。

 

ルール②|効果や安全性を保証する表現、最大級の表現を使わない

薬機法は、医療機器の名称や効能、効果、性能について、虚偽又は誇大な記事の広告を禁じています(第66条第1項)。

 

医師などが効能、効果、性能を保証したと誤解されるおそれのある記事も、これに当たるとしています(第66条第2項)。

 

医薬品等適正広告基準も、効能効果や安全性が確実であると保証する表現や、最大級の表現を禁じています。

 

第66条第1項に違反した場合は、原則として、対象の製品の対価の合計額の4.5%に当たる課徴金の対象になります(第75条の5の2第1項)。

 

「業界No.1」「安全性抜群」のような表現は避け、承認や認証を受けた範囲の性能を、根拠とともに書きましょう。

 

ルール③|医療関係者向けの製品は、一般の人向けに広告しない

医薬品等適正広告基準は、医療関係者が自ら使用することを目的とした医療機器のうち、一般の人が使うと保健衛生上の危害が発生するおそれのあるものについて、一般の人を対象とする広告を行わないとしています。

 

そのため、製品情報の前に「医療関係者の方ですか」と確かめる画面を置くサイトもあります。

 

Googleは、ページがGoogle検索に表示されないようにするには、noindexのルールを使うと説明しています(2025年12月31日更新)。

 

どの製品を医療関係者向けのページに置くかは薬事の担当者と決め、検索結果に出さないと決めたページにはnoindexを設定しましょう。

 

医療機器販売会社のSEO対策でやってはいけないこと

スマートフォンと注意マーク

 

この章でわかること
  • NG①|検索エンジンにだけ、確認画面の内側の製品情報を見せる
  • NG②|メーカー名や型番を、説明のないまま大量に並べる

 

Googleのスパムに関するポリシー(2026年9月2日更新)にもとづいて、医療機器販売会社のサイトで特に避けたいことを2つ紹介します。

 

NG①|検索エンジンにだけ、確認画面の内側の製品情報を見せる

Googleは、検索ランキングを操作したりユーザーに誤解を与えたりする目的で、ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示することを、クローキングとしています。

 

例として、ページをリクエストしたのが検索エンジンである場合にのみ、テキストやキーワードを挿入することを挙げています。

 

一方で、ペイウォールやコンテンツのゲーティングは、内側を見られるユーザーと同じ内容をGoogleが参照でき、Googleのガイダンスに沿っていれば、クローキングとは見なさないとしています。

 

確認画面の内側のページは、検索エンジンにだけ中身を見せる設定にせず、検索結果に出すか出さないかをページごとに決めましょう。

 

NG②|メーカー名や型番を、説明のないまま大量に並べる

Googleは、検索結果のランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むことを、キーワードの乱用としています。

 

キーワードの乱用では、不自然にリストやグループの形式を使ったり、関連性のない場所でキーワードが記載されたりする傾向があるとしています。

 

買取や中古品のページでは、型番を並べるだけにせず、扱った実績のある機器に絞って、状態や点検の内容を添えましょう。

 

医療機器販売会社のSEO対策を外注するときの選び方

医療従事者同士で話し合う姿

 

この章でわかること
  • ポイント①|医療機器の販売会社やメーカーを支援した実績があるか
  • ポイント②|薬機法と適正広告基準を踏まえて、原稿を確認できるか
  • ポイント③|医療関係者向けのページの扱いを、技術面から設計できるか
  • ポイント④|検索順位を保証しないか

 

医療機器販売会社のSEO対策を外注するときは、次の4点を確かめましょう。

 

ポイント①|医療機器の販売会社やメーカーを支援した実績があるか

医療機器の販売会社やメーカーの支援事例を、どの取引のページで、どの検索語句からの流入や問い合わせが増えたのかとあわせて示してもらいましょう。

 

ポイント②|薬機法と適正広告基準を踏まえて、原稿を確認できるか

製品の紹介文では、承認や認証を受けた範囲を超える表現や、効果を保証する表現が入りやすくなります。

 

原稿を公開する前に、表現の確認を、社内の薬事の担当者と一緒に行う手順があるかを確かめましょう。

 

ポイント③|医療関係者向けのページの扱いを、技術面から設計できるか

確認画面やログインを置くページは、設定を誤るとクローキングを疑われたり、検索に出したいページまで出なくなったりするおそれがあります。

 

一般向けのページと医療関係者向けのページを分け、それぞれの検索結果での扱いを説明できるかを確かめましょう。

 

ポイント④|検索順位を保証しないか

Googleは、SEO業者について解説した公式ガイドのなかで、次のように述べています。

 

Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

 

これは、検索エンジンを運営するGoogle自身の見解です(2026年6月10日更新のページ)。

 

順位の保証ではなく、作業の内容と成果の測り方を説明できる会社を選びましょう。

 

まとめ:医療機器販売会社のSEO対策は「取引別のページ・許可と区分の明示・薬機法の広告ルール」から

ビジネス 握手 提携 合意

 

本記事では、医療機器販売会社に絞って、取引ごとのページ、製品と会社の情報の示し方、薬機法と適正広告基準で守りたいルール、避けたい施策、外注先の選び方を紹介しました。

 

  • 製品カテゴリ(新品・中古)、買取、レンタル・リース、クリニックの開業など、取引ごとにページを分ける
  • 製品ページにクラス分類と製造販売業者を載せ、営業所ごとの許可や届出、修理業の許可を示す
  • 中古品は、製造販売業者への通知など品質を確保する手順を書く
  • 承認前の製品は紹介せず、保証や最大級の表現を使わず、医療関係者向けの製品の扱いを決める
  • 確認画面の内側を検索エンジンにだけ見せる設定や、型番の羅列は避ける
  • 検索順位を保証する業者は避ける

 

まずは、検索の多い買取やレンタルのページに、取引の流れと契約の条件、許可の情報が書かれているかを確かめましょう。

 

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