化学メーカーのSEO対策は、物質名や製品群、用途、受託合成など、技術者や購買担当者が調べる内容ごとにページを分け、SDSや技術資料を製品ページからたどれるようにし、製品カテゴリの階層を検索エンジンに伝えることが基本です。

 

本記事では、化学メーカーに絞って、狙うキーワードと作りたいページ、やるべき施策と効果の確かめ方、避けたい施策、外注先の選び方を解説します。

 

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この記事でわかること
  • 化学製品を探す技術者や購買担当者の検索と、作りたいページ
  • 物質名の表記、パンくずリスト、SDSの公開など4つの施策
  • 施策の効果を確かめる方法
  • 化学メーカーのサイトで避けたい施策
  • 外注先の選び方

 

化学メーカーのSEO対策の3つの柱を並べた図。物質名で見つかるでは、製品ページの本文や仕様の表に、物質名、別名、英名、CAS登録番号を読む人に見える形で書き、製品群ごとに一覧のページを作る。階層とパンくずでは、用途から探す入口と製品群から探す入口に合わせて、技術者がたどる経路をパンくずリストで示し、入口が複数あれば複数のパンくずリストも指定できる。SDSの管理では、SDSを製品ページから最新版でたどれるようにし、改訂した日付と版を示す。

 

化学メーカーのSEO対策とは

工場で製品を検査する男女作業員

 

化学メーカーのSEO対策とは、化学メーカーのホームページを、材料や薬剤を探している技術者や購買担当者の検索で見つけてもらえるように整える取り組みです。

 

化学製品は、物質名や製品群の名前で調べられることが多く、同じ物質でも別名や英名で探されることがあります。

 

製品ごとのページに、物質名や用途、規格などの情報をそろえ、技術者が知りたいことにすぐ答えられるようにしましょう。

 

運営側でも、「化学 seo」(Ahrefsの推計で月150回、2026年10月時点)や「化学製品 seo」(同100回)のように、SEOの進め方を調べる検索が見られます。

 

化学メーカーのSEO対策で狙うキーワードと作りたいページ

WEB SITEの積み木とキーボード

 

この章でわかること
  • 種類①|物質名・製品群(例:「紫外線吸収剤」「シランカップリング剤」)
  • 種類②|種類・選び方(例:「界面活性剤 種類」「接着剤 種類」)
  • 種類③|受託合成・受託製造(例:「受託合成」「化学品 受託製造」)
  • 種類④|SDS・安全性の情報(例:「sds とは」「sds 検索」)

 

化学メーカーのSEO対策で狙うキーワードと作りたいページを並べた図。物質名・製品群は、紫外線吸収剤が推計で月5,300回検索されており、製品群ごとの一覧のページで各製品の特長や用途、グレードの違いを比べられるようにする。種類・選び方は、界面活性剤 種類が月600回検索されており、種類ごとの性質の違いと向く用途を解説して自社の製品へ案内する。受託合成・受託製造は、受託合成が月250回検索されており、対応できる反応や設備、スケール、試作から量産までの流れを書く。SDS・安全性の情報は、sds とはが月300回検索されており、製品ページからSDSを取得できるようにし、問い合わせ先も示す。

 

化学製品に関わる検索は、目的によって言葉が分かれます(数値はAhrefsの推計)。

 

ここでは、4種類のキーワードと、受け止めるページを紹介します。

 

種類①|物質名・製品群(例:「紫外線吸収剤」「シランカップリング剤」)

「紫外線吸収剤」は月5,300回、「酸化防止剤」は月3,000回、「シランカップリング剤」は月1,500回検索されています。

 

製品群の名前で、使える材料や取り扱っているメーカーを探す検索です。

 

製品群ごとに一覧のページを作り、各製品の特長や用途、グレードの違いを比べられるようにしましょう。

 

種類②|種類・選び方(例:「界面活性剤 種類」「接着剤 種類」)

「界面活性剤 種類」は月600回、「接着剤 種類」は月150回検索されています。

 

用途に合う材料を選ぶために、種類ごとの違いを調べる検索です。

 

種類ごとの性質の違いと、どの用途に向くかを解説するページを作り、該当する自社の製品へ案内しましょう。

 

種類③|受託合成・受託製造(例:「受託合成」「化学品 受託製造」)

「受託合成」は月250回、「化学品 受託製造」は月60回検索されています。

 

自社では作れない化合物や、量産を任せられる会社を探す検索です。

 

受託のページで、対応できる反応や設備、スケール、試作から量産までの流れを書きましょう。

 

種類④|SDS・安全性の情報(例:「sds とは」「sds 検索」)

「sds とは」は月300回、「sds 検索」は月70回検索されています。

 

取り扱う化学品の危険性や、取り扱い上の注意を確かめるための検索です。

 

製品ページからSDSを取得できるようにし、SDSの内容に関する問い合わせ先も示しましょう。

 

化学メーカーのSEO対策でやるべき4つの施策

オフィスで働くエンジニアのチーム

 

この章でわかること
  • 施策①|製品ページに、物質名・別名・英名・CAS登録番号を書く
  • 施策②|製品カテゴリの階層を、パンくずリストで示す
  • 施策③|SDSは製品ページからたどれるようにし、改訂の日付を示す
  • 施策④|用途別のページで、使い方と評価のデータを示す

 

化学メーカーのSEO対策でやるべき4つの施策を並べた図。物質名・別名・CAS番号を書くでは、同じ物質でも慣用名や略称、英名で探されるため、製品ページの本文や仕様の表に、物質名、別名、英名、CAS登録番号を読む人に見える形で書く。パンくずリストで階層を示すでは、パンくずリストにはURLの構造をそのまま反映させず、ユーザーが特定のページにたどり着くまでの一般的な経路を示し、ページに移動する方法が複数あるときは複数のパンくずリストを指定できる。SDSは最新版をたどれるようにでは、労働安全衛生法が通知対象物の名称や成分、人体に及ぼす作用などを文書の交付などで通知するよう定め、変更が必要になったときは速やかに通知するよう努めるとしているため、製品ページから取得できるSDSに改訂の日付と版を示して管理する。用途別に使い方とデータでは、用途ごとの使い方や評価のデータを載せ、サンプルや技術資料の請求への導線を置く。

 

キーワードを受け止めるページを用意したら、次の4つの施策で中身を整えます。

 

施策①|製品ページに、物質名・別名・英名・CAS登録番号を書く

同じ物質でも、慣用名や略称、英語の名前で探されることがあります。

 

製品の名前だけを載せていると、物質名で探している技術者に見つけてもらえません。

 

製品ページの本文や仕様の表に、物質名、別名、英名、CAS登録番号を、読む人に見える形で書きましょう。

 

施策②|製品カテゴリの階層を、パンくずリストで示す

化学製品のサイトは、分野、製品群、個々の製品と、階層が深くなりやすいのが特徴です。

 

Googleは、パンくずリストにはURLの構造をそのまま反映させるのではなく、ユーザーが特定のページにたどり着くまでの一般的な経路を示すことを勧めています(2026年9月12日更新)。

 

入口が複数あるサイトについて、同じページは次のように述べています。

 

ページに移動する方法がサイト内に複数ある場合は、1 つのページに複数のパンくずリストを指定できます。

出典:Google 検索セントラル「パンくずリスト(BreadcrumbList)のマークアップを追加する方法」

 

「用途から探す」と「製品群から探す」のように入口が複数あるなら、技術者がたどる経路に合わせてパンくずリストを設計しましょう。

 

施策③|SDSは製品ページからたどれるようにし、改訂の日付を示す

労働安全衛生法は、通知対象物を譲渡・提供する者に対し、名称、成分及びその含有量、人体に及ぼす作用などを、文書の交付などの方法で相手方に通知するよう定めています(第57条の2第1項)。

 

通知した事項を変更する必要が生じたときは、変更後の内容を速やかに通知するよう努めるともしています(同条第2項)。

 

厚生労働省は、ラベル表示・SDS交付の対象となる物質を段階的に増やしており、2027年4月と2028年4月に施行される物質の一覧も公表しています。

 

SDSのPDFは製品ページから取得できるようにし、改訂した日付と版を示して、古い版が残らないように管理しましょう。

 

施策④|用途別のページで、使い方と評価のデータを示す

技術者は、材料を選ぶときに、どの用途でどのような効果が得られるかを確かめたいと考えます。

 

用途ごとの使い方や、添加量と効果の関係などのデータがあれば、サンプルを依頼するかどうかを判断しやすくなります。

 

用途別のページに、使い方や評価のデータを載せ、サンプルや技術資料の請求につながる導線を置きましょう。

 

化学メーカーのSEO対策の効果を確かめる3つの方法

売上分析と戦略イメージ ビジネスイメージ

 

この章でわかること
  • 確認①|物質名・製品群の検索語句で、どのページが表示されたか
  • 確認②|SDSや技術資料のPDFが、検索から直接開かれていないか
  • 確認③|サンプルや資料の請求につながったページ

 

施策の効果は、Googleが無料で提供するSearch Consoleの検索パフォーマンスのレポートと、アクセス解析のツールで確かめます。

 

確認①|物質名・製品群の検索語句で、どのページが表示されたか

検索パフォーマンスのレポートでは、検索語句やページごとに、クリック数や表示回数、平均掲載順位を確かめられます。

 

物質名で検索されているのに、製品群の一覧ではなく古いお知らせのページが表示されている、といった食い違いも見つかります。

 

主力の物質名や製品群の検索語句で、受け止めるはずのページが表示されているかを確かめましょう。

 

確認②|SDSや技術資料のPDFが、検索から直接開かれていないか

同じレポートのページの一覧には、PDFのファイルも表示されます。

 

PDFが検索から直接開かれていると、製品ページの説明や問い合わせの窓口を見ないまま離れてしまうことがあります。

 

よく開かれているPDFは、内容を紹介する製品ページを整え、PDFから製品ページへのリンクも入れましょう。

 

確認③|サンプルや資料の請求につながったページ

化学メーカーのSEO対策の目的は、サンプルや技術資料の請求、問い合わせを増やすことです。

 

アクセス解析のツールで請求フォームの送信を計測すると、どのページを見た人が請求したのかがわかります。

 

製品ページや用途別のページから請求フォームまでの流れを、数字で確かめて改善しましょう。

 

化学メーカーのSEO対策でやってはいけないこと

注意事項を確認!

 

この章でわかること
  • NG①|物質名や型番だけを入れ替えた、中身の薄いページを大量に作る
  • NG②|別名や型番を、読む人に見えない形でページに入れる

 

Googleのスパムに関するポリシーをもとに、化学メーカーのサイトで避けたい2つのことを並べた図。型番だけ替えたページについては、検索キーワードは含んでいるものの閲覧者にとってほとんど意味がないページを大量に作ることが大量生成されたコンテンツの不正使用の例とされているため、製品ページは物性や用途、グレードなどその製品ならではの情報を書いて公開する。見えない別名や型番については、検索エンジンを操作することだけを目的に人には見えにくい形でコンテンツを置くことは隠しテキストや隠しリンクの不正使用とされ、フォントサイズや不透明度を0にしてテキストを隠すことが例に挙げられているため、別名や英名、型番は仕様の表や本文の中で読む人にも見える形で書く。

 

Googleのスパムに関するポリシー(2026年9月2日更新)にもとづいて、化学メーカーのサイトで特に避けたいことを2つ紹介します。

 

NG①|物質名や型番だけを入れ替えた、中身の薄いページを大量に作る

Googleは、ユーザーに価値を加えることなく大量のページを作ることを、大量生成されたコンテンツの不正使用としています。

 

その例として、検索キーワードは含んでいるものの、閲覧者にとってほとんど意味がないページを大量に作ることを挙げています。

 

製品ページは、物性や用途、グレードなど、その製品ならではの情報を書いたうえで公開しましょう。

 

NG②|別名や型番を、読む人に見えない形でページに入れる

Googleは、検索エンジンを操作することだけを目的に、人には見えにくい形でコンテンツを置くことを、隠しテキストや隠しリンクの不正使用としています。

 

例として、フォントサイズや不透明度を0にしてテキストを隠すことを挙げています。

 

別名や英名、型番は、仕様の表や本文の中で、読む人にも見える形で書きましょう。

 

化学メーカーのSEO対策を外注するときの選び方

会議,打ち合わせ,ミーティングをする男女

 

この章でわかること
  • ポイント①|化学・素材メーカーやBtoBの支援実績があるか
  • ポイント②|技術者に取材して、原稿を作れるか
  • ポイント③|SDSや技術資料など、既存の資料を整理できるか
  • ポイント④|検索順位を保証しないか

 

化学メーカーのSEO対策を外注するときは、次の4点を確かめましょう。

 

ポイント①|化学・素材メーカーやBtoBの支援実績があるか

化学や素材のメーカーの支援事例を、どの製品群のページで、どの検索語句からの問い合わせが増えたのかとあわせて示してもらいましょう。

 

ポイント②|技術者に取材して、原稿を作れるか

物性や用途の説明は、専門の知識がないと誤りが入りやすい分野です。

 

技術者や営業担当者に取材し、公開前に内容を確認してもらう手順があるかを確かめましょう。

 

ポイント③|SDSや技術資料など、既存の資料を整理できるか

製品ごとのSDSや技術資料、カタログを整理し、製品ページから迷わずたどれる構成まで提案できるかを確かめましょう。

 

ポイント④|検索順位を保証しないか

Googleは、SEO業者について解説した公式ガイドのなかで、次のように述べています。

 

Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

 

これは、検索エンジンを運営するGoogle自身の見解です(2026年6月10日更新のページ)。

 

順位の保証ではなく、作業の内容と成果の測り方を説明できる会社を選びましょう。

 

まとめ:化学メーカーのSEO対策は「物質名の表記・カテゴリの階層・SDSの管理」から

握手をして挨拶をするビジネスマン男女

 

本記事では、化学メーカーに絞って、狙うキーワードと作りたいページ、やるべき施策と効果の確かめ方、避けたい施策、外注先の選び方を紹介しました。

 

  • 物質名・製品群、種類・選び方、受託合成・受託製造、SDS・安全性の4種類のキーワードごとにページを用意する
  • 製品ページに物質名、別名、英名、CAS登録番号を見える形で書く
  • 製品カテゴリの階層は、技術者がたどる経路に合わせてパンくずリストで示す
  • SDSは製品ページからたどれるようにし、改訂の日付と版を示す
  • 型番だけを替えたページの量産や、見えない文字は避ける

 

まずは主力の製品群のページに、物質名と用途、SDSへの導線がそろっているかを確かめましょう。

 

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