物流会社のSEO対策は、物流代行やEC向けの発送代行、法改正への対応、物流の改善など、荷主の担当者が調べる内容ごとにページを分け、扱える条件と料金の内訳、制度の情報を正確に伝えることが基本です。

 

本記事では、3PLや発送代行などを請け負う物流会社に絞って、狙うキーワードと作りたいページ、やるべき施策、物流効率化法の伝え方、避けたい施策、外注先の選び方を解説します。

 

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この記事でわかること
  • 物流を任せる先を探す荷主の検索と、作りたいページ
  • 扱える条件や料金の内訳、追跡ページの扱いなど4つの施策
  • 物流効率化法の改正を、荷主に正しく伝えるポイント
  • 物流会社のサイトで避けたい施策と、外注先の選び方

 

物流会社のSEO対策の3つの柱を並べた図。扱える条件と料金では、扱える商品と物量、拠点の条件を具体的に書き、料金は保管・入出庫・梱包・配送の項目ごとに示す。切り替えと追跡では、委託の切り替えの流れと期間を書き、荷物の追跡や荷主専用のページはnoindexで検索結果から外す。制度の正確な説明では、物流効率化法の2025年4月の努力義務と2026年4月の特定荷主などの義務を分け、出典と施行日を書く。

 

物流会社のSEO対策とは

工場で製品を検査する男女作業員

 

物流会社のSEO対策とは、保管や入出荷、配送などを請け負う物流会社のホームページを、物流の委託先を探す荷主の担当者の検索で見つけてもらえるように整える取り組みです。

 

物流の委託先は、扱える商品や物量、料金、切り替えの手間など、多くの条件を比べて選ばれます。

 

荷主が比べたい条件を、問い合わせる前にページで確かめられるように整理しましょう。

 

運営側でも、「物流 seo」(Ahrefsの推計で月150回、2026年10月時点)のように、SEOの進め方を調べる検索が見られます。

 

物流会社のSEO対策で狙うキーワードと作りたいページ

キーボードと計算機を持つスーツ姿の男女

 

この章でわかること
  • 種類①|物流代行・3PL(例:「3pl」「物流代行」)
  • 種類②|EC・発送代行(例:「発送代行」「ec 物流」)
  • 種類③|制度・法改正(例:「物流効率化法」「物流 2024年問題」)
  • 種類④|物流の改善(例:「物流 dx」「物流 改善」)

 

物流会社のSEO対策で狙うキーワードと作りたいページを並べた図。物流代行・3PLは、3plが推計で月4,300回検索されており、物流代行のページで請け負える業務の範囲と扱える商品や物量の条件を書く。EC・発送代行は、発送代行が月3,400回検索されており、つなげられるカートやモールのシステム、出荷の締め時間、梱包の対応を書く。制度・法改正は、物流効率化法が月3,500回検索されており、施行日と対象を正確に書き、自社が荷主の対応をどう手伝えるかを添える。物流の改善は、物流 dxが月900回検索されており、改善の事例を荷主の業種と物量、取り組んだ内容、変わった数字の順に書く。

 

物流に関わる荷主の検索は、目的によって言葉が分かれます(数値はAhrefsの推計)。

 

ここでは、4種類のキーワードと、受け止めるページを紹介します。

 

種類①|物流代行・3PL(例:「3pl」「物流代行」)

「3pl」は月4,300回、「物流代行」は月1,200回、「物流アウトソーシング」は月500回検索されています。

 

自社の物流をまとめて任せられる会社を探す荷主の検索です。

 

物流代行のページで、請け負える業務の範囲と、扱える商品や物量の条件を書きましょう。

 

種類②|EC・発送代行(例:「発送代行」「ec 物流」)

「フルフィルメント」は月5,500回、「発送代行」は月3,400回、「ec 物流」は月900回、「ec 発送代行」は月450回検索されています。

 

ネットショップの受注から出荷までを任せたい事業者の検索です。

 

EC向けのページで、つなげられるカートやモールのシステム、出荷の締め時間、梱包の対応を書きましょう。

 

種類③|制度・法改正(例:「物流効率化法」「物流 2024年問題」)

「物流効率化法」は月3,500回、「物流 2024年問題」は月1,000回、「物流統括管理者」は月600回検索されています。

 

法改正への対応を迫られた荷主の担当者が、何をすればよいかを調べる検索です。

 

制度の解説ページで、施行日と対象を正確に書き、自社が荷主の対応をどう手伝えるかを添えましょう。

 

種類④|物流の改善(例:「物流 dx」「物流 改善」)

「物流 dx」は月900回、「物流 改善」は月700回、「共同配送」は月500回検索されています。

 

物流の費用や手間を減らす方法を探す荷主の検索です。

 

改善の事例は、荷主の業種と物量、取り組んだ内容、変わった数字の順に書きましょう。

 

物流会社のSEO対策でやるべき4つの施策

グラフ資料と虫眼鏡

 

この章でわかること
  • 施策①|扱える商品と物量、拠点の条件を具体的に書く
  • 施策②|料金は、保管・入出庫・梱包・配送の項目に分けて示す
  • 施策③|荷物の追跡や荷主専用のページは、検索結果から外す
  • 施策④|委託の切り替えの流れと期間を書く

 

物流会社のSEO対策でやるべき4つの施策を並べた図。扱える条件を表にするでは、保管できる温度帯、扱える大きさと重さ、1日の出荷件数の目安、拠点の所在地をサービスごとに表にまとめる。料金は項目ごとに示すでは、保管・入出庫・梱包・配送の項目ごとに単位と目安を書き、物量の例をいくつか置いて月額の計算例も示す。追跡ページは検索から外すでは、noindexを検出したページは他のサイトからリンクされていてもGoogle検索結果から完全に削除されるため、追跡の結果や荷主専用のページにnoindexを設定し、robots.txtでそのページのクロールを止めていないかを確かめる。切り替えの流れと期間では、相談から見積もり、システムの接続、在庫の移動、本稼働までの流れとそれぞれの期間の目安を書く。

 

キーワードを受け止めるページを用意したら、次の4つの施策で中身を整えます。

 

施策①|扱える商品と物量、拠点の条件を具体的に書く

物流の委託先を探す荷主は、自社の商品を扱えるかどうかを最初に確かめます。

 

「幅広い商品に対応」とだけ書くと、温度の管理や重さ、出荷の件数に合うかを判断できません。

 

保管できる温度帯、扱える大きさと重さ、1日の出荷件数の目安、拠点の所在地を、サービスごとに表にまとめましょう。

 

施策②|料金は、保管・入出庫・梱包・配送の項目に分けて示す

物流の料金は、保管料や入出庫料、梱包の費用、配送料など、いくつもの項目の組み合わせで決まります。

 

月額の総額だけを示すと、荷主は自社の物量で比べることができません。

 

料金の項目ごとに単位と目安を書き、物量の例をいくつか置いて、月額の計算例も示しましょう。

 

施策③|荷物の追跡や荷主専用のページは、検索結果から外す

物流会社のサイトには、追跡番号ごとの結果のページや、荷主向けのログイン後のページなど、検索で見つかる必要のないページがあります。

 

Googleは、noindexのルールを検出したときの扱いについて、次のように述べています。

 

他のサイトがそのページにリンクしているかどうかにかかわらず、そのページを Google 検索結果から完全に削除します。

出典:Google 検索セントラル「noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する」

 

同じページは、robots.txtでページのクロールをブロックしていると、クローラーがnoindexのルールを認識できないとしています(2025年12月31日更新)。

 

追跡の結果や荷主専用のページにはnoindexを設定し、そのページのクロールをrobots.txtで止めていないかを確かめましょう。

 

施策④|委託の切り替えの流れと期間を書く

物流の委託先を替えるときは、在庫の移動やシステムの接続、テストの出荷など、準備に時間がかかります。

 

切り替えの手順が分からないと、荷主は社内で計画を立てられず、比べる候補から外すこともあります。

 

相談から見積もり、システムの接続、在庫の移動、本稼働までの流れと、それぞれの期間の目安を書きましょう。

 

物流会社のSEO対策で押さえたい、物流効率化法の伝え方

建設現場で働く作業員とビジネスウーマン

 

この章でわかること
  • ルール①|2025年4月から、すべての荷主と物流事業者に努力義務が課された
  • ルール②|2026年4月から、一定規模以上の荷主は計画の提出や物流統括管理者の選任が義務になった

 

農林水産省と国土交通省の説明をもとに、改正物流効率化法の2つの段階を並べた図。2025年4月からは、法律の名称が物資の流通の効率化に関する法律に改められ、すべての荷主と物流事業者に物流の効率化の努力義務が課された。2026年4月からは、一定規模以上の荷主・物流事業者が特定事業者に指定されて中長期計画と定期報告の提出が義務になり、年間取扱貨物重量9万トン以上を基準とする特定荷主には物流統括管理者の選任も義務付けられた。

 

物流効率化法の改正は、荷主と物流事業者の両方に関わるため、荷主の担当者が解説を読みに来やすいテーマです。

 

ここでは、解説のページで正確に書きたい2つの段階を紹介します。

 

ルール①|2025年4月から、すべての荷主と物流事業者に努力義務が課された

農林水産省は、改正法が2025年4月1日と2026年4月1日に順次施行されると説明しています。

 

2025年4月1日の施行で、法律の名称が「物資の流通の効率化に関する法律」に改められ、荷主と物流事業者に物流の効率化の努力義務が課されました。

 

解説のページでは、法律の名称が変わったことと、努力義務の対象がすべての荷主と物流事業者であることを書きましょう。

 

ルール②|2026年4月から、一定規模以上の荷主は計画の提出や物流統括管理者の選任が義務になった

国土交通省は、2026年4月1日から一定規模以上の荷主・物流事業者が特定事業者に指定され、中長期計画や定期報告の提出が義務付けられたとしています。

 

特定荷主には物流統括管理者の選任も義務付けられ、農林水産省は特定荷主の指定基準を年間取扱貨物重量9万トン以上と説明しています。

 

対象になる荷主の基準と義務の内容を出典つきで書き、自社が計画づくりや報告に使うデータの提供で手伝えるかを示しましょう。

 

物流会社のSEO対策でやってはいけないこと

注意マークと虫眼鏡

 

この章でわかること
  • NG①|省庁の資料や他社の記事をつなぎ合わせて、法改正の解説を量産する
  • NG②|使えない料金シミュレーションを、あるように見せる

 

Googleのスパムに関するポリシー(2026年9月2日更新)にもとづいて、物流会社のサイトで特に避けたいことを2つ紹介します。

 

NG①|省庁の資料や他社の記事をつなぎ合わせて、法改正の解説を量産する

Googleは、ユーザーをサポートすることではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成することを、大量生成されたコンテンツの不正使用としています。

 

その例として、複数のウェブページからのコンテンツを、価値を加えることなくつなぎ合わせたり組み合わせたりすることを挙げています。

 

法改正の解説は、出典を示したうえで、荷主から実際に受けた相談や、自社の現場での対応を加えて書きましょう。

 

NG②|使えない料金シミュレーションを、あるように見せる

Googleは、コンテンツやサービスに実際にはアクセスできないのに、アクセスできると誤解させるサイトを作ることを、誤解を招く機能としています。

 

その例として、特定の機能を提供すると装い、ユーザーを意図的に誘導して虚偽の広告を表示するサイトを挙げています。

 

料金の自動計算などを案内するなら実際に使える形で用意し、見積もりの依頼であることは、ボタンやページの名前ではっきり示しましょう。

 

物流会社のSEO対策を外注するときの選び方

打ち合わせする若いビジネスマン

 

この章でわかること
  • ポイント①|物流やBtoBの支援実績があるか
  • ポイント②|法改正などの情報を、出典にあたって更新できるか
  • ポイント③|問い合わせの中身まで計測できるか
  • ポイント④|検索順位を保証しないか

 

物流会社のSEO対策を外注するときは、次の4点を確かめましょう。

 

ポイント①|物流やBtoBの支援実績があるか

物流会社の支援事例を、どのページで、どの検索語句からの問い合わせが増えたのかとあわせて示してもらいましょう。

 

ポイント②|法改正などの情報を、出典にあたって更新できるか

物流に関わる制度は段階的に施行されるため、解説のページが古いままだと、荷主に誤った案内をするおそれがあります。

 

制度の解説を書くときに出典を確かめ、施行のたびに内容を見直す手順があるかを聞きましょう。

 

ポイント③|問い合わせの中身まで計測できるか

問い合わせの件数だけでなく、荷主の業種や物量など、受注につながる問い合わせかどうかまで振り返れる仕組みを提案できるかを確かめましょう。

 

ポイント④|検索順位を保証しないか

Googleは、SEO業者について解説した公式ガイドのなかで、次のように述べています。

 

Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

 

これは、検索エンジンを運営するGoogle自身の見解です(2026年6月10日更新のページ)。

 

順位の保証ではなく、作業の内容と成果の測り方を説明できる会社を選びましょう。

 

まとめ:物流会社のSEO対策は「扱える条件・料金の内訳・制度の正確な説明」から

握手を交わして笑顔を見せる男性作業員

 

本記事では、物流会社に絞って、狙うキーワードと作りたいページ、やるべき施策、物流効率化法の伝え方、避けたい施策、外注先の選び方を紹介しました。

 

  • 物流代行・3PL、EC・発送代行、制度・法改正、物流の改善の4種類のキーワードごとにページを用意する
  • 扱える商品と物量、拠点の条件を具体的に書き、料金は項目に分けて示す
  • 追跡や荷主専用のページはnoindexで検索結果から外す
  • 委託の切り替えの流れと期間を書く
  • 物流効率化法は、2025年4月の努力義務と2026年4月の特定荷主の義務を分けて書く
  • 他の資料をつなぎ合わせた解説の量産や、使えない機能を装うことは避ける

 

まずはサービスのページに、扱える商品と物量の条件、料金の項目が書かれているかを確かめましょう。

 

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