印刷会社のSEO対策は、印刷物の種類、加工や印刷の方式、データ入稿の悩み、DMの発送など、発注する人が調べる内容ごとにページを分け、仕様と納期、個人情報の扱いを具体的に伝えることが基本です。

 

本記事では、商業印刷やネット印刷を手がける印刷会社に絞って、狙うキーワードと作りたいページ、やるべき施策、DMで示したい個人情報の扱い、避けたい施策、外注先の選び方を解説します。

 

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この記事でわかること
  • 印刷を発注する人の検索と、作りたいページ
  • 早見表や入稿ガイド、商品ページの構造化データなど4つの施策
  • DMの発送で示したい、個人情報の扱いとプライバシーマーク
  • 印刷会社のサイトで避けたい施策と、外注先の選び方

 

印刷会社のSEO対策の3つの柱を並べた図。仕様と料金では、印刷物ごとに選べる用紙とサイズ、部数ごとの料金、納期の早見表を載せ、お問い合わせだけにせずほかの会社と比べられるようにする。入稿ガイドでは、塗り足しの不足やRGBのままの画像などよくある不備ごとにページを分け、不備の例と直し方を画像つきで説明する。個人情報の扱いでは、DMのページで名簿の受け渡しや作業後の消去の方法を書き、プライバシーマークは有効期間と登録番号を確かめて正しく示す。

 

印刷会社のSEO対策とは

Web制作と承認メール送信

 

印刷会社のSEO対策とは、チラシや冊子、シールなどの印刷を請け負う会社のホームページを、印刷物の発注先を探す人の検索で見つけてもらえるように整える取り組みです。

 

印刷の発注では、仕様と料金、納期を比べてから依頼先を決める人が多く、条件が分かりにくいサイトは候補から外れやすくなります。

 

印刷物ごとに、仕様と料金、納期をすぐに確かめられるページを用意しましょう。

 

運営側でも、「印刷 seo」(Ahrefsの推計で月100回、2026年10月時点)や「印刷会社 集客 seo対策」(同30回)のように、SEOの進め方を調べる検索が見られます。

 

印刷会社のSEO対策で狙うキーワードと作りたいページ

キーボードと計算機を持つスーツ姿の男女

 

この章でわかること
  • 種類①|印刷物の種類(例:「シール 印刷」「名刺印刷」)
  • 種類②|加工・印刷の方式(例:「オンデマンド印刷」「箔押し」)
  • 種類③|データ入稿の悩み(例:「塗り足し」「cmyk rgb 違い」)
  • 種類④|DM・発送(例:「dm発送代行」「封入封緘」)

 

印刷会社のSEO対策で狙うキーワードと作りたいページを並べた図。印刷物の種類は、シール 印刷が推計で月5,600回検索されており、印刷物ごとにページを分けて選べる用紙とサイズ、部数ごとの料金、納期を載せる。加工・印刷の方式は、オンデマンド印刷が月3,600回検索されており、向いている部数や仕上がりの違いを実物の写真とあわせて説明する。データ入稿の悩みは、塗り足しが月1,000回検索されており、入稿ガイドをよくある不備ごとにページに分け、直し方を画像つきで説明する。DM・発送は、dm発送代行が月1,300回検索されており、印刷から宛名の印字、封入、発送までの流れと個人情報の扱いを書く。

 

印刷に関わる検索は、目的によって言葉が分かれます(数値はAhrefsの推計)。

 

ここでは、4種類のキーワードと、受け止めるページを紹介します。

 

種類①|印刷物の種類(例:「シール 印刷」「名刺印刷」)

「シール 印刷」は月5,600回、「名刺印刷」は月5,100回、「ポスター印刷」は月4,300回、「チラシ印刷」は月3,500回検索されています。

 

作りたい印刷物が決まっていて、依頼先を比べる段階の検索です。

 

印刷物ごとにページを分け、選べる用紙とサイズ、部数ごとの料金、納期を載せましょう。

 

種類②|加工・印刷の方式(例:「オンデマンド印刷」「箔押し」)

「オンデマンド印刷」は月3,600回、「箔押し」は月2,900回、「特色 印刷」は月150回検索されています。

 

仕上がりや部数に合った方式や加工を、調べながら選ぶ人の検索です。

 

方式や加工ごとに、向いている部数や仕上がりの違いを、実物の写真とあわせて説明しましょう。

 

種類③|データ入稿の悩み(例:「塗り足し」「cmyk rgb 違い」)

「塗り足し」は月1,000回、「cmyk rgb 違い」は月900回、「印刷 トンボ」は月700回検索されています。

 

入稿データを自分で作る人が、つまずいたときに調べる検索です。

 

入稿ガイドを、よくある不備ごとにページに分け、直し方を画像つきで説明しましょう。

 

種類④|DM・発送(例:「dm発送代行」「封入封緘」)

「dm発送代行」は月1,300回、「封入封緘」は月900回、「dm 発送代行」は月450回検索されています。

 

印刷から封入、発送までをまとめて任せたい企業の担当者の検索です。

 

DMのページで、印刷から宛名の印字、封入、発送までの流れと、個人情報の扱いを書きましょう。

 

印刷会社のSEO対策でやるべき4つの施策

パソコンとクリップボード

 

この章でわかること
  • 施策①|印刷物ごとに、用紙・部数・納期の早見表を載せる
  • 施策②|入稿ガイドは、不備の例と直し方をセットで書く
  • 施策③|ネットで注文を受けるなら、商品ごとのページに構造化データを加える
  • 施策④|印刷の事例は、発注者の許可を得て、目的と仕様を書く

 

印刷会社のSEO対策でやるべき4つの施策を並べた図。早見表を載せるでは、よく注文される仕様について部数ごとの料金と納期を表にまとめ、ページの本文として載せる。入稿ガイドは不備と直し方では、不備ごとに起きる理由、仕上がりへの影響、ソフトごとの直し方を画面の画像とあわせて書く。商品ページに構造化データでは、商品のリッチリザルトは単一の商品または同じ商品の複数のバリエーションに焦点を当てたページのみが対象で、販売者のリスティングは購入できるページが対象のため、注文できる商品ごとのページに価格と配送の情報を構造化データとページの両方で書く。事例は了承を得て書くでは、発注者の了承を得たうえで、印刷物の目的、用紙と加工、部数と納期、仕上がりの工夫を書く。

 

キーワードを受け止めるページを用意したら、次の4つの施策で中身を整えます。

 

施策①|印刷物ごとに、用紙・部数・納期の早見表を載せる

印刷の料金と納期は、用紙や部数、色数、加工の組み合わせで変わります。

 

「お見積もりはお問い合わせください」だけでは、発注する人はほかの会社と比べられません。

 

よく注文される仕様について、部数ごとの料金と納期を表にまとめ、ページの本文として載せましょう。

 

施策②|入稿ガイドは、不備の例と直し方をセットで書く

塗り足しの不足や、RGBのままの画像、文字のアウトライン化の忘れなどは、入稿データでよく起きる不備です。

 

不備のたびに電話やメールで説明していると、発注する人の手間も、社内の手間も増えます。

 

不備ごとに、起きる理由、仕上がりへの影響、ソフトごとの直し方を、画面の画像とあわせて書きましょう。

 

施策③|ネットで注文を受けるなら、商品ごとのページに構造化データを加える

Googleは、商品のマークアップの対象になるページについて、次のように述べています。

 

商品のリッチリザルトは単一の商品(または同じ商品の複数のバリエーション)に焦点を当てたページのみをサポートしています。

出典:Google 検索セントラル「販売者リスティングの構造化データを追加する方法」

 

同じページは、販売者のリスティングの対象は買い物客が商品を購入できるページだけで、注文を受けてから商品が届くまでの日数も配送の情報として示せるとしています(2026年9月12日更新)。

 

名刺やチラシなど、注文できる商品ごとのページに、価格と配送の情報を構造化データとページの両方で書きましょう。

 

施策④|印刷の事例は、発注者の許可を得て、目的と仕様を書く

印刷の事例は、仕上がりの写真だけでは、どのような目的で、どの仕様を選んだのかが伝わりません。

 

また、発注者のデザインや社名を載せるには、事前の了承が欠かせません。

 

発注者の了承を得たうえで、印刷物の目的、用紙と加工、部数と納期、仕上がりの工夫を書きましょう。

 

印刷会社のSEO対策で示したい、DMの個人情報の扱い

契約書にサインをする女性の手元

 

この章でわかること
  • ルール①|DMを委託する企業には、委託先を監督する義務がある
  • ルール②|プライバシーマークは、有効期間を確かめて示す

 

個人情報保護法とJIPDECの説明をもとに、DMのページで示したい個人情報の扱いの2つのルールを並べた図。委託先の監督では、個人情報保護法第25条により個人データの取扱いを委託する事業者は委託先に対する必要かつ適切な監督を行う義務があるため、名簿の受け渡しの方法、作業の場所、作業後のデータの消去の方法など、委託元が確かめたい点を書く。プライバシーマークでは、付与の有効期間は2年間で以降は2年ごとに更新を行えるため、登録番号を添えて載せ、更新のたびに表示と説明を見直す。

 

DMの宛名の印字や発送では、発注する企業から顧客の名簿を預かることになります。

 

ここでは、DMのページで示したい2つのポイントを紹介します。

 

ルール①|DMを委託する企業には、委託先を監督する義務がある

個人情報保護法は、個人データの取扱いを委託する事業者に、委託した個人データの安全管理が図られるよう、委託先に対する必要かつ適切な監督を行うよう定めています(第25条)。

 

そのため、DMを発注する企業は、委託先の印刷会社が名簿をどう扱うかを確かめたいと考えます。

 

名簿の受け渡しの方法、作業の場所、作業後のデータの消去の方法など、委託元が確かめたい点をDMのページに書きましょう。

 

ルール②|プライバシーマークは、有効期間を確かめて示す

JIPDECは、プライバシーマーク制度を、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者等を評価してマークを付与し、使用を認める制度と説明しています。

 

付与の有効期間は2年間で、以降は2年ごとに更新を行えるとしています。

 

プライバシーマークを載せるときは登録番号を添え、更新のたびに表示とページの説明を見直しましょう。

 

印刷会社のSEO対策でやってはいけないこと

注意マークと虫眼鏡

 

この章でわかること
  • NG①|割引と引き換えに、発注者のサイトにリンクを入れてもらう
  • NG②|配布しているテンプレートやツールの安全を確かめない

 

Googleのスパムに関するポリシー(2026年9月2日更新)にもとづいて、印刷会社のサイトで特に避けたいことを2つ紹介します。

 

NG①|割引と引き換えに、発注者のサイトにリンクを入れてもらう

Googleは、ランキングを上げることを目的としたリンクの売買を、リンクスパムの例としています。

 

そこには、リンク自体に金銭を払うことだけでなく、リンクに関して物品やサービスをやり取りすることも含まれています。

 

印刷代の割引などと引き換えにリンクを求めることはやめ、事例の紹介は発注者の了承を得て自社のサイトに載せましょう。

 

NG②|配布しているテンプレートやツールの安全を確かめない

Googleは、マルウェアについて、ダウンロードできるファイルがマルウェアとみなされることを知らずに、サイトの所有者が意図せずホストしてしまうことがあるとしています。

 

入稿用のテンプレートや、データを確認するツールを配布している印刷会社は、配布しているファイルの中身にも責任を持つ必要があります。

 

配布するファイルは提供元と更新日を確かめ、不要になったファイルや古いツールは公開をやめましょう。

 

印刷会社のSEO対策を外注するときの選び方

会議中の男女

 

この章でわかること
  • ポイント①|印刷やネット通販の支援実績があるか
  • ポイント②|入稿ガイドなどの専門的なページを、現場の担当者と作れるか
  • ポイント③|注文や見積もりまでの動きを計測できるか
  • ポイント④|検索順位を保証しないか

 

印刷会社のSEO対策を外注するときは、次の4点を確かめましょう。

 

ポイント①|印刷やネット通販の支援実績があるか

印刷会社の支援事例を、どのページで、どの検索語句からの注文や見積もりの依頼が増えたのかとあわせて示してもらいましょう。

 

ポイント②|入稿ガイドなどの専門的なページを、現場の担当者と作れるか

入稿ガイドや加工の説明は、製版や印刷の現場を知る担当者の確認がないと、誤った手順を載せてしまうおそれがあります。

 

原稿を作るときに、現場の担当者から話を聞き、公開の前に確認してもらう手順があるかを確かめましょう。

 

ポイント③|注文や見積もりまでの動きを計測できるか

料金の早見表から注文や見積もりの依頼に進んだ人の数を、ページごとに確かめられる仕組みを提案できるかを確かめましょう。

 

ポイント④|検索順位を保証しないか

Googleは、SEO業者について解説した公式ガイドのなかで、次のように述べています。

 

Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

 

これは、検索エンジンを運営するGoogle自身の見解です(2026年6月10日更新のページ)。

 

順位の保証ではなく、作業の内容と成果の測り方を説明できる会社を選びましょう。

 

まとめ:印刷会社のSEO対策は「仕様の早見表・入稿ガイド・個人情報の扱い」から

握手をして挨拶をするビジネスマン男女

 

本記事では、印刷会社に絞って、狙うキーワードと作りたいページ、やるべき施策、DMで示したい個人情報の扱い、避けたい施策、外注先の選び方を紹介しました。

 

  • 印刷物の種類、加工・印刷の方式、データ入稿の悩み、DM・発送の4種類のキーワードごとにページを用意する
  • 印刷物ごとに、用紙・部数・納期の早見表を載せる
  • 入稿ガイドは、不備の例と直し方をセットで書く
  • ネットで注文を受けるなら、商品ごとのページに構造化データを加える
  • DMのページでは、名簿の扱いとプライバシーマークの有効期間を正しく示す
  • 割引と引き換えのリンクや、安全を確かめていないファイルの配布は避ける

 

まずはよく注文される印刷物のページに、部数ごとの料金と納期が書かれているかを確かめましょう。

 

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