人材紹介会社のSEO対策は、職種ごとの求人、転職の進め方、求人企業向けのページを分け、職業安定法で求められる手数料や実績の情報を示し、求人の構造化データのポリシーに沿って求人を載せることが基本です。

 

本記事では、人材紹介会社(有料職業紹介事業者)に絞って、作りたいページ、職業安定法の情報提供のルール、求人の構造化データのポリシー、避けたい施策、外注先の選び方を解説します。

 

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この記事でわかること
  • 求職者と求人企業の検索と、それぞれに作りたいページ
  • 手数料表や返戻金制度、就職者数と離職者数など、ネットで示す情報
  • 社名を出さない求人や、登録を集めるための求人の扱い
  • 人材紹介会社のサイトで避けたい施策と、外注先の選び方

 

人材紹介会社のSEO対策の3つの柱を並べた図。読み手別のページでは、職種・業界ごとの求人、転職の進め方、サービスの紹介、求人企業向けの料金と返戻金のページを、求職者と企業で分けて作る。情報提供のルールでは、職業安定法と施行規則にもとづき、手数料表、返戻金制度、業務の運営に関する規程、就職者数と6か月以内の離職者数を示す。求人のポリシーでは、Googleの求人情報の構造化データのポリシーにもとづき、社名を出さない求人はconfidentialの値を使い、求人企業の承認を得ていない求人や登録を集めるための求人は載せない。

 

人材紹介会社のSEO対策とは

打ち合わせする若いビジネスマン

 

人材紹介会社のSEO対策とは、自社のホームページを、転職先を探す人と、採用を依頼する先を探す企業の両方の検索で見つけてもらえるように整える取り組みです。

 

2026年10月にAhrefsで確認すると、「転職エージェント」は推計で月34,000回検索されており、紹介のサービスを探す人が多いことがわかります。

 

求職者向けのページと企業向けのページを分け、それぞれが知りたいことに答える入口を用意しましょう。

 

運営する側でも、「人材紹介 seo」(同150回)や「人材紹介 集客」(同100回)のように、集客の進め方を調べる検索が見られます。

 

人材紹介会社のSEO対策で作りたい、求職者と企業のページ

オフィスで働くエンジニアのチーム

 

この章でわかること
  • ページ①|職種・業界ごとの求人
  • ページ②|転職の進め方
  • ページ③|サービスの紹介
  • ページ④|求人企業向けの料金と返戻金

 

人材紹介会社のSEO対策で作りたい、求職者と企業のための4つのページを並べた図。職種・業界ごとの求人は、看護師 転職が推計で月8,800回検索されており、扱っている求人の傾向と担当するキャリアアドバイザーの経験を載せる。転職の進め方は、職務経歴書 書き方が月47,000回検索されており、書類の作り方や面接の準備を支援の現場で受けた質問をもとに解説する。サービスの紹介は、転職エージェント おすすめが月10,000回検索されており、得意な職種、面談から入社までの流れ、相談の方法を載せる。求人企業向けの料金と返戻金は、人材紹介 手数料が月350回検索されており、手数料の算定方法と返戻金制度の条件を載せる。

 

人材紹介会社のサイトには、求職者と求人企業という2種類の読み手がいます(数値はAhrefsの推計)。

 

ここでは、作りたいページを4つ紹介します。

 

ページ①|職種・業界ごとの求人

「看護師 転職」は月8,800回、「エンジニア 転職」は月6,700回、「薬剤師 転職」は月5,100回、「経理 転職」は月3,300回検索されています。

 

求職者は、職種や業界の名前と「転職」を組み合わせて探すことが多いと考えられます。

 

得意な職種や業界ごとにページを作り、扱っている求人の傾向と、担当するキャリアアドバイザーの経験を載せましょう。

 

ページ②|転職の進め方

「職務経歴書 書き方」は月47,000回、「面接 逆質問」は月12,000回、「退職 伝え方」は月9,600回検索されています。

 

応募の前後の準備を調べる人は、まだ紹介会社を決めていない段階にいると考えられます。

 

書類の作り方や面接の準備を、支援の現場で受けた質問をもとに解説し、相談の申し込みにつなげましょう。

 

ページ③|サービスの紹介

「転職エージェント おすすめ」は月10,000回、「転職エージェント 比較」は月1,300回検索されています。

 

紹介会社を比べる人は、得意な職種や支援の流れ、相談の方法を見比べていると考えられます。

 

サービスの紹介のページに、得意な職種、面談から入社までの流れ、相談の方法を、他社と比べやすい形で載せましょう。

 

ページ④|求人企業向けの料金と返戻金

「人材紹介 手数料」は月350回、「人材紹介 手数料 相場」は月300回、「人材紹介 返金規定」は月100回検索されています。

 

採用を依頼する企業は、手数料と、早期に退職した場合の扱いを比べて依頼先を選ぶと考えられます。

 

企業向けのページに、手数料の算定方法と、返戻金制度の条件を載せましょう。

 

人材紹介会社のSEO対策で押さえたい、職業安定法の情報提供のルール

契約書にサインをする女性の手元

 

この章でわかること
  • ルール①|取扱職種の範囲や手数料、苦情の処理を明示する
  • ルール②|手数料表と返戻金制度、業務の運営に関する規程を示す
  • ルール③|就職者数と6か月以内の離職者数をインターネットで示す

 

職業安定法と職業安定法施行規則にもとづく、有料職業紹介事業者の情報提供の3つのルールを並べた図。取扱職種の範囲や手数料を明示では、法第32条の13と施行規則第24条の5第1項にもとづき、取扱職種の範囲等、手数料、苦情の処理、求人者の情報と求職者の個人情報の取扱い、返戻金制度を求人者と求職者に明示する。手数料表と規程を示すでは、施行規則第24条の5第4項にもとづき、手数料表、返戻金制度に関する事項を記載した書面、業務の運営に関する規程を、事業所での掲示やインターネットの利用などで示す。就職者数と離職者数を示すでは、法第32条の16第3項と施行規則第24条の8第3項にもとづき、紹介により就職した人の数、無期雇用で就職して6か月以内に離職した人の数、取扱職種ごとの平均手数料率、返戻金制度に関する事項をインターネットで示す。

 

有料職業紹介事業者には、職業安定法と職業安定法施行規則で、求人者と求職者に知らせる情報が決められています。

 

企業向けのページを作るときに押さえたいルールを3つ紹介します。

 

ルール①|取扱職種の範囲や手数料、苦情の処理を明示する

職業安定法は、有料職業紹介事業者に、取扱職種の範囲等、手数料に関する事項、苦情の処理に関する事項などを、求人者と求職者に明示するよう定めています(第32条の13)。

 

施行規則は、明示する事項として、求人者の情報と求職者の個人情報の取扱い、返戻金制度に関する事項も挙げています(第24条の5第1項)。

 

申し込みの後に書面などで明示する内容と、サイトの企業向け・求職者向けのページの内容をそろえましょう。

 

ルール②|手数料表と返戻金制度、業務の運営に関する規程を示す

施行規則は、手数料表、返戻金制度に関する事項を記載した書面、業務の運営に関する規程について、事業所での掲示やインターネットの利用などで情報を提供するよう定めています(第24条の5第4項)。

 

手数料表と返戻金制度、業務の運営に関する規程を、企業向けのページからたどれる場所に載せましょう。

 

ルール③|就職者数と6か月以内の離職者数をインターネットで示す

職業安定法は、紹介により就職した人の数や、そのうち無期雇用で就職して離職した人の数、手数料に関する事項などの情報提供を求めています(第32条の16第3項)。

 

施行規則は、インターネットを利用して、無期雇用で就職した人のうち6か月以内に離職した人の数や、取扱職種ごとの平均手数料率、返戻金制度に関する事項を提供するよう定めています(第24条の8第3項)。

 

就職者数や離職者数を自社のサイトにも載せ、集計した年度と、数字の意味を説明しましょう。

 

人材紹介会社のSEO対策で守りたい、求人の構造化データのポリシー

コーディング  html css ノマド ・在宅ワーク 観葉植物

 

この章でわかること
  • ポイント①|社名を出さない求人は、hiringOrganizationにconfidentialを使う
  • ポイント②|登録を集めるための求人は載せない
  • ポイント③|求人企業の承認を得ていない求人は載せない
  • ポイント④|構造化データは1件の求人の詳しいページに付ける

 

Googleの求人情報(JobPosting)の構造化データのページにもとづく、人材紹介会社に関わる4つのポイントを並べた図。社名を出さない求人では、匿名の雇用主の代理である人材派遣会社など組織が匿名で採用を行っている場合は、hiringOrganization.nameにconfidentialの値を使う。登録を集めるための求人では、応募者を実際に雇用するためではなく情報収集を主な目的とする求人情報も、偽の職務の求人として不当表示のポリシー違反の例に挙げられている。求人企業の承認では、組織や会社の承認を得ずに代理で求人情報を掲載することと、実際の勤務地と異なる偽の位置情報を掲載することが違反の例に挙げられている。1件の求人の詳しいページでは、構造化データを最も詳細なリーフページに実装し、検索結果ページなどの求人リストのページには追加しない。

 

求人のページにGoogleの求人情報の構造化データを付けると、Google検索の求人の機能に表示される場合があります。

 

Googleの「求人情報(JobPosting)の構造化データ」(2026年9月12日更新)から、人材紹介会社に関わるポイントを4つ紹介します。

 

ポイント①|社名を出さない求人は、hiringOrganizationにconfidentialを使う

Googleは、匿名の雇用主の代理である人材派遣会社など、組織が匿名で採用を行っている場合は、hiringOrganization.nameにconfidentialの値を使うとしています。

 

社名を出さない求人に、自社の名前や別の会社名を雇用主として書かず、confidentialの値を使いましょう。

 

ポイント②|登録を集めるための求人は載せない

Googleは、偽の職務や実在しない職務の求人情報を、不当表示のポリシー違反の例として挙げています。

 

応募者を実際に雇用するためではなく、応募者に関する情報収集を主な目的とする求人情報も含むとしています。

 

募集を終えた求人や、登録を増やすためだけの求人を残さず、実際に紹介できる求人だけを載せましょう。

 

ポイント③|求人企業の承認を得ていない求人は載せない

同じポリシーは、違反の例として、次のものを挙げています。

 

組織や会社の承認を得ずに代理で求人情報を掲載する。

出典:Google 検索セントラル「求人情報(JobPosting)の構造化データ」

 

実際の勤務地と異なる偽の位置情報を掲載することも、違反の例に挙げられています。

 

求人を載せる前に、求人企業から掲載の承認と、実際の勤務地を確かめましょう。

 

ポイント④|構造化データは1件の求人の詳しいページに付ける

Googleは、構造化データを可能な限り最も詳細なリーフページに実装し、検索結果ページなどの求人リストのページには追加しないとしています。

 

職種ごとの一覧のページではなく、1件ずつの求人の詳しいページに構造化データを付けましょう。

 

人材紹介会社のSEO対策でやってはいけないこと

ボード / warning

 

この章でわかること
  • NG①|求人のタイトルや本文に、職種名や地域名を詰め込む
  • NG②|他社の転職サービスの説明を写した比較記事を量産する

 

Googleのスパムに関するポリシー(2026年9月2日更新)にもとづいて、人材紹介会社のサイトで特に避けたいことを2つ紹介します。

 

NG①|求人のタイトルや本文に、職種名や地域名を詰め込む

Googleは、検索結果のランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むことを、キーワードの乱用としています。

 

求人情報の構造化データのポリシーでも、役職や職務明細でキーワードの乱用を行うことを違反の例に挙げています。

 

求人のタイトルは実際の職種名にし、地域名や待遇の言葉を並べ立てないようにしましょう。

 

NG②|他社の転職サービスの説明を写した比較記事を量産する

Googleは、商品の説明やレビューを元の販売者からそのままコピーし、独自の付加価値を加えずにアフィリエイトリンクを載せることを、内容の薄いアフィリエイトサイトとしています。

 

一方で、独自のレビューや比較など、有意義な情報を加えたアフィリエイトサイトは、新たな価値を加えているとしています。

 

比較記事を書くなら、他社の紹介文を写さず、自社で確かめた情報や支援の経験にもとづく違いを書きましょう。

 

人材紹介会社のSEO対策を外注するときの選び方

モニターの前で打ち合わせするビジネスパーソン

 

この章でわかること
  • ポイント①|人材紹介会社を支援した実績があるか
  • ポイント②|求職者向けと企業向けの両方を設計できるか
  • ポイント③|職業安定法と求人の構造化データのポリシーを踏まえられるか
  • ポイント④|検索順位を保証しないか

 

人材紹介会社のSEO対策を外注するときは、次の4点を確かめましょう。

 

ポイント①|人材紹介会社を支援した実績があるか

人材紹介会社の支援事例を、どの職種のページで、求職者の登録と企業からの問い合わせのどちらが増えたのかとあわせて示してもらいましょう。

 

ポイント②|求職者向けと企業向けの両方を設計できるか

求職者の登録を増やすページと、求人企業からの依頼を増やすページでは、狙う検索語句も載せる情報も違います。

 

両方の読み手に向けたページの構成と、それぞれの成果の測り方を提案できるかを確かめましょう。

 

ポイント③|職業安定法と求人の構造化データのポリシーを踏まえられるか

手数料や離職者数の情報提供、社名を出さない求人の扱いは、人材紹介会社ならではの確認点です。

 

企業向けのページの載せ方と、求人の構造化データの付け方を、根拠とともに説明できるかを確かめましょう。

 

ポイント④|検索順位を保証しないか

Googleは、SEO業者について解説した公式ガイドのなかで、次のように述べています。

 

Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

 

これは、検索エンジンを運営するGoogle自身の見解です(2026年6月10日更新のページ)。

 

順位の保証ではなく、作業の内容と成果の測り方を説明できる会社を選びましょう。

 

まとめ:人材紹介会社のSEO対策は「2種類の読み手のページ・情報提供のルール・求人のポリシー」から

握手する女性2人

 

本記事では、人材紹介会社に絞って、作りたいページ、職業安定法の情報提供のルール、求人の構造化データのポリシー、避けたい施策、外注先の選び方を紹介しました。

 

  • 職種ごとの求人、転職の進め方、サービスの紹介、企業向けの料金のページを分ける
  • 手数料表と返戻金制度、業務の運営に関する規程、就職者数と離職者数を示す
  • 社名を出さない求人はconfidentialを使い、登録を集めるための求人や承認のない求人は載せない
  • 構造化データは1件ずつの求人の詳しいページに付ける
  • 求人のタイトルへのキーワードの詰め込みや、他社の説明を写した比較記事は避ける
  • 検索順位を保証する業者は避ける

 

まずは企業向けのページに、手数料の算定方法と返戻金制度、就職者数と離職者数が載っているかを確かめましょう。

 

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