不動産仲介会社のSEO対策は、媒介契約の選び方、内見、契約の手続き、住み替えなど、売主や買主、借り手が調べる内容ごとにページを分け、成約した物件の扱いと媒介契約のルールを正しく伝えることが基本です。

 

本記事では、売買や賃貸の仲介を手がける会社に絞って、狙うキーワードと作りたいページ、やるべき施策、媒介契約のルール、避けたい施策、外注先の選び方を解説します。

 

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この記事でわかること
  • 仲介を依頼する人の検索と、作りたいページ
  • 内見の案内や成約した物件のページの扱いなど4つの施策
  • 媒介契約の有効期間や報告、査定の根拠のルール
  • 仲介会社のサイトで避けたい施策と、外注先の選び方

 

不動産仲介会社のSEO対策の3つの柱を並べた図。契約と手続きの説明では、媒介契約、内見・部屋探し、IT重説などの契約の手続き、住み替えの4種類のキーワードごとにページを作る。成約物件の扱いでは、成約した物件のページを募集中のまま残さず、404や410を返して検索結果と一覧から外す。媒介契約のルールでは、専任媒介契約の有効期間と業務の報告の頻度、査定の価格の根拠を、宅地建物取引業法の条文どおりに書く。

 

不動産仲介会社のSEO対策とは

住宅購入と鍵の引き渡しを表す契約イメージ

 

不動産仲介会社のSEO対策とは、物件の売買や賃貸の仲介を行う会社のホームページを、売りたい人や買いたい人、借りたい人の検索で見つけてもらえるように整える取り組みです。

 

仲介の検索は、物件そのものを探す検索だけでなく、契約の仕組みや手続きの進め方を調べる検索も多くを占めます。

 

物件の情報に加えて、契約や手続きの疑問に答えるページを用意し、仲介を頼む前の不安を減らしましょう。

 

運営側でも、「不動産仲介 seo」(Ahrefsの推計で月90回、2026年10月時点)や「不動産仲介 seo 対策」(同20回)のように、SEOの進め方を調べる検索が見られます。

 

不動産仲介会社のSEO対策で狙うキーワードと作りたいページ

キーボードと計算機を持つスーツ姿の男女

 

この章でわかること
  • 種類①|媒介契約(例:「専任媒介」「一般媒介」)
  • 種類②|内見・部屋探し(例:「内見」「内見 チェックリスト」)
  • 種類③|契約の手続き(例:「it重説」「重要事項説明」)
  • 種類④|住み替え(例:「住み替え」「住み替え ローン」)

 

不動産仲介会社のSEO対策で狙うキーワードと作りたいページを並べた図。媒介契約は、専任媒介が推計で月5,700回検索されており、媒介契約の種類ごとの違いを売主の立場で比べられる表にする。内見・部屋探しは、内見が月13,000回検索されており、内見の予約の方法と確かめたい点をまとめ、オンライン内見の可否も書く。契約の手続きは、it重説が月8,400回検索されており、重要事項説明から契約、引き渡しまでの流れをオンラインで進める場合と来店する場合に分けて書く。住み替えは、住み替えが月3,900回検索されており、売却を先にする場合と購入を先にする場合で流れと資金の動きを分けて説明する。

 

仲介に関わる検索は、目的によって言葉が分かれます(数値はAhrefsの推計)。

 

ここでは、4種類のキーワードと、受け止めるページを紹介します。

 

種類①|媒介契約(例:「専任媒介」「一般媒介」)

「専任媒介」は月5,700回、「媒介契約」は月3,200回、「一般媒介」は月2,800回、「専属専任媒介」は月900回検索されています。

 

売却を考える人が、仲介会社と結ぶ契約の種類を比べるための検索です。

 

媒介契約の種類ごとの違いを、売主の立場で比べられる表にし、自社が勧める場合の考え方も書きましょう。

 

種類②|内見・部屋探し(例:「内見」「内見 チェックリスト」)

「内見」は月13,000回、「部屋探し」は月10,000回、「内見 チェックリスト」は月2,200回、「オンライン内見」は月600回検索されています。

 

物件を見に行く前に、準備や確かめる点を調べる買主や借り手の検索です。

 

内見の予約の方法と、内見で確かめたい点をまとめたページを作り、オンライン内見の可否も書きましょう。

 

種類③|契約の手続き(例:「it重説」「重要事項説明」)

「it重説」は月8,400回、「重要事項説明」は月1,200回、「電子契約 不動産」は月400回検索されています。

 

契約の当日までに、何を準備し、どう進むのかを知りたい人の検索です。

 

重要事項説明から契約、引き渡しまでの流れを、オンラインで進める場合と来店する場合に分けて書きましょう。

 

種類④|住み替え(例:「住み替え」「住み替え ローン」)

「住み替え」は月3,900回、「住み替え ローン」は月600回検索されています。

 

今の家を売って次の家を買う人が、進め方の順番や資金の段取りを調べる検索です。

 

売却を先にする場合と購入を先にする場合で、流れと資金の動き、注意点を分けて説明しましょう。

 

不動産仲介会社のSEO対策でやるべき4つの施策

青空と広がる住宅街の街並み

 

この章でわかること
  • 施策①|内見の案内は、予約の方法と確かめる点をまとめる
  • 施策②|成約した物件のページは、検索結果から外す
  • 施策③|IT重説や電子契約の流れを、準備するものとあわせて書く
  • 施策④|住み替えの相談は、売却と購入の順番ごとに書く

 

不動産仲介会社のSEO対策でやるべき4つの施策を並べた図。内見の案内をまとめるでは、内見の流れと所要時間、日当たりや水回りなど確かめたい点を物件の種類ごとのチェックリストとして載せる。成約物件は検索から外すでは、すでにインデックスに登録されているURLが4xxのステータスコードを返すとインデックスから削除され、200でも空白やエラーのメッセージを返すとソフト404エラーとして表示されるため、成約した物件のページは404や410を返して検索結果と一覧から外す。IT重説と電子契約では、宅地建物取引業の書面の電子化が2022年5月18日に施行されたことを踏まえ、IT重説や電子契約への対応の有無と、利用者が準備する機器や書類を書く。住み替えは順番ごとにでは、自社が扱った住み替えの例をもとに、売却と購入の順番ごとの流れと期間、資金の動きを書く。

 

キーワードを受け止めるページを用意したら、次の4つの施策で中身を整えます。

 

施策①|内見の案内は、予約の方法と確かめる点をまとめる

内見の前に知りたいことは、予約の方法や所要時間、持ち物、見ておくべき箇所など、仲介会社によって案内の仕方がまちまちです。

 

これらが分かると、初めて物件を探す人も気軽に予約しやすくなります。

 

内見の流れと所要時間、日当たりや水回りなど確かめたい点を、物件の種類ごとのチェックリストとして載せましょう。

 

施策②|成約した物件のページは、検索結果から外す

成約した物件のページを「募集中」のまま残すと、問い合わせた人を落胆させるうえ、取引できない物件を載せることにもなります。

 

Googleは、ページが返すステータスコードの扱いについて、次のように述べています。

 

すでにインデックスに登録されている URL が 4xx ステータス コードを返すと、その URL はインデックスから削除されます。

出典:Google「HTTP ステータス コードが Google のクローラーに及ぼす影響」

 

同じページは、ステータスコードが200でも、空白のページやエラーのメッセージなどを返すと、Search Consoleでソフト404エラーとして表示されるとしています(2026年3月6日更新)。

 

成約した物件のページは404や410を返して検索結果から外し、募集中の一覧からもすぐに外しましょう。

 

施策③|IT重説や電子契約の流れを、準備するものとあわせて書く

国土交通省は、宅地建物取引業の書面の電子化を可能とする政省令の改正が、2022年4月27日に公布され、5月18日から施行されたとしています。

 

オンラインで重要事項説明や契約の書面を受け取れることは、遠方から引っ越す人などにとって、依頼先を選ぶ理由になります。

 

IT重説や電子契約に対応しているかを書き、使う機器や通信の環境、事前に届く書類など、利用者が準備することを示しましょう。

 

施策④|住み替えの相談は、売却と購入の順番ごとに書く

住み替えは、売却と購入のどちらを先にするかで、資金の段取りや仮住まいの要否が変わります。

 

一般的な流れだけでは、相談者は自分の場合にどちらが合うかを判断できません。

 

自社が扱った住み替えの例をもとに、順番ごとの流れと期間、資金の動きを、個人が特定されない形で書きましょう。

 

不動産仲介会社のSEO対策で守りたい、媒介契約のルール

契約書にサインをする女性の手元

 

この章でわかること
  • ルール①|専任媒介契約は有効期間が3か月までで、業務の報告の頻度が決まっている
  • ルール②|査定の価格について意見を述べるときは、根拠を明らかにする

 

宅地建物取引業法第34条の2をもとに、媒介契約の2つのルールを並べた図。有効期間と報告では、専任媒介契約の有効期間は3か月を超えることができず、業務の処理状況を2週間に1回以上、自社が探した相手とだけ契約できる特約を含む場合は1週間に1回以上依頼者に報告する。査定の根拠では、売買すべき価額やその評価額について意見を述べるときは根拠を明らかにしなければならず、売買の申込みがあったときは遅滞なく依頼者に報告する。

 

媒介契約や査定のページは、宅地建物取引業法のルールを正しく踏まえて書く必要があります。

 

ここでは、売主向けのページで押さえたい2つのルールを紹介します。

 

ルール①|専任媒介契約は有効期間が3か月までで、業務の報告の頻度が決まっている

宅地建物取引業法は、専任媒介契約の有効期間は3か月を超えることができないと定めています(第34条の2第3項)。

 

また、専任媒介契約では業務の処理状況を2週間に1回以上、自社が探した相手とだけ契約できる特約を含む場合は1週間に1回以上、依頼者に報告するよう定めています(同第9項)。

 

媒介契約のページでは、有効期間と報告の頻度を条文どおりに書き、自社がどの方法で報告するかも示しましょう。

 

ルール②|査定の価格について意見を述べるときは、根拠を明らかにする

同じ条文は、売買すべき価額やその評価額について意見を述べるときは、その根拠を明らかにしなければならないと定めています(第34条の2第2項)。

 

買主から申込みがあったときに、遅滞なく依頼者に報告することも定められています(同第8項)。

 

査定のページでは、価格を出すときに使う取引事例や物件の条件を説明し、「高く売れます」と根拠なく言い切る書き方は避けましょう。

 

不動産仲介会社のSEO対策でやってはいけないこと

注意マークと虫眼鏡

 

この章でわかること
  • NG①|ドメイン名だけが違う物件サイトを、いくつも作る
  • NG②|物件の掲載システムやプラグインを、古いまま放置する

 

Googleのスパムに関するポリシー(2026年9月2日更新)にもとづいて、不動産仲介会社のサイトで特に避けたいことを2つ紹介します。

 

NG①|ドメイン名だけが違う物件サイトを、いくつも作る

Googleは、似た検索語句で上位に表示されることを目的にサイトやページを作ることを、誘導ページの不正使用としています。

 

その例として、URLとホームページが微妙に異なるウェブサイトを複数用意し、特定の検索キーワードでのリーチを最大化することを挙げています。

 

駅やエリアごとに別のサイトを増やすより、自社のサイトの中で、その地域の物件と情報を充実させましょう。

 

NG②|物件の掲載システムやプラグインを、古いまま放置する

Googleは、サイトのセキュリティ上の脆弱性につけ込まれ、許可なく配置されたコンテンツを、ハッキングされたコンテンツとしています。

 

その例として、ハッカーがスパムや悪意のあるコンテンツを含む新しいページをサイトに追加するページインジェクションを挙げています。

 

物件の掲載システムやプラグインは定期的に更新し、Search Consoleのセキュリティの問題レポートも確かめましょう。

 

不動産仲介会社のSEO対策を外注するときの選び方

オフィスで会議をする若いビジネスマン

 

この章でわかること
  • ポイント①|不動産仲介の支援実績があるか
  • ポイント②|宅地建物取引業法を踏まえて原稿を作れるか
  • ポイント③|物件のデータと連動したページの扱いまで相談できるか
  • ポイント④|検索順位を保証しないか

 

不動産仲介会社のSEO対策を外注するときは、次の4点を確かめましょう。

 

ポイント①|不動産仲介の支援実績があるか

仲介会社の支援事例を、どのページで、どの検索語句からの査定の依頼や内見の予約が増えたのかとあわせて示してもらいましょう。

 

ポイント②|宅地建物取引業法を踏まえて原稿を作れるか

媒介契約や査定のページで条文と違う説明をすると、売主の信頼を損ないかねません。

 

原稿を公開する前に、宅地建物取引士が表現と条文の引き方を確かめる手順があるかを聞きましょう。

 

ポイント③|物件のデータと連動したページの扱いまで相談できるか

成約した物件の自動の非公開化や、物件一覧のページの設計など、物件のシステムに関わる改善まで提案できるかを確かめましょう。

 

ポイント④|検索順位を保証しないか

Googleは、SEO業者について解説した公式ガイドのなかで、次のように述べています。

 

Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

 

これは、検索エンジンを運営するGoogle自身の見解です(2026年6月10日更新のページ)。

 

順位の保証ではなく、作業の内容と成果の測り方を説明できる会社を選びましょう。

 

まとめ:不動産仲介会社のSEO対策は「契約と手続きの説明・成約物件の扱い・媒介契約のルール」から

ビジネス 握手 提携 合意

 

本記事では、不動産仲介会社に絞って、狙うキーワードと作りたいページ、やるべき施策、媒介契約のルール、避けたい施策、外注先の選び方を紹介しました。

 

  • 媒介契約、内見・部屋探し、契約の手続き、住み替えの4種類のキーワードごとにページを用意する
  • 内見の案内は、予約の方法と確かめる点をまとめる
  • 成約した物件のページは、4xxを返すなどして検索結果と一覧から外す
  • IT重説や電子契約、住み替えの流れを、準備や順番とあわせて書く
  • 専任媒介契約の有効期間と報告の頻度、査定の根拠を条文どおりに示す
  • ドメインだけが違うサイトの量産や、古いシステムの放置は避ける

 

まずは成約した物件のページが、募集中のまま検索結果や一覧に残っていないかを確かめましょう。

 

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