人材派遣会社のSEO対策は、仕事を探す人に向けた求人と制度の解説、派遣先企業に向けた依頼のページを分け、労働者派遣法で求められるマージン率や待遇決定方式の情報をインターネットで示すことが基本です。

 

本記事では、人材派遣会社(派遣元事業主)に絞って、作りたいページ、労働者派遣法の情報提供のルール、制度の解説で正確に伝えたいこと、避けたい施策、外注先の選び方を解説します。

 

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この記事でわかること
  • 派遣で働きたい人と派遣先企業の検索と、作りたいページ
  • マージン率や派遣料金の平均額、労使協定の有無など、ネットで示す情報
  • 3年の期間制限や日雇派遣の原則禁止の伝え方
  • 人材派遣会社のサイトで避けたい施策と、外注先の選び方

 

人材派遣会社のSEO対策の3つの柱を並べた図。読み手別のページでは、職種・勤務地ごとの仕事、登録から就業までの流れと待遇、働き方の制度の解説、派遣先企業向けの料金と依頼の流れのページを、働く人と企業で分けて作る。情報提供のルールでは、労働者派遣法にもとづき、マージン率や派遣料金・賃金の平均額、労使協定を結んでいるか、雇う前の賃金の見込みなどの待遇の説明を示す。正確な制度の解説では、3年の期間制限と日雇派遣の原則禁止を条文に沿って書く。

 

人材派遣会社のSEO対策とは

オフィスで働くエンジニアのチーム

 

人材派遣会社のSEO対策とは、自社のホームページを、派遣で働きたい人と、派遣を依頼する先を探す企業の両方の検索で見つけてもらえるように整える取り組みです。

 

2026年10月にAhrefsで確認すると、「紹介予定派遣」は推計で月7,000回、「派遣会社 おすすめ」は月4,400回検索されています。

 

働く人向けのページと企業向けのページを分け、それぞれが知りたいことに答える入口を用意しましょう。

 

運営する側でも、「seo 派遣」(同40回)や「seo対策 派遣」(同20回)のように、SEOの進め方を調べる検索が見られます。

 

人材派遣会社のSEO対策で作りたい、働く人と派遣先企業のページ

パソコンで仕事をするクリエイターの女性

 

この章でわかること
  • ページ①|職種・勤務地ごとの仕事
  • ページ②|登録から就業までの流れと待遇
  • ページ③|働き方の制度の解説
  • ページ④|派遣先企業向けの料金と依頼の流れ

 

人材派遣会社のSEO対策で作りたい、働く人と派遣先企業のための4つのページを並べた図。職種・勤務地ごとの仕事は、派遣 求人が推計で月3,400回検索されており、時給の幅、勤務時間、交通費の扱いを比べられるようにする。登録から就業までの流れと待遇は、派遣 有給が月1,400回検索されており、登録の方法、紹介から就業までの流れ、有給休暇や社会保険、研修の内容をまとめる。働き方の制度の解説は、紹介予定派遣が月7,000回検索されており、制度ごとに解説のページを作り、自社での扱いと一緒に説明する。派遣先企業向けの料金と依頼の流れは、派遣 料金が月200回検索されており、料金の考え方、依頼から就業開始までの流れ、対応できる職種を載せる。

 

派遣に関する検索は、仕事を探す人と、派遣を依頼する企業で言葉が分かれます(数値はAhrefsの推計)。

 

ここでは、作りたいページを4つ紹介します。

 

ページ①|職種・勤務地ごとの仕事

「派遣 求人」は月3,400回、「派遣 時給」は月1,900回、「派遣 事務」は月1,300回検索されています。

 

職種や勤務地ごとに仕事の一覧を作り、時給の幅、勤務時間、交通費の扱いを比べられるようにしましょう。

 

ページ②|登録から就業までの流れと待遇

「派遣 有給」は月1,400回、「派遣 登録」は月1,200回、「派遣 社会保険」は月1,100回検索されています。

 

登録を考えている人は、手続きの流れとあわせて、有給休暇や社会保険などの待遇も確かめていると考えられます。

 

登録の方法、仕事の紹介から就業までの流れ、有給休暇や社会保険、研修の内容を1つのページにまとめましょう。

 

ページ③|働き方の制度の解説

「紹介予定派遣」は月7,000回、「派遣 3年ルール」は月4,300回、「日雇い派遣」は月2,300回検索されています。

 

紹介予定派遣や期間制限など、問い合わせの多い制度ごとに解説のページを作り、自社での扱いと一緒に説明しましょう。

 

ページ④|派遣先企業向けの料金と依頼の流れ

「派遣 料金」は月200回、「派遣 依頼」は月150回検索されています。

 

企業向けのページに、料金の考え方、依頼から就業開始までの流れ、対応できる職種を載せましょう。

 

人材派遣会社のSEO対策で押さえたい、労働者派遣法の情報提供のルール

契約書にサインをする女性の手元

 

この章でわかること
  • ルール①|マージン率や派遣料金・賃金の平均額を、インターネットなどで示す
  • ルール②|労使協定を結んでいるか、対象と有効期間を示す
  • ルール③|派遣労働者として雇う前に、賃金の見込みなどの待遇を説明する

 

労働者派遣法と同法施行規則にもとづく、派遣元事業主が関係者に示す情報の3つのルールを並べた図。マージン率などをネットで示すでは、法第23条第5項と施行規則第18条の2にもとづき、事業所ごとの派遣労働者の数、派遣先の数、マージン率、教育訓練に関する事項などを、インターネットの利用その他の適切な方法で情報提供する。労使協定の有無と対象、有効期間では、施行規則第18条の2第3項にもとづき、派遣料金と賃金の平均額のほか、労使協定を締結しているか否かと、締結している場合は対象となる派遣労働者の範囲と協定の有効期間の終期を示す。雇う前に待遇を説明するでは、法第31条の2にもとづき、派遣労働者として雇用しようとする労働者に賃金の額の見込みなどの待遇を説明し、雇い入れる前に文書の交付などで労働条件を明示する。

 

派遣元事業主には、労働者派遣法(労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律)で、関係者に知らせる情報が決められています。

 

ここでは、ホームページで示したい情報に関わるルールを3つ紹介します。

 

ルール①|マージン率や派遣料金・賃金の平均額を、インターネットなどで示す

労働者派遣法は、事業所ごとの派遣労働者の数、派遣先の数、マージン率、教育訓練に関する事項などについて、情報の提供を行うよう定めています(第23条第5項)。

 

情報提供の方法について、施行規則は次のように定めています。

 

法第二十三条第五項の規定による情報の提供は、インターネットの利用その他の適切な方法により行わなければならない。

出典:e-Gov法令検索「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則」第18条の2第1項

 

マージン率は、前事業年度の派遣料金の平均額から派遣労働者の賃金の平均額を引き、派遣料金の平均額で割って算定します(施行規則第18条の2第2項)。

 

「派遣 マージン率」(月500回)と調べる人に向けて、事業所ごとの数値と算定した年度、数字の意味を説明しましょう。

 

ルール②|労使協定を結んでいるか、対象と有効期間を示す

施行規則は、情報提供する事項として、派遣料金の平均額、派遣労働者の賃金の平均額のほか、労使協定(法第30条の4第1項の協定)を締結しているか否かを挙げています(第18条の2第3項)。

 

協定を締結している場合は、協定の対象となる派遣労働者の範囲と、協定の有効期間の終期も示すことになっています。

 

「労使協定方式」(月600回)や「同一労働同一賃金 派遣」(月900回)を調べる人に向けて、自社の待遇の決め方を説明しましょう。

 

ルール③|派遣労働者として雇う前に、賃金の見込みなどの待遇を説明する

労働者派遣法は、派遣労働者として雇用しようとする労働者に、雇用した場合の賃金の額の見込みその他の待遇に関する事項などを説明するよう定めています(第31条の2第1項)。

 

雇い入れようとするときは、あらかじめ、文書の交付などで労働条件に関する事項を明示することも求めています(同条第2項)。

 

仕事のページの時給と、登録の面談で説明する賃金の見込みや待遇がそろうように、掲載する条件を管理しましょう。

 

人材派遣会社のSEO対策で正確に伝えたい、制度の解説の2つのポイント

判断基準のチェック

 

この章でわかること
  • ポイント①|3年の期間制限は、派遣先の「組織単位」ごとに数える
  • ポイント②|日雇派遣は原則禁止で、例外は政令で決められている

 

労働者派遣法にもとづく、制度の解説で正確に伝えたい2つのポイントを並べた図。3年の期間制限では、第35条の3にもとづき、派遣先の事業所などにおける組織単位ごとの業務について、3年を超える期間継続して同一の派遣労働者を派遣することが禁じられており、第40条の2第1項各号に当たる場合は除かれるため、数え方の単位と対象にならない場合も書く。日雇派遣では、第35条の4にもとづき、日々又は30日以内の期間を定めて雇用する日雇労働者の派遣は、政令で定める業務や場合を除いて禁じられているため、短期の仕事を載せるときは例外に当たるかを確かめる。

 

制度の解説のページは検索が多い一方で、誤った説明は働く人の判断を誤らせるおそれがあります。

 

ここでは、条文にもとづいて正確に伝えたいポイントを2つ紹介します。

 

ポイント①|3年の期間制限は、派遣先の「組織単位」ごとに数える

労働者派遣法は、派遣先の事業所などにおける組織単位ごとの業務について、3年を超える期間継続して同一の派遣労働者を派遣することを禁じています(第35条の3)。

 

ただし、第40条の2第1項各号に当たる場合は除くとしています。

 

3年ルールの解説では、数え方の単位と対象にならない場合を条文に沿って書き、3年を迎える人への自社の対応も示しましょう。

 

ポイント②|日雇派遣は原則禁止で、例外は政令で決められている

労働者派遣法は、日々又は30日以内の期間を定めて雇用する日雇労働者の派遣を、政令で定める業務や場合を除いて禁じています(第35条の4第1項)。

 

短期の仕事を載せるときは、日雇派遣の例外に当たるかを確かめ、当たらない仕事を「日払い」「単発」と紛らわしく見せないようにしましょう。

 

人材派遣会社のSEO対策でやってはいけないこと

注意点

 

この章でわかること
  • NG①|求人のない「職種×勤務地」のページを大量に作る
  • NG②|自社のサイトに、無関係な第三者のPR記事を載せる

 

Googleのスパムに関するポリシー(2026年9月2日更新)にもとづいて、人材派遣会社のサイトで特に避けたいことを2つ紹介します。

 

NG①|求人のない「職種×勤務地」のページを大量に作る

Googleは、ユーザーをサポートすることではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成することを、大量生成されたコンテンツの不正使用としています。

 

例として、検索キーワードは含んでいるものの、閲覧者にとってほとんど意味がないコンテンツのページを大量に作成することを挙げています。

 

職種と勤務地を組み合わせた一覧のページは、実際に紹介できる仕事がある組み合わせに絞って作りましょう。

 

NG②|自社のサイトに、無関係な第三者のPR記事を載せる

Googleは、ホストサイトがすでに得ているランキングシグナルの利用を主な目的として、第三者のコンテンツを公開することを、サイトの評判に関するポリシーの違反としています。

 

例として、教育サイトで第三者が作成した短期ローンのPRレビューのページをホストし、同じページを他のサイトでも配信していることを挙げています。

 

お金の悩みに関する記事広告などを持ちかけられたら、働く人や企業の役に立つ内容かを基準に、掲載を見送りましょう。

 

人材派遣会社のSEO対策を外注するときの選び方

会議,打ち合わせ,ミーティングをする男女

 

この章でわかること
  • ポイント①|人材派遣会社を支援した実績があるか
  • ポイント②|求人の一覧ページを、仕事の数に合わせて管理できるか
  • ポイント③|労働者派遣法を踏まえて原稿を作れるか
  • ポイント④|検索順位を保証しないか

 

人材派遣会社のSEO対策を外注するときは、次の4点を確かめましょう。

 

ポイント①|人材派遣会社を支援した実績があるか

人材派遣会社の支援事例を、どのページで、派遣登録と企業からの問い合わせのどちらが増えたのかとあわせて示してもらいましょう。

 

ポイント②|求人の一覧ページを、仕事の数に合わせて管理できるか

求人の数は時期によって変わるため、一覧のページの数や中身も合わせて見直す必要があります。

 

仕事がなくなった組み合わせのページの扱いや、募集を終えた求人の更新の手順を提案できるかを確かめましょう。

 

ポイント③|労働者派遣法を踏まえて原稿を作れるか

マージン率や労使協定の情報、期間制限や日雇派遣の解説を、条文にもとづいて書けるかを確かめましょう。

 

ポイント④|検索順位を保証しないか

Googleは、SEO業者について解説した公式ガイドのなかで、次のように述べています。

 

Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

 

これは、検索エンジンを運営するGoogle自身の見解です(2026年6月10日更新のページ)。

 

順位の保証ではなく、作業の内容と成果の測り方を説明できる会社を選びましょう。

 

まとめ:人材派遣会社のSEO対策は「2種類の読み手のページ・情報提供のルール・正確な制度の解説」から

握手を交わして笑顔を見せる男性作業員

 

本記事では、人材派遣会社に絞って、作りたいページ、労働者派遣法の情報提供のルール、制度の解説で正確に伝えたいこと、避けたい施策、外注先の選び方を紹介しました。

 

  • 職種・勤務地ごとの仕事、登録と待遇、制度の解説、企業向けの料金のページを分ける
  • マージン率や派遣料金・賃金の平均額を、インターネットなどで示す
  • 労使協定を結んでいるか、対象と有効期間の終期を示す
  • 3年の期間制限は組織単位ごとに数え、日雇派遣の例外を確かめて仕事を載せる
  • 求人のない組み合わせのページの量産や、無関係な第三者のPR記事は避ける
  • 検索順位を保証する業者は避ける

 

まずは、マージン率と労使協定の情報が、働く人と企業の両方からたどれる場所に載っているかを確かめましょう。

 

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