「外壁塗装のLPを作りたいけど、どんなデザインにすればいいんだろう」

「参考になるLPを探しているけど、どれを真似すればいいのか分からない」

そう考えて、LPのデザインギャラリーを見て回っている塗装会社の社長さんは多いのではないでしょうか。

先にお伝えします。きれいなLPを真似しても、問い合わせは増えません。問い合わせが来るかどうかは、デザインではなく次の2つで決まります。

  1. お客さんが求めている情報を、漏れなく載せているか
  2. 競合と違う立ち位置をとれているか

私はこれまで、数多くの外壁塗装会社・リフォーム会社のWeb集客を支援してきました。リスティング広告の運用と、その受け皿になるLP(広告専用の1枚ページ)の設計が専門です。その経験から、問い合わせが来るLPと来ないLPの差はこの2つだと考えています。順に説明します。

問い合わせを獲得するために必要なLPの要素

条件① お客さんが求めている情報を、漏れなく載せているか

LPを開いた人は、塗装会社を探している最中の人です。ページを読んで「いいな」と思っても、問い合わせボタンの手前で止まる人がいます。止まる理由の多くは、ページに書いてあることではなく、書いてないことです。

お客さんが求めている情報とは、「問い合わせる前に不安に思うこと」への答えです。実績や料金のような基本だけではありません。塗装会社の側からすれば「そんなの当たり前」という話ほど、ページには書かれません。でも、お客さんはその当たり前を知りません。知らないことは不安になり、不安があるうちはボタンを押しません。

だから「載せている情報が多いか」ではなく、「お客さんの不安に、漏れなく答えているか」で見る必要があります。

 

条件② 競合と違う立ち位置をとれているか

もうひとつは、同じエリアの競合と並べて見たときに、自社が何で選ばれる会社になっているかです。

外壁塗装を頼む人の心理は、ひとつではありません。とにかく安いところに頼みたい人。すぐ来てくれるところに頼みたい人。家から近い地元の業者に頼みたい人。何十年もやっていて、歴史があって信頼できるところに頼みたい人。いろいろな人がいます。

だから、「うちが一番安い」を目指す必要はありません。実際に名古屋で「外壁塗装」と検索したとき、広告の上位に並ぶ3社はきれいに分かれています。1社は「施工実績6,000件・1級技能士30名以上・外壁塗装80万円から」と実績と価格で押す。1社は「この地域に密着・面積別のコミコミ価格」で押す。そして1位に出ている会社は、「安く塗るより、塗り替えの回数を減らす」と、30年先のトータル費用という別の軸で立っています。同じ土俵で価格や実績を競わず、競合がまだ名乗っていない「売り」を自社の看板にする。これが、競合と違う立ち位置をとるということです。

見比べてみると、どの会社も書いていることがあります。地域名、電話番号、見積もり無料。これは最低条件で、差にはなりません。差になるのは、競合が書いていないことです。そして立ち位置が決まれば、色も写真も言葉の選び方も、「その会社だとお客さんに思ってもらう」ためのものになります。デザインは、ここで初めて意味を持ちます。

 

検索上位の塗装店でも抜けている情報3つ

お客さんが求めているのに書かれていないことが多く、載せればそのまま競合との差にもなるものを3つ挙げます。地域名で検索したときに上位に出てくる塗装店のページや、広告で上位に出ている塗装店のLPを見ても、やっている会社は少ないものです。

 

1. 職人・スタッフの顔

外壁塗装は、訪問販売のトラブルなどで疑われやすい業界です。お客さんが最初に気にするのは、塗料の種類より「どんな人が来るのか」です。

ところが、検索上位の塗装店でも、最初の画面に自社の職人さんやスタッフの写真を置いている会社は少数です。フリー素材のモデルや、どこの現場か分からない家の写真が多い。ここに、職人さんが現場で並んだ写真を1枚置く。それだけで「顔を出している会社」という立ち位置がとれます。

 

2. 「見積もり後に追加費用は出ません」

塗装で大きい不安のひとつが、「あとから追加でお金を取られるのではないか」です。ところが、この一言を書いている塗装店は、検索上位でもほとんどありません。

料金や見積もりの近くに、「足場・高圧洗浄・下地補修・3回塗り・保証まで、すべて見積もりに含みます。工事が始まってから追加でご請求することはありません」と書く。追加が発生しうる条件(下地の腐食が見つかった場合など)があるなら、それも先に書く。「ある場合はこうなる」と書いてあるほうが、何も書いていないより信用されます。

 

3. 手書きのお客様の声、または本人が話しているインタビュー動画

お客様の声は、どの塗装店のページにもあります。ただ、その多くは打ち直したテキストか、Googleの口コミをそのまま引用したものです。検索上位の塗装店でも、広告で上位に出ている会社のLPでも、ほとんどがそうでした。

手書きのアンケート用紙を写真で載せている会社、お客さん本人がカメラの前で話している動画を載せている会社は、ごくわずかです。

なぜそれが効くのか。テキストの声は、会社側で書けてしまいます。読む側もそれを知っているので、「よかったです」と書いてあっても、心のどこかで割り引いて読みます。手書きの文字や、本人の顔と声は、会社側では作れません。「この声は嘘ではない」「いい評判は本当にお客さんから来ている」ということが、読んだ人にそのまま伝わります。同じ「丁寧で満足しました」でも、説得力がまるで違います。

工事のあとにアンケート用紙を書いてもらっている会社なら、素材はもう手元にあります。それを写真に撮って載せる。引き渡しのときに、施主さんに1分だけスマホで感想を話してもらう。手間はそれだけで、上位の会社もやっていないことができます。

 

なぜ自社だけでやると難しいのか

ここまで読んで、「なるほど、それなら自分でもできそうだ」と思われたかもしれません。構成の考え方は、この記事の内容で十分に理解できると思います。難しいのは、その先です。

ひとつは、サイト全体で「お客さんにどう思ってもらいたいか」を決めて、それをデザインに落とすことです。 同じエリアにどんな競合がいて、それぞれが何を売りにしていて、その中で自社はどの立ち位置を取るのか。そして、その立ち位置をお客さんに感じてもらうために、色・写真・言葉をどう選ぶのか。ここまで考えてサイトを作れている塗装会社は、正直なところ少ないです。多くは「きれいなページ」を目指して作り、結果として競合と同じ見え方になります。この考え方は、日頃から競合のページを見比べ、どの訴求がどう効いたかを見てきた専門家でないと、なかなか持てません。

もうひとつは、刺さるページになっているかどうかの目利きです。 同じ「追加費用は出ません」でも、言い回しひとつで安心感は変わります。写真の選び方、文字の大きさ、ボタンの色と位置。こういうデザインだと読みやすく、こういうデザインだと読みにくい。その判断を、自分のページに対して自分で下すのは、かなり難しいことです。作った本人には、自分のページの弱点が見えません。

最後は、時間です。 お客さんの不安を洗い出し、競合のページを見比べ、言葉を選び、写真を撮り直し、作ってから直す。刺さるページを作ろうとすると、どうしても時間がかかります。塗装の現場や見積もりを回しながら、これを片手間でやり切るのは現実的ではありません。

 

まとめ

  • 問い合わせが来るLPかどうかは、デザインではなく「お客さんが求める情報を漏れなく載せているか」と「競合と違う立ち位置をとれているか」で決まる
  • 塗装会社に当たり前すぎる情報ほど、ページに書かれていない。それを書けば、そのまま競合との差になる
  • 検索上位・広告上位の塗装店でも抜けているのは、職人の顔、追加費用が出ないことの明記、手書きの声や本人が話す動画

あなたの会社なら、どんなページにすると問い合わせが来そうか

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