この1年で、私たちの動画編集の進め方は大きく変わりました。
きっかけは、AIのClaude Code(クロード・コード)を編集の現場に入れたことです。今は、台詞表と撮影素材を渡すと、採用テイクの選定からテロップ、BGM・効果音まで入った仮編集が上がってきます。
「AIで動画編集って、結局どこまでできるの?」と聞かれることが増えたので、実際に使っている範囲をまとめます。

この記事のポイント

Claude Codeとは

Claude Codeは、Anthropic社のAI「Claude」を、自分のパソコンの中で動かせるツールです。
チャットで話しかけるだけで、ファイルを読んだり、プログラムを書いて実行したりしてくれます。
動画編集ソフトそのものではありませんが、ffmpeg(動画を加工する無料の道具)などを組み合わせて、編集の作業をまるごと任せることができます。

動画編集でできること

私たちが実際に任せている作業は、次のとおりです。

  • 素材の整理:撮影した何十本ものファイルから、台本のどのセリフに当たるかを見つけて並べる
  • テイク選び:同じセリフを何回も撮ったものから、言い間違いのないテイクを選ぶ
  • 文字起こしとテロップ:話している言葉を書き起こし、テロップにして入れる
  • 間のカット:話の途中の無言や言い直しを詰めて、テンポを上げる
  • テロップの位置調整:人の顔にかぶらない位置にテロップを置く
  • BGM・効果音:雰囲気に合うものを選んで、音量をそろえる
  • チェック:真っ黒なコマが混じっていないか、文字が画面からはみ出していないかを確認する
  • 書き出し:プレビュー用の動画と、Premiere Proで開ける編集データを出す

人の手でやると半日かかる作業が、数十分で「たたき台」まで進みます。
そこから人が見て、細かい演出や最終の判断を加えるのが今の流れです。

実際に作った動画

Claude Codeを使って制作した広告動画です。

自社のショート動画広告(7秒)

https://drive.google.com/open?id=1jsRiQRw-th61vU411__YheVMYeeNc6Uc&usp=drive_copy
演者の後ろに過去の制作動画を並べた、テンポ重視の1本です。

漫画風のショート動画広告(約1分)

https://drive.google.com/open?id=1b1RzpjBtTOJqQLuu-ZMRIJ55e27OuZZm&usp=drive_copy
画像生成で作った漫画のコマに、吹き出しと効果音を合わせたストーリー型の1本です。

AIに数えさせた、自社の納品動画159本

Claude Codeには、編集だけでなく「振り返り」もさせています。
これまで納品したショート動画広告から159本(34社分)を選び、1本ずつ数字にしてカット・ズーム・文字・音量まで分解させました。

  • 1カットの平均は約1.8秒、文字は0秒目から
  • フラッシュを使う動画は54%あるのに、冒頭3秒で使うのは18%だけ

この数字は、次の仮編集の初期設定にそのまま入っています。感覚ではなく、自分たちの実績から編集の基準を作れるのがAIを入れていちばん良かった点です。

メディア出演:M&A BANK(約3分)

M&A BANK出演動画

動画広告の作り方をお話しした回です。▶ 動画を見る

人がやるべきところは残る

もちろん、すべてをAIに任せているわけではありません。

  • どんな人に向けて、何を伝えるかを決めること
  • 「この表情のほうが伝わる」といった最後の選択
  • 薬機法や景品表示法などの表現チェック

この3つは、今も人が責任を持ってやっています。
AIは「速く、たくさん、ミスなく」が得意で、人は「何を選ぶか」に集中する。この役割分担で、品質を落とさずに制作本数を増やせるようになりました。

この記事を書いた人

樋口 慧(株式会社BUZZ MEET)
ショート動画広告の企画・撮影・編集・運用を担当。納品した広告動画は1,000本以上・100社以上、提携演者は1,600名以上。

▶ 動画広告の相談をする(15分・無料)
▶ 株式会社BUZZ MEET 公式サイト
▶ 料金を見る(売れる動画広告くん)
▶ メディア出演:M&A BANK(約3分)