水着・下着など「肌の露出」が多い動画広告は、本当に当たっているのか。2026年の上位広告で確かめました
- 樋口 慧
- 記事制作日2026年10月29日
- 更新日2026年10月29日
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「露出を多くすれば、とりあえず見てもらえる」
動画広告の現場では、こうした声を今でもよく聞きます。実際、水着や下着、バニーガールのような衣装の広告を見かけることも少なくありません。
では、2026年に配信量の多かった広告の中に、肌の露出が多い広告はどれくらいあったのか。
2026年1月〜10月の日本の獲得広告から、各期間の上位20本(延べ120本)を1本ずつ見て数えてみました。
(この記事の「当たった」は、配信量が多かったという意味です。売上や成果までは分かりません)

結論:上位の約1割。しかも、ほぼ特定の業種だけ
- 肌の露出が多い広告は、延べ120本中11本(約9%)。ただし9〜10月の4本は配信量順と伸び順で同じ広告なので、実際の広告は7本
- 11本のうち10本は、男性向けのクリニックとメンズ脱毛の広告
- それ以外の業種で露出が多かったのは、美容家電の1本だけ
- 美容液、健康食品、医薬品、投資講座、車査定など、ほかの業種の上位には、露出の多い広告はほとんどない
つまり「露出が多い広告が当たっている」のではなく、「男性向けの一部の業種で、露出の多い広告が上位に入っている」というのが実態でした。
実際の広告(強めにぼかしています)

露出が多い広告は、ほとんどが次のような作りでした。
- 冒頭の1〜2秒で衣装の女性を見せ、そのあとは図解や説明に切り替わる
- 露出は「目を止めるため」だけに使われ、商品の説明には使われていない
- 同じ広告主が、衣装や冒頭だけ変えた版を何本も出している
露出の多い広告には同じ広告主の別バージョンが多く含まれていて、「露出の多い広告をたくさんの会社が出して当たっている」わけではありません。
同じ時期の上位は、ほとんどが露出なし

同じ時期に上位に入った広告を並べると、違いがはっきりします。
- 図解やCGで、悩みの原因を見せる広告
- AIキャラが主役のアニメの広告
- 普段着の女性が、自分の言葉で感想を話す広告
- 肩書きと年齢を出したインタビューの広告
上位の大半は、露出ではなく「何の話か」「誰の話か」で目を止めていました。
期間ごとに見ると、秋に増えている
- 1〜2月:0本
- 3〜4月:2本(メンズ脱毛、美容家電)
- 5〜6月:0本
- 7〜8月:1本(メンズ脱毛)
- 9〜10月:4本(伸び順の4本も同じ広告。すべて男性向けクリニック)
秋に増えているのは、一部の広告主が露出の多い衣装の版を複数出しているためで、業界全体で露出が増えているわけではありません。
露出の多い広告を作る前に考えたいこと
私たちは、露出の多い表現をご相談いただいたときは、次の3つを一緒に確認しています。
1. その商品のターゲットに合っているか
上位に入っていたのは、ほぼすべてが男性向けの商品でした。女性向けや家族向けの商品で同じことをしても、ターゲットとずれて逆効果になりかねません。
2. 配信先のルールに引っかからないか
広告の配信先には、肌の露出についての決まりがあります。審査に落ちたり、配信が途中で止まったりすると、作り直しの手間がかかります。強い表現ほど、先にルールを確認します。
3. ブランドの印象を損なわないか
目を止める力は強くても、ブランドの印象として残り続けます。長く続けたい商品やブランドなら、露出以外の方法で目を止めるほうが安全です。
露出に頼らず目を止める方法
上位の広告から見えた、露出以外の「目を止める方法」です。
- 冒頭で相手を名指しする(「〇〇な人、おめでとうございます」)
- 思い込みをひっくり返す(「〇〇は△△じゃない」)
- AIキャラやCGで、普通は見せにくいものを見せる
- 肩書きと年齢のテロップで、話す人に重みを持たせる
冒頭の型は、別の記事で10個にまとめています。
https://freelance-meikan.com/freelance/1646/blog/3139
調べ方
- 対象:日本の獲得目的・縦長の動画広告。2026年1月〜10月を2か月ずつに分け、配信量の多い上位20本ずつ(延べ120本、9〜10月の伸び順を含む)
- 水着・下着・バニーガールのような衣装、肩や胸元を大きく出した服装など、肌の露出が多いものを目で見て数えました
- 同じ商品の別バージョンも1本として数えています
- 配信量は「どれだけ配信されたか」の目安で、露出の多い広告が売上につながったかどうかは分かりません
- キャプチャは広告主や人物が分からないよう、ぼかしを入れています。露出の多い広告は、さらに強くぼかしています
データは動画広告分析Proで集めました。
https://kashika-20mile.com/dpro/
業種別の当たり型はこちらです。
https://freelance-meikan.com/freelance/1646/blog/3142
この記事を書いた人
樋口 慧(株式会社BUZZ MEET)
ショート動画広告の企画・撮影・編集・運用を担当。納品した広告動画は1,000本以上・100社以上、提携演者は1,600名以上。
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