「SNSで発信したほうがよいと言われるが、広告のルールが不安で動けない。院長の自分に時間もない」。クリニックの院長から、よく聞く悩みです。

いまは、受診するクリニックをInstagramやYouTubeで調べる人が増えました。さらにChatGPTなどのAIに「近くのおすすめのクリニックは?」と聞く人も出てきています。診療内容を並べるだけでは、この先生に診てほしい理由が伝わりません。

結論から言うと、クリニックで、YouTubeを軸にInstagram・TikTokまで事業成果から設計して任せたいなら株式会社ビーヘルシー、YouTubeチャンネル1本に集中して本格的に作り込みたいなら株式会社BIRDYが候補です。医療専門のIT会社にSNSもまとめて任せたいなら、株式会社ITreatです。小規模な院でInstagramを3か月から試したいなら、株式会社S.Lineが合います。大手企業で複数SNSを広く運用するなら、コムニコも候補です。

この記事で分かることは次の3つです。

  • クリニックのSNS運用代行会社5社の特徴と費用の目安
  • クリニックのSNS運用が一般的な運用と違う3つの点
  • 費用相場と、受診や応募につながるまでの期間の目安

クリニックのSNS運用代行会社おすすめ5社【比較表あり】

クリニックのSNS運用代行会社は、「医療広告ガイドラインを理解しているか」と「院長の負担を減らせるか」で選ぶのが近道です。

本記事の選定基準

次の4つの基準で5社を選びました。

  • SNS運用代行・コンサルティングを、公式サイトでサービスとして明記している
  • 所在地・代表者などの会社情報を公式サイトで確認できる
  • クリニックの運用に対応している(医療向けのサービスや実績を公式サイトで確認できる)
  • 企画から投稿・分析まで、運用の中身を公開している

掲載企業のうち2社は、筆者の会社がWeb集客の支援で取引のある企業です。紹介文は各社の公式情報に基づいて書いています。

【比較表】クリニックのSNS運用代行会社5社

会社名所在地得意なSNSクリニックでの強み費用の目安
株式会社ビーヘルシー東京都港区(全国対応)YouTube・Instagram・TikTok医療は得意業種。美容クリニックで来院数が月12件から40件以上に初期0〜100万円/月30〜100万円前後
株式会社BIRDY東京都新宿区(全国対応)YouTube公式サイトにクリニック向けのYouTubeページあり月50万円〜(月4本)/初期30万円
株式会社ITreat(アイトリート)岐阜県岐阜市Instagram医療専門のIT会社。Instagram運用代行は月6.5万円から初期5万円/月6.5万〜18万円
株式会社S.Line東京都渋谷区Instagram・TikTok・YouTubeなど業種別にクリニックの運用設計を紹介。3か月から契約運用代行の相場は月10万〜50万円
株式会社コムニコ東京都港区(関西オフィスあり)Instagram・X・LINE・YouTube・TikTokなど9媒体3,000件以上の運用実績。大手企業の複数SNS運用要問い合わせ

※費用は各社の公式サイトに書かれている目安です。税の扱いや本数で変わります。

1. 株式会社ビーヘルシー

株式会社ビーヘルシーの公式サイト
画像出典:株式会社ビーヘルシー公式サイト https://behealthy.co.jp/service/youtube/industry/clinic/

会社名/所在地
株式会社ビーヘルシー/東京都港区六本木4-8-5(代表取締役:柴田 章矢)。東京・首都圏だけでなく、全国の企業に対応しています。

特徴
YouTubeを起点に「AI時代に指名される仕組み」を構築する戦略実装型SNSマーケティング会社です。売上や問い合わせの増加に直結する運用を、YouTubeを中心に設計します。医療は、BtoB・美容・士業・不動産・人材・教育と並ぶ得意業種のひとつです。顧客との中長期的な信頼づくりが欠かせない領域に強みがあります。公式サイトには、クリニック向けのYouTube運用のページがあります。

支援の進め方にも特徴があります。

  • 詳細なマニュアルと運用プロセスを整え、担当者の経験やセンスに頼らない標準化された運用
  • 運用チームとは別のカスタマーサクセス部署が定例に参加する、独立した改善の仕組み
  • 投稿後の初動データを見て、サムネイルやタイトルをすぐ直す高速改善
  • 企画・制作・VSEO(YouTube内の検索対策)・分析までの一気通貫

任せられる範囲
戦略設計、企画、撮影、編集、投稿、分析、改善、VSEO対策まで任せられます。YouTubeを中心に、Instagram・TikTokの運用まで一体で支援します。運用ノウハウの共有や撮影指導などの内製化支援もあります。

費用目安
初期費用0〜100万円、月額30〜100万円前後です。内容・本数・体制によって変わります。

主な実績
2018年から企業のSNS運用を支援し、累計200社以上・動画1万本以上の実績があります。上場企業を含む大手企業の支援も10社以上です。美容クリニックで来院数が月12件から40件以上に、コンサル会社で問い合わせ数が半年で6倍に、採用ではSNS経由の月間応募数が2倍になった事例を公開しています。

こんなクリニックにおすすめ
成果に直結するYouTube戦略を丸ごと任せたいクリニック、費用対効果にこだわりたいクリニックに向いています。自費診療や美容医療のように、単価が高く信頼で選ばれる診療を伸ばしたい院と相性がよい会社です。

公式サイト
クリニック向けYouTube運用代行(ビーヘルシー)/ビーヘルシーの業種別SNS運用代行

2. 株式会社BIRDY

株式会社BIRDYの公式サイト
画像出典:株式会社BIRDY公式サイト https://birdy-official.co.jp/solution/youtube/industry/clinic/

会社名/所在地
株式会社BIRDY/東京都新宿区西新宿3-9-3(代表取締役:鳥屋直弘)。全国の企業のチャンネル運用に対応しています。

特徴
企業チャンネル専門のYouTubeコンサルティング・マーケティング会社です。動画を「作るだけ」で終わらせず、問い合わせ・採用・ブランディングにつながる運用を設計します。1チャンネルにつき約7名の自社チームが関わり、企画・制作・編集・分析をそれぞれの担当者が受け持ちます。代表の人脈を活かし、出演者や司会のキャスティングまで設計できる点も特徴です。

任せられる範囲
市場・競合の調査、チャンネル設計、企画・台本、撮影、編集・サムネイルを任せられます。ショート動画への展開、問い合わせまでの導線設計、分析・改善、定例ミーティングも含まれます。社内で回せる状態をめざす内製化支援もあります。

費用目安
月4本で月50万円〜、月8本で月100万円〜、月12本で月150万円〜(税別)です。初期構築費は30万円です。まず小さく試したい企業向けに、制作だけを1本5万円〜(初期15万円・最低4本)で頼めるプランもあります。

主な実績
上場企業を含む累計200社以上の法人YouTubeを支援し、企画・制作した動画は20,000本以上、総再生回数は2.5億回です。公開事例には、歯科クリニックでYouTube経由の売上が0から年2,000万円になった例があります。介護職で年10名の採用、Webマーケティング会社で開設半年に1,000万円を受注した例もあります。

こんなクリニックにおすすめ
YouTubeを集患と採用の柱に育てたいクリニックに向いています。公開事例には、歯科クリニックでYouTube経由の売上が0から年2,000万円になった例があります。院長が出演しにくい場合も、出演者の手配から相談できます。公式サイトには、クリニック向けのページがあります。

公式サイト
クリニック向けYouTube運用代行(BIRDY)/BIRDYの料金プラン

3. 株式会社ITreat(アイトリート)

株式会社ITreatの公式サイト
画像出典:株式会社ITreat公式サイト https://itreat.co.jp/

会社名/所在地
株式会社ITreat/岐阜県岐阜市長良福光2588 辻文ビル3F(代表:木村 健太)。

特徴
歯科・クリニック向けに、ホームページ制作、システム開発、動画制作、広告運用代行などを行う医療専門のIT・Webマーケティング会社です。医療広告ガイドラインに詳しいスタッフが在籍し、ガイドラインに沿った運用を提案するとしています。

任せられる範囲
歯科医院・クリニック向けのInstagram運用を任せられます。新規開業時の運用、スタッフの負担軽減、採用アカウントの運用、新患の獲得が主な目的です。月次レポートと月次の打ち合わせがつきます。約半年の伴走で院内運用に移行する内製化支援もあります。

費用目安
プランは3つです。ミニマムが月6.5万円(フィード4件・リール1件)、スタンダードが月10万円(フィード6件・リール3件)、ゴールドが月18万円(フィード7件・リール5件)です。初期費用は各5万円です。税の扱いは公式サイトで確認してください。

主な実績
医療機関との取引実績が多いとしています。数字の実績は、Instagram運用のページには載っていません。

こんなクリニックにおすすめ
ホームページや動画も含めて、院の発信をまとめて相談したいクリニックに向いています。開業前後の認知づくりや、採用アカウントの立ち上げを相談したい院にも合います。

公式サイト
https://itreat.co.jp/

4. 株式会社S.Line

株式会社S.Lineの公式サイト
画像出典:株式会社S.Line公式サイト https://s--line.co.jp/

会社名/所在地
株式会社S.Line/東京都渋谷区渋谷3-1-9 矢沢ビル2F(代表取締役:岡田 颯太)。2023年3月設立です。

特徴
SNS運用代行、SNSコンサルティング、SNS教育を行う会社です。公式サイトの業種別ページで、美容、EC、飲食、教育、クリニックの運用設計を紹介しています。SNS担当者がいない中小企業を主な対象にしています。

任せられる範囲
戦略設計、コンテンツ制作、分析・改善までの運用代行を任せられます。SNSの診断を含むコンサルティングや、社内で運用するための教育もあります。運用代行の契約は、最低3か月からです。

費用目安
公式サイトのよくある質問では、運用代行の相場を月10万〜50万円としています。実際の金額は、要望やアカウントの規模で変わるため、無料相談で案内を受けます。

主な実績
公式サイトには、具体的な成果の数字は載っていません。週刊エコノミストなどへの掲載や、TV出演の実績を紹介しています。

こんなクリニックにおすすめ
SNS担当者がいない小規模なクリニックで、Instagramの運用を相談しながら始めたい院に向いています。医療広告ガイドラインへの対応は、契約前に確認してください。

公式サイト
https://s--line.co.jp/

5. 株式会社コムニコ

株式会社コムニコの公式サイト
画像出典:株式会社コムニコ公式サイト https://www.comnico.jp/

会社名/所在地
株式会社コムニコ/東京都港区虎ノ門4-1-13(代表取締役:長谷川 直紀)。関西オフィス(大阪市中央区)もあります。

特徴
2008年設立で、SNSの黎明期から企業のSNS活用を支えてきた会社です。SNSの運用管理ツールを自社で開発・提供していることも特徴です。

任せられる範囲
プランニング、アカウント運用代行、コンサルティング、インフルエンサー活用、キャンペーンの企画・運用、リスクマネジメント、広告運用、レポート作成まで任せられます。Instagram、X、Facebook、LINE、YouTube、TikTok、note、LinkedIn、Pinterestの9媒体に対応しています。

費用目安
要問い合わせ。

主な実績
3,000件以上の運用実績があります(2026年3月末時点)。

こんなクリニックにおすすめ
全国に多くの院を展開するクリニックグループや、医療関連の大手企業で、複数のSNSやキャンペーンを広く運用したい企業に向いています。

公式サイト
https://www.comnico.jp/

5社の住み分け

5社は優劣ではなく、得意なSNSと進め方が違います。

自費診療の集患と採用を、YouTubeを軸にInstagram・TikTokまで含めて設計したいクリニックは、ビーヘルシーが合います。YouTubeチャンネルに集中して、院長の考え方や院の空気まで作り込みたい院は、BIRDYが合います。

ホームページや動画も含めて医療専門の会社に相談したいなら、ITreatが話を進めやすいはずです。3か月から試したい小規模な院は、S.Lineが候補です。大手の複数SNS運用なら、コムニコが候補になります。

クリニックがいまSNS運用に取り組むべき3つの理由

クリニックがSNS運用に取り組むべき理由は、「探し方の変化」「先生の人柄が選ばれる理由になる」「採用」の3つです。

理由1. 受診先をSNSとAIで探す人が増えた

クリニックは、通う前にInstagramやYouTubeで院長の人柄や院内の雰囲気を確かめる人が増えました。初めての診療科ほど、不安を減らしてくれる情報が求められます。

さらにChatGPTなどのAIに、近くのおすすめのクリニックを聞く人もいます。AIは、ネット上で多く語られている院を答えに選びやすい仕組みです。SNSで正しい情報を発信している院ほど、名前が出る材料が増えます。

理由2. 診療内容が似ているため、先生の人柄と考え方が選ぶ決め手になる

同じ診療科のクリニックは、診療内容だけでは違いが見えません。待ち時間や立地のほかに、患者さんが気にするのは、先生の説明のしかたや考え方です。

病気や治療の解説動画を出している院は、診察の前から信頼が生まれます。美容クリニックで来院数が月12件から40件以上になった事例も公開されています。

理由3. 看護師や医療スタッフの採用でもSNSが見られている

求人を見た人の多くは、その院のSNSで雰囲気を確かめてから応募を決めます。教育の環境、スタッフ同士の距離感、院長の人柄が見えると、応募のハードルが下がります。

実際に、SNS経由の月間応募数が2倍になった事例も公開されています。看護師や受付の採用に悩む院ほど、SNSを採用の窓口として育てる価値があります。

クリニックのSNS運用が一般的な運用と違う3つの点

クリニックのSNS運用は、医療広告のルールを守る必要があり、院長の時間にも限りがあります。違いは次の3点です。

1. 医療広告ガイドラインを守る

クリニックの発信は、医療広告ガイドラインの対象になる場合があります。治療の体験談や、治療の前後を比べる写真は、扱いが厳しく定められています。

細かい判断は専門家や所管の窓口への確認が前提です。代行会社には、ガイドラインを理解したうえで企画を作ってくれるか、投稿前に院が確認できる流れがあるかを聞いておきましょう。

2. 診療科や自費・保険診療で、見せ方を変える

保険診療の内科や小児科は、地域の人に安心して来てもらう発信が中心です。自費診療や美容医療は、費用やリスクも含めて丁寧に説明する発信が求められます。

診療科ごとの特徴を理解して企画を作れるかが、会社選びの分かれ道です。診療科に近い事例があるかを、相談の場で聞いてみましょう。

3. 院長の時間が限られる。監修と撮影の負担を減らす

医療情報の発信は、院長の監修が欠かせません。ただ、診療の合間に台本を一から書く時間は取れません。

企画と台本は会社が作り、院長は確認と撮影に集中できる流れが理想です。診療の合間や休診日にまとめて撮影する段取りまで、相談できる会社を選びましょう。

SNS運用代行で任せられる6つの作業

SNS運用代行で任せられるのは、投稿だけではありません。クリニックの場合、次の6つをまとめて担当する会社が頼りになります。

SNS運用代行で任せられる6つの作業(戦略設計・アカウント設計・企画・撮影と投稿・問い合わせ導線・分析と改善)

1. 戦略設計

誰に、何を、どのSNSで届けるかを決めます。新患数や応募数などのゴールもここで決めます。「皮膚の悩みを抱える20代」「健診を受けていない40代」のように、相手を具体的にします。

2. アカウント・チャンネルの設計

プロフィール、アカウント名、投稿のテーマ、見た目の統一感を決めます。診療科、場所、予約方法がひと目で分かる状態にします。

3. 企画・台本づくり

毎月のテーマや切り口を決め、動画なら台本を作ります。病気や症状の解説、検査や治療の流れ、院長の診療方針、院内の紹介、スタッフの一日、よくある質問への回答など、クリニックならではの投稿テーマを積み上げます。

4. 撮影・編集・投稿

撮影、編集、サムネイル作成、投稿の予約までを代行します。長い動画からショート動画やリールを切り出し、接点を増やす会社もあります。診療の合間にまとめて撮る段取りも、相談できる会社が頼りになります。

5. 予約・応募までの導線づくり

プロフィールのリンクや概要欄、予約フォーム、採用ページの受け皿を整えます。ここが弱いと、再生数が増えても受診や応募につながりません。

6. 分析・改善と定例ミーティング

再生数、保存数、予約数などを見て、次の企画や投稿を直します。月1回の定例で数字を振り返る会社が多いです。

クリニックのSNS運用代行の費用相場

SNS運用代行の費用は、動画の本数と撮影の回数でほぼ決まります。今回の掲載社が公開している料金をまとめると、次のとおりです。

依頼の内容費用の目安公開している会社の例
YouTube・SNSの運用代行(企画〜分析まで)月30〜100万円前後ビーヘルシー
YouTubeの運用代行(月4本)月50万円〜(税別)BIRDY
YouTubeの運用代行(月8〜12本)月100〜150万円〜(税別)BIRDY
初期の設計費0〜100万円ビーヘルシー(0〜100万円)、BIRDY(30万円)
動画の制作だけ1本5万円〜(税別)BIRDY
歯科・クリニック向けのInstagram運用代行初期5万円/月6.5万〜18万円ITreat
業種別のSNS運用代行(相場の案内)月10万〜50万円S.Line

金額は各社が公開している料金の範囲です。撮影の回数、出演者の手配、広告の有無で変わります。

月額だけで比べると判断を誤ります。企画や改善まで含まれているか、撮影は何回か、レポートと定例はあるかを、同じ条件にそろえて見比べましょう。

ITreatは投稿の本数ごとにプランが分かれています。S.Lineは規模ごとの個別見積もりです。投稿本数と撮影の回数をそろえて比べてください。

クリニックがSNS運用代行会社を選ぶ5つの基準

選ぶときは、次の5つを順番に確かめてください。

基準1. 医療広告ガイドラインへの対応があるか

クリニックの運用では、ガイドラインを理解しているかが最初の分かれ道です。投稿前に院長が確認できる流れがあるかも、あわせて聞きましょう。

基準2. KPIを事業の成果で置いているか

フォロワー数や再生数だけをゴールにする会社には注意が必要です。予約数、新患数、応募数など、院の売上に近い数字で振り返る会社のほうが、投資の判断がしやすくなります。

基準3. 企画から改善まで一気通貫で任せられるか

撮影だけ、編集だけを別々の会社に頼むと、企画の意図がずれやすくなります。戦略から分析まで同じチームが見ているかを確かめてください。

基準4. 料金と対応範囲が明示されているか

料金表を公開している会社は、何にいくらかかるかが分かりやすいです。公開していない会社でも、見積もりで本数・撮影回数・定例の有無を書面で出してもらいましょう。

基準5. 担当が替わっても品質が保たれるか

SNS運用は半年以上続く仕事です。マニュアルやチェックの仕組みがあるか、担当以外の人が品質を見ているかを聞いておくと安心です。

効果が出るまでの期間と測り方

SNS運用は、早くて3か月、成果が安定するまで半年から1年を見ておくのが現実的です。

時期起きること見るべき数字
1〜3か月アカウントの設計と投稿の型が固まる投稿本数、保存数、視聴維持率
4〜6か月伸びる企画が見え、最初の予約や問い合わせが出るプロフィールのクリック数、予約数
7〜12か月予約や応募が毎月安定して入る新患数、自費診療の相談数、応募数

公開されている事例でも、運用開始3か月で初めての問い合わせが入り、1年後に月100件を超えたケースがあります。最初の3か月で判断せず、半年は同じ条件で続けて比べてください。

クリニックは、症状を調べてから受診まで時間がかかる場合があります。動画を見てから数か月後に予約が入ることもあるため、長めに見てください。

測るときは、次の3つを毎月記録すると効果が見えます。

  • SNSから予約・相談・応募につながった件数
  • 初診の問診で聞く「何で知りましたか」の回答
  • 院名で検索された回数(指名検索の数)

クリニックのSNS運用代行に関するよくある質問

小規模なクリニックでもSNS運用代行は頼めますか?

頼めます。月額の予算が限られる場合は、ITreatのように月6.5万円から始められる会社もあります。BIRDYは動画の制作だけを1本5万円〜で受けており、ビーヘルシーやBIRDYには社内で運用できるようにする内製化支援もあります。

クリニックはInstagramとYouTube、どちらから始めるべきですか?

院の雰囲気を知ってもらい、新患を増やしたいなら、Instagramから始めるのが基本です。病気や治療の説明が要る診療や、看護師の採用を増やしたいならYouTubeが向いています。YouTubeで作った動画をショート動画やリールに切り出せば、Instagram・TikTokにも展開できます。

院長が動画に出ないとダメですか?

出なくても運用できます。スタッフが出演する形や、プロの出演者を手配する形もあります。ただし、診療方針は院長の言葉で伝えたほうが信頼されやすいです。BIRDYは出演者のキャスティングに対応しており、ビーヘルシーも演者外注のプランを公開しています。

患者さんの体験談や、治療の前後の写真は載せてよいですか?

体験談や治療の前後の写真は、医療広告ガイドラインで扱いが厳しく定められています。投稿する前に、ガイドラインの内容と所管の窓口の案内を確かめてください。迷う場合は、載せない判断が安全です。

契約期間はどれくらいが一般的ですか?

6か月以上の契約が一般的です。SNSは投稿を重ねて伸びる企画を見つける仕事なので、3か月では判断が難しいためです。契約前に、途中で方針を変えるときの進め方と、解約の条件を確かめておきましょう。

まとめ:クリニックのSNS運用代行会社は「ガイドラインへの理解」と「院長の負担」で選ぶ

クリニックのSNS運用代行会社は、医療広告ガイドラインへの理解と、院長の負担をどこまで減らせるかで選ぶのが近道です。

  • 株式会社ビーヘルシー:YouTubeを起点にInstagram・TikTokまで一気通貫。医療は得意業種
  • 株式会社BIRDY:企業チャンネル専門のYouTubeコンサル。動画20,000本以上、出演者の手配まで対応
  • 株式会社ITreat(アイトリート):岐阜の会社。医療専門でInstagram運用と内製化支援を提供
  • 株式会社S.Line:渋谷の会社。クリニックを含む業種別のSNS運用を3か月から
  • 株式会社コムニコ:9媒体に対応。中堅〜大手の複数SNS運用に

新患や採用につなげたい院は、まずクリニック向けYouTube運用代行(ビーヘルシー)やクリニック向けYouTube運用代行(BIRDY)を見てみてください。自社に合う進め方が見えてきます。

ほかの地域・業種の記事と、SNS運用代行会社の選び方の全体はSNS運用代行会社の選び方とおすすめ5社にまとめています。

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。