「顧問先は紹介頼みで、新しいお客様に出会う場がない。SNSを始めたいが、何を発信すればよいか分からない」。税理士事務所の所長から、よく聞く悩みです。

いまは、税理士を探す経営者が、紹介だけでなくYouTubeやXで人柄を確かめてから相談する流れが増えました。さらにChatGPTなどのAIに「相性のよい税理士の探し方は?」と聞く人も出てきています。ホームページに料金表を載せるだけでは、この先生に頼みたい理由が伝わりません。

結論から言うと、税理士事務所で、YouTubeを軸にInstagram・TikTokまで事業成果から設計して任せたいなら株式会社ビーヘルシー、YouTubeチャンネル1本に集中して本格的に作り込みたいなら株式会社BIRDYが候補です。士業向けにXやLinkedInも含めて任せたいなら、Sincere Japan株式会社が合います。税理士を対象に6か月以上かけて運用したいなら、セルフメディアエイジェント株式会社です。大手企業で複数SNSを広く運用するなら、コムニコも候補です。

この記事で分かることは次の3つです。

  • 税理士事務所のSNS運用代行会社5社の特徴と費用の目安
  • 税理士事務所のSNS運用が一般的な運用と違う3つの点
  • 費用相場と、顧問契約の相談につながるまでの期間の目安

税理士事務所のSNS運用代行会社おすすめ5社【比較表あり】

税理士事務所のSNS運用代行会社は、「士業の規制を理解しているか」と「顧問契約までの導線を設計できるか」で選ぶのが近道です。

本記事の選定基準

次の4つの基準で5社を選びました。

  • SNS運用代行・コンサルティングを、公式サイトでサービスとして明記している
  • 所在地・代表者などの会社情報を公式サイトで確認できる
  • 税理士事務所の運用に対応している(税理士・士業向けのサービスや実績を公式サイトで確認できる)
  • 企画から投稿・分析まで、運用の中身を公開している

掲載企業のうち2社は、筆者の会社がWeb集客の支援で取引のある企業です。紹介文は各社の公式情報に基づいて書いています。

【比較表】税理士事務所のSNS運用代行会社5社

会社名所在地得意なSNS税理士事務所での強み費用の目安
株式会社ビーヘルシー東京都港区(全国対応)YouTube・Instagram・TikTok士業は得意業種。信頼で選ばれる高単価のサービスに強い初期0〜100万円/月30〜100万円前後
株式会社BIRDY東京都新宿区(全国対応)YouTube公式サイトに会計事務所向けのYouTubeページあり月50万円〜(月4本)/初期30万円
Sincere Japan株式会社東京都中央区X・Facebook・LinkedIn・Instagram・YouTube士業支援200社以上。全投稿に業法規制のチェックを実施月4.8万円〜(税込)
セルフメディアエイジェント株式会社札幌市厚別区Instagram・X・TikTok・YouTube・LINE・LinkedIn税理士や社労士などを対象に、15年で2,000社以上の実績記載なし/要問い合わせ
株式会社コムニコ東京都港区(関西オフィスあり)Instagram・X・LINE・YouTube・TikTokなど9媒体3,000件以上の運用実績。大手企業の複数SNS運用要問い合わせ

※費用は各社の公式サイトに書かれている目安です。税の扱いや本数で変わります。

1. 株式会社ビーヘルシー

株式会社ビーヘルシーの公式サイト
画像出典:株式会社ビーヘルシー公式サイト https://behealthy.co.jp/service/sns/industry/tax-accountant/

会社名/所在地
株式会社ビーヘルシー/東京都港区六本木4-8-5(代表取締役:柴田 章矢)。東京・首都圏だけでなく、全国の企業に対応しています。

特徴
YouTubeを起点に「AI時代に指名される仕組み」を構築する戦略実装型SNSマーケティング会社です。売上や問い合わせの増加に直結する運用を、YouTubeを中心に設計します。士業は、BtoB・医療・美容・不動産・人材・教育と並ぶ得意業種のひとつです。顧客との中長期的な信頼づくりが欠かせない領域に強みがあります。公式サイトには、税理士事務所向けのSNS運用ページがあります。

支援の進め方にも特徴があります。

  • 詳細なマニュアルと運用プロセスを整え、担当者の経験やセンスに頼らない標準化された運用
  • 運用チームとは別のカスタマーサクセス部署が定例に参加する、独立した改善の仕組み
  • 投稿後の初動データを見て、サムネイルやタイトルをすぐ直す高速改善
  • 企画・制作・VSEO(YouTube内の検索対策)・分析までの一気通貫

任せられる範囲
戦略設計、企画、撮影、編集、投稿、分析、改善、VSEO対策まで任せられます。YouTubeを中心に、Instagram・TikTokの運用まで一体で支援します。運用ノウハウの共有や撮影指導などの内製化支援もあります。

費用目安
初期費用0〜100万円、月額30〜100万円前後です。内容・本数・体制によって変わります。

主な実績
2018年から企業のSNS運用を支援し、累計200社以上・動画1万本以上の実績があります。上場企業を含む大手企業の支援も10社以上です。美容クリニックで来院数が月12件から40件以上に、コンサル会社で問い合わせ数が半年で6倍に、採用ではSNS経由の月間応募数が2倍になった事例を公開しています。

こんな税理士事務所におすすめ
成果に直結するYouTube戦略を丸ごと任せたい税理士事務所、費用対効果にこだわりたい事務所に向いています。法人顧問や相続、事業承継のように、説明が要る相談を増やしたい事務所と相性がよい会社です。

公式サイト
税理士事務所向けSNS運用代行(ビーヘルシー)/税理士事務所向けYouTube運用代行(ビーヘルシー)

2. 株式会社BIRDY

株式会社BIRDYの公式サイト
画像出典:株式会社BIRDY公式サイト https://birdy-official.co.jp/solution/youtube/industry/accounting-office/

会社名/所在地
株式会社BIRDY/東京都新宿区西新宿3-9-3(代表取締役:鳥屋直弘)。全国の企業のチャンネル運用に対応しています。

特徴
企業チャンネル専門のYouTubeコンサルティング・マーケティング会社です。動画を「作るだけ」で終わらせず、問い合わせ・採用・ブランディングにつながる運用を設計します。1チャンネルにつき約7名の自社チームが関わり、企画・制作・編集・分析をそれぞれの担当者が受け持ちます。代表の人脈を活かし、出演者や司会のキャスティングまで設計できる点も特徴です。

任せられる範囲
市場・競合の調査、チャンネル設計、企画・台本、撮影、編集・サムネイルを任せられます。ショート動画への展開、問い合わせまでの導線設計、分析・改善、定例ミーティングも含まれます。社内で回せる状態をめざす内製化支援もあります。

費用目安
月4本で月50万円〜、月8本で月100万円〜、月12本で月150万円〜(税別)です。初期構築費は30万円です。まず小さく試したい企業向けに、制作だけを1本5万円〜(初期15万円・最低4本)で頼めるプランもあります。

主な実績
上場企業を含む累計200社以上の法人YouTubeを支援し、企画・制作した動画は20,000本以上、総再生回数は2.5億回です。公開事例には、歯科クリニックでYouTube経由の売上が0から年2,000万円になった例があります。介護職で年10名の採用、Webマーケティング会社で開設半年に1,000万円を受注した例もあります。

こんな税理士事務所におすすめ
YouTubeを問い合わせと採用の柱に育てたい税理士事務所に向いています。所長が出演しにくい場合も、出演者の手配から相談できます。公式サイトには、会計事務所向けのページがあります。

公式サイト
税理士事務所向けYouTube運用代行(BIRDY)/BIRDYの料金プラン

3. Sincere Japan株式会社

Sincere Japan株式会社の公式サイト
画像出典:Sincere Japan株式会社公式サイト https://sincerejp.com/sigyou/sns-marketing/

会社名/所在地
Sincere Japan(シンシア ジャパン)株式会社/東京都中央区銀座6-14-8 銀座石井ビル4F(代表取締役社長:保田 昌宏)。2007年6月設立です。

特徴
税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士などの士業向けに、SNS運用代行を行う会社です。X、Facebook、LinkedInを中心に、Instagram、YouTubeにも対応します。すべての投稿で、業法の規制のチェックを標準で行うとしています。

任せられる範囲
SNSの運用代行、コメントの管理代行、ホームページ・MEO・広告の一元管理を任せられます。プランにより、対応する媒体の数と月の投稿数が変わります。

費用目安
月額(税込)で、ライトプランが4.8万円〜(1媒体・月12投稿)です。スタンダードプランは8.5万円〜(2媒体・月20投稿・コメント管理込み)です。グロースプランは14万円〜(3媒体・LinkedIn含む・HP/MEO/広告の一元管理)です。公式サイトには、仮の価格帯と注記があります。

主な実績
士業の支援は、19年の累計で200社以上です。公開事例には、税理士法人でLinkedIn運用を4か月続けた例があります。つながりが180名から1,640名に増え、LinkedIn経由の問い合わせは月0件から月6件になりました。顧問契約も2件、新しく獲得したとしています。

こんな税理士事務所におすすめ
法人の経営者に向けて、XやLinkedInで専門性を伝えたい税理士事務所に向いています。月数万円から始めたい事務所にも合います。

公式サイト
https://sincerejp.com/sigyou/sns-marketing/

4. セルフメディアエイジェント株式会社

セルフメディアエイジェント株式会社の公式サイト
画像出典:セルフメディアエイジェント株式会社公式サイト https://selfmedia.jp/service2/sns/

会社名/所在地
セルフメディアエイジェント株式会社/札幌市厚別区厚別中央3条3丁目12-20(本社)。代表者名は公式サイトのSNS運用ページに記載がありません。

特徴
税理士、社会保険労務士、エステ、ヨガ、医療関係者などを対象にした、SNS運用代行の会社です。公式サイトでは、15年間で2,000社以上の実績があるとしています。無料相談や無料体験セミナーの案内もあります。

任せられる範囲
Instagram、X、TikTok、YouTube、LINE、LinkedInの運用に対応しています。最低契約期間は6か月です。

費用目安
公式サイトに料金の記載はありません。要問い合わせです。

主な実績
15年間で2,000社以上の実績があるとしています。個別の成果の数字や事例は、SNS運用のページには載っていません。

こんな税理士事務所におすすめ
税理士事務所で、じっくり6か月以上かけてSNSを育てたい事務所に向いています。東京以外の地方の事務所にも、全国対応のオンラインで相談しやすい会社です。

公式サイト
https://selfmedia.jp/service2/sns/

5. 株式会社コムニコ

株式会社コムニコの公式サイト
画像出典:株式会社コムニコ公式サイト https://www.comnico.jp/

会社名/所在地
株式会社コムニコ/東京都港区虎ノ門4-1-13(代表取締役:長谷川 直紀)。関西オフィス(大阪市中央区)もあります。

特徴
2008年設立で、SNSの黎明期から企業のSNS活用を支えてきた会社です。SNSの運用管理ツールを自社で開発・提供していることも特徴です。

任せられる範囲
プランニング、アカウント運用代行、コンサルティング、インフルエンサー活用、キャンペーンの企画・運用、リスクマネジメント、広告運用、レポート作成まで任せられます。Instagram、X、Facebook、LINE、YouTube、TikTok、note、LinkedIn、Pinterestの9媒体に対応しています。

費用目安
要問い合わせ。

主な実績
3,000件以上の運用実績があります(2026年3月末時点)。

こんな税理士事務所におすすめ
全国に拠点を持つ税理士法人や、会計・金融関連の大手企業で、複数のSNSやキャンペーンを広く運用したい企業に向いています。

公式サイト
https://www.comnico.jp/

5社の住み分け

5社は優劣ではなく、得意なSNSと進め方が違います。

法人顧問や相続の相談を、YouTubeを軸にInstagram・TikTokまで含めて設計したい税理士事務所は、ビーヘルシーが合います。YouTubeチャンネルに集中して、所長の考え方や事務所の空気まで作り込みたい事務所は、BIRDYが合います。

士業向けにXやLinkedInも含めて月数万円から始めたいなら、Sincere Japanが話を進めやすいはずです。税理士を対象にじっくり運用したいなら、セルフメディアエイジェントが候補です。大手の複数SNS運用なら、コムニコが候補になります。

税理士事務所がいまSNS運用に取り組むべき3つの理由

税理士事務所がSNS運用に取り組むべき理由は、「探し方の変化」「人柄が選ぶ決め手になる」「採用」の3つです。

理由1. 税理士をSNSとAIで探す人が増えた

税理士は、紹介で選ばれることが多い業種です。ただ、紹介された後も、経営者は事務所のホームページやSNSを見て、人柄や得意分野を確かめます。

さらにChatGPTなどのAIに、税理士の選び方や、相性のよい事務所を聞く人もいます。AIは、ネット上で多く語られている事務所を答えに選びやすい仕組みです。SNSで情報を発信している事務所ほど、名前が出る材料が増えます。

理由2. サービスの中身が似ているため、人柄と専門分野が決め手になる

税理士事務所は、記帳や申告など、サービスの中身が似て見えやすい業種です。違いが出るのは、得意な業種、説明の分かりやすさ、相談しやすい人柄です。

税金や補助金の解説動画を出している事務所は、相談の前に信頼が生まれます。顧問契約は長く続くため、相性を確かめられる接点が、成約に直結します。

理由3. 税理士や会計スタッフの採用でもSNSが見られている

求人を見た人の多くは、その事務所のSNSで雰囲気を確かめてから応募を決めます。働き方、教育の環境、所長の人柄が見えると、応募のハードルが下がります。

実際に、SNS経由の月間応募数が2倍になった事例も公開されています。会計人材の採用が難しい事務所ほど、SNSを採用の窓口として育てる価値があります。

税理士事務所のSNS運用が一般的な運用と違う3つの点

税理士事務所のSNS運用は、士業としての規制があり、守秘義務にも気を配る必要があります。違いは次の3点です。

1. 税理士会の広告に関する規定に気を配る

税理士の広告は、税理士会の規定に従う必要があります。他の事務所との比較や、誇大な表現、依頼者に誤解を与える表現は避けなければなりません。

細かい判断は、所属する税理士会や専門家への確認が前提です。代行会社には、士業の規制を理解したうえで企画を作ってくれるか、投稿前に事務所が確認できる流れがあるかを聞いておきましょう。

2. 顧問先の情報は出せない。事例の見せ方に工夫が要る

税理士には、守秘義務があります。顧問先の名前や数字は、本人の同意があっても慎重な扱いが求められます。

個別の事例ではなく、よくある相談の傾向や、制度の解説で専門性を示す企画が中心になります。匿名化した事例の作り方まで、一緒に考えてくれる会社を選びましょう。

3. 税制改正の時期に合わせた、正確で速い発信が必要

税金の情報は、制度が変わると古くなります。誤った情報を出すと、事務所の信頼を損ないます。

所長の監修を入れながら、制度改正や確定申告の時期に合わせて更新できる体制が必要です。企画と台本は会社が作り、所長は監修と撮影に集中できる流れが理想です。

SNS運用代行で任せられる6つの作業

SNS運用代行で任せられるのは、投稿だけではありません。税理士事務所の場合、次の6つをまとめて担当する会社が頼りになります。

SNS運用代行で任せられる6つの作業(戦略設計・アカウント設計・企画・撮影と投稿・問い合わせ導線・分析と改善)

1. 戦略設計

誰に、何を、どのSNSで届けるかを決めます。顧問契約の相談数や応募数などのゴールもここで決めます。「創業まもない法人の社長」「相続を考える個人の資産家」のように、相手を具体的にします。

2. アカウント・チャンネルの設計

プロフィール、アカウント名、投稿のテーマ、見た目の統一感を決めます。得意な業種と対応エリア、相談の方法が、ひと目で分かる状態にします。

3. 企画・台本づくり

毎月のテーマや切り口を決め、動画なら台本を作ります。確定申告や決算の解説、節税のよくある誤解、補助金や制度改正の解説、創業時の税金、所長の考え方など、税理士ならではの投稿テーマを積み上げます。

4. 撮影・編集・投稿

撮影、編集、サムネイル作成、投稿の予約までを代行します。長い動画からショート動画やリールを切り出し、接点を増やす会社もあります。繁忙期を避けて、まとめて撮る段取りも相談できる会社が頼りになります。

5. 相談までの導線づくり

プロフィールのリンクや概要欄、無料相談の予約ページ、ホームページの受け皿を整えます。ここが弱いと、再生数が増えても相談につながりません。

6. 分析・改善と定例ミーティング

再生数、保存数、相談数などを見て、次の企画や投稿を直します。月1回の定例で数字を振り返る会社が多いです。

税理士事務所のSNS運用代行の費用相場

SNS運用代行の費用は、動画の本数と撮影の回数でほぼ決まります。今回の掲載社が公開している料金をまとめると、次のとおりです。

依頼の内容費用の目安公開している会社の例
YouTube・SNSの運用代行(企画〜分析まで)月30〜100万円前後ビーヘルシー
YouTubeの運用代行(月4本)月50万円〜(税別)BIRDY
YouTubeの運用代行(月8〜12本)月100〜150万円〜(税別)BIRDY
初期の設計費0〜100万円ビーヘルシー(0〜100万円)、BIRDY(30万円)
動画の制作だけ1本5万円〜(税別)BIRDY
士業向けのSNS運用代行(1〜3媒体)月4.8万円〜(税込)Sincere Japan

金額は各社が公開している料金の範囲です。撮影の回数、出演者の手配、広告の有無で変わります。

月額だけで比べると判断を誤ります。企画や改善まで含まれているか、撮影は何回か、レポートと定例はあるかを、同じ条件にそろえて見比べましょう。

Sincere Japanの価格は、公式サイトで仮の価格帯と注記されています。セルフメディアエイジェントは料金の記載がありません。投稿本数と媒体の数をそろえて見積もりを取ってください。

税理士事務所がSNS運用代行会社を選ぶ5つの基準

選ぶときは、次の5つを順番に確かめてください。

基準1. 士業の広告規制を理解しているか

税理士事務所の運用では、税理士会の規定への理解が最初の分かれ道です。投稿前に所長が確認できる流れがあるかも、あわせて聞きましょう。

基準2. KPIを事業の成果で置いているか

フォロワー数や再生数だけをゴールにする会社には注意が必要です。無料相談の件数、顧問契約数、応募数など、事務所の売上に近い数字で振り返る会社のほうが、投資の判断がしやすくなります。

基準3. 企画から改善まで一気通貫で任せられるか

撮影だけ、編集だけを別々の会社に頼むと、企画の意図がずれやすくなります。戦略から分析まで同じチームが見ているかを確かめてください。

基準4. 料金と対応範囲が明示されているか

料金表を公開している会社は、何にいくらかかるかが分かりやすいです。公開していない会社でも、見積もりで本数・撮影回数・定例の有無を書面で出してもらいましょう。

基準5. 担当が替わっても品質が保たれるか

SNS運用は半年以上続く仕事です。マニュアルやチェックの仕組みがあるか、担当以外の人が品質を見ているかを聞いておくと安心です。

効果が出るまでの期間と測り方

SNS運用は、早くて3か月、成果が安定するまで半年から1年を見ておくのが現実的です。

時期起きること見るべき数字
1〜3か月アカウントの設計と投稿の型が固まる投稿本数、保存数、視聴維持率
4〜6か月伸びる企画が見え、最初の相談や問い合わせが出るプロフィールのクリック数、相談数
7〜12か月相談や応募が毎月安定して入る無料相談数、顧問契約数、応募数

公開されている事例でも、運用開始3か月で初めての問い合わせが入り、1年後に月100件を超えたケースがあります。最初の3か月で判断せず、半年は同じ条件で続けて比べてください。

税理士事務所は、確定申告や決算の時期に相談が増えます。前の月だけでなく、前の年の同じ時期とも比べると、SNSの効果が見えやすくなります。

測るときは、次の3つを毎月記録すると効果が見えます。

  • SNSから相談・顧問契約・応募につながった件数
  • 相談時に聞く「何で知りましたか」の回答
  • 事務所名で検索された回数(指名検索の数)

税理士事務所のSNS運用代行に関するよくある質問

小規模な税理士事務所でもSNS運用代行は頼めますか?

頼めます。月額の予算が限られる場合は、Sincere Japanのように月4.8万円から始められる会社もあります。BIRDYは動画の制作だけを1本5万円〜で受けており、ビーヘルシーやBIRDYには社内で運用できるようにする内製化支援もあります。

税理士事務所はInstagramとYouTube、どちらから始めるべきですか?

法人顧問や相続、事業承継のように説明が要る相談を増やしたいなら、YouTubeが向いています。個人事業主や地域の小さな法人に知ってもらうなら、Instagramも使えます。YouTubeで作った動画をショート動画やリールに切り出せば、Instagram・TikTokにも展開できます。

所長が動画に出ないとダメですか?

出なくても運用できます。スタッフが出演する形や、プロの出演者を手配する形もあります。ただし、専門家の考え方は所長の言葉で伝えたほうが信頼されやすいです。BIRDYは出演者のキャスティングに対応しており、ビーヘルシーも演者外注のプランを公開しています。

税務の解説を発信して、内容が間違っていたらどうなりますか?

誤った情報は、事務所の信頼を損ないます。所長が内容を監修する流れを、運用の仕組みに入れることが大切です。制度の改正があったときに、過去の投稿を見直す体制も確かめておきましょう。

契約期間はどれくらいが一般的ですか?

6か月以上の契約が一般的です。SNSは投稿を重ねて伸びる企画を見つける仕事なので、3か月では判断が難しいためです。契約前に、途中で方針を変えるときの進め方と、解約の条件を確かめておきましょう。

まとめ:税理士事務所のSNS運用代行会社は「士業の規制への理解」と「進め方」で選ぶ

税理士事務所のSNS運用代行会社は、士業の規制への理解と、どのSNSを軸にするかで選ぶのが近道です。

  • 株式会社ビーヘルシー:YouTubeを起点にInstagram・TikTokまで一気通貫。士業は得意業種
  • 株式会社BIRDY:企業チャンネル専門のYouTubeコンサル。動画20,000本以上、出演者の手配まで対応
  • Sincere Japan株式会社:銀座の会社。士業向けにX・LinkedInなどを月4.8万円〜で運用
  • セルフメディアエイジェント株式会社:札幌の会社。税理士や社労士などを対象にSNS運用を代行
  • 株式会社コムニコ:9媒体に対応。中堅〜大手の複数SNS運用に

顧問契約や採用につなげたいなら、まず税理士事務所向けSNS運用代行(ビーヘルシー)や税理士事務所向けYouTube運用代行(BIRDY)を見てみてください。自社に合う進め方が見えてきます。

ほかの地域・業種の記事と、SNS運用代行会社の選び方の全体はSNS運用代行会社の選び方とおすすめ5社にまとめています。

著者プロフィール

本郷 輝(ほんごう ひかる)/エイチリンク株式会社 代表取締役

マーケティング・Webディレクター。7年間で100サイト以上の制作、30社以上のSEO・LLMO支援を担当。従業員10名以下の中小企業を専門に、戦略設計から実行まで伴走している。元プロフットサル選手という異色の経歴を持つ。