フリーランスになって後悔?会社員から独立して個人事業で失敗する7つのパターン
- フリーランス名鑑編集部
- 記事制作日2021年04月30日
- 更新日2021年10月21日
フリーランスになり後悔するエンジニア(SE)やデザイナーは多い?
会社員からフリーランスになってみたものの、後悔するエンジニア(SE)やデザイナーの方は一定数います。
フリーランスといえば、一般的に煩わしい人間関係や時間に縛られず自由に働くことができるイメージがあります。また、その他にも自分の仕事に見合った収入を得たい方や、自分の裁量で仕事をしていきたい方がフリーランスになる場合もあります。
しかしフリーランスになると、会社員として働いている時には感じることがない苦労があったり、思いもよらぬ費用がかかることもあります。
会社員からフリーランスになる前に、フリーランスの大変さや、会社員時代との働き方や制度の違いを理解していないと後悔する可能性があるのです。
※フリーランスになって後悔しなように、より多くの案件を受けておきたい方は、フリーランス名鑑に登録しておきましょう。実績のある個人に仕事を依頼したい企業から、たくさんの仕事の依頼が舞い込んでくる可能性があります。
会社員から独立してフリーランスになり後悔!個人事業で失敗する7つのパターン
会社員から独立してフリーランスになり後悔するパターンにはどのようなものがあるのでしょうか。個人事業で失敗する7つのパターンを紹介します。
スキル不足で仕事が取れず収入が不安定になる
企業からフリーランスに仕事を依頼する時は、多くの場合即戦力が求められます。また専門的な能力を求められる場合も多く、スキル不足の場合は仕事が取れず、収入が不安定になります。
主に収入が不安定になる理由としては、以下の2つが挙げられます。
・案件をとってくるのが大変
・成果を出し続け案件を継続させるのが大変
毎月一定の収入が得られる会社員と違い、フリーランスは仕事がなければ、最悪の場合収入がゼロになってしまう可能性もあるのです。
案件をとってくるのが大変
フリーランスは、自分で案件を取ってこなければなりません。したがって、実際の依頼内容に関する作業に加えて、営業活動をするための時間や労力が必要となります。
仕事の受注までに、見積もりや提案といった付随業務が多く発生し、プラスアルファの負担がかなりかかることになります。
さらに、仕事を依頼する企業側は信頼材料として実績を求めるため、実績のない個人事業主に仕事を任せたいとは思わない傾向があります。
このような状況の中で、条件の良い案件や自分のやりたい内容の案件を獲得することは非常に困難であると言えます。
成果を出し続け案件を継続させるのが大変
フリーランスには、常に成果を出すことが求められます。仕事をしていく中で、常に成果を出し続けなければならないということは大変なことです。
しかし、フリーランスは大抵の場合、成果が出なければすぐに契約を切られてしまうという状況に置かれています。こういったプレッシャーの元で仕事をしていくためには、フリーランスは高い実力やスキルもさることながら、強い精神力も求められると言えるでしょう。
新しいスキルが身につかない
会社員として働いている場合、会社業務の必要に応じて研修が実施されたり、新しい情報が自動的に知らされるなど、常にスキルアップの機会が用意されています。
しかし、フリーランスは自分のスキルを切り売りする働き方であり、自分がすでに持っているスキルの中で仕事を依頼されることになります。つまり、フリーランスは自発的に学ぼうとしない限り、新しくスキルを身につける機会がなくなります。
こういった事情と、日々忙しく仕事に打ち込んでいることもあって、フリーランスは新しいスキルが身につかないと言われています。フリーランスとして仕事を続けて成果を出すためには、常に最新情報を手に入れて能動的にスキルアップを心がける姿勢が必要とされます。
プライベートの時間がなくなる
会社員として働いている場合は、始業時間に会社に出勤したりタイムカードを使用するなど、仕事とプライベートを分けて考えやすい環境となっています。
しかし、フリーランスには出社の必要がなく、決められた労働時間や休日もありません。このような理由から、フリーランスの中には仕事とプライベートの境目がなくなってしまったり、週7日働いたり朝から深夜まで働く方もいます。
仕事にやりがいを感じて意識的に働いている場合は良いですが、生活にけじめがなくダラダラと仕事をするようになってしまうと無駄な時間が多くなり、プライベートの時間を削ってしまうことになります。
そのためフリーランスの場合、労働時間を決められていなくても、自己管理をしていかなければ余暇がなくなっていきます。
人との交流が減る
会社員として勤務していると、勤務日には複数の人と関わる機会がある方がほとんどだと思います。この人間関係が煩わしく感じられ、フリーランスになろうと決意する方もいるでしょう。
しかし、フリーランスになると人との交流の機会が少なくなり、中には自宅にこもりきりになる方もいます。仕事の悩みを相談する相手もいなくなるので、孤独を感じるという方もいるです。
一人で黙々と作業をすることが苦手な方は、フリーランスの労働環境を苦痛に感じるでしょう。できるだけ外に出る趣味や自分なりのリフレッシュ方法を見つけ、ストレスを溜め込んでうつ病などにならないように気をつけましょう。
社会的な信用が低くなる
フリーランスになると、会社員として勤務している時と比べて、社会的な信用が低くなります。社会的な信用が低下することによって、具体的に以下のようなデメリットがあります。
・クレジットカードが作りにくい
・マイホーム購入のロン審査が通りにくい
クレジットカードが作りにくい
フリーランスになると、会社員のときのように毎月一定の収入が保障されていないため、クレジットカードに入会するときの審査に通らない場合があります。
ただし、すでにクレジットカードを所有している場合、月々の支払いが遅れるなどの問題を起こさない限り退会させられることはほぼないと考えられます。
したがって、クレジットカードを作る予定のある方は、会社員として働いているうちに入会しておくと良いでしょう。
マイホーム購入のローン審査が通りにくい
クレジットカードと同様に、住宅ローンに関しても定収入が保証されないフリーランスは、会社員と比べて審査に通りにくくなります。お金の借入に関しては、収入が多いか少ないかよりも、収入が安定しているかどうかが重視される傾向があるようです。
ただし、住宅ローンに関しても、すでに審査に通っている場合は、退職したという理由では早期返済を求められることはありません。したがって、マイホームを購入するために住宅ローンを利用する予定の方は、会社員のうちに審査を通しておくべきでしょう。
社会保障や福利厚生が手薄
普段あまり意識することがないかもしれませんが、会社員として働いている場合、会社が健康保険や厚生年金保険、介護保険といった社会保険料の半額を負担してくれいます。
しかし、フリーランスになると、この社会保険料が全額自己負担になりますので、負担が大きく感じるでしょう。
また、雇用契約など自分を守ってくれるものがなく、住宅手当など各種手当も支払われません。会社員のときは当たり前に感じているものですが、フリーランスになって全て自己責任、自己負担になります。
そして、福利厚生面があまりに手薄になり、不安になる方が多くいらっしゃるようです。このように、フリーランスになると、会社員のときのように手厚い福利厚生を受けられないことを覚えておきましょう。
新型コロナウイルスなど社会環境変化の影響を受けやすい
業務委託で案件を受けるフリーランスは不況に弱いと言えます。
昨今の新型コロナウイルスのように、突如として会社が経済的な困難に直面した場合、会社はまず業務委託費を削減しようと考えます。つまり、フリーランスの仕事の絶対量が極端に少なくなることになります。
会社員として働いている場合は、簡単にクビになることはほとんどありませんが、フリーランスの場合は契約を解除されやすいです。仕事が受注できなければ収入がなくなるので、平常時からの備えが不可欠となります。
また、フリーランス特有の悩みを誰かに相談したい方は「フリーランスのトラブルの相談先は?「フリーランス・トラブル110番」など相談窓口を紹介」をぜひ参考にしてください。
会社員から独立してフリーランスになり後悔しないためのポイント
会社員から独立してフリーランスになり後悔しないためにはどのような点に気をつければよいでしょうか。会社員から独立してフリーランスになり後悔しないためのポイントを紹介します。
スキルをつけてから独立する
会社員の場合は、仕事の内容に応じて必要な教育や研修を受けることがほとんどです。しかし、フリーランスとなってからは、自分のスキルの範囲で対応できる案件を受注していくことになります。
このため、会社員時代に本業または副業として、できるだけ様々な仕事に関わることで幅広いスキルをつけておくことが必要です。
例えばエンジニアの場合は、20代でもフリーランスになる方はいらっしゃいますが、30代で独立する方が最も多く、さらに40代になってから独立する方も見られます。このように、会社員時代に十分な経験を積んで、そこから独立すべきだと言えます。
会社員から経営者へのマインドに切り替える
仕事に一生懸命取り組んだとしても、思い通りの結果が出ない場合もあります。こういった場合、会社員のときは上司や先輩、同僚など周囲の人が一定の評価をしてくれることがあります。
ところが、フリーランスになると仕事の責任は全て自分自身にかかることになり、誰も仕事の頑張り方などの過程を評価してくれなくなります。厳しいことですが、フリーランスは結果が全てなのです。
また、会社員時代は基本的に会社から指示された業務内容にそのまま従うことになりますが、フリーランスは自分で案件の内容についても交渉していくことになります。
この交渉の時点で、自分ができないことや条件が厳しい部分は改善の提案をしていくなど、自分で自分の仕事を決める姿勢が大切になります。
フリーランスになったら、仕事は与えられるものではなく、自分で取って、できるだけ有利な条件で受注するものだという意識に切り替えましょう。
常に新たなスキルを習得する
会社員の時は、社内で常に最新情報を通知してもらえたり、業務上の必要に応じて教育や研修を受ける機会が設けられたりと、新しいスキルを身につける機会が豊富にあります。
しかし、フリーランスは自分の持つスキルの範囲内で対応できる案件を受注することになります。この仕事の受け方の特性上、新たなスキルが身につきにくくなります。
しかし、そうは言っても世の中は常に進化していて、必要とされるスキルも変化していきます。幅広いスキルを身につけていれば受注できる仕事の幅も広がるため、フリーランスも常に自ら新たなスキルを習得するために勉強し続けるべきです。
フリーランスになってからは会社が研修などを用意してくれるわけではないので、自分で研修やセミナーに申し込んで参加することになります。こういった研修などには、もちろん費用を自分で支払って参加することになりますので、必要な費用は確保できるようにしましょう。
定期的に人と交流する
人間関係が煩わしく感じてフリーランスになる方もいるでしょう。しかし、自宅にこもって仕事をしているフリーランスは、定期的に人と交流する場所に行くべきです。
同じ分野で仕事をしている人と交流することでリフレッシュになったり、情報交換ができることもあります。また、交流の場において新たな人脈を築くことができ、その繋がりから仕事がもらえることも多々あります。
なお、フリーランスが属するおすすめのコミュニティが知りたい方は「【フリーランスのコミュニティ9選】交流会イベントや集まりに参加するメリットは?」をぜひ参考にしてください。
エージェントに登録し案件を受ける
フリーランスで自分で案件を探すことが難しいなど、案件を探している方のために、フリーランスが受ける案件を紹介してくれるエージェントサービスがあります。
例えば、「レバテックフリーランス」では豊富な案件を紹介していて、フリーランスのサポートもしてくれます。また、「Midworks」など福利厚生が手厚いエージェントもあります。
こういったエージェントサービスを利用すれば、案件を探す手間を大幅に減らすことができます。フリーランスとして案件もらって効率よく仕事をするために、エージェントに登録しておくべきです。
フリーランスに向いている人、独立して後悔しにくい人の特徴
フリーランスは自分の裁量で仕事を決めることができるため、新しいことに挑戦するのが好きな方や、変化に柔軟に対応できる方はフリーランスに向いていると言えます。
常に学び続ける姿勢を持ち、広い視野を持つことができる方は、フリーランスになってから大きく成長することができることが多いです。
また、会社員としての給料に不満があり、積極的に収入アップを目指したいなど、働いた分は正当に評価されたい方もフリーランスに向いています。
さらに、フリーランスは案件を受注までに企業との交渉などが必要となるため、業務を円滑に進めるコミュニケーション能力がある方はフリーランスに向いていると言えます。
依頼する企業側との良好な人間関係や信頼関係を築くことで、継続的に案件を受注できることもあります。
フリーランスで仕事の案件が取れずに後悔している方はフリーランス名鑑に登録しよう
フリーランスになったものの、どうしても案件の受注に苦労するという方は、優秀な個人事業主やフリーランスが集まった「フリーランス名鑑」への登録がおすすめです。
フリーランス名鑑に登録しておけば、企業からの依頼が集まり、個人で受注できる案件が集まってきます。それにより、案件を探すための時間や労力を大幅に削減することや、自分のスキルや条件に合った案件を受注することが可能になります。
またフリーランス名鑑には、自分のスキルや実績を記載するプロフィールの他に、ブログ機能があります。このブログで情報発信を積極的に行うことで、フリーランス名鑑内での露出機会が増え、企業から注目されやすくなり、問い合わせを増やすことも期待できます。
さらに、案件を受注した場合の手数料は一切不要となっています。仕事がなかなかもらえずに独立して後悔している方や、効率的に案件を獲得したいフリーランスの方は、ぜひ登録してください。