自社サイトの訪問件数やCV数を増やしたりするためには、SEO対策は欠かせません。

SEO対策は独学でも対応可能です。しかし必要になる知識やスキルは多岐にわたり、作業量も膨大で時間がかかってしまいます。

また、どのような対策があるか分からず、費用に関する不安がある方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、SEO対策を外部に発注しようとしている方に向けて以下を解説しています。

・SEO対策の3種類の料金形態
・【施策別】SEO対策の費用・相場まとめ
・SEO対策を委託する際のポイント
・大手SEO対策会社の委託・外注費用を比較
・SEO対策の費用対効果を重視するならフリーランス(個人)がおすすめ

この記事を読むと、SEO対策の簡単な内容や対策費用の相場感がわかるようになります。その結果、社内でどのようにSEO対策を行っていくかの指針になるでしょう。

なお、SEO対策を大手企業に依頼すると多額の費用が発生しやすいです。そのため、費用を抑えたい方は「優秀なフリーランス」への依頼がおすすめです。

以下では、数多くのフリーランスから優秀な人材を無料で手軽に検索できる「フリーランス名鑑」を紹介します。

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SEO対策の費用・料金形態は3種類

SEO対策 料金形態
SEO対策を外注する際の料金形態には、以下の3つがあります。

・「成果報酬払い」
・「月額・定額払い」
・「一括払い」

SEO対策を外注する際は、費用相場や料金体系をあらかじめ知っておく必要があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

成果報酬払い

SEO対策の料金体系の1つとして「成果報酬払い」があります。

成果報酬払いとは「SEO対策によって検索で上位表示されるなどの成果が出た場合に報酬を支払う」という払い方です。つまりSEO対策が成功した際に料金が発生するシステムです。

注意点として、成果報酬払いのシステムをとっているコンサルティング業者によっては、粗悪な被リンクを設置するなどの本質的ではない方法で検索順位を上げる場合があります。

このような手法は一時的なもので、自社サイトの価値を下げてしまう可能性まであります。そのため、任せるべき業者の手法や信頼性についてあらかじめ確認する必要があります。

なお、報酬体系はさらに「順位変動型」と「レベニューシェア」という2タイプに分けられます。ここからは、これらについて詳しく見てきましょう。

順位変動型

順位変動型の成果報酬払いとは「キーワード内の順位によって報酬を決定する」システムです。

順位変動型の成果報酬は、上位表示させるキーワードの数・その難易度・表示される日数によって異なります。そのため具体的な費用はその規模によって月額15,000~数十万円と幅広く異なります。

それに加え、キーワードの検索順位で1位を取った場合はさらに報酬が追加される場合があります。委託する際には、発生する報酬の種類について事前によく確認しましょう。

「ある特定のキーワードで順位を上げたい方」には順位変動型の成果報酬がおすすめです。

レベニューシェア

レベニューシェアとは「生み出した利益をあらかじめ決めた比率で分配する」システムです。

レベニューシェアでは、SEO対策の初期費用をある程度外注先に負担してもらうことができます。また長期的な対策をしてもらうことも可能です。

一方で、分配する比率によっては、通常のSEO対策を行うよりも費用がかかる可能性があります。

「成果が出ない場合も想定して、リスクを少なくしたい方」にはレベニューシェアがおすすめです。

月額・定額払い

SEO対策の料金体系に「月額・定額払い」を採用している会社もあります。月にかかる費用は数万~100万円以上と、会社や記事数などによって大きく差があります。

「月額・定額払い」は固定料金で費用を算出しやすいことがメリットです。しかし、指定した報酬でSEO対策をどこまで委託できるかは会社によって異なります。

外注する際には、あらかじめサイト設計の目的や着地点の要望を明確にしておき、委託する会社が行う具体的な施策内容を確認する必要があります。

「PDCAを回しながら長期的にSEO対策を委託したい方」には月額・定額払いがおすすめです。

一括払い

SEO対策には「一括払い」の報酬体系もあります。

一括払いでは、サイトの設計や制作・記事の納品や内部修正など、さまざまなSEO対策を一括で行ってもらえます。

また部分なコンテンツの改善や、短期的な施策が中心のSEO対策を行ってもらう際にも費用を一括払いすることが可能です。

ただし、自社サイトの中身を今後も増やしていきたい場合など、継続的なSEO対策を外注したい方には不向きです。

「一度SEO対策を試してみたい方」には一括払いがおすすめです。

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【施策別】SEO対策の費用・相場まとめ

SEO対策 相場
SEO対策の施策としては、以下のような種類があります。

・総合的支援、コンサルティング
・外部SEO対策
・内部SEO対策
・コンテンツSEO対策

上記の施策内容や料金形態別の料金相場をそれぞれ下表にまとめました。

施策 内容 料金形態 料金相場
総合的支援、コンサルティング ・サイト設計
・PDCAの運用
・調査、企画 など
月額・定額型 30~80万円/月
(大規模なサイトでは100万円~/月)
外部SEO対策 ・外部リンク獲得
・PR対策 など
成果報酬型
or
月額・定額型
1万円〜(成果報酬)
1~15万円/月(定額制)
内部SEO対策 ・サイトタグの設定
・サイト構成の設定
・内部リンク など
一括払い 20~40万円(施策数により変動)
コンテンツSEO対策 ・サイト内記事作成
・ブログ出稿 など
一括払い
or
月額・定額型
記事本数×記事単価
(1本数1〜10万円)

どのような施策を外注するかによって、費用は大きく異なります。

また、SEO対策を企業に外注する場合、上表の費用に加え5~30万円程度の初期費用が設定されている場合があります。

注意点として、上記はあくまで目安です。企業によって価格設定や施策内容は大きく異なるため、外注する際は施策内容を確認する必要があります。

ここからは、それぞれの施策内容について詳しく見ていきましょう。

総合的支援・コンサルティング

「総合的支援・コンサルティング」とは、SEO対策を行い事業の成果を上げるために必要である、包括的なコンサルティング支援を指します。SEO対策に関連した作業を全体的・総合的に依頼できます。

一方で、コンサルティングを行う会社によって施策に多少の差異があり、注意が必要です。

具体的な施策内容を下表にまとめました。

項目 内容
サイト設計 ・ホームページ制作の方向性の設定
・サイト構築
調査、分析、企画 ・キーワード調査
・競合調査
・自社サイト分析
・コンテンツ企画など
コンテンツ作成支援 ・キーワード選定
・ライティング支援
・調査指示書の作成など

上表の施策では、継続的なSEO対策の依頼を行えます。また月額での支払いが多いのが特徴です。

注意点として、コンサルティング会社によっては問題点を修正する際、その都度費用が発生する可能性があります。

外部SEO対策

外部SEO対策は「主に外部リンク(被リンク)を獲得するSEO対策」です。

支払い体系としては「成果報酬型」と「月額固定費用型」の2種類の費用タイプが多く見られます。

外部リンクによるSEO対策はGoogleのアップデートによって制限が厳しくなっています。過度な被リンクなどでペナルティを受けた場合、検索順位がかえって落ちてしまいます。

外部SEO対策を依頼する際は、ガイドラインに違反しないような方法をとれる信頼できる会社に依頼するようにしましょう。

内部SEO対策

「内部SEO対策」は「SEO対策をしたいサイト内部の再構成を行う」対策です。

具体的な施策内容として以下のような内容が挙げられます。

・タイトルタグ、メタディスクリプションの設定
・サイト内構造の改善
・内部リンクの設置

内部SEO対策は成果が上がりやすく、一度設定ができればアップデートが起こらない限り効果が続きやすいため人気が高いSEO対策です。報酬体系としては一括払いをとることが多くなります。

また、SEOの内部対策についてさらに詳しく知りたい方は「【2021年最新】SEO内部対策とは?対策方法を3ステップに分けて解説! 」も参考にしてください。

コンテンツSEO対策

「コンテンツSEO対策」とは「サイト内の記事やブログの出稿・リライトを行う」対策です。

具体的な手法としては、以下のような点が挙げられます。

・既存サイトの目的に合わせた必要な記事を作成する
・質の良い記事を単発で作成する
・既存記事をスポットでリライトする

なお、コンテンツSEO対策の報酬体系には以下の2種類があります。

・一括払い
・月額・定額払い

コンテンツSEO対策は量よりも質が重要です。依頼する際はコンテンツを執筆するライター・ディレクターに十分なSEO知識があるか確認することをおすすめします。

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SEO対策を委託する際のポイント|外注費用を無駄にしないために

SEO対策 依頼する際のポイント
外注費用を無駄にせずにSEO対策を委託するためには、さまざまなポイントに注意しておく必要があります。

最低限確認しておくべき大切なポイントを見ていきましょう。

担当者に十分なSEO知識があるか

SEO対策を依頼する際のポイントの1つは「SEO対策の担当者に十分なSEO知識があるかを見極めること」です。

特にコンテンツSEO対策の場合、作成された記事の質が悪いと逆効果になってしまう恐れがあります。

また他の対策についても、検索エンジンのガイドラインに違反しないように、最新の知識やスキルを持った担当者に依頼する事が重要です。

丁寧にヒアリングしてくれるか

SEO対策を依頼する際「担当者が丁寧にヒアリングしてくれるかを確認すること」も必要です。

SEO対策は、自社の状況や業界によって大きく異なります。そのためクライアントごとに丁寧なヒアリングを行い、必要な施策を行ってくれる企業を選ぶ必要があります。

一律でSEO対策を行っている企業では、効果的な施策は見込めません。こちら側の要望にしっかり耳を傾けてくれる会社や個別の施策を提案してくれる会社に依頼するようにしましょう。

検索順位だけではなくROIに着目しているか

「検索順位のみではなく、ROIに着目しているか確認すること」もSEO対策を外注する際のポイントです。

「ROI」とは「利益投資率」のことで、投資に対してどれほどの利益を得られたかを示す指標です。

そもそもSEO対策の目的は、検索順位を上げることで各企業の利益を上げることにあります。

そのため検索順位以外にも、収益につなげる施策が必要になります。サイト訪問者が増えても、CV数が増えないようであれば非効率です。

過去の実績は豊富か

SEO対策を依頼する際には「会社の過去の実績を確認すること」も重要です。

実のところ、SEO対策にはこれと言った確実な手法がありません。Googleも検索システムのアップデートを行っており、完璧な対策方法は存在しないと言えます。

そのため、SEO対策を行う会社はさまざまな手法をとっています。特に売り上げに直結するようなSEOの実績を会社が提供できるか確認する必要があるでしょう。

「必ず上がる」と断言していないか|「すぐ上がる」という会社に注意

SEO対策を外注する会社を選定するポイントは「会社・担当者が『必ず検索表示順位が上がる』などと断言していないか確認すること」です。

SEOで確実に上位表示される方法は公表されていません。そのため「必ず」や「絶対」はありえません。

誠実なコンサルティング会社の場合「検索順位が上がるかどうかは保証できない」と事前に説明してくれるため、その部分に注意してください。

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大手SEO対策会社の委託・外注費用を比較

SEO対策会社 比較
SEO対策を行う会社は多くありますが、大手のSEO対策会社としては、以下の4社が挙げられます。

会社名 料金体系 料金(SEOコンサルティングの場合)
サイバーエージェント 非公表 不明(相場よりも高額)
ジオコード 月額支払い 20万円~/月
オプトホールディング 月額支払い 10~20万円/月
アイレップ 月額支払い 不明(相場よりも高額)

ここからはそれぞれの会社の特徴についてみていきます。

株式会社サイバーエージェント

「株式会社サイバーエージェント」は日本最大級のネット広告代理店であり、SEO対策にも力を入れています。

データサイエンスや京都大学との提携も行っており、中規模~大規模なサイトのSEO対策を中心に行っています。

料金に関しては完全にブラックボックスであるため推測の域を出ませんが、相場としては一般的な料金相場より高めの費用がかかると言われています。

株式会社ジオコード

「株式会社ジオコード」はGoogleパートナーのアワードを6期連続で受賞した実績豊富な会社です。SEO対策のプランが多彩にあり、自身に合ったプランを組み合わせることが可能です。

料金例として、既存のWebサイトの内部修正は月額3万円から対応してくれます。

対策できるページ数とキーワード数に制限がなく、サイトの実装作業まで代行をしてもらえるのが特徴です。

株式会社オプトホールディング

「株式会社オプト」はSEO業界の中で最大手グル—プの一つです。大規模なサイトから作成したばかりのサイトまで、SEO対策の対象を幅広く取り扱っています。

担当コンサルタントが付き、長期的にSEO対策を行う方式を採用しています。費用はコンサルティングを例に見ると月10万~20万円程度です。

自然検索経由でのサイト訪問最大化に強みを持っていることが特徴として挙げられます。

株式会社アイレップ

「株式会社アイレップ」は博報堂系列の会社で、SEO業界では最大手に位置する会社です。SEOについての知識が豊富な社員が多く、特にコンテンツSEOに強みを持っています。

またSEO対策を一括して行える「コンサルティング型SEO」に力を入れている会社でもあります。

料金体系は非公開ですが、相場以上かそれ以上の料金が見込まれます。

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【まとめ】SEO対策の費用対効果を重視するならフリーランス(個人)もおすすめ

SEO対策 相場 まとめ
SEO対策には「月額・定額制」「成果報酬制」「一括支払い」の3種類の報酬体系が存在します。それぞれの報酬体系に特徴があり、対策の種類によっておすすめな体系も異なります。

なお、自社の状況によって必要なSEO対策は異なります。総合的に対策する必要があるのか、外部対策・内部対策のみを委託するかなど、施策はさまざまです。

そのため、具体的な施策については外注先と相談するのが良いでしょう。

しかし注意点として、SEO対策は属人性が強く、担当者のレベルにより出る結果が異なります。依頼する担当者がSEO対策の高いスキルを持っているのか見極める必要があります。

また費用を抑えたい場合は、企業にSEO対策を外注する以外に、フリーランスに依頼する選択肢もあります。フリーランスに依頼すると費用対効果が高くなるため、予算が気になる方におすすめです。

またフリーランスは結果が直接自身の収入に直結するため、一般的に大手会社の正社員よりも必死にSEO対策に取り組んでくれる傾向にあります。

また大手に頼んだ場合、予算が少ないと新人を付けられる可能性があるのに対し、フリーランスでは実力のある人に直接発注できる場合が多いです。

もちろんフリーランスもピンキリであるのも事実で、どのフリーランスに依頼するかを慎重に考えることも欠かせません。

その上で、最適なフリーランスを提案できるポータルサイト「フリーランス名鑑」を利用することをおすすめします。

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慶応義塾大学卒業後、コンサルティングファームを経て独立。副業で作成したサイトの事業譲渡、メディア事業を行う法人を株式譲渡など、多数のサイト売却経験あり