インターネットが身近になった今日、Amazonなどネットショッピングを利用する人が非常に多くなりました。

この変化に対応するため、ネットショップを開業する企業が増えています。ただそのやり方がわからず、開業に踏み切れずにいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、このネットショップのメリットやデメリットを解説するとともに、実際に開業するための具体的なステップを紹介していきます。

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目次

ネットショップとは?

ネットショップとは、Amazonや楽天市場に代表されるように、インターネットを通じて物品やサービスを販売するウェブサイトのことです。別名EC(Electoric Commerce)サイトとも呼ばれています。

ネットショップは、これまで「品物を実際に見ることができないため怖い」という考えの人が多く、あまり利用されていませんでした。

しかし、近年スマートフォンやタブレットの普及でネットが身近になり、ネットショップを利用する人が急増しています。このネットショップ市場の規模拡大は、今後もより加速していくと見込まれています。

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ネットショップ開設・開業方法|始め方や作り方、構築のポイント

ネットショップ開設・開業方法|始め方や作り方、構築のポイント

それでは、実際にネットショップを開設して開業する方法について紹介します。これからネットショップを始めようとしている方は、以下の6ステップを押さえるようにしましょう。

ステップ1:売る品物を決める

ネットショップ開業の初めのステップは、出品する商品を決めることです。

もしネットショップを運営するにあたり自社商品があるなら問題ありませんが、自社商品がない場合は、どこから商品を仕入れるか決める必要があります。

この際、ネットショップの特徴をしっかりと踏まえた商品選定をすることが重要です。

例えば、生鮮食品のように鮮度が重要なものや、対面でなければ購入してもらえない高額の商品を出品する場合は、十分注意しなくてはいけません。

ステップ2:店のテーマを決める

次のステップは、店のテーマを決めることです。

ネットショップには明確なテーマが求められます。仮にテーマを何も打ち出していなければ、他のネットショップとの差別化ができません。多くの中から自分のネットショップを選んでもらうためにも、しっかりとしたテーマが必要不可欠です。

テーマのわかりやすい例として、ネットショップではありませんが、有名コーヒーチェーン店のスターバックスがあります。

スターバックスは、家でも職場でもない「第3の場所」というテーマ(コンセプト)を掲げており、そのテーマに沿うように店内の雰囲気作りや商品開発を行っています。

ステップ3:お店の形態を決める

次のステップは、店の形態を決めるを決めることです。

ネットショップを出店する際の形態は、大きく分類すると以下の3種類があります。

・モール型
・カート型
・独自開発

モール型とは、Amazonや楽天市場のように、多くのショップが集合しているところに出店するものを指します。

カート型とは、BASEやSTORESのように、既存のサービスを利用して自社のショップを開業するものを指します。

独自開発とは、既存のサービスを使わずに、自社サイトでショッピングが行えるように独自に開発するものを指します。

それぞれの特徴を以下に掲載します。

項目 モール型 カート型 独自開発
機能
デザイン性 △(制限多)
集客
開業費用
運用費用 △(手数料高)
Amazon、楽天市場 BASE、STORES EC-CUBE

ステップ4:支払受付手段を決める

次のステップは、利用客からの支払い方法として、どのような決済手段を使えるようにするか決めます。

決済手段の例として、以下の方法があります。

・クレジットカード決済
・コンビニ決済
・銀行振り込み
・代引など

モール型やカート型で開業する場合、最初から上記の決済手段は利用できるようになっているので、特に悩む必要はありません。

ただ独自開発の場合、これらの決済手段を利用できるようにするために新たに開発を行う必要があります。

ステップ5:配送体制を整える

配送体制を整えるのも、ネットショップの開業に必要なステップです。

ネットショップで商品が売れた際に、どのような方法で利用客のもとに商品を届けるのか、あらかじめ考えておかなければいけません。

商品が売れてから配送手段を決めるのでは遅すぎるので、開業する前に配送体制をきちんと確立させておくのが好ましいです。業者の選定や配送のフローなど、早めに決めておきましょう。

ステップ6:ネットショップの運営を開始する

STEP5まで完了すれば、ネットショップの運営が始められる状態になっているはずです。細かいやり方に関しては、実際に運営しながら学んでいきましょう。

ステップ7:宣伝・広告をする

ここからやるべきことは、ネットショップの宣伝です。Webマーケティングのプロの協力のもと、宣伝を行い集客に力を注いでいけば、ネットショップの存在が広く知れ渡ることでしょう。

また、おすすめのネットショップを開業するサービスが知りたい方は「【比較】ネットショップを開業するならどこがいい?個人におすすめの人気サイトやサービスを紹介!」をぜひ参考にしてください。

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ネットショップを開業するメリット

ネットショップを開業するメリット

ここからは実店舗とネットショップを比較したときの、ネットショップのメリットを紹介していきます。

営業時間や場所の制約がない

第1のメリットとして、ネットショップには営業時間や場所の制約がないことが挙げられます。

営業時間について、実店舗で24時間365日営業し続けることは非常に厳しいですが、ネットショップの場合は店員が存在しないため、常に営業し続けることが可能です。

また場所については、実店舗の商圏は店舗の周辺だけに限定されてしまいます。しかし、ネットショップの場合はインターネットがつながっている場所全てが商圏となり、場所の制約を受けません。

極端な話、ネット環境さえ整備されているのであれば、地球の裏側にいても利用可能です。

つまりネットショップなら、販売機会の大幅な拡大を見込めます。

初期費用を抑えて開業できる

第2のメリットとして、初期費用を抑えて開業できることが挙げられます。

実店舗の場合、店舗の賃料・内装費や備品費など、開業するのにかなりの資金を要してしまいます。店舗の開業にあたり莫大な初期費用がかかってしまうことは、決して珍しくありません。

しかしネットショップの場合、実店舗で開業するのと比べ格段に安価な費用で開業できます。ネットショップの開業にかかる最低限の初期費用は、サイトの開設費用だけです。

高額な初期費用を必要としないため、実店舗よりも開業のハードルが低くなっています。

ネットショップをいくらから始められるのか知りたい方は「ネットショップの開業資金はいくらから?資金調達や資金繰りの方法や必要な融資を受けるポイント」をぜひ参考にしてください。

客のリピート率を高めやすい

データ解析によって利用客のリピート率を高められる点も、ネットショップならではの強みです。

サイトの機能により多少は異なりますが、ネットショップでは基本的に利用客の行動をデータ化することが可能です。

例えば、「商品Aを購入した人は関連する商品のBを購入しやすい」という傾向がデータに表れていれば、商品Aを単独で購入した人に併せて商品Bをおすすめすることで客単価を効率的に引き上げられます。

また、サイトのどの部分で利用客が購入を断念しているのかなど、課題を簡単に浮き彫りにできるのもデータ解析の特徴です。有用なデータを見つけることができれば、リピート率を徐々に高められるでしょう。

リーチできる顧客を広げられる

ネットショップの大きなメリットとして、より多くの人に知ってもらえるという点が挙げられます。インターネットの特定のショップでしか買い物をしないような人にまでリーチを伸ばせるため、実店舗だけでは得られないような顧客を獲得できる可能性が高いです。

近年は特に、インターネットやスマートフォンの普及によって、ネットショップで買い物をする方が増えています。

ネットショップならインターネット環境があればどこからでも買い物ができるので、“商品は欲しいけどお店が遠くてなかなか行けない”といったような方のニーズに応えることもできます。

また、実店舗が近くにある場合でも、重たい商品や手間のかかる商品はネットで購入するという方も増えてきています。このように今の時代はネットショップに合っているので、出店には大きなメリットがあります。

開設のハードルが低い

ネットショップは実店舗に比べ、開設のハードルが低いです。つまり、誰でも気軽に参入できるのが大きな強みです。

実店舗の場合、開店までには多くの時間と費用がかかります。実店舗を開店するためにはまず物件探しからスタートさせ、店舗を作っていかなければなりません。

そのため最低でも開店までに2か月以上、長いと開店まで半年ほどかかることもあります。開店のための資金はもちろん、開店までの間の生活費なども必要になってきます。

一方でネットショップは、準備する店舗がいらないので、運用するサービスを探して選ぶだけで気軽に始められます。特にモール型など、システムの構築が不要で簡単に出店できるサービスであれば、1週間ほどでショップを開設できるケースもあります。

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ネットショップを開業するデメリット

ネットショップを開業するデメリット

続いて、実店舗とネットショップを比較したときの、ネットショップのデメリットを紹介していきます。

客とふれあう機会が少ない

ネットショップには、客とふれあう機会が少ないというデメリットがあります。

ネットショップは店員がおらず利用客が個人で利用するものであるため、実店舗に比べ客との接点が少なくなってしまいます。

実店舗の場合は一人一人の利用客に合わせた対応ができますが、ネットショップの場合はそれができず、無機質で冷たい印象を与えてしまいがちです。

クレームや低評価の口コミを防ぐためにも、メールや電話をはじめとしたカスタマーサービスや、商品の梱包をより丁寧に行うことを心掛けると良いでしょう。

競合の数が多くなるため差別化が重要になる

ネットショップには、実店舗と比べ競合が多くなってしまうというデメリットもあります。

実店舗なら競合は商圏の範囲内のみに限られますが、ネットショップは違います。ネットショップは競合が全国規模のため、その分競合との差別化を明確に打ち出さなければなりません。

広報や集客の際に独自の強みをアピールできるよう工夫し、多くの競合の中に埋もれないようにしましょう。

Webマーケティングの知識が必要不可欠

デメリットとして、ネットショップの運営にはWebマーケティングの知識が必要不可欠ということが挙げられます。

実店舗ならたまたま通りかかった人の入店に期待できますが、ネットショップの場合、偶然アクセスするということはほぼ考えられません。

Webマーケティングの知識を駆使して集客を図らなければ、ネットショップを開業しても利用客が0となってしまいます。

そのため確実に集客したい場合は、外部のWebマーケティングのプロに任せるのがおすすめです。

実店舗とWebではマーケティングの手法が大きく異なるので、実店舗のマーケティングに精通しているという人でも、Webマーケティングのプロを頼ると良いでしょう。

ジャンルによって向き不向きがある

ネットショップは、開業すれば必ず売れるというわけではありません。扱う商品ジャンルによって、向き不向きがあります。

例えばアパレル商品や電化製品のような、販売店舗が限られているアイテム、写真や性能の説明からある程度全容がわかるような商材はネットショップに向いています。

なぜなら「遠くの店舗にわざわざ行かなくても欲しい物が買える」「重い商品を自宅まで直接届けてもらえる」といった、実店舗にはないネットショップならではの魅力があるためです。

一方でネットショップに不向きなアイテムの商品を扱う場合は、ネットショップを開業したところで大きな売り上げは見込めません。スーパーにある日用雑貨など、「どこでも気軽に購入できるもの」「競合との差別化が難しいもの」はネットショップにはあまり向いていません。

ネットショップ開業で利益を出したい場合は、いかに他との差別化ができるかが重要です。開業の方法だけでなく、どのような商品を扱うのかをじっくり考えることが必要になります。

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ネットショップを開業し販売する際の注意点

ネットショップを開業し販売する際の注意点

ネットショップを開業し運営を進めていく際には、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。ここからはネットショップ開業の注意点について、一つずつ述べていきます。

自分に合ったサービスを選ぶ
かかる初期費用等は把握しておく
最初に利益率を計算しておく
競合調査は念入りに
在庫管理をしっかり行う
目標個数や金額、期限を決めておく
必要に応じて外注する”

自分に合ったサービスを選ぶ

ネットショップにはモール型・ASP型などの種類があり、有料のものから無料のものまでさまざまなタイプがあります。選ぶサービスによって利用可能な機能の範囲や費用に違いがあるので、自分にあったサービスを探すことが大切です。

例えば集客力のあるサービスを使いたい場合は、Amazonのようなモール型のネットショップを利用すると良いでしょう。モール型のネットショップには、すでにモール自体に登録しているユーザーがいるため、知名度がない状態からでも出店がしやすいです。

また商品登録すればすぐに販売開始ができ、ページを一から作成する必要がないので気軽にネットショップを開業したい方に向いています。

なおAmazonには、無料プランと月額4,900円の有料プランがあります。それぞれ出品できる商品数が違っており、規模や目的に合わせてプランが選べます。Amazonよりも自由にカスタマイズできるモール型サービスが利用したい場合は、Yahoo!ショッピングなどが候補として挙げられます。

ただしモール型の場合は、競合が多いというデメリットもあるので注意です。

一方でASP型のネットショップは、自分で自由にページを作っていけるというメリットがあります。初期費用無料で利用できるASP型のネットショップの例としては、BASEが挙げられます。

BASEでの出店はAmazonなどとは違い、1からページを制作できるので、自社の特徴やコンセプトを顧客に対して伝えやすいです。例えばブランド力をアピールしたいアパレルや雑貨などは、ASP型のネットショップに向いているでしょう。

ただしBASEを利用してネットショップを構築する場合は、SEO対策などの集客を自分たちで行う必要があります。初期段階の集客には工夫が必要ですが、その一方で一度獲得できた顧客を自分たちで管理しやすく、リピーターが作りやすいという側面もあります。

かかる初期費用等は把握しておく

ネットショップの開業や運営には、当然ですが費用がかかります。実店舗の出店よりはハードルが低いものの、それでもまとまった費用が必要になることがあるので、初期費用がいくらかかるかをきちんと把握した上でショップ開業をしましょう。

ネットショップ開業にかかる費用には、「登録費用」や「月額費用」があります。登録費用はシステムを利用開始する際に必要な金額で、月額費用は毎月支払サービスの利用料となります。

なお登録費用、月額費用が無料で利用できるサービスもあります。ただし登録費用や月額費用が無料のサービスは、登録できる商品数やデータ量に制限がある場合が多いので注意しましょう。

また上記の費用のほか、販売時にかかる「販売手数料」、決済方法によってかかる「決済手数料」などが販売時に引かれるので覚えておきましょう。基本的に登録料が無料のサービスであるほど、販売手数料や決済手数料の金額が増える傾向にあります。

さらにネットショップ開業時には、サービスそのものの利用料のほか、商品の仕入れにかかる費用・梱包材などの備品にかかる費用、場合によっては宣伝費や在庫管理スペースの賃料なども発生します。

まずはどのようなものを準備する必要があるのかを洗い出し、必要な資金を用意しておくようにしましょう。

ネットショップの開業や運営にかかる費用の一例を紹介すると、以下のようなものがあります。

・登録費用
・月額費用
・販売手数料
・決済手数料
・仕入費用
・梱包材などの雑費
・宣伝費
・在庫管理スペースの賃料

最初に利益率を計算しておく

利益率とは、売上高に対する利益の割合のことです。ネットショップ開業の際は、初めにきちんと利益率を計算しておくようにしましょう。

ネットショップで売る商品を仕入れるには、当然ですが費用がかかります。そのため、売上高が高くても利益があまりないようではビジネスにはなりません。そこで、ネットショップ開業で効率良く稼ぐためには、利益率を上げることが非常に重要です。

ネットショップの利益率は以下の計算式で求められます。

・利益率(%)=利益÷売上高×100
・利益=売上高-仕入値–送料-システム利用料 など

基本的には「安く仕入れて高値で売る」のが利益率を上げるポイントとなります。ただし販売する値段設定が高すぎると、商品そのものが売れないのでバランスを考慮する必要があります。

競合調査は念入りに

ネットショップには競合店が多いため、いかにライバルとの差をつけるのかが重要なポイントになります。ネットショップ開業の際は自社のサイト作りにだけ集中するのではなく、念入りな競合調査も忘れずに行うようにしましょう。

競合調査をする場合は、どのような商品を売っているかや、およそいくらで売っているかはもちろんですが、画像の枚数はどのくらいか、文章量はどのくらいかなどの情報量の多さも重要になります。

なぜならネットショップを利用する方は、欲しいアイテムのキーワードで商品検索をし、いくつかのアイテムを比較することが多いためです。そのため、商品の魅力が十分に伝わりやすいページを作ることを意識した方が、ユーザーに安心感を与えやすく、売れ行きが良くなる傾向にあります。

また競合調査を丁寧に行うことで、顧客のニーズが把握しやすくなったり、自社サイトの改善点を見つけられたりとメリットがあります。商品発送までのスピード感やアフターサービスの充実内容など、商品の比較だけではわからない点まで細かく調べてみましょう。

在庫管理をしっかり行う

ネットショップの運営では、売上高を上げるだけでなくロスを減らすことも重要です。在庫管理をしっかり行い、なるべく無駄になる在庫を減らすようにしましょう。

ネットショップで在庫を考えずに適当な量の仕入れをしてしまうと、思ったように売れずに在庫過多になってしまうことがあります。残ってしまった在庫は、時間が経てば経つほどアイテムとしての価値が下がり、売れなくなってしまうケースもあります。

また、在庫を残してしまうと、利益が得られずに次の仕入れにも影響が出るなど悪循環を起こしてしまいます。

さらに大量の在庫が余ってしまうと、保管場所も必要になります。在庫が残った状態で新しい商品を仕入れるためには、場合によっては新たな場所の確保が求められることもあります。倉庫などを新たに借りることになると、その分費用もかかってしまいます。

このようなリスクを避けるためには、在庫管理を念入りに行い、なるべく無在庫に近い状態で運用していくことが重要です。

目標個数や金額、期限を決めておく

ネットショップでものを売る際には、「どれだけの量を」「いくらで」「いつまでに」売るのか、個数や金額、期限に関する目標をきちんと決めておきましょう。

ネットショップの失敗例でよくあるのが、ただなんとなくアイテムを販売していて、いつの間にか売上個数や売上額が減少していたというケースです。このような事態を避けるためには、開業時や各アイテムの仕入れ時にきちんと目標設定をしておくことが大切です。

個数や金額、期限に関する目標を明確に立てておくことで、仕入れの想定がしやすくなり、ロスの少ない在庫管理に繋がります。またいつまでにどれだけ売るかを考えておくと、広告や宣伝などの施策も打ちやすくなります。

必要に応じて外注する

ネットショップ開業や運営は、個人の力で行うには限界があります。必要に応じて外注も取り入れながら、効率的なショップ運営を行うようにしましょう。

もし個人で全ての作業を行おうとすると、出品作業に追われ効率の良いショップ運営や宣伝が疎かになる場合があります。また反対に仕入れや宣伝などの作業に時間をかけすぎてしまうと、商品の出品作業が遅れ、クレームが発生する原因となる場合もあるでしょう。

そこで、出品作業や在庫管理などの業務を外注で分担させることができれば、スピーディーなショップ運営に繋がり取引数を増やしていくことができます。個人の力だけで運営するよりも、結果として大きなショップを作れるようになるでしょう。

また外注をすれば、ネットショップの構築が苦手な方でも利用しやすいサイトを作れたり、商品に関する問い合わせの電話対応などを得意とする人に任せることもできます。得意分野のある人に外注すれば、全体的にクオリティの高いショップを作ることができるでしょう。

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ネットショップを開業するべきなのはどんな人(会社)?

ネットショップを開業するべきなのはどんな人(会社)?

実店舗だけでは集客に限界を感じている人

実店舗の運営に行き詰まっていてその打開策を探している人は、ネットショップを開業するのがおすすめです。

ネットショップを開業してWebマーケティングに力を入れれば、集客の対象を全国に拡大できます。実店舗だけではカバーしきれなかったターゲットに、新たにアプローチできるようになります。

自社商品の売上を上げたい人

自社商品のさらなる売上アップを希望する場合も、ネットショップの開業は非常に有効です。

なぜなら、ネットショップの開業により、客単価を引き上げたりリピート率を高めたりすることが可能だからです。ネットショップの強みを利用して、自社商品の売上をより良くしていくことが見込めます。

ただそのためには専門的なノウハウを必要としますので、ネットショップの制作やWebマーケティングのプロに手助けしてもらうことを検討すると良いでしょう。

小規模で安く店を始めたい人

「規模は小さくて構わないから、とにかく早く安くビジネスを始めたい」と望んでいる人にもネットショップの開業はおすすめです。

実店舗では、いかに安くしようと思っても一定ラインより安く開業することはできません。しかし、初期費用や運用費用が安くて開業しやすいという強みを持つネットショップであれば、かなり安価に開業することが可能です。

ネットショップ運営の経験がある人

ネットショップ運営の経験がすでにあるという方は、ノウハウがあるので新たなネットショップを運営しやすいです。開業までの作業や開業後にやるべきこともわかっている場合が多いので、新しいショップでも成功する可能性が高いです。

複数のネットショップを開業することは、施策としても非常に有効です。なぜなら1つのショップに乱雑にアイテムを出品するよりも、出品するアイテムのジャンルごとにお店を分けた方がお店のコンセプトが明確になり、リピーターがつきやすくなるためです。

助成金・補助金をもらいたい人

小規模事業者や中小企業はネットショップ開業で助成金・補助金がもらえる可能性があります。ネットショップ開業でもらえる助成金、補助金には以下のようなものがあります。

助成金

助成金とは主に厚生労働省や経済産業省が管轄するものです。返済の必要がない資金であり、条件を満たせば受給ができます。雇用関係の助成金は主に厚生労働省が、研究開発型の助成金は主に経済産業省が行なっています。

ネットショップ開業では、主に厚生労働省が管轄する雇用関連や人材育成の助成金を利用することができます。

現在「ネットショップ」に特化した助成金はありませんが、新型コロナウイルス関連の助成金や特定の雇用者を雇った場合に適用される助成金があるので、厚生労働省のページをチェックしてみると良いでしょう。

補助金

補助金とは、経済産業省や地方自治体などが行う資金の支給制度です。さまざまな種類の補助金があり、条件を満たすことで応募ができます。

なお補助金は助成金と仕組みが似ていますが、基本的に誰でも受け取れる助成金と違い、予算に限りがあります。基本的には公募制のものが多く、採用された場合のみ支給を受けることができます。

現在ネットショップ開業で利用できる補助金には、「IT導入補助金制度」と「小規模事業者持続化補助金」などがあります。

IT導入補助金制度は、中小企業や自営業者がITツールを新たに導入する際に利用できます。この制度では、業務効率化や売上アップのためのソフトウェア・サービスを導入するための経費の一部を補助してもらうことが可能です。対象者や金額は以下の通りです。

対象者 中小企業・自営業者
金額 費用の1/2~3/4 ※上限450万円

小規模事業者持続化補助金では、小規模事業者が販路開拓や業務効率化のために支出した費用の一部をサポートしてもらえます。ネットショップを新たに導入することで、「販路開拓」と認めてもらうことができます。対象者や金額は以下の通りです。

対象者 小規模事業者 ※ネットショップの場合は常勤従業員が5人以下
金額 費用の2/3 ※上限50万円

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今回のまとめ

・ネットショップは開業するメリットが多い(営業時間や場所の制約がない)

・ネットショップの集客は非常に難しく、初心者の独力ではなかなか成功しない

・ネットショップを開業する際は、経験豊富なプロに相談してから行うのがおすすめ

近年特に注目を浴びているネットショップは、商圏の広さと自社商品の売上アップと開業しやすさがメリットです。

これだけ多くのメリットがありますので、ネットショップに興味がある人はぜひ開業にチャレンジしてみることをおすすめします。

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2018年大学院在学中に健康食品・化粧品メーカー株式会社アモシアを立ち上げ、自社サイト、Amazon、Yahoo!ショッピングを中心に販売中。翌年、一般社団法人イーコマース学会にスカウトされ事務局として従事。同年東海大学総合社会科学研究所研究員として従事