最近ネットショップ開設サービスの「BASE(ベイス)」が急速に広まっています。これからネットショップを開設しようとしている人は、BASEのサービスについて詳しく知りたいのではないのでしょうか。

本記事ではBASEがどのようなサービスなのか、ショップの開設方法や機能、評判や料金などを詳しく解説します。

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BASEとはどのようなサービス?

BASEとは、ネットショップの開設ができるサービスです。無料でネットショップの開設ができるため、誰でも気軽に始められるのが特徴です。

ネットショップの運営経験がない人のために講習会やセミナーなどを行っていることからも、BASEが誰でも安心してネットショップを開設できるサービスであることがわかります。

運営会社は「BASE株式会社」で、平成24年に設立しました。まだサービスが始まってから約10年ですが、2020年7月にはショップ開設数が約110万店舗を超えるなど、大きな広がりを見せています。

運営会社 BASE株式会社
設立時期 平成24年12月

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BASEでネットショップを始めるメリット

無料でネットショップが開設できる

BASE最大のメリットが、無料でネットショップを開設できる点です。

初期費用が一切不要なため、気軽にネットショップを開設することができます。ただし完全無料という訳ではなく、売上の何割かを手数料として支払う仕組みです。

初期費用が高額だと、ネットショップを開設するだけでも大きなリスクを背負ってしまうことになります。その点BASEであれば、費用面のリスクを負うことなく無料で始められます。

多くの決済手段を利用できる

多様な決済手段を簡単に受け付けることができるというのも、BASEのメリットです。

ネットショップで買い物をするとき、多くの人はクレジットカードで支払いをするでしょう。そのため、ネットショップの運営者は、そのクレジットカード払いを有効にする手続きを行う必要があります。

また、クレジットカードを持っていない人のために、コンビニ払いやキャリア決済などにも対応すべきです。

BASEの機能の1つである「BASEかんたん決済」を利用すれば、これら多くの決済手段を利用した支払いを受け付けることができます。

もし自身でこれら決済の環境を全て整備しようとする場合、非常に手間がかかります。BASEを利用すればこの手間を省けるため、大きなメリットと言えるでしょう。

しかし、代金引換に非対応であることには注意が必要です。

多様な拡張機能がある

BASEのメリットとして、数多くの拡張機能が備わっていることも挙げられます。

BASEには「BASE Apps」と呼ばれる拡張機能があり、それらを利用することで自身のショップの売上管理・ページデザイン・ブログ作成などが可能となります。

ネットショップの質を向上させる機能が備わっているので、有効活用すれば集客しやすくなるでしょう。

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BASEでネットショップを始めるデメリット

ネットショップを始めやすいのがBASE最大のメリットですが、その反面いくつかデメリットも存在します。

ここからはそのデメリットについて解説します。

別途集客のノウハウが必要

BASEのデメリットとして、まずサイトとしての客を集めることが難しいことが挙げられます。

BASEの立ち上げは手軽で非常に簡単であるものの、集客や運営に対しての支援はあまり行われていません。そのため、立ち上げたは良いが全く客が訪れず商品が売れないという事態に陥ってしまいがちです。

このような事態を避けるためには、ネットショップ集客のために最重要であるWebマーケティングの専門家を頼るのがおすすめです。

初心者が自力で集客することは難しいですが、WebマーケターのアドバイスをもとにSNSや自社サイトの運用を行っていけば、効率の良い集客が期待できます。

手数料が定率のため、売上高に応じてコストが大きくなる

BASEは売上に比例して手数料も高くなる仕組みのため、場合によっては高額の手数料を支払わなければならなくなってしまいます。

そのため、売上額が総じて高くなりやすい法人にはBASEの利用をあまり推奨できません。売上額が高くなりにくい個人向けのサービスです。

月の売上が数千~数万円程度であれば手数料もまだ低額で済みますが、売上が数十万~数百万円となってくると手数料も高額となってしまいます。

デザインのカスタマイズ性が低い

サイトデザインのカスタマイズ性が低いというのもBASEのデメリットです。

デザインはすでにあるテンプレートから選んで使用するため、BASEで立ち上げたショップはどうしても似たサイトデザインになってしまいがちです。

そのため、ユニークで個性的なデザインのネットショップを作りたい場合は、BASE以外の開設方法を選んだ方が良いでしょう。

また、BASE以外でおすすめのネットショップを開業するサービスが知りたい方は「【比較】ネットショップを開業するならどこがいい?個人におすすめの人気サイトやサービスを紹介!」をぜひ参考にしてください。

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ネットショップBASEの料金・手数料

BASEには3種類の手数料があります。それぞれどのようなものか解説します。

料金名 金額
サービス手数料 売上高×3%
決済手数料 売上高×3.6%+40円
入金手数料 振込手数料250円
事務手数料0〜500円(入金額による)

サービス手数料

1つ目の手数料として、「売上高×3%」かかるサービス手数料があります。

この手数料は基本料金のようなもので、BASEを利用することそのものにかかる料金です。

決済手数料

2つ目の手数料として、「売上高×3.6%+40円」かかる決済手数料があります。

「BASEかんたん決済」を利用すれば多様な決済手段での支払いに対応できると紹介しましたが、この「BASEかんたん決済」を利用するためには決済手数料が必要となります。

入金手数料

3つ目の手数料として、「250~750円」かかる入金手数料があります。この金額は入金金額に応じて変動します。

BASEでは売上を自分の銀行口座に振り込む際、入金手数料(振込手数料と事務手数料の総称)を必要とします。

振込手数料は一定額の250円ですが、事務手数料は入金額に応じて変動します。入金額が2万円以上であれば事務手数料は無料となりますが、入金額が2万円未満であれば事務手数料として500円が必要になります。

なお、ここまで紹介した手数料をまとめると、以下のようになります。

・商品が売れた場合…売上×6.6%+40円・入金時…250円または750円(入金額により変動)

一例として、商品が5万円売れ、その売上を自身の口座に入金する場合に手数料がいくらかかるか計算してみます。

・サービス手数料…5万円×3%=1,500円・決済手数料…5万円×3.6%+40円=1,840円

・入金手数料…250円+0円(入金金額が2万円を超えているため事務手数料は無料)

つまりこの場合は、1,580円+1,840円+250円の合計3,590円が手数料としてかかります。

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BASEでネットショップを作る流れ、始め方

ここからは、どうすればBASEを使ってネットショップが開設できるのか、大まかな流れを説明します。

STEP1:BASEに登録する

STEP1として、BASEのアカウント作成手続きを行います。

BASEのホームページから、以下3つの項目を入力します。

・連絡先のメールアドレス
・ログインのためのパスワード
・ショップURL(独自に設定)

入力し終わったら「無料でネットショップを開く」のボタンを選択します。以上でアカウント作成は完了です。

STEP2:ショップ情報を入力する

STEP2はショップ情報の入力です。

アカウント作成完了後にBASEにログインし、画面の案内に従ってショップの情報を入力していきます。特に難しい作業でもなく、画面の案内通り進めていけばすぐに完了します。

STEP3:売る商品を登録する

STEP3では何を売るのか商品を登録します。

どのような商品を販売したいのか、ラインナップを登録します。商品の名前・画像・価格などを入力して設定します。

STEP4:運営を開始する

STEP3まで完了すれば、すぐに運営を開始できます。

あとは、拡張機能を活用して使いやすいサイトにしたり、集客に力を入れたりして自分のサイトを育てていきましょう。

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BASEでネットショップを始めるべきなのはどんな人?

お試し感覚でネットショップを始めたい人

「お試し感覚でネットショップを始めたい人」はBASEを使うのがおすすめです。

BASEは初期費用を必要としないため、リスクなしでネットショップを開設できます。

そのため「売れるかどうかはわからないが、とりあえずネットショップを始めたい」という人に適しています。

今からでもすぐにネットショップを始めたい人

「今すぐにでもネットショップを始めたい人」にもBASEはおすすめです。

ショップの開設手続きが非常に短時間で終わるため、「今日中にネットショップを開設して商品を売りたい」というスピード重視の人に適しています。

売上がそれほど高くならないと見込んでいる人

BASEを利用するのは「売上がそれほど高くないと見込んでいる人」も良いでしょう。

BASEは売上額に応じた手数料を支払う仕組みとなっているため、売上が少なければ手数料も低額に抑えられます。

利用するべきかどうかの目安としては、月の売上が10万円以上かそれ未満かです。数十万・数百万円と売上が見込まれるのであれば、その分手数料も膨大となってしまうため、BASEの利用はおすすめできません。

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ネットショップBASEの評判・口コミ・レビュー

BASEの使いやすさはもちろんのこと、手数料についても十分満足していることがわかる口コミです。

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今回のまとめ

・BASEは初心者におすすめなネットショップ・売上高が小さい個人が開設する際におすすめ

・SEOなど集客は弱いため、Webマーケティングのプロに相談して対策するのがおすすめ

BASEは必ずしも良い点ばかりではなく欠点もありますが、それでも初期費用が不要で簡単な手続きのみですぐに運営開始できるなど、ネットショップの初心者にとって嬉しいサービスを数多く提供しています。

一番の懸念点である集客面の不安を、WEBマーケティングのプロに相談して改善しながら、ぜひBASEでネットショップ運営を始めましょう。

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2018年大学院在学中に健康食品・化粧品メーカー株式会社アモシアを立ち上げ、自社サイト、Amazon、Yahoo!ショッピングを中心に販売中。翌年、一般社団法人イーコマース学会にスカウトされ事務局として従事。同年東海大学総合社会科学研究所研究員として従事