「WEBだけでなく実店舗も見据えた施策を」ブランド育成経験豊富、総合ECコンサル【突撃フリーランス/下島満】
- StockSunサロン運営事務局
- 記事制作日2021年05月15日
- 更新日2021年05月24日
今回はデザイナーやECサイトの経験を豊富に持ち、独立後もコンサルとして活躍される下島満さんにお話を伺ってきました。
(インタビュアー:StockSunサロン運営事務局 垣尾亮汰)
略歴
FlamingJune合同会社にて代表をやっております。
デザイナー、プランナーとしてソーシャルゲーム業界にて7年、Web業界にてWebディレクター、デザイナー、コーダーとして9年従事(ディレクター4年)しております。
近年ではECサイト(Futurshop中心)に8店舗構築、運営代行を行ったりそれにあわせたコンサルティングなども行っています。
ECサイト作りで失敗しがちな”カート選び”のポイント
垣尾:
最近、ECサイトを始めようとしている方が多いと思いますが、実際にECサイトを制作するにあたって失敗しがちな事って何ですか?
下島:
まず初めに、リスクをなるべく抑えたいという思いからショップ開設費無料のBASEで始めてしまうことですね。
垣尾:
それが失敗に繋がるのでしょうか?
下島:
直接的に繋がる訳ではありませんが、仮に売れたとしてもバックエンドが整備されていないため、顧客管理やデータ分析など”売れた後”が大変です。
さらに、SEOにも弱いのも難点ですね。
垣尾:
なるほど。確かに売れた後のことも考えねばなりませんね。
そうなると、どこでECサイトを作るのが良いですか?
下島:
基本的には月3000円かかりますが、Shopifyなどで始めると良いです。後から移転して無駄に発生するコストを考えれば、初めからバックエンドが整備されているものを利用すべきです。
垣尾:
ちなみに、他に無料のプラットフォームと有料のプラットフォームで違いはありますか?
下島:
他には、デザインの違いがありますね。
安い所だとテンプレートを使わざるをえず、思い通りのサイトが作れないことも多々あります。
垣尾:
なるほど。これからECサイトを作ろうとしている人は、どのように選んだら良いですか?選び方や基準のようなものがあれば知りたいです。
下島:
選び方としては、目指している売上の規模と捌ける量によって使うべきプラットフォームが変わりますね。
少しでも売れればいいやという思いであればBASEでも十分です。
しかし、ECサイトを伸ばしていきたい、事業の支えとなるような軸に成長させていきたいという思いがあるならば、サイトの初期投資は惜しまないほうが良いです。
具体的には、先ほど挙げたShopify以外だとfutureshopやMakeShopやCOLOR MEが良いですかね。
利用料としては、futureshopが月額25,000円で、MakeShopで月額11,000円、COLOR MEが月額3,000円です。
futureShopは少し高額ですが、それ相応に利便性があるので、3つの中でどちらがいいかと聞かれればfutureshopをおすすめしたいところです。ですが、さすがに高すぎると感じるのであればMakeShopという選択肢もありだと思います。また、Shopifyも最近かなり力をいれてきているので「絶対にコストは抑えたい!」という方にはshopifyでもいいかと思います。
ですのでまずは自社の1年間でどれぐらい売りたいのか、どれぐらい投資できるのかをしっかりカートを借りる前に計画することですね。二回ECサイトを構築すると構築費の無駄になってしまうので作る前にプランを立てるのが重要です。
垣尾:
これまで、多くのECサイトに携わってきた下島さんだからこその考えなんですね。
ありがとうございます。
完全無名からブランドを育て上げた実績
垣尾:
次に実績の方とかも聞いていきたいのですが、現在どのような仕事をしているかと、どれくらいの規模の会社様から仕事を受けているのかを教えてください。
下島:
粒度が少しばらけてしまうのですが、これまでお手伝いさせていただいたのは主に以下のような案件です
・京都老舗土産屋のECサイト
・ウェディングのブランディング(美容や宝石のEC構築)
・アパレルのEC
・京都市が支援している伝統工芸のEC
・老舗衣装屋等のコンテンツマーケ
コロナの影響により京都で主に活動しているため、京都での繋がりが多いです。
本来であれば、東京で活動していきたいなという思いもあります(笑)
垣尾:
ありがとうございます。コロナが落ち着くまでは繋がりのある京都を中心にということですね。
独立してまだ1年ということであまり多くはないと思いますが、コンサルの実績もありますか?
下島:
今は売上0だった店舗をすこしずつ上げている途中です。
また独立前の前職もECをやっていたので、そこで高級ワインのECなどもやってました。
垣尾:
独立前からECの売上改善などをしていたということですか?
下島:
はい!そちらでの売上改善事例は多数あります。
独立後で最近だと、2か月で完全無名(売上0円)だったみかんを100箱売上られるようにお手伝いさせて頂いたという事例もありますね。
垣尾:
0から1を作るのが一番大変なので、2か月でというのは凄いですね!
前職でのECサイトの経験も活かして活動されているのですね。
「何をすればブランドを育て上げられるか」を主軸としたトータルサポート
垣尾:
ここまでの話で下島さんの凄さは理解させていただいた気でいるのですが、具体的に他のECコンサルと違う特徴などはありますか?
下島:
特徴としては、”ECだけではないトータルサポートが可能であること”ですかね。
具体的な事例として、
アパレルのセレクトショップで「ECが伸びないからそこを改善したい」という形で参画させてもらったことがあるのですが、ECは効果が出るまで時間がかかるためECの施策も行いつつ他のITの問題を解消していきました。
垣尾:
お店全体の売上改善を目指すということですね!
他のIT問題というのはどのような問題ですか?
下島:
はい。
IT問題の一つとして、店長がインスタの運用を全て一人で回していたため、接客に時間が取れないなどの問題が発生していました。そこで、弊社からSNSの完全運用代行を提案させていただきました。
垣尾:
下島さんがSNSを担当する前と後ではどんな変化がありましたか?
下島:
AIによるユーザー分析なども活用しながら運用を行っていったのですが、
Instagramでは、ストーリーの反応3倍・投稿のインプレッション13%→20%、非フォロワー数からのいいね増加など、多くの効果が出ています。
これにより、店長が接客に集中できるようになりお客様の満足度が上がりました。
また意外だったのですが、SNSで発信を行っていたことにより、インスタの投稿を見たアパレルメーカーから「うちの商品を無料でいいから店舗に置かせて欲しい」などの連絡が来るようになりました。
垣尾:
下島さんにECコンサルを依頼したことをきっかけに実店舗まで回りだしたんですね。
そのような結果を出すために何か工夫していたり、意識していることはあるんですか?
下島:
広告ももちろん必要なのですが、車の両輪のように、商品数を増やすことや記事作り・イベントの立案などをやることも重要だと思っています。とにかく実店舗を含めて、ブランドを伸ばしていくためには何が必要かを考え伸ばしていくことにコミットできるようにしています。
垣尾:
下島さんにコンサルをお願いしたら安心ですね(笑)
先程、話に出ていたSNSの運用は普段は行っていないんですか?
下島:
いえ、最近このインスタなどSNSの代行運用をサービスとして正式に開始しました!
完全運用代行ということで、撮影から運用、分析まで一貫して弊社で担当させていただきます。
https://flaming-june.net/instagram/
垣尾:
そうなんですね!こんな親身になってお店全体のことを考えてくださる下島にならお願いしたくなりますね。
垣尾:
最後に企業の方にメッセージをお願いします。
下島:
ネットでものを売りたいけど何をすればいいかわからないという企業の方は多くいらっしゃると思いますが、
弊社では、WEBだけでなく何をすればブランドを高められるまで総合的に考えて施策を行っていきます。長い付き合いで行っていきたいと考えておりますので、興味がありましたらお気軽にご連絡ください!