WordPressでのECサイトの作り方|Welcart(プラグイン)ならカート決済などの機能が充実
- フリーランス名鑑編集部
- 記事制作日2021年01月19日
- 更新日2021年10月21日
ECサイトを費用をかけずに作成する方法に「WordPress」を利用する方法があります。しかし、作成するのみでは集客ができなかったり、メンテナンスが大変など注意しておきたい点も多くあります。
そこでこの記事では、初めてWordPressでECサイトを制作する方でも売り上げが確保できるサイトを作る方法として、以下のポイントを解説します。
・WordPressでECサイトを作る方法
・プラグインを利用したWordPressでのECサイトの作り方
・ECシステムを利用したWordPressでのECサイトの作り方
・WordPressでECサイトを作るメリット・デメリット
・WordPressでECサイトを運営するときのポイント
この記事を読むと、効率的かつ効果的なWordPressでECサイトを理解できるようになります。
なお初めてWordPressでECサイトを作成するため、一から相談して利用検討したいという方は、実績のあるフリーランスにお願いすると親身に対応してもらえます。
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そもそもECサイトとは何か知りたい方は「【事例】ECサイトとは?意味や定義をわかりやすく解説!」をぜひ参考にしてください。
WordPressでECサイトを作る方法
「WordPress」は全世界のウェブページの多くで利用されているソフトウェアです。さまざまなWebサイトを作成でき、もちろんECサイトを構築することも可能です。
WordPressでECサイトを構築する手法としては、以下の二つがあります。
・プラグインを用いる
・ASPなどのECシステムを用いる
ここではそれぞれの方法や、WordPressでECサイトを構築する際に知っておきたい情報をまとめていきます。
プラグラインを利用する
WordPressではプラグイン機能を使い、ECサイトを構築できます。
「プラグイン」とは「WordPressのサイトにさまざまな機能を追加できるプログラム」のことです。このプラグイン機能によって、ECサイトに必要なカート機能やカード決済機能を追加することが可能です。
プラグインを利用するメリットとしては、以下が挙げられます。
・無料で導入ができる
・サイトへの導入も非常に簡単
またWordPress内でサイトとEC機能の運営を両方行うことができ、一元管理が可能なことも大きなメリットです。
一方デメリットとしては、以下が挙げられます。
・プラグインの中には有料なものがある
・手数料がかかるものがある
またECサイト自体の定期的なメンテナンスが必要であり、そのためスキルや知識の習得も必須です。
プラグイン導入は「自社に技術力があるエンジニアがいる方」や「気軽にECサイトを構築したい方」におすすめな手法です。
ECシステムを利用する
WordPressに対応したASPなど外部のECシステムを使って、WordPressのサイトをECサイト化する方法もあります。
この手法のメリットとしては、以下が挙げられます。
・スキルが不足していても開業できる
・開業後のメンテナンスやセキュリティ対策をECシステムに任せられる
外部サイトを利用することでノウハウが不足している分野を補足してもらえるのが、この手法の特徴です。
一方でデメリットとしては、以下があります。
・WordPressのみでなくECシステムを別で管理しなければならない
・初期費用や月額利用料などのコストが発生する
ASPなどを利用する手法は「定期的なメンテナンスやセキュリティ対策に不安がある方」や「資金に余裕がある方」などにおすすめです。
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【プラグイン】WordPressでのECサイトの作り方
ではここからは、プラグインを用いたWordPressでのECサイト構築の方法を詳しく見ていきましょう。この場合の手順は、おおまかに以下の2つのステップを踏むことになります。
- 1.導入するプラグインを選ぶ
- 2.サイトにプラグインを導入する
上記の方法を具体的に見ていきましょう。
①プラグインを選ぶ
WordPressのECサイト化をするプラグインにはさまざまなものがあり、それぞれに特徴があります。
有名なプラグインやその特徴を下表にまとめました。
プラグイン | 特徴 |
---|---|
Welcart | ・日本産のEC化プラグイン ・カート機能のみならず、受発注管理機能などが充実している ・初期・月額費用が無料だが決済手数料がかかる |
WooCommerce | ・海外で人気のプラグイン ・販売形態やデザインの自由度が高い ・無料の基本プラグインを導入した後、追加機能を有料で導入 |
WP−OliveCart | ・日本産のプラグイン ・無料版と有料版がある ・設定や管理がシンプルで簡単 ・設計の自由度は高くない |
CMS ネットショップ管理プラグイン | ・初期費用が高額(通常版:55000円) ・基本的な機能(会員制機能など)は最初から使用可 |
利用できる機能や発生する費用が異なるため、自社の状況や開業の目的に合わせて利用するプラグインを選ぶ必要があります。
②プラグインを導入する
利用するプラグインを決定した後は、対象のサイトにプラグインを導入することになります。
導入手順は以下の通りです。
- 1.WordPressの管理画面からプラグインの新規追加を選択する
- 2.プラグインの入力窓に導入するプラグイン名を入力する
- 3.導入するプラグインの項目にある「今すぐインストール」をクリックする
- 4.プラグインの管理画面を開き、「有効化」されていることを確認する
基本的には上記の4ステップでプラグインを追加できます。特別なスキルがなくても簡単に導入が可能です。
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【ECシステム】WordPressでのECサイトの作り方
ここからは、ASPなどのECシステムを利用したECサイト構築方法を解説します。大まかな手順は以下の通りです。
- 1.ECシステムを選ぶ
- 2.連携設定をする
これら2つのステップをそれぞれ具体的に見ていきましょう。
①ECシステムを選ぶ
ECシステムは初期予算や規模によって利用するべきシステムが変わります。
有名なECシステムやその特徴を下表にまとめました。
ECシステム | 特徴 |
---|---|
Shopify | ・カスタマイズ性、デザインの自由度が高い ・企業向け |
カラーミーショップ | ・初期費用が安い ・個人商店規模向け |
BASE(ベース) | ・無料で開業可能 ・自由度や拡張性は低い ・個人向け |
メイクショップ | ・設定操作が簡単 ・BtoB対応可能 |
自社の初期予算や開業の目的・規模に合わせて、利用するECシステムを選ぶ必要があります。簡易的なものを長期間運用していくのか、後々機能を拡張していくのかで最適なシステムは異なります。
②連携設定をする
どのような決済システムを導入するかによって、連携の仕方は異なります。ここでは「Shopify」の連携設定の手順を見ていきます。
はじめにShopifyでストアを開き、購入ボタンをWordPressのサイトに連携させます。 その後以下の手順で設定を行います。
- 1.Shopifyでアカウント作成を行い、ストアをセットアップする
- 2.Shopifyで決済設定、配送設定などを管理画面から設定する
- 3.Shopifyの商品管理ページから商品を追加する
- 4.Shopify管理画面の「販売チャネル」から購入ボタンを作成する
- 5.ボタン作成後に生成される「埋め込み用のコード」をコピーする
- 6.WordPressのサイトに埋め込み用のコードを挿入すると設定が完了
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WordPressでECサイトを作るメリット
WordPressでECサイトを運営するメリットとしては、大きく以下の3つの点が挙げられます。
・実装が簡単
・高い集客力が見込める
・デザインの自由度が高い
これら3つのメリットについてそれぞれ詳しく解説します。
簡単に実装できる
WordPressでは、比較的簡単にWebサイトを作成できます。
一からECサイトを構築する場合、莫大な費用と人員・時間がかかります。しかし、WordPressを利用することで構築に時間がかからない分、早い段階で集客施策や商品管理にリソースを割けます。
また、WordPressには複雑なコードやマニュアルは必要なく、個人も気軽に活用できます。初心者でも運用方法について理解しやすいため、手軽にECサイト化するツールとしてもってこいです。
集客力が高い
WordPressで作成したサイトは、集客力が高いことでも定評があります。WordPressはGoogle公認のブログプラットフォームであり、SEO対策において有利に働くためです。
また、サイトを訪れるユーザーのデータもWordPressなら容易に分析できます。ユーザー分析を行って対策を練ることで、さらなる集客率アップが見込めます。
ECシステムを利用する際は「集客をWordPressのサイトで行い、ECシステム側でコンバージョンを達成する」という併用スタイルを構築すると売上アップが期待できます。
デザインの自由度が高い
WordPressはデザインの自由度・拡張性が高いのも特徴です。
WordPressのデザインテンプレートは豊富で、運用に慣れないうちはテンプレートをそのまま利用するのが無難です。慣れてきたらwebデザイナーに依頼してオリジナルのサイトデザインを構築することも可能です。
ECサイトに利用できるテンプレートの例としては以下のようなものがあります。
・EGO
・Panetteria
・Astra
サイトデザインは影響力が高いため、デザインのカスタマイズ度の高さは非常に重要と言えます。
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WordPressでECサイトを作るデメリット
ではここからは、WordPressでECサイトを作成するデメリットについて見ていきます。結論から述べると、デメリットは主に以下の3つです。
・セキュリティリスクが高い
・導入できる決済サービスが限られる
・マーケティング施策が限られる
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
セキュリティリスクが高い|個人情報の流出に注意
WordPressはセキュリティ面が弱いのがデメリットの1つです。統計では、過去に20位上の集団に150万件以上のデータを改ざんされたことがあります。
Feedjitでは、今回の脆弱性が発覚して以来、WordPressを狙う攻撃の成功率も急上昇したと指摘し、「WordPress関連では最悪級の脆弱性」と位置付けた。
引用:ITmedia エンタープライズ
ECサイトの運営では、セキュリティ対策は非常に重要です。売買時に顧客情報やクレジットカード情報がやり取りされるため、情報流出は死活問題と言えます。一度情報流出が発生してしまうとブランドイメージが大きく損なわれます。
Webページの39%はWordPressで構築されていると言われており、世界的に利用されています。そのため犯罪者からの標的にされやすく、サイバー攻撃のリスクが高いのが難点です。
利用する場合は、具体的対策としてSSL対応等の基本的なセキュリティ対策をする必要があります。
導入できる決済サービスが限られる
WordPressのプラグインでは、導入できる決済サービスが限られています。
現在のネット決済手段としては、クレジット決済以外にもキャッシュレス決済など新しい決済システムの利用者が増えています。例えば「Amazon Pay」や「Paypal」などがその代表格です。
現時点では、このような新しい決済システムにプラグインがキャッチアップできていません。ECサイトの拡大や利用者確保、「かご落ち(サイト利用者が商品をかごに入れながら決済までのアクションを取らないこと)」を防ぐために、決済サービスの拡充は重要な要素です。
決済方法を充実させないと、売上アップの機会損失を招く可能性が高くなります。
マーケティング施策が限られる
WordPressはECサイト用のマーケティングに弱いです。その理由は、WordPressがもともとECサイト用に作成されていないことにあります。
基本的にWordPressはブログプラットフォームです。商品売買のプラットフォームとは別カテゴリーのものであり、ECサイト向けではありません。
また、ASPなど外部のECシステムを利用してECサイト化することは可能とはいえ、ECサービスはSEO対策に弱いという弱点が存在します。
WordPress自体はSEOに強いですが、導入するECシステムによっては可能なマーケティングが大きく制限されることにも注意する必要があります。
また、他にも無料でECサイトを作成する方法が知りたい方は「ECサイトを無料作成する方法|オープンソースだと簡単に作れる?」をぜひ参考にしてください。
WordPressでECサイトを運営するときのポイント
WordPressでECサイトを運営する際のポイントについて見ていきましょう。基本的に意識すべきポイントは以下の通りです。
・SEO、SNS対策を実施する
・エンジニアをアサインする
上記の方法を詳しく見ていきましょう。
SEO・SNS施策を実施する
ECサイトを運営する際は、集客施策をすることが重要です。その中で大きいものが「SEO」と「SNS」の施策です。
WordPressで作成したサイトはSEO対策が効率的に働きます。同時に、昨今はSNSによるマーケティングも重要です。SNSの情報をもとに商品を購買するユーザーは非常に多いため、検索エンジンに加えてSNS対策も必須となっています。
そのため、これらの分野に注力する人材を確保することも、上手なECサイト運営の要となります。SEOやSNS対策をする人材が不足している場合は、Webマーケティングを担当できるフリーランスを利用するのも良い方法です。
エンジニアをアサインする
ECサイトを新たに構築する際は、可能な限りエンジニアを確保するべきです。
ECサイトを構築する際は、その性質上Webデザインやセキュリティの強化などさまざまな役割を持ったエンジニアが必要です。
しかしすべてを自社で雇うとなると、コストが多くかかってしまいます。自社でエンジニアが不足している場合には、外部にアウトソーシングすることを検討する必要があります。
以上の点から、ECサイトを運営するにあたり、比較的費用を抑えられるフリーランスに依頼するのがおすすめです。
例えば、充実したフリーランス人材を見つけられるおすすめのサービスの例に「フリーランス名鑑」があります。
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まとめ
WordPressでECサイトを作るには「プラグイン導入」と「外部ECシステムとの連携」といった方法があります。それぞれの方法にメリット・デメリットがあり、自社に合った選択が必要です。
さらに、売り上げを確保するためにはSEO・SNS対策ができる人材やエンジニアのアサインをすることもポイントです。Webマーケティングの拡充は、ECサイトを軌道に乗せる上で、今や最重要項目の1つと言えます。
なお、今後ECサイト運営のアウトソースを検討している企業様は、ぜひ一度フリーランス名鑑で検索してみるのがおすすめです。
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