StockSun株式会社 代表取締役 岩野圭佑様|経営者通信
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- 記事制作日2023年09月25日
- 更新日2023年09月25日
■略歴
京都大学法学部卒業後、拓殖大にて安全保障の修士号取得。在学中、政治家秘書や株式会社FiNCでのインターンシップを経験後、株式会社ユーティルを共同創業。同社ではサイト制作事業の立ち上げと拡大を牽引。2018年7月より独立し、StockSun株式会社に参画。多数のコンサルティング実績を作るとともに組織構築を行い、2020年より同社で2年連続売上1位を獲得。2022年8月より代表取締役に就任。
■事業内容について
IT・Web領域において、法人向けのWebコンサルティング事業、個人向けのキャリア支援事業の2軸で事業を展開しております。
Webコンサルティング事業は、「透明性」をテーマに、上流から下流までWeb業務の包括支援を行っております。
キャリア支援事業は、「実利」をテーマに、オンラインサロンや実務教育サービスを提供しています。
なお、弊社の最大の特徴は、社員ゼロで業務委託のみで構成されているという点です。
特にWebコンサルティング事業では、案件担当者を指名できるようにするなど、「社員モデル」の会社では解決できない課題の解消に努めております。
■貴社で活躍する人材の特徴は?
Webコンサルティング事業で活躍する人材という文脈で申し上げると、「相手にベクトルが向いているひと」です。
コンサルティングは「サービス業」の側面が強いため、「儲かりゃいい」という考えが強いひとは、たとえスキルがあっても長続きしない印象があります。
お客様の事業成長のために提案、自己研鑽ができる人材は、たとえ最初はスキルがなく業界未経験であっても、1年もすれば必ず活躍できるようになると確信しています。
相談されるのが好きな人、相談が来たら全力で応えたいと思う人、などは向いていると思います。
■人材選定のポイント
2点あります。
1点目は、先ほどの話とも関連しますが、「自分にベクトルが向いているひと」は落とすようにしています。
たとえばですが、フリーランスや起業と聞いた時に、はじめに「自由」という文字が浮かんでくるようなひとです。
もっと身近なところで言うと、目上のひととの飲み会の場で、自分勝手な振る舞いをするようなひともアウトです。(笑)
「自由」と「責任・規律」がセットであることを理解できる人材が活躍できる環境をつくっていきたいと思っています。
2点目は、「向学心があるひと」です。
これは究極的には、「お客様と真剣に向き合っているかどうか」に収斂するのですが、結局、スキルを早く身に付けるためには必然性に駆られた自学自習が一番大事なんですよね。
目の前のクライアントに真剣になれば、自分が今任されている業務の範囲外のことを知りたくなったり、提案したくなる必然性が生まれます。
必然性が生まれると、勝手に自分で勉強したくなります。
受託において、この向学心ループを生み出せるひとは、本当に強いなと思いますし、活躍できます。
■人材活用を上手く行うために意識されていること
弊社は業務委託で構成された組織ですので、そのアドバンテージを活かして、「まずはいったん何かを発注してみる」ということを大事にしています。
正直、これまで述べたような人材要件的なものを含め、そのひとの特長は、一緒に仕事をしてみてはじめて気づくことが多いです。
書類選考や面談で最低限のことは確認しますが、まずは一回一緒に仕事をしてみてから判断。
このほうが、求職者?受託者?目線で見ても、ミスマッチが起こりづらいと思います。
これは間違いなく、求人における弊社の非常に大きな強みです。
■どのような人と働きたいか
弊社のことを「踏み台」と思っていただける方です。
弊社との関わりは原則として業務委託ですので、「入社する」「帰属する」といったことはありません。
あくまで「独立した個人」として対等にかかわらせていただく中で、弊社をうまく使って、「自分がやりたいこと」を実現してほしいと思っています。
■若者へのメッセージ
なにか明確にやりたいことがあるひとは、その道を突っ走ればいいと思います。
一方、特にやりたいことがなく、「とりあえずスキルを身につけたい」と考えている方は、「相手の立場に立って考える力」「自分の頭で考えて課題解決する力」を意識するのがいいのではないかと思っています。
相手は上司でも同僚でも取引先でもいいのですが、相手がいまどのような状況に置かれ、どのような心理状態で、どういうニーズがあるのかを理解する。
そのうえで、課題解決のために自分なりに奔走する。その方法のひとつが「XXさんに相談する」でもいいです。
このようなスキルは一朝一夕で身につかず、非常に代替性が低いと言えます。
また、単なる汎用的なスキルと違ってAIに取って代わられることもありません。
皆さんが思いつくような“スキル”は、目的達成のための単なる手段であることを念頭において、目の前の具体的な課題を自分なりの解法で解いていってください。