元ホストが仕掛ける“水商売特化”Webマーケ戦略——現場経験を活かし初回来店数1.5倍増 伊藤亨祐
- StockSunサロン運営事務局
- 記事制作日2025年08月20日
- 更新日2025年08月21日
今回は「ホームページはあるのにお客様が来ない」と悩む経営者を支える、水商売特化型の集客戦略のプロ、伊藤亨祐さんにお話を伺いしました。
(インタビュアー:StockSun株式会社 株本祐己)
略歴
約4年間のホスト経験を経て、2024年12月に株式会社LeveL.Lを設立。水商売領域に特化したWebマーケティングを手掛ける27歳。主に、SEOやMEO、SNSマーケティング、さらにLINEを活用したCRMまで一気通貫で提供可能。キャストページを中心とした回遊設計と「エリア×ホスト」の指名キーワード施策により、初回来店の月間平均を60名から100名へと約1.5倍引き上げた実績有り。現時点で解約ゼロを継続しており、「丸投げで安心」と評価される運用体制と現場起点のライティングが強み。
自己紹介
株本:
本日は伊藤さんにお話を伺います。よろしくお願いします。
伊藤:
よろしくお願いします。
株本:
では、簡単に自己紹介と現在の活動について教えていただけますか?
伊藤:
2024年12月に株式会社LeveL.Lを設立し、主に水商売向けのWebマーケティングを提供しております。現在27歳です。よろしくお願いします。
現場経験が導く“初回集客”の勝ち筋— 元ホストだからこそわかる、初回来店に直結する施策と勘どころ
株本:
水商売向けということで、元々ご経験もあるんですよね?
伊藤:
そうですね。4年くらい埼玉の方でホストをやっていました。
株本:
もちろん、Webマーケティング全般に幅広く対応可能とのことですが、今回は特に水商売向けのWebマーケティングを非常に得意としている理由についてお伺いしたいと思います。
ホストクラブのWebマーケティングにおいては、一般的なWebマーケターとは段違いの強みをお持ちとのことですが、具体的にはどのようなことができるのでしょうか。
伊藤:
ご提供する内容自体は、基本的には一般的なWebマーケティングと大きく変わりません。SEO・MEO・SNSマーケティングなどが中心です。
ただ、僕自身が現場のプレイヤーとして活動していた経験があるため、ライティングにも熱が入り、「どこを押さえれば初回のお客様が来るか」といった勘どころを隅々まで把握しています。
さらに、お客様からは「丸投げでOK!」と任せていただけるような体制も整えています。
株本:
なるほど。ホスト業界は特殊な領域ですので、さまざまなノウハウをお持ちかと思います。そのあたりについて、少しお伺いしてもよろしいでしょうか。
ホスト業界で「エリア×業種」のSEO/MEO上位表示を狙う重要性
伊藤:
ホストクラブは完全に「エリア×業種」、つまり「○○ ホスト」でのSEO・MEOの上位表示が起点となって求人や初回の集客も完全にここから始まります。そのため、とにかくここをKPIに置いて、重点的に取り組むことが正攻法となります。
株本:
歌舞伎町だと、結構レッドオーシャンになるんですかね?
伊藤:
そうですね。ただ、まだまだ本格的に対策されている店舗は少ないと思いますので、僕が歌舞伎町の方の店舗のご支援に参入すると順位を上げられる余地はあると思ってます。
キャストページ回遊が集客に影響する理由— Googleでの評価を上げるページ構成とコンテンツ作り
株本:
例えば僕がホストクラブのオーナーだったら、どんなことをやってくれるのか気になりますが、施策案はありますか?
伊藤:
絶対的に順位を上げていくための施策としては、ホームページやサイト全体のエンゲージを高めていく方法になります。これはオーナー様からすると少し分かりにくいかもしれませんが、実際にホームページを制作していると、どこも似たようなページ構成になりがちです。
でも、SEOの評価基準でも重要なのは「いかにページを見られているか」「いかにページを開かれているか」という点であり、そこが大きなポイントです。
株本:
なるほど。そのためにどんな事をするんですか?
伊藤:
僕らが注力するところは、トップページや各主要ページではなくて、「キャストさんのページ」です。
一人のキャストさんのページを覗いた後に、そこに面白い情報や魅力的なコンテンツがあると、じゃあ「他のキャストのページを見てみよう」とどんどんページを回遊していきます。そうすると1ユーザー当たりのページビュー数が増加します。
それがGoogleの評価が上がる要素になります。ここは今すぐに取り組める部分ですので、ぜひ着手していただけたらと思います。
株本:
他のホストが見てみたくなるような情報を入れていくということですね。それは、例えばどんな情報ですか?
伊藤:
すごく簡単なところでいくと、初回のお客様や体験入店を希望されている方、それぞれの方へのメッセージだったりとか。少々工数がかかるのですが、プレイヤーの方一人ずつにコメントをいただいて、そういったものを各キャストページに記載していくという取り組みです。
ただただ写真を載せるだけではなくて、「○○な接客を私はします」「私は○○なプレイヤーです」といった内容を、それぞれからちゃんとコメントをもらう。そこに価値があります。
トレンドのドラマや話題を活用して、ページビュー数を増やすキーワード戦略
株本:
狙いにいく「クエリ・キーワード」のコツはありますか?
伊藤:
「エリア×ホスト」はもちろんですが、時期的に検索ボリュームが一気に跳ね上がるところを狙うことも重要です。
たとえば今話題のドラマとか、名前が売れているホストの方とか。最近で言えば「埼玉のホスト」やSnowManのラウールさんが出演しているホストを題材にしたドラマ等が該当します。
そういったところにアンテナを張って、関連するキーワードに的確に当てにいくと、一気にページビュー数を伸ばすことができます。
トレンド情報のキャッチアップをいかに早くできるかどうか、というところが、一般的なマーケターと僕(元ホスト)との大きな違いかなと思います。
データと動線設計で来店までの動線を最適化— 閲覧数の多いキャストから初回来店へ誘導する仕掛け
株本:
あとは、実際にサイトのアクセス数を稼ぐのはもちろんですが、そこから初回来店につなげていくための動線づくりも重要だと思っていて、どのキャストさんのページが多く閲覧されているかというデータを基に、そのまま電話での問い合わせにつなげたり、公式LINEの追加につなげたりしますよね?
伊藤:
はい。閲覧数の多いキャストさんのページを重点的に手入れし、初回来店を呼び込んでいくような施策を実施します。こうした取り組みを続けていくと、どんどん初回のお客様が増えていきます。さらに、初回来店のお客様が「誰を送り指名にしているのか」というデータも蓄積されますので、内勤スタッフと連携して、飲み直しが発生しやすいように付け回しを調整していただいたりと、その後の施策まで僕の方では見ています。
株本:
たしかに、タレント事務所も同じですが「どこのページが見られているのか」というのは重要ですよね。そこから電話させる場合は電話経由で計測ができるので、「どのページの人が初回来店につながっているのか」が分かると、いわゆるLP風にいうと「CVRが高い人」みたいなのが明確になるんですよね。
サイト全体でその人を押し出すと、「初回来店に一番強い人」みたいなのが浮かび上がる。継続とはまた別の話だと思うんですけどね。
こうした分析をもとに、サイト内で店と連携してHPを改修していくと、アクセス数に対しての初回来店転換率が高くなる。そこまで踏み込めるとなると、たしかに一般的なWebマーケターでは厳しいかもしれないですね。
LINEを活用したリピーター施策— イベント情報や出勤予定を配信し、来店のきっかけに
株本:
ちなみに、今までの実績はありますか?
伊藤:
これまでお話しさせていただいていた施策の結果として、初回のお客様が月間平均60名だったところを、約1.5倍の90名~100名まで引き上げました。また、この成果は1年間の数値です。
株本:
それはどの施策が一番効果的だったんですか?
伊藤:
LINEですね。先ほどの継続来店のお話しにもつながるのですが、どのページを見てLINEを追加したのかが分かるので、例えばAさんというキャストの方がいた場合に、Aさんのページを見て追加した方には、Aさんのイベント情報や出勤予定日、初回の卓が空いているかどうかといった情報を送ります。そうすると「今行きたいな」と思ったタイミングで席が空いているかがすぐ分かり、初回来店につながりやすくなります。
株本:
要はCRMの考え方ですね。LINEを一旦追加した人たちが来るきっかけを与えるために、こちらから招待して「○月○日はAさん空いてます」や「Aさん○月○日イベントです」等発信して、来るタイミングときっかけをLINEでちゃんと管理していく。その管理部分も含めてWebマーケティングの担当としてできるということですね。
伊藤:
はい。
解約ゼロを続ける伴走型支援の裏側— 丸投げができる可能な運用体制と徹底的な現場目線
株本:
たしかに水商売の業界でWebマーケターを名乗る人はたくさんいると思うのですが、ここまできっちりKW選定からCRMまで含めて一貫して見られる人は、それほど多くないと思います。
もしこれを見ている方で、ホストクラブの経営者とか店長・オーナーさんの方で、「Webマーケティングに自信がないな」とか「力不足を感じているな」という方は、ぜひ伊藤さんに直接ご連絡いただくことをおすすめします。
伊藤さんは今、独立したてで“お買い得な状況だと思うので、非常に良いと思います。現状は3ヶ月契約などを結構やられていると思いますが、「これまで一切解約はなし」という実績もあり、一生懸命取り組んでくれる姿勢が強みだと思います。
ぜひこの機会に、伊藤さんへご連絡してみてください。
株本:
ということで、伊藤さんでした。ありがとうございました。
伊藤:
ありがとうございました。