これからの採用はオウンドメディアリクルーティングが重要?メリットやデメリット、企業の成功事例を紹介!
- フリーランス名鑑編集部
- 記事制作日2021年02月16日
- 更新日2021年10月17日
昨今のメディアの発達に伴い、企業の採用方法も大きく変わってきています。特に自社メディアを利用しての企業イメージ向上や採用活動が重要になってきていると言えます。
しかし、実際にオウンドメディアリクルーティングを始めようとしてもよく分からないと言う方が多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、以下の内容を詳しく解説していきます。
・オウンドメディアリクルーティングのメリット、デメリット
・オウンドメディアリクルーティングを利用した成功事例
・オウンドメディアリクルーティングを実践する方法
・オウンドメディアリクルーティングをより効果的に行う方法
この記事を最後まで読むことで、オウンドメディアリクルーティングの概要が分かり、より効果的な採用活動の助けになります。
なおオウンドメディアリクルーティングには多くのリソースや知識が必要になります。そのため、自社に余裕や教育体制がない場合は、フリーランスに外注するのがおすすめです。
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オウンドメディアリクルーティングとは何か?
オウンドメディアリクルーティング(OMR)とは「自社の運営するメディアを活用した能動的な採用活動」を意味します。
簡単に言うと、自社のオウンドメディアを戦略的に活用し、自社の採用を目指すターゲットにアプローチを行う採用活動です。
なお、オウンドメディアとは「自社が所持している情報発信媒体」のことを指します。例えば、WebサイトやSNSアカウントなどがこれに当たります。
ここからはオウンドメディアリクルーティングのメリット・デメリットや、具体的な手法について詳しく見ていきましょう。
一般的なオウンドメディアとの違い
「リクルーティング向けのオウンドメディア」と「一般的なオウンドメディアとの違い」は、サイトの目的にあります。
一般的なオウンドメディアでは、目的がサイト集客や自社の顧客獲得である場合が多いです。そのため、想定顧客層に向けたコンテンツを発信する運営が主流です。
一方でリクルーティング用のオウンドメディアは目的が採用活動になります。職務内容や企業の価値観を求職者向けに伝えるコンセプトで運営されるケースが多いです。
このように双方で目的が異なり、それに伴い作るべきコンテンツも変わるため、運営する際は注意する必要があります。
なお、そもそもオウンドメディアとは何か詳しく知りたい方は「【オウンドメディアとは?】意味や定義からメリット・デメリットまで徹底解説!」をぜひご覧ください。
indeedやビズリーチなどの求人・人材メディアとの違い
採用活動用のオウンドメディアと「indeed」や「ビズリーチ」などの求人や人材メディアとの違いとして、自社で採用するための情報やメディアを自由に利用できる点が挙げられます。
求人サイトの場合、サイト運営会社に自社情報を掲載する形になるため、以下の項目が制限されている場合が多くあります。
・掲載可能文字数
・掲載スペース
・デザイン
一方でオウンドメディアでは求人サイトのような制限がないため、自社の魅力を独自の方法でアピールできるという利点があります。
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オウンドメディアリクルーティングのメリット
オウンドメディアのリクルーティングすることで、以下の3つのメリットがあります。
・必要なスキルを持った人材が集まりやすい
・自社の採用力が高まる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
自社の社風に合った人材が集まりやすい
オウンドメディアにおけるリクルーティングのメリットには、自社の社風にあった人材が集まりやすいことが挙げられます。
先述の通り、オウンドメディアリクルーティングでは自社の思想や社風を比較的自由に発信できるため、自社の社風がより伝わりやすくなります。
自社の社風を求人段階で伝えることで、入社後のミスマッチ防止や長期目線で働いてくれる社員の増加に期待できます。
必要なスキルを持った人材が集まりやすい
オウンドメディアリクルーティングによって、自社に必要なスキルを持った人材にアプローチしやすくなるメリットもあります。
オウンドメディアには掲載情報に制限がないため、より詳細な求人情報を掲載できます。細かく必要なスキルを指定することにより、自社の希望している目的に沿った人材を効率良く採用できます。
例えば、Webライターを募集する際、作成する記事の雰囲気や領域、必要な経験について詳細に記載できます。
自社の採用力が高まる
オウンドメディアリクルーティングを通じ、自社の採用力を高められるメリットもあります。
オウンドメディアリクルーティングでは採用担当者が主体となって、さまざまな種類の情報を蓄積しながら、都度課題を分析する必要があります。
例えば、エージェントや採用・転職媒体で募集をすると効果が測りづらいですが、オウンドメディアであればどのくらいの流入があり、目標達成するためのPVはどのくらい必要なのか等のKPIが立て易くなります。
メディア運営を通してPDCAを回していくことにより、採用担当者の能力を向上できます。
オウンドメディアリクルーティングのデメリット
オウンドメディアリクルーティングのデメリットについても考慮しておく必要があります。
デメリットとして、以下の3つが挙げられます。
・多額のコストが必要になる
・Webマーケティングやサイト運用のノウハウが必要になる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
成果が出るまで時間がかかる
オウンドメディアにおけるリクルーティングのデメリットには、成果が出るまでに時間がかかるという点があります。
オウンドメディアリクルーティングはサイトを求職者に閲覧されなければ意味がありません。しかし、メディアがGoogleから評価され上位表示するには半年以上の時間がかかる場合が多いです。
このように運用を継続してはじめて成果が出るため、メディアやアカウントを作成するのみではなかなか採用者が集まりません。
よって、まず自社のオウンドメディアを知ってもらうことに多大な時間と労力を費やす必要があります。
多額のコストが必要になる
オウンドメディアリクルーティングのデメリットとして、多額のコストがかかるという点があります。
サイトを作成する際は、コンセプトや盛り込むべき項目の決定などの設計から始める必要があり、多額のコストが掛かってしまいます。
仮にすでに採用サイトがある場合でも、コンテンツ不足やデザインの変更などによってサイトの改修などが必要になる可能性もあります。
さらにサイト制作後には、サイトの維持費やSNSなどの運用費など、継続的に発生する費用もあることに注意が必要です。
Webマーケティングやサイト運用のノウハウが必要になる
Webマーケティングやサイト運用のノウハウが必要になることも、オウンドメディアリクルーティングのデメリットとして挙げられます。
オウンドメディアリクルーティングでは、サイトコンテンツ制作の知識が必要です。例えばより多くの人にページを見てもらうためのコンテンツや、応募につながりやすいコンテンツを作成する必要があります。
このようにオウンドメディアの運営には専門的な知識やノウハウが必要になるため、専任の担当者を採用しなくてはならない場合もあるでしょう。
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オウンドメディアリクルーティングを利用した成功事例
オウンドメディアリクルーティングを利用した成功事例は多くあります。ここでは以下の2つの企業の事例について詳しく見ていきます。
・RedBull
LINE
オウンドメディアリクルーティングを利用した成功事例として「LINE」が挙げられます。
LINEは、オウンドメディア「LINE HR BLOG」で採用活動を行っており、リクルーティング活動で大きな成果を上げています。
LINE HR BLOGではさまざまな部署の社員が記事内に登場しており、職場の雰囲気をより伝わりやすくしている点が特徴です。
オウンドメディア内で職場の雰囲気や社員のストーリーを伝えることによって、採用の際のミスマッチを減らし、効率的なリクルーティングを行っています。
RedBull
オウンドメディアリクルーティングを利用した成功事例として「RedBull」があげられます。
RedBullは、オウンドメディア「Red Bull」によって自社のブランディングを行っている企業です。
RedBullのオウンドメディアでは、主に自社が出資しているスポーツやゲームのイベント紹介など、クリエイティブな記事をのせています。
この方法により自社の価値観をわかりやすく伝え、価値観に共感する求職者を集められている特徴があります。
上記以外にもオウンドメディアを利用した好事例を詳しく知りたい方は「【成功事例まとめ】オウンドメディアの活用方法を人気有名企業の事例を参考に徹底解説!」も参考にしてください。
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【5ステップ】オウンドメディアリクルーティングを実践する方法
オウンドメディアリクルーティングを実践する方法として、以下の5ステップがあります。
ステップ2|自社の提供できる価値を定義する
ステップ3|仕事の役割と必要スキルを明確化する
ステップ4|募集、就職したくなるようなコンテンツを作成する
ステップ5|多くの求職者に宣伝する
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
ステップ1|採用したい人材像を決める
オウンドメディアリクルーティングのステップ1として、採用したい人材像を決める必要があります。
採用したい人材像を決めることで、採用後のミスマッチを防げます。採用したい人材像を決める際は、理想とする社員を仮定して以下の要素を文章化するのが効果的です。
・目標
・属性
ステップ2|自社の提供できる価値を定義する
オウンドメディアリクルーティングのステップ2として、自社の提供できる価値を定義をしましょう。
ステップ1で設定した人物像を踏まえ、自社の提供できる価値を定義していくことが重要になります。
自社の持っている魅力を見つけにくい場合は、以下のエピソードをブレイクダウンし、その背景をあらためて探る方法がおすすめです。
・社内風土
・クライアント事例など
求職者の目線に立って考えることが、自社の価値を定義する際に重要となります。
ステップ3|仕事の役割と必要スキルを明確化する
オウンドメディアリクルーティングのステップ3として「仕事の役割」と「必要なスキル」を明確化することが挙げられます。
仕事の役割と必要スキルを明確化することにより、採用したい人材の検索キーワードとしっかり合致させることができます。
具体的には、明確化した仕事の役割や必要スキルをキーワードに含みコンテンツとして発信することで、求職者とのミスマッチをなくします。
その結果、求人募集の機会を増やせるという効果が期待できます。
ステップ4|募集・就職したくなるようなコンテンツを作成する
オウンドメディアリクルーティングのステップ4として「自社の魅力となる強み」をベースに募集・就職したくなるような主要コンテンツを作成しましょう。
オウンドメディアリクルーティングでコンテンツを作成する際、以下の2つの軸を基に作業を進める効果的です。
・企業の社風や行動規範を明確化する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
企業理念や社会的な存在意義を明確化する
1つ目の軸として、企業理念や自社の社会的な存在意義を明確化し、それに沿った情報を発信する必要があります。
企業理念や自社の社会的な存在意義を示すコンテンツの例には、以下のようなものがあります。
・経営理念
・ミッション、バリュー
・経営陣のインタビュー
企業理念を明確に伝える際は、創業者・経営者が自身のメッセージとして示したり、ストーリーとして伝えたりすると効果的です。
企業の社風や行動規範を明確化する
2つ目の軸として、オウンドメディアのコンテンツにおいて企業の社風や行動様式、行動規範などを明確化し、表現する必要があります。
企業の社風や行動規範を明確化するコンテンツの例は、以下の通りです。
・社内イベントレポート
・オフィス環境紹介
上記の情報を基に、リアルな働き方をイメージさせるコンテンツ作りが重要です。オフィスや会社の日常風景を掲載していくことで、求職者がよりイメージしやすくなります。
ステップ5|多くの求職者に宣伝する
オウンドメディアリクルーティングのステップ5として、多くの求職者に宣伝することが重要です。
具体的な手法として、以下の3つがあります。
・自社のブログを利用する
・採用イベントを開催する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自社のSNSを利用する
オウンドメディアリクルーティングでは自社アカウントのSNSを利用して、メディアを求職者に宣伝できます。
SNSは投稿手間をかけず気軽に、かつリアルタイムに情報発信ができるため、宣伝の手段としては非常に容易です。一方で各SNSの特性を理解し、より効果的なSNSの利用を行う必要があります。
例えば、Instagramは写真を中心としたSNSであるため、社内風景など、ビジュアルの訴求力を活かした自社紹介が効果的です。
Twitterでは実際に働く社員が現場の生の声を発信することで、求職者に対し人柄や社風を感じてもらうことができます。
Facebookでは自社のコンテンツを発信することで、フォローしている求職者向けに訴求が出来るのと同時に発信者の友達にも訴求が出来るので、確度の高い人材が集まり易くなります。
また、TwitterのDMやFacebookのMessengerで自社の社風やカルチャーについて書かれている記事を面接前に読んでおくように伝えておくとミスマッチも減り、内定承諾率が高くなることが想定されます。
自社のブログを利用する
オウンドメディアリクルーティングでは、自社ブログを利用したメディアの宣伝も効果があります。
ブログで社員が素直に感じてることや考えていることを記事を作成することで、自社の雰囲気やリアルな様子を伝えることが可能です。
求職者にブログを通じて社内の具体的なイメージを持ってもらうことで、そのまま採用サイトに訪れてもらえる可能性が高まります。
採用イベントを開催する
オウンドメディアリクルーティングでは、採用イベントを開催することも重要です。
採用イベントを開催する際は、求職者目線でイベントを設計することがポイントになります。求職者が望んでいる情報や体験を知ることができ、コンテンツを作成するヒントを獲得することが可能です。
また採用イベントを開催することで、自社の実情やリアルな雰囲気を直接会うことで伝えられることも大きな利点になります。
このようなリクルーティングを行うためのオウンドメディアの作り方について詳しく知りたい方は「内部リンク オウンドメディア 作り方」も参考にしてください。
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オウンドメディアリクルーティングをより効果的に行いたいときは?
オウンドメディアリクルーティングをより効果的に行いたいときは、以下の方法があります。
・フリーランスに発注する
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
企業に外注する
オウンドメディアリクルーティングのサイト設計の外注先として、メディア運営を得意とする企業が挙げられます。
しかし、大手企業に外注する際は、担当者により成果物の品質が大きく異なる場合がある点に注意が必要です。特に新入社員が担当者の場合、知識やスキル不十分なため、成果物の質が低くなる可能性が高くなります。
外注する際は、依頼する企業の過去の実績を調べるなど、信頼のおける発注先かどうか考慮する必要があることに気を付けましょう。
フリーランスに発注する
オウンドメディアリクルーティングの外注先として、フリーランスに発注する方法もあります。
フリーランスは作成者のコミット力が高い場合が多く、大手企業と比較して要望に沿った成果物の質が担保されやすい傾向があります。
また運営者と直接コミュニケーションを密に取れるため、サイトの構築を円滑に進めやすいという利点があります。
しかしフリーランスの質はさまざまで、優秀なフリーランスを見極めることは非常に難しいです。そこで、発注するフリーランスを効率よく探したい際は「フリーランス名鑑」がおすすめです。
フリーランス名鑑を利用するメリットには以下の点があります。
・仲介手数料無料
・知識や経験が豊富なフリーランスが豊富
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オウンドメディアリクルーティングを活用して新卒・中途採用を成功させよう
ここまで見たように、オウンドメディアリクルーティングとは、自社でメディアを構築・運用することによる採用活動のことです。
オウンドメディアリクルーティングのメリット、デメリットは下表の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・自社の社風に合った人材が集まりやすい ・必要なスキルを持った人材が集めやすい ・自社の採用力が高まる |
・成果が出るまで時間がかかる ・多額のコストが必要になる ・Webマーケティングやサイト運用のノウハウが必要になる |
メリットとデメリットを相互に検討し、自社に合わせた運用目標や採用活動を見極めていくことが大切です。
先述の通り、より効果的にオウンドメディアでリクルーティングするには専門的な知識も必要となります。
そのため、自社にリソースがない場合はフリーランスに発注することが効果的な方法の一つです。
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その後、オウンドメディア運営、大手企業をクライアントに持つSEOを軸としたデジタルマーケティングの会社でWebコンサルタントとして従事。
初期施策から支援をさせて頂いたクライアント企業がWeb業界専門誌のWeb Designing (ウェブデザイニング) でオウンドメディアの成功事例として特集。コンサル実行支援3年目で過去最高収益を達成。