フリーランスと会社員のメリット・デメリット比較表|個人事業主とサラリーマンの違いは?
- フリーランス名鑑編集部
- 記事制作日2021年06月28日
- 更新日2021年10月27日
近年では働き方が多様化し、フリーランスとして活躍する方が増えています。この記事を読んでいる方の中にも、場所や時間に融通が効くと言われるフリーランスに憧れている方も多いのではないでしょうか。
一方でフリーランスを目指すにあたり、以下のような疑問を抱いている方も少なくありません。
「フリーランスと会社員ではどちらがおすすめなのか?」
「フリーランスとして働くことにデメリットはあるの?」
結論から述べると、フリーランスとして働くことにはメリットとデメリットの両方があります。もしフリーランスを目指すのであれば、後から後悔することのないようにフリーランスのメリット・デメリットをきちんと知っておくことが大切です。
本記事では、フリーランスのメリット・デメリットに関して以下の流れで説明していきます。
・フリーランスで働くメリット【10選】
・フリーランスで働くデメリット【10選】
・フリーランスがおすすめな人の特徴
・会社員がおすすめな人の特徴
またフリーランスを目指したいという方は、フリーランス向けの案件を探せるサービスに速やかに登録しておきましょう。中でもフリーランス名鑑なら、これからフリーランスを目指す方にもおすすめのサービスです。
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また、そもそもフリーランスとは何を指すのか知りたい方は「フリーランスとは?どういう意味?定義をわかりやすく解説」をぜひ参考にしてください。
フリーランスと会社員のメリット・デメリット比較表|個人事業主とサラリーマンの違い
まずは「フリーランス・個人事業主」と「会社員・サラリーマン」の違いについて、項目ごとに比較して紹介します。
比較項目 | フリーランス・個人事業主 | 会社員・サラリーマン |
---|---|---|
働き方の特徴 | 自由度が高い | 安定性がある |
出勤曜日、時間 | 自由(週7日の早朝から深夜まで自由に使える) | 週5日、9:00〜18:00など |
出勤場所 | 自宅、カフェなど | オフィスなど |
収入 | 上げやすい、上限がない、収入0もありうる | 上げにくい、会社のルールに従い昇進 |
仕事の裁量権 | 大きい | 小さい |
人間関係 | 働く仲間を選べるが孤独感もある | チームで働けるが煩わしい人間関係もある |
税金関連の手続き | 自分で行う | 会社の経理が行う |
福利厚生 | なし | あり |
雇用保険、労災保険 | 加入できない | 加入できる |
社会的信用 | なし | あり |
上表のように、フリーランスと会社員には、出勤日・出勤場所・収入といった勤務の条件や、仕事量・人間関係、そして税金関連の手続きや保険の条件など、あらゆる面で違いがあります。
次の章で、具体的にどちらにどのようなメリットやデメリットがあるのか詳しく説明していきます。
フリーランスで働くメリット
フリーランスは基本的に会社員と比較して自由度が高いのが大きなメリットです。例えば勤務時間や場所を選べるほか、仕事内容を選べたりプライベートとの両立がしやすかったりなど、さまざまな面で利点があります。
まずはフリーランスで働くメリットについて、どのようなものがあるか具体的に紹介していきます。
勤務曜日や時間が自由
フリーランスの方は、会社員とは違い勤務曜日や勤務時間を自分で自由に決めることができます。
基本的に一般的なサラリーマンの場合、朝8〜9時頃までには会社に出社する必要があります。そして会社にきちんと出社するためには前日にどんな予定があったとしても朝早起きして準備してしなければならず、朝が弱い人にとっては非常に大変です。
通勤の場所や方法によってはラッシュ時の満員電車に乗らなければならないこともあり、仕事が始まる前からストレスを感じてしまうことが多いです。
一方フリーランスなら自分の好きなタイミングで仕事ができるので、例えば「前日に飲みすぎてしまい体調がすぐれない」といった場合にも午前中を休みにできます。また通勤ラッシュ・人混みも避けられるので、ストレスフリーで仕事をスタートできます。
勤務場所が自由
フリーランスは勤務場所を自分の好きな場所に自由に決めることができます。会社員とは違い、オフィスにわざわざ出社する必要がありません。
例えば自宅やカフェなど、自分にとって落ち着く環境を選んで仕事を進めることができます。また国内の地方で勤務したり、海外で勤務したりと自分の生活スタイルに合わせた場所を選べます。
フリーランスには決められたオフィスやデスクもないので、自分の好きなアロマを炊いたり、好きな音楽をかけたりと勤務環境を自分好みにすることも叶います。
フリーランスなら自分にとって快適に仕事できる場所を選べるため、作業効率も良くなり仕事がスムーズに進むと期待できます。勤務場所への移動にも時間をかけなくて良いので、余った時間を仕事やプライベートに有効活用できます。
収入が上がりやすい
フリーランスとして成功すると、会社員よりも収入が上がりやすいです。なぜなら会社員はほとんどの場合給料制で収入が一定であるのに対し、フリーランスの場合は自分が働いた分がそのまま収入につながるためです。
例えばフリーランスエンジニアの場合、平均年収は840万円程度だと言われています。また案件の獲得の仕方やスキルによっては年収1,000万円を超える方もいます。一方で会社員エンジニアの平均年収は550万円程度なので、比較するとフリーランスの方が収入を多く得ていることがわかります。
働き方 | 平均年収 |
---|---|
フリーランスエンジニア | 840〜1,000万円 |
会社員エンジニア | 550万円 |
参考:JOBROUTE
そしてフリーランス最大のメリットは、自分で案件を増やし収入を上げられるという点です。
一般的に会社員の場合、どんなに仕事をしたとしても基本給は年単位などで少しずつしか上がりません。また自分がどんなに良い仕事をしたとしても、賞与額は会社の業績によって変わるため、一気に収入が跳ね上がることは期待しにくいです。
しかしフリーランスなら案件の量を増やしていくほど収入が上がります。自分の働き方次第で収入を決められるため、数か月で何十万単位の収入を増やすことも可能であり、収入の上がり幅が大きいです。
フリーランスで年収1,000万円を目指したい方は「フリーランスで年収1,000万円の割合や手取り、必要なスキルを紹介!会社員より稼ぐのは簡単?」もぜひ参考にしてください。
受ける仕事・案件を選べる
フリーランスは受ける仕事や案件を自分で自由に選ぶことができます。もしスキルアップに繋がりそうにない、仕事に見合った収入が見込めないなどの理由で引き受けたくない仕事は、案件を断っても構いません。
しかし会社員の場合は、上司からの指示を受けた場合には仕事を基本的には断ることができません。例えばモチベーションの上がらない仕事やスキルアップに繋がらないような雑用なども、全てこなす必要があります。
さらに、フリーランスであれば自分の采配で仕事や案件を選べるため、高いモチベーションを維持しやすいです。実力さえあれば、会社員では任せてもらえないような大きなプロジェクトに若いうちから携われるということもあります。
人間関係のストレスが少ない
フリーランスは基本的に個人で仕事をしていくことになるため、会社員に比べ人間関係のストレスが少ないこともメリットとして挙げられます。
会社員の場合、苦手な上司や同僚がいても良好な人間関係を築かなければなりません。苦手なタイプの人とも毎日オフィスで顔を合わさなければならず、ストレスが溜まることも多いでしょう。
一方フリーランスの場合は無駄な人付き合いをする必要がないので、人間関係でストレスを感じることが少ないです。
裁量権を持って仕事を進められる
フリーランスになれば、裁量権を持って仕事を進めることができます。自由度の高いフリーランスは何をするにも自分で判断できるため、責任は生まれますが自分の考えに沿って仕事を進めることができます。
会社員の場合の仕事は、ある程度ルールが定められていることが多いです。そのため会社の方針に従わなければならず、上司と擦り合わせの頻度や回数も多いです。その点フリーランスなら自分の判断で仕事を進められるため、無駄な作業や時間を短縮することができます。
また裁量権を持って仕事を進められるフリーランスは、会社員として働くよりも自分で判断しなければならないことが多いため、判断力やコミュニケーション力などの経験値が上がり易いというメリットもあります。
経費が使えて税金の負担が少なくなる
フリーランスの場合は経費を使うことができます。例えば仕事に必要なパソコンや周辺機器などを経費として計上できるため、税金負担を減らすことが可能です。
またフリーランスの場合、経費のほかにも所得控除を利用できることがあります。青色申告特別控除なら、確定申告の際に65万円もしくは10万円の控除を受けることができます。
青色申告特別控除は、65万円もしくは10万円の控除を受けることができますが、65万円控除は要件が決められています。65万円控除を受けるための要件は以下のとおりです。
青色申告特別控除 65万円控除の要件
所得の種類が山林所得のみでないこと
不動産所得の場合、事業として行われていると認められること
複式簿記で記帳していること
現金主義でないこと
申告時に、記帳に基づいて作成した損益計算書と貸借対照表を添付すること
確定申告の法定期限を守ること
このようにフリーランスの場合、会社員では適用できない制度を利用し節税をすることも可能です。
フリーランスの節税のコツが知りたい方は「フリーランスの税金の種類や計算法|所得税はいくらか、個人事業主の節税のコツも紹介!」をぜひ参考にしてください。
副業しやすい
フリーランスは自分の采配で好きな時間に仕事をすることができます。そのためフリーランス1本で働くことはもちろん、副業して収入を得ることも可能です。
例えば会社員の方が、就業後や休みの日を使いフリーランスとして副業で収入を得ることもできます。またフリーランスとしてメインで活動をしている方が、アルバイトなど他の副業をするというパターンもあります。
このように、フリーランスは自由度の高さを活かして副業収入を得ることも叶います。より多くの収入を得たい方にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
フリーランスとして副業したい方は「フリーランスとして副業!正社員の会社員が仕事をしながら副業・兼業できる?」もぜひ参考にしてください。
定年がない
フリーランスには基本的に定年という概念がありません。自分自身に働く気があれば、何歳になっても仕事を続けることができます。
一方企業勤めの場合は、基本的に60歳を目安に定年となります。企業によっては再雇用枠やシニア職といった形で勤務を継続できることもありますが、再雇用の制度では勤務形態に制限がかかることも多く、収入額が減ってしまう可能性が非常に高いです。
フリーランスであればスキルを活かしそのまま仕事が続けられるため、60歳をすぎて急に収入が減るということはありません。また、もし仕事量を減らしてペースダウンしたい場合でも柔軟に対応できます。
出産や育児と両立しやすい
自由度の高いフリーランスは、自分のプライベートの都合に合わせて働き方を柔軟に変えることができます。したがって、出産や育児などと平行して働きやすいと言われています。
出産を控えている方や育児中の方であっても、会社勤めをすることはもちろん不可能ではありません。しかし自身の体調不良や子供の急な発熱などのトラブルがあった場合、急に仕事を休まなければならず、不便さや困難さを感じることが非常に多いです。
企業側が育児休暇や有給休暇などを容認していても、実際のところは休暇を取得しづらいというケースも見受けられます。
一方でフリーランスであれば、職種によっては完全にリモートでの対応をすることも可能です。妊娠中に体調が急に悪くなってしまった場合や子供を急に保育園に迎えに行かなくてはならない場合なども、会社員のように「欠勤」「早退」という扱いにならないので、安心して働くことができます。
フリーランスで働くデメリット
ここまでフリーランスとして働くメリットを多数紹介しましたが、一方でフリーランスにはデメリットがあることも忘れてはいけません。
フリーランスは会社員に比べてどのような面で不利になってしまうのか、具体的な例を紹介していきます。
自分で営業しなければならない
フリーランスは基本的に全てを自分で行う必要があります。フリーランスとして確実に仕事をこなし収入につなげるためには、自分で営業し案件を確保しなければなりません。
フリーランスとして営業をかける方法はいくつかあります。例えば今までの人脈を頼って仕事を紹介してもらったり、エージェントサービスに登録し案件を得たりといった方法になります。ただしフリーランスが仕事を得るためには、いずれの場合も「スキルの高さ」が重要視されます。
クライアントの信頼を得て案件を得るためには、今まで作成したものをポートフォリオにまとめたり、今までの実績を公開しマッチングできる相手を探すことが必要です。いわゆる「待っているだけ」の状態ではいつまでも仕事を依頼してもらえず、収入を得ることができません。
フリーランスとして成功したいのであれば、自分をアピールし営業をかけていく能力が必要になります。
仕事とプライベートの境界がなくなる
フリーランスのデメリットの一つとして、自由度が高いぶん仕事とプライベートの境界線がなくなりやすいことが挙げられます。
フリーランスには会社員と違い、明確な「出勤日」「休暇日」が設定されていません。そのため土日や祝日であっても、案件があれば仕事をすることになります。依頼内容によってはお盆休みや年末年始も休みなく働き続ける必要があるでしょう。
実際にフリーランスとして働く方の中には、旅行する時でもPCを持っていき、旅行先にも仕事を持ち込んでいるというような方も存在しています。
もしフリーランスとして働きながらしっかりとオンオフを分けたいのであれば、スケジュール管理能力が必須になります。ただ仕事そのものをこなすスキルだけでなく、計画性を持って仕事を引き受けたり、どのような順番でいつまでに仕事を終えるのか考えるようにしましょう。
収入が安定しないリスクがある
フリーランスは高い収入が得られる可能性がある一方で、収入が安定しないというリスクもあります。思ったように仕事が得られずに、収入面で苦労しフリーランスを諦めるという方も一定数いることを忘れてはいけません。最悪のケースでは、どんなに働いても1円にもならないということもありえます。
フリーランスの収入が安定しない要因としては、以下のようなことが挙げられます。
新規案件が取れないリスク
フリーランスの中には、新規案件が取れずに苦戦する方います。新規案件が取れないといつまでも収入を増やすことはできません。
基本的にフリーランスの場合、自身のスキルを売りにして案件を得ることになります。しかし今までの実績がない方だと、クライアントからの信頼を得にくく簡単に案件を得ることが難しくなります。
なぜなら同じ条件の場合、クライアント側は全くの実績がない方よりも、ある程度の実績があるフリーランスに依頼しようと考えるためです。
今までの実績がない新規フリーランスの方は、資格を身につけたり名刺がわりのプロフィールサイトを作ったりなど、何か別の部分でアピールできるポイントを作れるようにしましょう。
なお、現代ではSNSで情報収集をするユーザーや、実際にそこから仕事につながることも増えているため、選択肢の1つとしてSNSのアカウントを開設するのも良いでしょう。
「ソーシャルメディア利用」は、10代及び20代で、行為者率が他の年代より高い水準にあるが、前回平成30年度調査結果から、
ともに増加(10代55.3%→63.0%、20代63.6%→65.9%)。
既存案件が継続しないリスク
フリーランスの場合、もし案件を受注できたとしても、既存案件が継続しないというリスクもあります。
例えば案件を受けても成果を出せない場合には、契約を打ち切られてしまうことがあります。そのほかもし成果を出したとしても、プロジェクトそのものが終了した場合は案件も終わってしまいます。
既存案件が続かないと、定期的に得られる収入がなくなるので金銭面が安定しません。例えば家族がいる、家のローンを支払わなければならないといった方にとっては、不安材料となるでしょう。
フリーランスの方が収入を安定させるためには、1つの既存案件だけに頼らずに複数案件を受諾するような工夫が大切です。案件を切らさないように、新規案件を常に探す、既存案件も平行して行うようにしましょう。
また既存案件に関しては、成果を挙げて報酬を増やしてもらうという方法もあります。スキルが認められクライアントからの信頼を得ることができれば、1件ごとの単価が増え収入UPに繋がります。
スキルが伸びにくい
フリーランスは仕事をスタートさせる段階から高いスキルが求められるものの、働き続けているとスキルが伸びにくいとも言われています。
フリーランスは基本的に正社員の新人とは違い、働く上で誰かに育成をしてもらえません。フリーランスは案件を受注するという最初の段階から高い能力を求められることになります。そのため今すでにあるスキルを「切り売り」する形となり、新しいことを学ぶ時間が確保しづらいという特徴があります。
新しくスキルを学ぶ時間が確保しにくいフリーランスは、はじめは能力が高かったとしても、いずれスキルを身につけた会社員に抜かされてしまうというケースも少なくありません。このような事態を防ぐためには、フリーランス自ら積極的に新たなスキルや知識を学ぼうとする強い意志が求められます。
体調管理が求められる
フリーランスとして働くためには、きちんと体調管理をすることが重要です。なぜならフリーランスの場合、会社員に比べて体調を崩した時のリスクが大きくなるためです。
会社員の場合は、風邪や怪我などで欠勤してしまっても「有給」を使うことができます。有給を使えば例え数日休んでしまった場合でも、収入はいつもと変わらずきちんと得られます。
しかしフリーランスの場合には有給制度などはもちろん存在せず、体調不良で仕事をしなかった場合はそのまま収入減につながってしまいます。
特に大きな怪我や病気になってしまった場合、収入が途絶えてしまうリスクもあります。このようなリスクを防ぐためにも、フリーランスとして働きたい方は長く健康でいられるよう努める必要があります。
人と関わる機会が少ない
フリーランスは会社などの特定のコミュニティに属さないため、人と関わる機会が少ないです。頼れる上司や同僚などが存在せず、時には孤独感を感じることもあるでしょう。
特に自宅を職場がわりにしてリモートワークをしている方は、誰とも喋らずに1日が過ぎてしまったというケースも多いです。このようにフリーランスは煩わしい人間関係に悩まなくていい反面、仕事の内容で不安や悩みがある時にも相談できる相手がほとんどいません。
フリーランスが人と関わるためには、フリーランス同士が集まるセミナーや情報交換会などに参加することをおすすめします。
例えば「こくちーずプロ」なら、フリーランスエンジニア交流会や女性限定のフリーランス交流会など、同じ境遇で働いているフリーランスと出会える交流会の情報を知ることができます。
具体的に、以下のような概要でイベントが開催されています。
【第6回】フリーランスエンジニア交流会 7月17日 14:00 ~ 17:00
開催日 2021年7月17日(土) 14:00〜17:00
開催場所 市ケ谷健保会館 (東京都)
ジャンル IT > エンジニア交流会
募集中
定員15人
残り14無料イベント
フリーランスエンジニアとして活躍されている方、これからフリーランスエンジニアとして働いてみたい方を対象とした交流会を開催します。
確定申告や税務手続きを行う必要がある
フリーランスになるとメインの仕事のほか、確定申告や税務手続きなどの事務作業も自分でこなす必要があります。税理士などに費用を支払い外注すれば対応してくれる場合もありますが、その場合も税理士探しは自分で行わなければいけません。
例えば会社員の場合、所得税は源泉徴収として給与や賞与から自動的に引かれます。源泉徴収で支払った税金は月々の額に相違があっても、年末調整として会社側で手続きを行ってくれます。
しかしフリーランスの場合は、所得税の金額計算や税金の納付手続きなどを全て自分で行わなければいけません。そして収入額や経費、納付すべき税金などの計算は、案件の数や取引している相手が多いほど複雑なものになります。
確定申告や税務手続きは「わかりにくい」「面倒だ」と感じている方も多く、フリーランスにとっては大きなデメリットとなるでしょう。
フリーランスの確定申告手続きについて知りたい方は「フリーランスの確定申告の書き方・やり方!個人事業主が自分で簡単に手続きできる会計ソフトは?」をぜひ参考にしてください。
雇用保険や労災保険に加入できない
フリーランスは基本的に、雇用保険や労災保険に加入することができません。
雇用保険や労災保険は基本的に「労働者」を守るための仕組みです。例えば雇用保険では失業時に失業手当による給付を受けられたり、労災保険では勤務中の事故や怪我に対して補償を受けることができます。
しかし会社に所属していないフリーランスは、労働者扱いにならないため雇用保険や労災保険への加入ができません。そのため失業や怪我・病気などで仕事がなくなってしまった場合でも、金銭面を補償してもらうことができません。
雇用保険や労災保険の補償を受けられないフリーランスは、何かのトラブルに巻き込まれてしまった際のリスクが非常に大きいです。金銭面でのリスクを減らすためには、フリーランスでも加入できる保険や補償制度を探す必要があります。
一方で、事業主として従業員を雇う場合には、雇用保険に加入させる義務が生じます。詳しく知りたい方は「フリーランスや個人事業主の雇用保険の加入手続き!自営業は失業保険を受給できる?」をご覧ください。
また、フリーランスの労災保険に代わる保険が知りたい方は「フリーランスや個人事業主は労災保険に加入できる?特別加入制度の対象条件は?」をぜひ参考にしてください。
さらに、労務関係や会計周りなど、フリーランスにまつわるトラブルに関して相談したい方は「フリーランスのトラブルの相談先は?「フリーランス・トラブル110番」など相談窓口を紹介」をぜひ参考にしてください。
福利厚生がない
フリーランスは会社員とは違い、福利厚生の制度がありません。会社員の福利厚生制度には便利なものが多いので、長期的に働くことを考えるとフリーランスは不利な一面があると言えます。
会社員が受けられる福祉厚生の例としては、以下のようなものが挙げられます。
・健康診断の補助
・住宅手当
・家族手当
・通勤手当 など
例えば会社員の場合、基本給がさほど高くなくても住宅手当や家族手当がもらえることがあります。そのため家賃負担を減らせたり、子供にかかる費用の一部を家族手当で賄うことができます。
一方フリーランスは上記で挙げたような福利厚生制度を利用できないため、家賃や子育て費用なども全て自分で稼ぎ工面する必要があります。
社会的信用度が低い
フリーランスは会社員に比べて社会的信用度が低いです。
社会的信用が低いと、例えばクレジットカードが作れない、住宅ローンを組むことができないというデメリットがあります。家を借りたくても物件を契約できなかったり、仕事上でお金を借りたい場合でも銀行からの融資を受けられないということがあります。
フリーランスになりたいという方は、社会的な信用度を得られないことのリスクも理解した上で目指すようにしましょう。クレジットカードの契約などは、フリーランスになる前にしておく方が良いでしょう。
フリーランスがおすすめな人の特徴
自由に働きたい
フリーランスに向いている人は、「自由に働きたい」と考えている人です。
フリーランスは時間や勤務場所に関する制限がないため、自分でスケジュールを立てたり、働く場所を選んだりと自由に働きたい人におすすめです。家庭やプライベートと両立させるような働き方も、フリーランスなら実現しやすいです。
またフリーランスは取り組む仕事の内容や規模についても、自分で自由に決めることができます。会社や上司からの指示を受けずに自分でやりたいことを選びたいのであれば、会社員よりもフリーランスになることをおすすめします。
収入を大きく伸ばしたい
収入を今より大きく伸ばしたいという方はフリーランスを目指すのがおすすめです。なぜならフリーランスは上記で述べたとおり、会社員よりも短期間で大幅に収入を伸ばせる可能性があるためです。
特に高いスキルを持っているのに会社の制度上なかなか昇進出来ないという方や、会社ではなかなか大きな案件を任せてもらえず実力を持て余しているという方には、フリーランスが向いています。会社の現状や待遇に不満がある場合、フリーランスになることで収入が大幅に上がることも期待できます。
人脈やスキルを持っている
フリーランスになるためには人脈やスキルが欠かせません。もし人脈やスキルを持っている方であれば、フリーランスとして独り立ちした場合に成功する可能性を高められます。
例えばエンジニアの場合、会社員として一部の作業に携わることもできますが、人脈やスキルがあればフリーランスとして独り立ちし開発に関わる案件を直接任せてもらうことができます。直接仕事を任せて貰うことができれば、エンジニアとしての自分の実力を発揮しやすくなり、得られる収入も上がることが多いです。
特に多いのが、まずはサラリーマンとして企業で数年働き、人脈やスキルを取得した上でフリーランスになるというケースです。このようにフリーランスは会社員の次のステップとして選ばれることもあります。
会社員(サラリーマン)がおすすめな人の特徴
安定性を重視する
会社員にありフリーランスにないものの代表的な例が「安定性」です。堅実に働き堅実に収入を得たいという方には、フリーランスよりも会社員になることをおすすめします。
フリーランスは高い収入が得られる可能性がある一方で、働き方によっては収入が得られない時があるなどのリスクも発生します。そのぶん会社員であれば毎月の給与額や年収は決まっているため、毎月一定以上の額を確実にもらうことができて安心です。
「家族を養うために毎月決められた額を確実に稼ぎたい」「安定した仕事に就きたい」と考えている方には、会社員の方が適していると言えます。
オンオフをつけて働きたい
土日祝日や長期休暇はしっかりと休みたいという方や、就業後のプライベートの時間をはっきり確保したいという方には、オンオフをつけられる会社員がおすすめです。
会社員は基本的に毎日決められた時間に仕事に行きます。そのためフリーランスに比べて、プライベートとの時間をはっきり区別させやすいというメリットがあります。またオフィスなど自宅とは違った場所に行くことで、スイッチが入り仕事に集中しやすくなるという意見もあります。
福利厚生がある方が安心だ
会社員の大きなメリットとして、福利厚生が受けられることが挙げられます。フリーランスは福利厚生の制度を利用できないので、これは大きな差だと言えます。
会社員なら、例えば健康診断を会社の費用で受けられたり、住宅手当による補助を受けられたりと、福利厚生の制度を利用すれば生活をしていく上で何かと安心できることが多いです。このように安心できる制度が少しでも多い方がいいという方には、フリーランスよりも会社員をおすすめします。
フリーランスが効率的に仕事をもらうには?
フリーランスには大きな収入が得られるといった大きなメリットが考えられる一方で、場合によっては収入が減ってしまうリスクがある、何かと手続きの手間がかかるなどのデメリットもあります。
そのためフリーランスが安心して働くためには、いかに効率良く沢山の案件を得られるかという点が非常に重要になります。
フリーランスが効率よく仕事を得たいなら、「フリーランス名鑑」に登録しておくことをおすすめします。なぜならフリーランス名鑑は国内最大級のフリーランス検索サイトであり、マッチングできる案件の数や依頼者の数も多いためです。
フリーランス名鑑ではスキルや能力、勤務条件でクライアントとマッチングできるため、自分の条件と合っている案件を見つけやすいです。面倒な仲介業者を介さず直接クライアントと取引できるため、意志の疎通も図りやすいです。なお仲介時に手数料が発生しない点も大きなメリットとして挙げられます。
フリーランスとして活躍したいと考えている方は、ぜひフリーランス名鑑に登録し、効率よく案件を確保できるようにしましょう。