フリーランスのイラストレーターになるには?仕事の取り方や絵で食べていくために登録すべき5つのサービス!
- フリーランス名鑑編集部
- 記事制作日2021年04月30日
- 更新日2021年10月12日
フリーランスのイラストレーターになるには?絵師やデザイナーのなり方
フリーランスのイラストレーターや絵師、デザイナーになるには、実務経験を重ねながら絵のスキルを高めることが必要です。プロとして通用する実力がないと、独立して食べていくことは難しいでしょう。
イラストの技術が不足している場合は、フリーランスになる前にイラストのスキルを高めておくことが必要です。イラストのスキルを高める方法として、次の3つの方法が挙げられます。
・学校に通って学ぶ
・会社で働きながら学ぶ
・独学で学ぶ
※フリーランスのイラストレーターとして案件を獲得したい方は、ぜひフリーランス名鑑に登録しましょう。登録しておけば自分ができる範囲のデザイン系の仕事が受けられることもあるので、まずは登録しておくことをおすすめします。
また、フリーランスとして活躍できる仕事にはどのようなものがあるか知りたい方は「フリーランスの仕事の種類!おすすめの職種や仕事内容を一覧で紹介」をぜひ参考にしてください。
学校に通って学ぶ
学校に通うとイラストレーターになるためのスキルや専門知識を学べます。イラストレーターを目指せる学校として大学、短期大学、専門学校があり、学校は都心部を中心に全国に存在します。
芸術大学や美術大学、一般大学の芸術学部には、デザイン学科や造形芸術学科、イラスト学科があります。これらの大学に4年間通うとイラストだけでなく、一般教養や美術全般も学べます。また同様の学科がある短期大学でも、4年制の大学と同じような内容を学べます。
一方で、イラストレーターを目指せる専門学校は、マンガイラスト学科やキャラクターデザイン学科、アニメーション学科など、特定の分野に特化した学科が多いことが特徴です。専門学校は2年制が多く、2年制の専門学校を卒業すると、短大卒と同等と認められます。
会社で働きながら学ぶ
デザイン事務所やゲーム制作会社などに就職すると、イラストレーターやデザイナーとして実務経験を重ねながらイラストの技術と専門知識を学べます。特にゲーム制作会社は求人数が多く、基礎レベルのスキルがあれば正社員として就職することも十分可能です。
さらに、会社では上司やコンサルなどの指導を仰ぎながら学べると同時に、幅広い人脈を形成できます。フリーランスになると自分で仕事を獲得しなければならず、会社員時代に築いた人脈を活用できることは大変有利です。
独学で学ぶ
イラストレーターになるためのスキルや専門知識は独学でも学べます。イラストとは関係のない仕事に従事していても、クラウドソーシングなどを利用すると副業でイラストレーターの仕事ができます。
イラストレーターになるのに特別な資格は不要であり、イラストに関することは書籍やセミナー、有料動画などで学べます。独学を続けながらブログやSNSなどに作品を投稿し、作品が大勢の人に認められてフリーランスのイラストレーターになる人もいます。
フリーランスのイラストレーターに必要なスキルや経験
イラストレーターとしての実務経験
フリーランスとして案件を受けるには、特に実務経験が重視されます。仕事を依頼するクライアントは、これまでの実績から判断して仕事を依頼するかを決めます。豊富な実務経験があるとクライアントからの信用が得られやすく仕事をもらえる可能性が高まります。
もちろん、実務経験が少なくてもクライアントが要望するイラストを描けるのであれば、仕事をもらえる可能性はあります。しかし、初対面のクライアントから信用してもらうには、実務経験が豊富な方が有利です。
また、フリーランスに仕事を依頼するクライアントは過去作品のポートフォリオを重視するため、過去作品の品質が高いほど有利です。これまでの実務経験で培ってきたスキルをポートフォリオに反映させると、クライアントの評価は高まるでしょう。
画像編集ソフトのIllustratorやPhotoshopを使いこなせる能力
フリーランスのイラストレーターになるには、Illustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)などの画像編集ソフトを使いこなせる能力が必要です。画像編集ソフトを使いこなせると仕事の幅が広くなり、案件の獲得に大いに貢献します。
Illustratorはベクター画像を編集できるソフトで、ロゴ作成やアイコン作成、図表・グラフの作成などができます。Photoshopはビットマップデータを編集できるソフトで、写真の加工や合成、グラフィック制作などには欠かせません。
IllustratorとPhotoshopは両方を組み合わせて使用することが多いです。両方を使いこなせると、WEBデザインや雑誌の編集、広告制作などの案件を獲得しやすくなります。
WEBデザインやグラフィックデザインのスキル
フリーランスのイラストレーターになるには、WEBデザインやグラフィックデザインのスキルが不可欠です。どちらかに特化して仕事をする場合も、両方のスキルを習得していると仕事の幅が広がります。
WEBデザインとは、パソコンやスマートフォンなどの電子媒体に表示されるデザインのことで、HTMLやCSSなどのプログラミング言語のスキルも要求されます。一方、グラフィックデザインは、チラシやポスターなどの紙媒体に表示されるデザインのことです。
最近は電子媒体(デジタル)と紙媒体(アナログ)を組み合わせたクロスメディアマーケティングが広く行われています。WEBデザインとグラフィックデザインの両方のスキルがあると、クロスメディアマーケティングの案件を獲得しやすくなります。
チームで仕事をするコミュニケーション能力
フリーランスのイラストレーターになるには、業務をする上でコミュニケーション能力が大切になってきます。ゲームソフトの制作や雑誌の編集などの仕事は大勢の専門家とチームを組むため、チームで仕事をするためにはコミュニケーション能力は欠かせません。
協調性が乏しいとチームワークを乱してしまい、次回からはチームを外されてしまうことがあります。最近はリモートワークが普及しており、対面での打ち合わせの機会は減っていますが、打ち合わせの場ではコミュニケーション能力が要求されます。
また、フリーランスになると案件を獲得するために営業をしなければならず、コミュニケーション能力が高い人は案件を獲得しやすいです。
納期を守る調整力や自己管理力
フリーランスのイラストレーターになるには、自分で計画を立てて業務を進め、納期を守る調整力が必要になります。また、睡眠欲やだらけてしまいたい気持ちを抑えて仕事に取り組む、自己管理能力も大切です。
会社員だと上司からの命令に従わなければなりませんが、フリーランスになると人からの束縛を受けずに自由なスタイルで働けます。しかし束縛されない分、自己管理を徹底させないと仕事を怠けてしまい、作品のクオリティが低下してしまいます。
また、複数のクライアントから同時に案件を依頼された場合、スケジュールを調整しないと納品が遅れてしまうことがあります。クライアントからの信用を得るためにも、納期を守る調整力や自己管理力は非常に大切です。
フリーランスのイラストレーターの平均年収相場|案件の単価はいくら?
平均年収は250〜300万円程度
フリーランスのイラストレーターの平均年収は250万円〜300万円程度です。しかし、これはあくまでも平均的な相場であり、年収100万円に満たないフリーランスのイラストレーターは大勢います。
一方で、年収1,000万円を超えるフリーランスのイラストレーターも存在し、独立していくら稼げるかは本人の実力次第です。高収入を得るためにはスキルを高めるだけでなく、単価の高い仕事を継続して獲得するための営業力も必要になってきます。
1案件の単価は3,000〜10,000円程度
日本イラストレーター協会(JIA)によると、フリーランスのイラストレーターの料金相場は、1案件3,000円~10,000円程度です。これは10cm角に納まるような小カットのイラストの料金で、タッチやイラストレーターの知名度などによって料金は異なります。
モノクロとカラーを比べるとカラーの方が料金相場は高く、小カットの場合だとモノクロは3,000円~5,000円程度、カラーだと5,000円~10,000円程度です。
フリーランスのイラストレーター向け仕事の取り方|絵で食べていく方法
それでは次に、フリーランスのイラストレーターになった場合の仕事の取り方を見ていきましょう。仕事の取り方には次のようなものがあります。
過去作品のポートフォリオを作成する
フリーランスのイラストレーターが仕事を取るには、過去作品のポートフォリオを作成することが不可欠です。ポートフォリオとはこれまで自分が手掛けた作品を掲載したもので、Webサイトに掲載したり冊子にまとめます。
仕事を依頼するクライアントはポートフォリオを見ることでイラストレーターの力量がわかり、仕事を依頼するかを決める重要な判断材料になります。ポートフォリオを作成していないと、初対面のクライアントから仕事をもらうことは不可能でしょう。
過去作品のポートフォリオを自分のホームページに掲載しておくと、ポートフォリオを見たクライアントから問い合わせがくることがあります。このように、ポートフォリオはフリーランスのイラストレーターの重要な営業ツールになります。
クラウドソーシングサービスを利用する
フリーランスのイラストレーターの案件獲得の方法として、クラウドソーシングサービスを利用するという方法があります。クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したい人と仕事を受注したい人をマッチングさせるインターネットサービスのことです。
クラウドソーシングサービスを利用すると、自宅に居ながら比較的簡単に仕事を獲得できます。クラウドソーシングサービスは多数あり、フリーランスのイラストレーターに向いているものに、クラウドワークスとココナラがあります。
クラウドワークス
クラウドワークスは、仕事を振りたい個人や企業が、仕事を受けたい個人に案件を依頼できるサービスです。フリーランスのイラストレーター向けの案件も数多くあるので、自分が受けられそうなものだけを受けることが可能です。
登録ワーカー数は410万人、登録クライアント数は67万社と国内最大級のサービスなので、登録しておいて損はないでしょう。
公式サイト:クラウドワークス
ココナラ
ココナラは個人のスキルを売り買いできるサイトで、スキルやポートフォリオを登録しておくと、仕事を依頼したい人から直接依頼が届きます。また、イラストレーターに仕事を頼みたいクライアントの情報も掲載されており、条件が合えば仕事を獲得できます。
ココナラはユーザー数が約170万人で、480万件以上の取引件数を誇ります。デザインやイラストの案件は豊富で、似顔絵や漫画、LINEスタンプ作成など、いろいろな仕事を探せます。
公式サイト:ココナラ
エージェントを利用する
フリーランスのイラストレーターはエージェントを利用すると、エージェントが条件に合致する仕事を紹介してくれます。エージェントとは、仕事を探している人に条件に合致する仕事を紹介してくれるサービスです。
エージェントは無料で利用でき、スキルやポートフォリオを登録しておくと、エージェントの担当者がイラストレーターに代わってクライアントに営業をしてくれます。エージェントサービスには、MidworksやWorkshipなどがあります。
Midworks
MidworksはフリーランスのWEBデザイナーやITエンジニアに特化したエージェントで、イラストレーターの仕事も紹介してもらえます。仕事の紹介だけでなく、弁護士の無料紹介サービスや給与保障制度があり、正社員並みの保障が付いています。
Midworksは15,000人以上の方が登録しており、ITエンジニアやWEBデザイナーの案件に特化しています。質の高い仕事が多いと評判で、専属のコンサルタントが親身になって対応してくれます。
公式サイト:Midworks
Workship
WorkshipはWEB業界に特化したマッチングプラットフォームで、フリーランスのWEBデザイナーやWEBマーケター、WEBライターなどが利用しています。会員数は約22,000人で、累計利用企業数は約600社にのぼります。
Workshipは面談や契約締結を全てオンラインでできることが特徴で、スムーズに仕事を探せて業務委託契約もパソコンで簡単に締結できます。クライアントとのやり取りも、オンラインチャットで行うことが可能です。
公式サイト:Workship
SNSで案件を募集する
フリーランスのイラストレーターはSNSで情報配信をすると、仕事を獲得できる可能性が広がります。仕事を獲得するには大勢の人に自分が描いたイラストを見てもらうことが必要であり、SNSは情報の拡散力があるので仕事を獲得するのに最適なツールです。
ツイッターはリツイート機能を活用するのがコツで、リツイートで拡散されると大勢の人に自分のイラストを見てもらえます。インスタグラムはハッシュタグを付けるようにすると、ハッシュタグ検索で大勢の人の目に留まります。
またフリーランスになったら、SNSだけでなく必ず自分のホームページやブログを開設し、自分の描いたイラストを掲載しておきましょう。SNSやホームページを営業ツールとして活用することは、仕事を獲得するのに大変役立ちます。
もともとの人脈を活用する
これまで築いてきた人脈を活用すると、仕事をもらえる可能性が広がります。前の職場の上司や同僚、取引先の関係者などに相談すると仕事をもらえたり、新しいクライアントを紹介してもらえることもあります。
特に独立した当初は仕事が少ないので、人脈を活用して仕事を獲得することが大事になってきます。独立してからも勉強会や研修会などに参加すると新しい人脈を形成できるので、積極的に参加して人脈を広げましょう。
そのためフリーランスになろうと思っている人は、会社員時代から意識して人脈づくりをしておくことが大切です。実務経験が豊富になるほど人脈が広がるので、幅広い人脈があることは独立する際には大変有利です。
交流会や即売会で機会を増やす
フリーランスのイラストレーターは、交流会や即売会などに参加すると仕事の獲得につながる場合があります。交流会や即売会には大勢のクリエイターやクライアントが参加するので、自分を売り込むチャンスです。
交流会はイラストレーターやデザイナー、クライアントなどが集まって情報交換を行います。すぐに仕事をもらえなくても、後になってから仕事の依頼がくることもあります。また、いろいろな職業の方が参加する異業種交流会も仕事の獲得に役立ちます。
即売会は自分の描いたイラストを販売できる場で、現金収入が得られるだけでなく、ファンを獲得できる可能性があります。自分のイラストのファンが増えるとSNSなどでの情報拡散に貢献してくれ、知名度を高めることにつながります。
フリーランスのイラストレーターが向いている人の特徴
フリーランスのイラストレーターになるには、イラストを描いたりデザインをするのが好きであることが絶対要件です。フリーランスになると休みがなくなったり徹夜が続くことがあり、好きなことでなければ長続きしません。
クリエイティブな能力に長けていることも不可欠であり、能力が低いと高単価の案件の獲得は難しいでしょう。高単価の案件を獲得できないと年収100万円未満になってしまい、経済的に行き詰まってしまいます。
さらに、イラストを描くのが好きでクリエイティブな能力に長けていても、コミュニケーション能力がなければ仕事を獲得することはできません。なお、イラストやデザインは流行があるので、時代の変化に柔軟に対応することも大切です。
イラストレーターの案件をもらうにはフリーランス名鑑に登録しよう
フリーランスのイラストレーターが案件をもらうには、フリーランス名鑑に登録することをおすすめします。フリーランス名鑑に登録しておけば、企業からイラスト作成やWEBデザインの依頼が集まり、個人で受注できる案件を紹介してもらえます。
フリーランス名鑑は、国内最大級のフリーランス検索サイトです。クライアントと直接交渉できることが特徴で、やりたい仕事が見つかったら素早く着手することで収入を得ることができます。
どうしても、フリーランスになったばかりの頃は仕事の獲得が難しいですが、フリーランス名鑑を活用すると仕事の獲得に大いに役立ちます。先ほど紹介したクラウドワークス、ココナラ、Midworks、Workshipと合わせて、フリーランス名鑑を含め5つのサービスに登録することをおすすめします。