フリーライターになるには?フリーランスライターの年収・収入事情や仕事内容、なり方を紹介!
- フリーランス名鑑編集部
- 記事制作日2021年05月20日
- 更新日2021年10月12日
フリーライターとはどのような職業?
フリーライターとは、フリーランスで雑誌やWebメディアの文章を執筆する業種です。企業に所属せず、文章の執筆を収入源としている方はすべてフリーライターであると言えます。
ウェブサイトの記事を書くWebライターや、エッセイなどを書くコラムニスト、キャッチコピーを作成するコピーライターなど、フリーライターにも幅広い仕事があります。フリーライターとして活躍するためには、執筆の技術を始め、仕事の分野ごとに専門の技術が求められます。
フリーライターの方は、ぜひフリーランス名鑑にご登録ください。フリーランスであれば誰でも登録でき、経験やスキルにあった案件も紹介してもらえることがあるので、個人で受ける仕事を増やしていきたいと考えている方にはおすすめです。
また、フリーランスとして活躍できる仕事にはどのようなものがあるか知りたい方は「フリーランスの仕事の種類!おすすめの職種や仕事内容を一覧で紹介」をぜひ参考にしてください。
フリーライターになるには?フリーランスライターのなり方
フリーライターになるにはどうすれば良いのでしょうか。フリーランスでライターとして働くためには、執筆のための知識や技術を身につける必要があります。
ここでは、フリーランスライターになるための方法を3つ紹介します。
会社員として本業でライティングを学ぶ
フリーランスライターになる方法としては、会社員として本業でライティングを学ぶというものがあります。WEBライターとして正社員で採用されれば、業務をしながらライターとしてのスキルを身につけることができ、独立を目指すことも可能です。
出版社や編集プロダクションに入社することができれば、実際にどのような流れで記事が作られているか知ることができます。記事を執筆する技術や編集などのライターとして欠かせないスキルが身につくのはもちろん、社会人として大切なマナーなども学ぶことができます。
また、正社員としての収入があるので、フリーランスライターとして独立するまで安定した生活を送ることができるメリットもあります。
ライタースクールに通う
フリーランスライターになるには、ライタースクールに通うという方法もあります。ライタースクールとは、ライターとして必要なスキルについて学べる講座のことです。
ライタースクールの代表例としては、宣伝会議の「編集・ライター養成講座」が挙げられます。編集・ライター養成講座の講義は全40回で、受講料は176,000円となります。講義の内容はライティングや編集技術の基礎から始まるので、ライターとしてのスキルや経験がまったくない方でも参加できます。
正しいライティングの方法から企画やアイデアを考える方法、メディア別の特徴まで幅広く学べます。実際にライティングを行って添削指導を受けられる課題演習もあるので、ライティング技術を高めることもできます。
また、教室に通うだけでなく、ライブ配信による受講にも対応しているので、利用しやすいです。毎回の講義に参加していれば、約6か月で一人前のライターとしてのスキルを習得することができます。
編集・ライター養成講座についての紹介動画が見たい方は、こちらのムービーをご覧ください。
独学で知識をつける
フリーランスライターになるには、独学で知識をつけるという方法も挙げられます。ライターとしてのスキルについて取り上げた書籍を読んだり、ブログ記事を参考にすることでライティングに必要な知識を身につけることができます。
実際にライターとして活躍している方のブログでは最新の情報を得られることもあり、特に参考となるでしょう。
また、業界未経験の方でもクラウドソーシングを利用することで、ライティングの案件を請け負いながらライターとしてのスキルを学ぶことができます。
クラウドソーシングではライティング初心者やスキル・経験のない方でも受注できる案件が多数あるので、ライターとしての経験を積みながらスキルも高めていけます。
フリーライターの仕事内容
フリーライターの仕事は幅広く、さまざまな業界で働くことができます。また、業界ごとに多様な仕事があるので、自分に合った業界や仕事を選びましょう。
ここでは、フリーライターの仕事内容について3つの業界に分けて紹介します。
出版業界
出版業界は、主に雑誌や書籍といった媒体でライティングを行う業界です。媒体ごとに必要とされる文章力や文体には違いがあります。また、記事の内容によっては専門的な知識が求められることもあります。
ライターの具体的な仕事の例としては、エッセイストや小説家、コラムニストなどが挙げられます。出版業界ではライターとしての仕事だけではなく、編集者としての仕事を行うこともあるので、編集のスキルも身につける機会があります。
出版業会のライターの職業名や仕事内容は、以下の表の通りです。
職業名 | 仕事内容 |
---|---|
作家 | 雑誌や書籍など全般の執筆をすることが仕事となります。文章を書く仕事をしている方は作家と呼ばれることが多いです。 |
エッセイスト | 自分の考え方などを自由に述べるエッセイを執筆する仕事です。特定のテーマに対する意見を求められることもあります。 |
小説家 | 小説を創作して執筆する仕事です。小説にはさまざまなジャンルがあり、指定されたジャンルを執筆することもあります。 |
コラムニスト | 主に雑誌などに掲載されるコラムを執筆することになります。短めの文章で自分の意見をまとめる必要があります。 |
雑誌ライター | 雑誌の記事を執筆するのが仕事となります。自由に記事を書くこともありますが、雑誌の編集者から内容を指定されることもあります。 |
記者 | 取材活動を行った上で記事を執筆する仕事です。掲載される雑誌や書籍によってどんな取材をするかは異なります。 |
ルポライター | 特定のテーマについての取材活動を行い、それをまとめた記事や書籍を執筆する仕事です。取材は数か月以上の長期間に及びます。 |
広告業界
広告業界は、指定された商品やサービスの広告記事の執筆や、コピーライティングの仕事が中心となる業界です。主に出版社や広告代理店に勤務して、記事やキャッチコピーの執筆を行うことになります。
ライティングのスキルはもちろん、記事で取り上げる商品やサービスを理解する知識や、その魅力をアピールするマーケティング力なども重要となります。広告業界におけるライターの代表的な仕事としては、コピーライターが挙げられます。
職業名 | 仕事内容 |
---|---|
コピーライター | 特定の商品やサービスの魅力を伝えるため、キャッチコピーを作成します。限られた字数で魅力をアピールする技術が必要となります。 |
WEB業界
WEB業界は企業や団体、組織からウェブサイトやブログ、SNS、ダイレクトメールなどの製作を請け負って記事を執筆する業界です。どのような記事を執筆するかはクライアントの依頼によってさまざまであり、求められるスキルも案件ごとに異なります。
また、WEB業界では記事を執筆するライティング技術に加えて、製作したコンテンツを検索結果の上位に表示させるためのSEOや、広告を活用したマーケティングなどの知識も必要となります。在宅でできる案件の多い業界ではありますが、中には取材に出向くことを求められる案件も見られます。
WEB業界のライターの具体的な仕事例としては、WEBライターやビジネスライター、セールスライターが挙げられます。
職業名 | 仕事内容 |
---|---|
WEBライター | WEBライターは、ウェブサイトやブログといったネット上の記事を執筆します。企業や媒体の依頼に合わせた記事を書くことになります。 |
ビジネスライター | ビジネスライターは、企業や法人などに向けて、ビジネスの事例や企業の成功例などを紹介する記事を執筆します。 |
セールスライター | 企業や店舗のマーケティングを行うため、ウェブサイトや広告などの執筆を行います。効果的なマーケティングを行うためには専門的な知識も必要となります。 |
フリーライターに必要なスキル
フリーライターとしての案件を受注するためには、ライターに必要なスキルを身につけることが求められます。また、仕事の種類によって必要となるスキルは異なることもあります。
ここでは、フリーライターに必要とされるスキルを5つ紹介します。
文章作成力
フリーライターとして働くためには、当然のことではありますが文章作成力が必要となります。主語と述語の関係、適切な接続詞の使い方、句読点の量やタイミングなど、正しい形の文章を書くスキルを身につけましょう。文章の書き方の基本的なルールを学び、違和感のない文章が書けるようにしてください。
さらに、文章の形が正しいだけではなく、読者にとっての読みやすさを意識することも重要となります。
また同じライティング案件でも、掲載する媒体や記事の内容によって求められる文章力に違いがある場合があります。クライアントの依頼に合わせた文体で文章を作成するスキルがあれば、より多くの案件を請け負うことができるようになるでしょう。
ロジカルシンキング力
フリーライターに求められるスキルとしては、ロジカルシンキング力が挙げられます。ライティング案件で論理的な文章を書くためには、ロジカルシンキング力も必要な能力となります。
ロジカルシンキングの方法としては、「重複せず、漏れがない」という考え方であるMECEや、具体的な事実を並べてその傾向から結論を導き出す帰納法、普遍的な事実を重ねて結論につなげる演繹法などがあります。
これらの手法を場面ごとに使い分けできるようにして、論理的で説得力のある文章を書くことが重要となります。使い方の例としては、サンプルとなる情報が多くある場合にはそれを生かして結論を出す帰納法を用い、これまでの事実から次の結論を出す場合には演繹法を用いると良いでしょう。
マーケティング力
フリーライターに必要となるスキルとしては、マーケティング力も挙げられます。ライティングを行う上では、その記事で取り上げるジャンルに関しての知識をつけたり、業界全体を把握する能力が求められます。
例えばWEBライターであれば、優れた記事を作成するためには競合サイトやユーザー心理について分析する能力も必要となります。他のサイトと差別化できるような一次情報を付け加えたり、ユーザーが求めている内容を書くことで、魅力的な記事が作成できます。
また、フリーライターは記事を作成するだけではなく、そもそもどのような記事を作成するかの企画段階から依頼されることもあります。そのため、記事が掲載される媒体で多くの読者に読んでもらえるような記事を企画するマーケティング力が重要と言えます。
コミュニケーション能力
フリーライターとして活躍するためには、コミュニケーション能力も重要なスキルとなります。優れた記事を作成するためには、ライティング案件の依頼者とコミュニケーションを取り、相手の意図を汲み取る必要があります。
また、実際に記事を作成した後も依頼者からのフィードバックを受け、それを次の案件に生かすコミュニケーション能力や素直さ、柔軟性などが大切です。依頼者の要望通りの記事を作成できるよう、十分なコミュニケーションを取ることを心がけましょう。
さらに、フリーランスとして働く場合は依頼者と条件を交渉しながら仕事を請け負うことになります。そのような場面でもコミュニケーション能力があれば、円滑に契約を結べるようになります。
タイピングスキル
Web業界でフリーライターとして働くにあたっては、タイピングスキルも必要となります。Web業界での記事の作成には基本的にパソコンを用いることになるので、素早いブラインドタッチをできることが重要です。
ライターの仕事の流れとしては、記事の内容を考え、それを実際にタイピングするという作業を行うことになります。ブラインドタッチができないとタイピングの作業に時間がかかってしまい、その分作業時間あたりの報酬が少なくなります。
逆にタイピングが早いと、同じ記事でも短時間で作成できるようになるので、効率良く収入を得られるようになります。そのため、Web業界のライターとして活躍したい方は、タイピングを練習してブラインドタッチを習得しておくことをおすすめします。
フリーライターの平均年収|WEBライター業の収入事情
平均年収は200〜400万円程度
フリーランス白書2019によると、フリーランスのライターの年収は「200万円未満」が32.0%、「200〜400万円未満」が26.9%、「400〜600万円未満」が21.5%となっています。
フリーライター全体のうちおよそ8割はこの年収帯に属するので、フリーライターの平均年収は200〜400万円程度が目安と言えるでしょう。
ただし割合は少ないものの、フリーライターで1,000万円以上の年収を得ている方もいます。このような方はフリーライターとして優れたスキルを持ち、専門性の高い記事で高収入を得ていると考えられます。
年収 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 32.0% |
200〜400万円未満 | 26.9% |
400〜600万円未満 | 21.5% |
600〜800万円未満 | 8.2% |
800〜1000万円未満 | 5.5% |
1000万円以上 | 5.9% |
フリーライターとして年収1,000万円を目指したい方は「フリーランスで年収1,000万円の割合や手取り、必要なスキルを紹介!会社員より稼ぐのは簡単?」もぜひ参考にしてください。
文字単価は0.1〜1円が目安
フリーライターの案件では、例えば「1文字1円」のように、1文字あたりの金額と記事の文字数によって報酬を決定することが多いです。この1文字あたりの報酬が何円であるかを文字単価と言います。
フリーライターとして働き始めた場合の文字単価は、0.1〜1円程度が目安となります。文字単価は記事の内容や求められるスキルなどによってさまざまです。当然ですが、文字単価の高い案件であるほど作業時間あたりの報酬も多くなります。
収入を上げるには専門性や付加価値をつける
フリーライターとしての収入を上げるためには、記事に専門性や付加価値をつけることが求められます。フリーライターの報酬は文字単価によって決定されることが多いので、文字単価を上げるための工夫をすることで収入を増やすことができます。
例えば「医師の方限定」など、特定の有資格者限定のライティング案件では、文字単価が3円や5円と高く設定されている案件も見られるので、専門性を高めることが特に重要となります。
また、記事が検索で上位に表示されるようになるSEOライティングの知識や、記事のテーマに関する知識を深めることで、ライティング内容に付加価値がつけられるようになります。
付加価値の高い記事を作成することができれば、クライアントからの評価が高まり、より高単価の案件が受けられたり、同じクライアントから継続して案件が受けられるようになります。
自分が既に持っている知識や経験を生かせる案件を探したり、高単価の案件が多いテーマについて学習したりすると良いでしょう。
フリーライターの仕事をもらう3つの方法|ライター募集の求人や案件を探すには?
フリーライターとして働くためには、ライティングの案件を請け負う必要があります。このような案件を探すにはどのようにすれば良いのでしょうか。
ここでは、フリーライターの仕事を得るための3つの方法について紹介します。
クラウドソーシングを利用する
フリーライターとしての仕事を得る方法としては、クラウドソーシングを利用するというものがあります。クラウドソーシングとは、インターネットを介して企業や団体が不特定多数の個人に対して案件を発注できる仕組みのことを指します。
クラウドソーシングサービスの代表的なものとしては、ランサーズやクラウドワークスが挙げられます。これらのサービスには多種多様なライター募集の案件が発注されているので、自分のスキルや経験に合わせた案件を探して受注することができます。
また、報酬や作業量などの条件から案件を絞り込むことも可能です。ライティング初心者向けの案件も多く見られるため、フリーライターを始めたい方にもおすすめのサービスです。
SNSやブログで発信する
フリーライターとしての仕事を得る方法としては、SNSやブログで発信するというものもあります。SNSやブログは多くの方の目に触れるものであるため、自分のライターとしてのスキルや経験などを発信することで、そこから案件の依頼が来ることもあります。
SNSやブログを活用して仕事を得たい場合には、実績をアピールするため、過去に自分がライティングした記事や文章をポートフォリオとして掲載しておくことが重要となります。
元々の人脈を活用する
フリーライターとしての仕事を得るためには、元々の人脈を活用するという方法もあります。前職のつながりを生かして仕事を受けたり、フリーライターの交流会に参加して案件を紹介してもらうといったことができます。
特に出版業界など、ライティングに関わる仕事に就いていた方であれば人脈を生かして仕事を受けやすいです。また、ライターとしてのスキルを学ぶライタースクールに通うことでも、スキルを身につけるのと同時に人脈を広げることができます。
フリーライターが向いている人の特徴
在宅ワークしたい専業主婦の方
フリーライターは、在宅ワークをしたい専業主婦の方など女性からも人気の高い職業です。フリーライターの案件は自宅で業務をこなせるものが多いので、外出をせず自分の部屋を仕事場にしたい方におすすめできます。
また、フリーライターならスキマ時間を生かして記事の執筆ができるので、主婦業とライティングを両立しやすいです。専業主婦の方が在宅ワークで収入を得たいときは、まずはフリーライターから始めてみると良いでしょう。
田舎在住で仕事がほしい方
田舎在住で仕事がほしい方にも、フリーライターはおすすめです。田舎では就職先となる企業などが限られているため、職業の選択肢が狭まりがちですが、フリーライターならリモートで仕事を受注することができます。
クラウドソーシングなどを利用することで、全国各地の企業からの仕事を受けられるので、田舎在住であっても幅広い仕事を請け負うことが可能です。出版社などに就職する場合と異なり、都心部に引っ越す必要もありません。
会社員から独立してフリーになりたい方
会社員から独立してフリーになりたいとは思っているが、特別なスキルがないという方にも、フリーライターはおすすめできます。フリーライターは業界未経験でも独学で始めやすい仕事であるため、独立してフリーランスとして働きたい方に向いています。
特にクラウドソーシングではライティング初心者向けの案件が多いので、ライターとしてのスキルがなくても学びながら働くことができます。会社からの独立を考えている方は、フリーライターを検討してみてください。
フリーライターとして効率的に案件を獲得するには?
フリーライターとして効率的に案件を得るためには、フリーランス名鑑に登録することをおすすめします。フリーランス名鑑には企業からのライティング依頼が集まるので、登録しておくことで個人で受注できる案件を紹介してもらうことができます。
特にWEBライターの案件は数多くあるので、WEBライターとして働きたい方は登録しておくと良いでしょう。また、フリーランス名鑑は一般的なクラウドソーシングとは異なり、仲介手数料が発生しないことが特徴で、企業から直接依頼を受けられることもあります。
なおフリーランス名鑑に登録するには、フリーランス向けのオンラインサロン「StockSunサロン」に入会することが条件です。サロンに参加すれば、フリーランスとして実践的なWEBスキルについても学ぶことができるので、まずは気軽に登録してみましょう。