「フリーランスは賃貸契約が難しいって本当?」
「フリーランスが賃貸を借りるために必要な手続きや書類は?」

フリーランスの中には、賃貸契約に関して上記のような不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。

一般的にフリーランスは、企業に勤めているサラリーマンよりも社会的信用が低く、賃貸契約が難しいとされています。なぜならフリーランスは収入が固定されておらず、不安定だと考えられているためです。

ただしフリーランスだからといって、必ずしも賃貸契約が結べないわけではないので安心してください。フリーランスでも条件を満たせば入居審査に通過し賃貸契約を結ぶことができます。

この記事では、フリーランスの賃貸契約について以下のポイントを解説していきます。

・フリーランスが入居審査に通過するコツ
・フリーランスが賃貸契約を結ぶ際に必要な書類

この記事を読めば、フリーランスが賃貸契約を結ぶ方法を理解することができます。

またフリーランスとして賃貸契約しやすくなるためには、「フリーランス名鑑」に登録することをおすすめします。フリーランス名鑑には以下のような特徴があります。

・国内最大級のフリーランス検索サイトで案件が多数集まる
・仲介料無料でクライアントと直接マッチング可能
・スキルや能力に合った案件の依頼が来る

フリーランス名鑑に登録すれば、案件獲得しやすくなり収入UPに繋がります。収入額を上げると社会的信頼度を得られるので、賃貸契約の審査も通過しやすくなります。

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フリーランスの賃貸契約が難しいとされる理由

フリーランスの賃貸契約が難しいとされる理由

フリーランスは会社員に比べ、賃貸契約が難しいと言われています。会社員なら当たり前にできるような賃貸契約でも、フリーランスであることを理由に断られてしまう可能性も否定できません。

フリーランスとして活動する方は、賃貸契約を急に断られて慌てることのないよう、「なぜフリーランスが賃貸契約が難しいのか」について理解しておく必要があります。

まずはフリーランスの賃貸契約が難しいとされる3つの大きな理由について述べていきます。

社会的な信用度が低いから

フリーランスは会社員に比べ、社会的信用度が低いとされています。企業勤めの会社員の場合、雇用契約を結んでいるので、毎月の仕事量は基本的に安定しています。

一方でフリーランスの場合は、会社員のように雇用契約を結びません。そのため会社が日々の収入や雇用を保証してくれることがなく、全ての責任をフリーランス本人が負うことになります。

仕事がなくなってしまった場合などに保証してくれる後ろ盾のいないフリーランスは、社会的な信頼が得にくく、さまざまな場面で不利になることがあります。

収入が不安定だから

フリーランスの中には、会社員より稼いでいる人もたくさんいます。しかし継続的な収入が保証されているわけではないフリーランスは、「収入が不安定」と判断されてしまうことがあります。

賃貸契約を結ぶ場合、不動産会社や大家さんは物件を貸す相手に対し「支払い能力があるかどうか」をチェックします。そして賃貸物件は基本的に毎月家賃を支払う必要があるため、ただお金を持っているかどうかよりも「継続して家賃を払えるかどうか」という点が重要視されます。

一般的に会社員は、よほどのことがない限り勤め先が急に倒産するというケースが少ないです。もし急に退職や休職しなければならなくなった場合でも、「労災保険」などの制度によって守られているのが特徴です。つまり現在の収入だけでなく、今後の収入もある程度保証されています。

ところがフリーランスの場合は毎月の収入にはバラつきがあることが多く、不安定と判断されがちです。例えば100万円稼いだ月があったとしても、翌月の収入がなければ収入が不安定と判断されてしまい、賃貸契約が結べないことがあります。

収入証明ができないから(フリーランス1年目の場合)

上記で述べたように、フリーランスは主に収入面の不安から賃貸契約が結びづらいとされています。そのためフリーランスが賃貸契約をする際は、なにか収入証明できるものを提出することが基本となっています。

しかし、フリーランス1年目の場合は前年実績がなく収入証明ができないため、賃貸契約が特に難しくなりがちです。

フリーランス1年目が賃貸物件を借りることは非常に困難であるため、前もって対策をしておく必要があります。例えばフリーランスになる前の会社員時代に賃貸契約を結んだり、収入証明がなくても支払い能力を認めてもらえるような貯金額を貯めておくなどが有効です。

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フリーランスの賃貸契約で入居審査に通る5つのコツ

フリーランスの賃貸契約で入居審査に通る5つのコツ

フリーランスでも、コツを押さえていれば賃貸契約の入居審査に通過できる可能性が高くなります。ここからはフリーランスの賃貸契約時に押さえておきたい5つのポイントについて、それぞれ紹介していきます。

自分の収入に見合った物件を選ぶ
連帯保証人を立てる
保証会社を立てる
身だしなみやマナーを気をつける
必要書類を用意する

自分の収入に見合った物件を選ぶ

賃貸契約の入居審査では、収入に対する家賃の割合が非常に重要視されます。そのためフリーランスが賃貸契約を結びたいなら、まずは自分の収入に見合った物件を選ぶことが大切です。

具体的には、1か月の手取り収入の30%未満の家賃の物件を探しましょう。収入額の30%を超えるような家賃がかかる賃貸物件は、審査が厳しくなるだけでなく、支払いが難しくなる可能性があるのでおすすめしません。

例えば毎月の収入が50万円ある場合、家賃15万円(50万円×30%)の物件までが審査通過しやすいラインとなります。一方毎月の収入が20万円の場合は、毎月の家賃を6万円(20万円×30%)までに抑えておきたいところです。

月収 家賃目安
50万円 15万円
20万円 6万円

このように自分の収入と照らし合わせながら借りられる物件を絞って探すのが、フリーランスの入居審査通過のコツです。

連帯保証人を立てる

社会的信用度の低いフリーランスは、連帯保証人を立てることで賃貸物件の入居審査に通過しやすくなります。

連帯保証人とは、借主が家賃を支払わなかった場合や、設備を破壊し弁償できなくなってしまった場合などに、借主に代わり支払いをする人のことです。つまり賃貸物件の支払いに対して、借主と同じだけの責任を負う人を指します。

連帯保証人とは、借主が家賃を支払わなかったときや設備を壊してしまい弁償できないなど、何らかの問題を起こした場合、本人に代わって支払いをする人のこと。借主と同じ責任を負うことになるため、非常に重い責任だと言える。

CHINTAI情報局

連帯保証人がいれば、貸し手側は家賃未払いなどのリスクを減らすことができるため、借主がフリーランスであっても賃貸契約を結びやすくなります。

ただし連帯保証人に社会的信用がなければ意味がないので、連帯保証人を立てる場合は誰にするのか慎重に考えましょう。基本的には親など借主本人と距離の近い関係性の人物かつ、安定した収入が見込める方を選ぶようにしましょう。

保証会社を立てる

身近に連帯保証人を頼める人物が存在しない場合は、「保証会社」を利用するのも一つの手です。保証会社を立てれば、信用度が増しフリーランスでも賃貸契約を結べる可能性が高まります。

保証会社は連帯保証人の代わりに、大家さんに対し家賃を保証してくれるサービスを行っています。例えば家賃滞納が発生してしまった場合などには、保証会社が一旦大家さんに対して支払いをし、後から借主に対して回収を行います。

この仕組みにより、貸し手側はフリーランスに対しても安心して物件を貸せるようになります。

ただし保証会社を利用する場合、保証会社に対して契約料や更新料を払う必要があることを覚えておきましょう。フリーランスが保証会社を利用する際は、必ずかかる金額を確認した上で、家賃と合わせて無理なく支払えるような契約にしましょう。

また賃貸物件によっては、保証会社が利用できないところもあるため注意です。連帯保証人を立てられず保証会社を利用する場合には、あらかじめ「保証会社利用可」の物件を選ぶようにしましょう。

身だしなみやマナーを気をつける

賃貸物件の入居審査では、「この人に物件を貸しても大丈夫かどうか」という人柄まで見られています。そのため契約時は身だしなみやマナーに気をつけて、大家さんへの印象がよくなるようにしましょう。

例えば、不動産会社に不潔な服装や髪型で訪れていないか、約束の時間に遅刻するなどルーズな印象を与えていないかなどに注意しておきましょう。

必要書類を用意する

フリーランスが賃貸契約を結ぶ場合、収入の証明や信頼度UPのために提出するべき書類がいくつかあります。収入証明書や確定申告書類などの必要書類があると審査に通りやすくなるので、賃貸物件を借りようと決めた時点で必要書類をあらかじめ用意しておきましょう。

なおフリーランスの賃貸契約時に使用する書類の中には、役所などに訪れて発行してもらう必要があるものもあります。契約時に手間取ってしまうことのないよう、どの書類がどこで入手できるのかもしっかりとチェックしておくことをおすすめします。

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フリーランスの賃貸契約における必要書類|収入証明書や確定申告書類など

フリーランスの賃貸契約における必要書類|収入証明書や確定申告書類など

フリーランスの賃貸契約における7つの必要書類について、詳しい内容や入手場所を解説していきます。

住民税課税証明書(所得証明書、収入証明書)
所得税納税証明書
前年度の確定申告書類の控え
銀行通帳の写しまたは残高証明
身分証明書
住民票
印鑑登録証明書

住民税課税証明書(所得証明書、収入証明書)

住民税課税証明書は「所得証明書」または「収入証明書」と呼ばれることもある書類で、住民税の課税額や所得金額、控除額の内訳などが記載されています。

この証明書があれば収入額を直接証明できるため、フリーランスが賃貸契約する場合に一気に信頼度が増します。各自治体で発行される書類なので、まずは市役所などに訪れ発行請求をしましょう。なおマイナンバーカードがあれば、コンビニでも発行が可能です。

ただし、住民税課税証明書に書かれている所得関連の情報は、前年1月1日〜12月31日の期間のものになるため注意が必要です。例えばいくら今年の収入があっても、前年に収入がなければ収入のアピールには繋がりません。

あくまでも前年度に収入がある場合のみにしか役に立たない書類なので、特に1年目のフリーランスは注意しておきましょう。

所得税納税証明書

所得税納税証明書とは、納税すべき所得税の税額や納付済みの税額について書かれた書類のことです。発行は税務署が行っています。

所得納税証明書があれば、きちんと納税していることが証明されます。そのため住民税課税証明書と合わせて提出することで、信用度を高めることができるでしょう。特にフリーランス・個人事業主の場合は自分で納税を行う必要があるため、賃貸契約の診査においてこの書類の提出を求められることが多いです。

ちなみに住民税課税証明書を取得する方法は、オンライン請求・書面請求の2通りです。オンラインまたは書面のどちらかの方法で請求したのち、税務署の窓口もしくは郵送で証明書を受け取ることが可能です。

前年度の確定申告書類の控え

前年度の確定申告書類の控えは、すでに提出済みの確定申告書類の「控え」となります。なおフリーランスであれば確定申告は毎年行いますが、提出を求められるのは直近の年の分の控えとなります。

きちんと書類保管をしている方であれば、自分ですでに所持している書類です。そのため収入証明の中では準備しやすいです。ただし紛失してしまった場合は、再発行まで1か月程度時間がかかるため注意が必要です。

フリーランスの確定申告について詳しく知りたい方は「フリーランスの確定申告の書き方・やり方!個人事業主が自分で簡単に手続きできる会計ソフトは?」をぜひ参考にしてください。

銀行通帳の写しまたは残高証明

銀行通帳の写しまたは残高証明は、貯蓄額を伝えるために提出する書類となります。貯蓄額が多ければ、自分に支払い能力があることを示すことができ信用度UPにつながります。銀行通帳の写しまたは残高証明は銀行で簡単に発行できる書類なので、あらかじめ用意しておきましょう。

身分証明書

身分証明書は、賃貸契約の際に必ず求められる証明書です。運転免許証やパスポート、マイナンバーカード、健康保険証などが該当します。

むしろ契約時に身分証明書を求めてこない不動産屋・大家さんの場合、後からトラブルに発生する可能性も高いので注意しておきましょう。

住民票

住民票は居住関係を証明する書類です。市町村などが住民基本台帳法に基づき作成をしています。

賃貸契約時に求められるのは正確には「住民票の写し」となります。市区町村の窓口や郵送にて入手可能で、マイナンバーカードがあればコンビニ交付もできます。

印鑑登録証明書

印鑑登録証明書は、登録された印鑑が本物であることを証明するための書類です。「印鑑登録」の手続きを済ませていれば発行できます。

発行は市区町村の窓口などで可能なほか、行政サービスコーナーやマイナンバーカードを利用してのコンビニ交付もできます。住民票と一緒に取っておくことをおすすめします。

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フリーランスや個人事業主がオフィスとして部屋を借りる際の注意点

フリーランスや個人事業主がオフィスとして部屋を借りる際の注意点

フリーランス・個人事業主がプライベートではなく「オフィス」として部屋を借りる場合、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。まずオフィスとして借りる場合は、後からトラブルに発展しないよう、必ず契約時にオフィス使用であることを不動産屋もしくは大家さんに伝えておきましょう。

具体的には以下のようなポイントに注意しておきましょう。

「事務所利用可能(SOHO可能)」の物件を探す

フリーランス・個人事業主がオフィスとして賃貸物件を借りる場合は、事務所利用可能(SOHO可能)の物件を選ぶようにしましょう。

プライベートでの利用に比べ、オフィス利用は人の出入り口などが多く、セキュリティ面も考慮すると大家さんにとって負担が増えてしまいます。そのため、物件によっては事務所利用を不可能としているところもあるので、契約時に気をつけなければなりません。

条件が合わない物件を無理やり借りても後からトラブルの元となるので、契約時にあらかじめ事務所として使えるかどうかを確認しておくことは必須です。

「事業で使用している割合」を按分して経費計上する

賃貸物件を自宅兼事務所として利用する場合は、事務所として利用している分の家賃を計算して経費計上できます。これは「家賃按分」と呼ばれ、節税対策としても有効です。

フリーランスが家賃を按分する場合、「家の総床面積に対し、実際に仕事で使っている床面積がどれ程であるのか」を計算し金額を求めます。例えば家賃10万円の賃貸に住み、仕事場の面積が家全体の30%を占めるのであれば、以下の計算式になります。

10万円×0.3=3万円

つまり上記のケースでは、家賃のうち3万円を経費として計上できることになります。

なお仕事場の面積を特定できない場合は、仕事時間から家賃按分を計算することもできます。例えば、週に7日間、1日8時間働くフリーランスの場合、9万円の家賃がかかっていると仮定すると以下の計算式になります。

9万円×8/24時間=3万円

このケースでも、家賃のうち3万円を経費として計上できることになります。

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フリーランスや自営業者におすすめの不動産サイト

フリーランスや自営業者におすすめの不動産サイト

ここからは、フリーランス・自営業者が賃貸を探す際におすすめの不動産サイトを2つ紹介します。「フリーランスでも借りられる不動産が知りたい・・・」という方はぜひ参考にしてみてくださ。

フリーランス不動産

フリーランス不動産はR65不動産が運営するサービスの一つで、フリーランスに特化した不動産紹介をしてくれます。

フリーランス不動産で扱っている物件は、どれもフリーランスに理解のある大家さん・不動産のものばかりであり、SOHO向けの物件が揃っています。そのため事務所として、もしくは自宅兼事務所の利用でも、賃貸利用の申請に通りやすいのがメリットです。

またフリーランス不動産では、連帯保証人を立てられない場合でも保証会社を使っての契約が可能です。保証人を探せるか不安な方にとっては、非常に安心できるでしょう。

さらにフリーランス不動産はオンラインから手続きが完了できるため、何度も不動産会社に足を運ぶ必要がなく、毎日の仕事で忙しいフリーランスでも物件探しを進めることができます。

ホームズ(HOME’S)

ホームズは大量の不動産・住宅情報を扱うサイトです。総物件数最大級を謳っているサイトであり、全国の人気物件の中から自分の希望条件に合った賃貸を探すことができます。物件数が多いため、SOHO利用可能な物件も多く見つかります。

例えば一般アパート・マンションのほか、ホームズでは事務所屋テナントの賃貸物件まで取り扱っています。そのためフリーランス・個人事業主として新しいお店をスタートさせたいというニーズにも答えてくれます。

またホームズのサイトには、賃貸情報だけでなく「住まいの基礎知識・ノウハウ」など、賃貸契約時に役立つ情報に関しても多数掲載されています。気になった方はまず公式サイトをチェックしてみると良いでしょう。

フリーランスの賃貸契約で入居審査を通すためには収入を増やそう

フリーランスの賃貸契約で入居審査を通すためには収入を増やそう

フリーランスが賃貸物件を借りるためには、できるだけ収入をUPさせ、支払い能力を証明することも重要です。積極的に案件を確保し、収入を増やせるように努めましょう。

収入を増やしたいフリーランスには、「フリーランス名鑑」への登録をおすすめします。フリーランス名鑑は国内最大級のフリーランスマッチングサイトであり、自分のスキルや経験に合う案件を探すことができます。

仲介手数料不要でクライアントと直接マッチングできるので、より良い条件で案件を探すことも可能です。フリーランスとして稼ぎたい方はぜひ登録してみてください。

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