TikTokのビジネス活用例7選
- 升澤 裕介
- 記事制作日2022年2月8日
- 更新日2022年2月8日
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1、TikTokとは?
TikTokとは、中国初(※1)の動画配信サービスで、最大3分までの短い動画を作成・投稿できる短尺動画プラットフォームです。
高度な編集技術がなくても、アプリ内に実装されている特殊効果を活用して、誰もが簡単にユニークな動画を作ることができるアプリです。
また、動画内にBGMを付けることができるのも大きな特徴で、2018年10月には音楽聴き放題サービス「AWA(アワ)」と「TikTok」が音楽事業において業務提携し、同サービス内から25,000曲もの楽曲が使えるようになりました。
(※1) 2016年9月29日に、中国のバイトダンス社よりDouyin(抖音)がリリースされる。その後、Douyinの国外版であるTikTokが、150以上の国と地域、75カ国語以上で事業展開されるようになった。
2、ビジネスにおけるTikTok活用事例
TikTokにはユーザーが共感できるコンテンツであれば、広告であっても高いエンゲージメントを獲得できるという特性があります。そんなTikTokの特性をうまく活かしたプロモーション事例をご紹介していきます。
1)ハッシュタグの利用
マクドナルド:「#ティロリチューン」
日本マクドナルド株式会社は、TikTokを多く利用しているデジタルネイティブ世代へ向け、500円で買えるお得なセットメニューの認知獲得と来店促進を狙った、ハッシュタグチャレンジ(※2)を実施しました。
こちらはポテトを揚げるフライヤーの通知音である「ティロリ♪」という独特なメロディーをイメージしたオリジナル音源に合わせ、モデルが15秒間踊るだけというシンプルな動画をTikTokに投稿しました。
この耳に残るメロディーが人気を呼び、TikTokユーザーの若者が振り付けを真似して踊る動画が次々と投稿・拡散され、大きな反響を呼びました。
(https://www.tiktok.com/tag/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%B3
(※2)ハッシュタグを用いてユーザー参加型の企画を展開していくこと。ユーザーはハッシュタグチャレンジに参加することで、企業アカウントが作成したいわゆる公式動画の二次創作となる動画を作成し投稿することができる。
ユニクロ:「#UTPlayYourWorld 」
ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」が実施した、TikTokのグローバルハッシュタグチャレンジ「#UTPlayYourWorld 」が約3.3億回の視聴数を記録し、TikTok史上、最も試聴された日本初のキャンペーンとなりました。
このハッシュタグチャレンジではUTのグローバルインフルエンサーを選出するグランプリを実施しました。このオーディションに応募するためには、TikTokのアプリから楽曲「#UTPlayYourWorld 」を選んで動画を撮影し、ハッシュタグ「#UTPlayYourWorld 」を付けて期間中に投稿して完了です。
応募するための動画では、2019年の春夏シーズンのUT商品を着用するという条件があり、ユーザーを楽しませつつも、商品の認知拡大のためにTikTokの拡散機能を上手く利用したプロモーションとなっています。
https://www.tiktok.com/music/UTPlayYourWorld-6697094180511943426
日本赤十字社:「#BPM100 DANCE PROJECT」
このプロジェクトは「#BPM100 DANCE PROJECT」委員会による、心肺蘇生の認知率100%を目指すことを目的に実施されたハッシュタグチャレンジです。
BPMとは「Beats per minute」の略で、1分間に刻むビートの数を表すダンス用語です。
心肺蘇生で推奨される胸骨圧迫が1分間に100回のペースであることから、プロジェクト名に「BPM100」というワードが使われています。
このプロジェクトが実施されるようになったのは、救急車出動件数が年々増加傾向にあることが背景にあります。今後も救急車の出動件数が増えていくことを見越し、多くの人が正しい心肺蘇生を知り、実践できるようにと企画されたのがこのプロジェクトでした。
インフルエンサーはもちろん、一般のTikTokユーザーも真似してダンスを投稿することにより、若い世代を中心に一気に拡散されされました。
https://www.tiktok.com/tag/bpm100
2)ブランドエフェクトの利用
TikTok For Businessが提供するデジタルコミュニケーション機能の一つに「ブランドエフェクト」があります。これは、最新テクノロジーを用いて2D、3D、ARなど、さまざまなクリエイティブコンテンツを使い、ユーザーが撮影・投稿できるサービスです。
ブランド機能や世界観を「体感的に」提供することにより、利用者は楽しみながらよりサービスや商品の理解を深めることができるようなシステムになっています。
コーセー:「Viséeパノラマアイズ」
株式会社コーセーは、メイクアップブランド「Visée(ヴィセ)」の新アイカラー「パノラマデザイン アイパレット」の発売に合わせて、色味や質感を擬似体験できるブランドエフェクト「Viséeパノラマアイズ」をTikTokと共同で開発しました。
「Viséeパノラマアイズ」には、ブランドミューズである9人組ガールズグループ、NiziUの楽曲を使用し、エフェクト上でCMの世界観も同時に体感できるような仕組みとなっています。
カメラ内で新作アイシャドウのイメージが体感できる他、まばたきをすると色が変化するといった効果もあり、商品の宣伝に大きな効果をもたらしました。
https://www.tiktok.com/@m_ayano26/video/7031878432619302145?is_copy_url=1&is_from_webapp=v1
荒野行動:「荒野全力顔」
荒野行動は今や幅広い年齢層に人気のゲームで、TikTok内でも、そのプレイ動画がしばしば投稿されていました。
そんな荒野行動の人気の高さを受け、荒野行動から「荒野全力顔」というエフェクトフィルターが提供されました。
このフィルターは元々TikTokで人気だった「全力〇〇顔」から発足したもので、ユーザーがフィルターとBGMを使った動画を投稿することで、ゲームの認知拡大やコミュニティの形成に繋げています。
https://www.tiktok.com/music/%E8%8D%92%E9%87%8E%E5%85%A8%E5%8A%9B%E9%A2%9C-6698920926303488770
3)企業アカウントの利用
上記のようなTikTokと連携して行うプロモーションの他に、企業単体でTikTokアカウントを作成し、通常ユーザー同様の投稿をすることによって自社宣伝を図るという企業も増えてきています。
三和交通
こちらの三和交通株式会社のTikTokアカウントは、「TikTok2021上半期トレンド」クリエイター部門にもノミネートされ話題となりました。
三和交通はタクシー会社で、TikTok内に出てくる人物はほとんどが「おじさん」ですが、そんなおじさんたちが流行りの曲に合わせて踊る姿が人気を呼び、現在では約14万人ものフォロワーを獲得しています。
こちらの三和交通では、TikTokを始めたことにより新卒採用の応募が増え、採用活動費が大幅に削減されたと言います(※3)。就職活動の際に、その会社がどんな雰囲気なのか、というのは誰もが気にすることですが、この動画からは三和交通の楽しそうな雰囲気が伝わり、そこが採用活動に大きな影響を与えていると言えるでしょう。
https://www.tiktok.com/@sanwakotsu
(※3)インタビュー参照: https://tiktok-for-business.co.jp/archives/9373/
長崎バイオパーク
こちらは長崎県にある生態展示(※4)をコンセプトとした動物園で、はじめは飼育員がTikTokを使い、飼育員だからこそ撮影できる動物たちの動画を投稿していました。そのアカウントが大反響を呼び、フォロワー数がなんと36万人にまで増えました。
そこでアカウント名を「長崎バイオパーク」と変更し、公式チャンネルとしてリニューアルしました。
またTikTokは長崎バイオパークと新たな取り組みとして、ライブストリーミング機能「TikTok LIVE」を使った企画を実施しました。これは、新型コロナウイルスの影響で新しい生活様式が広がる中、「おうちでも楽しめる動物園」をTikTokを通して実現させていこうという取り組みです。
https://www.tiktok.com/@nagasakibiopark
(※4)檻の中の動物を見る「標本展示」方式とは違い、動物が生活している本来の生態系になるべく近づけるために造り上げられた環境の中で、動物たちが自由に暮らす様子を展示したもの。
3、まとめ
TikTokのビジネス活用を考えている方に向けて、他企業のTikTokビジネス活用例をご紹介しました。まだまだTikTokを利用している企業も少ないため参入チャンスもあり、また今後もTikTokは拡大が予想されるため、ぜひこの機会にビジネスにTikTokを活用してみてはいかがでしょうか?
弊社グッドフェイラーでは、企業様のターゲットや販売目的のヒアリングを丁寧に行い、それぞれの企業様に合った動画の企画のご提案から作成、投稿まで一括して行っております。
「TikTokを始めたいけど、何をすればいいのかわからない」「自分の会社内だけで動画投稿を続けるのは大変そう」など、どんなご相談でも受け付けております。
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https://goodfailure.co.jp/
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升澤裕介 (マスザワ ユウスケ) 1992年生まれ 神奈川県横浜市出身 2011年 神奈川県立柏陽高校卒業 2015年 東京大学 法学部卒業 大学卒業後は不動産会社に入社し、オフィスビルのテナント対応・リーシング業務・イベント企画などを経験。 2018年春に退社し、アジア十数ヵ国を放浪。 放浪中にYouTubeチャンネル「マスザワ内閣」を始める。 2018年冬に帰国し、YouTuberとして本格的に活動開始。 2019年1月に公開したマルチ商法を論破する動画が人気となり150万回以上再生され登録者が増加、以後YouTuberとして生計を立てる。 マスザワ内閣:https://www.youtube.com/channel/UCeTCw2JaGIP1W1uva6eSVQg 2020年5月、自身がYouTube登録者5万人を獲得した経験から、企業のSNSマーケティング支援・動画制作を行う株式会社グッドフェイラーを創業。 現在は社員4名、インターンや業務委託含めてスタッフ10名ほどで運営。 東証一部上場企業の公式YouTubeチャンネルをはじめ、様々な企業のSNSに関わっている。 2021年4月からは日本初のクリエイター養成学校バンタンクリエイターアカデミーにて講師に就任。 入学式では長州力さん、鎧塚俊彦さんと共に祝辞を読み上げた。 バンタンクリエイターアカデミー:https://creatoracademy.jp/ 他には ・薬剤師転職支援・コンテンツマーケティングを行うセルフメディケーション株式会社の取締役 ・人材転職会社株式会社for-womanのマーケティング担当 ・石垣島のクルージング会社Resorldの取締役 などを務める。 趣味はゴルフと麻雀。 <出演実績> TOKYO MX「ええじゃない課Biz」 現レギュラー 番組URL:https://www.youtube.com/channel/UCwK-an1-QajKNPafO3Rk6sw フジテレビ「めざましテレビ」 TBS「あさチャン!」「ひるおび!」 静岡朝日テレビ「ナニソレ!~ツッコミ入れさせていただきます~」 YouTube「令和の虎CHANNEL」「医学部受験 MEDUCATE TV」「CASTDICE TV」「もふもふ不動産」「メンタルドクターSidow」他多数
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