最近よく耳にするようになった「TikTok」ですが、音楽に合わせて踊っている動画がたくさんあり、若者に人気のSNS…と思っている方もいるのではないでしょうか?

 

 実は今、「TikTok」集客ツールとして使っている企業が増えてきているんです!

 

 今回はその中でも特にアツい「飲食」の分野に注目し、TikTokを使ったことにより集客アップや売り上げアップに繋がっている企業をいくつかご紹介します。

 

1、「飲食」×「TikTok」は相性バツグン

 

<理由1>グルメ系のハッシュタグが注目されている!

 ハッシュタグというのは、動画投稿時に「#(ハッシュタグ)」をつけ、その後ろに動画に関連するワードを付け加えることで、タグ化できるというものです。タグ化することにより、ユーザーが検索欄に検索ワードを入力した際に、同じワードのタグを付けて投稿した動画が表示されるようになっています。

 

 「#TikTokグルメ」のハッシュタグを付けて投稿されている動画は、2022年4月現在でなんと約61億投稿もあり、多くの需要があることがわかります。またそれに付随し、料理レビュー動画などもユーザーからの注目を集めています。

 

 そもそもダンスが主流だったTikTokに「グルメ」という新たなビッグウェーブを生み出すきっかけとなったのが、TikTokジャパンが2018年10月から開始したキャンペーン「#TikTokグルメ」でした。内容は、「#TikTokグルメ」と店名のハッシュタグ(例:#ローソン)をつけた動画を投稿することで、毎週抽選で10名に限定グッズが貰えるというものでした。

 

 このキャンペーンを皮切りに、多くのTikTokユーザーがグルメ系動画をどんどん投稿していき、TikTok内に新たな「グルメ」というトレンドを生み出しました。

 

 

<理由2>位置情報機能が付けられる!

 TikTokのデフォルト機能の一つに「位置情報機能」というものがあります。

 

これは、動画投稿時にお店の位置情報を追加することにより、動画内にお店の名前と住所を貼ることができる機能です。動画をみたユーザーは位置情報をタップすることで、地図アプリ上でお店の位置を確認しながら目的地まで向かうことができるようになっています。

 

<理由3>動画に「食べログ」へのリンクが貼れる!

 2021年4月からTikTokに新たに実装された機能に「食べログ」へのリンク設定があります。

 

動画を見たユーザーは、動画内の食べログへのリンクボタンをタップすることでその飲食店の食べログページへ行くことができ、「住所」「電話番号」「メニューやコース」「予算」「口コミ」などの情報を瞬時に確認することができます。

 また、その場ですぐに予約ができるのもメリットの一つです。

 

<理由4>Z世代はSNSで検索する!

 幼い頃からインターネット環境が身近にあったZ世代(※1)の特徴として、「Web検索」を行わずにInstagramやTikTokなどの「SNS」を使って気になるものを検索するという傾向があります。(※2) 厳密に言うと、気になるワードを入れて検索するというよりも、おすすめや関連に出てくる画像や動画を見て、気になるもの・欲しいものを見つけていくというスタイルが主流になっているようです。

 

 TikTokはユーザーの視聴履歴に基づいておすすめ動画を表示させる仕組みがあるため、より興味・関心がある層へとアプローチすることができるのです。

 

 また、商品やサービスに対しての紹介動画やレビュー動画もTikTok上にはたくさんあるため、そういった情報も取り入れながら商品を見極めて購入するといった人も増えてきています。

 

(※1)Z世代とは、1990年後半から2000年代に生まれた人を指す言葉です。

(※2)参考記事:Z世代のSNS利用実態を分析 「ウェブ検索しない」は本当か?:日経クロストレンド

 

<理由5>TikTokユーザーは若者だけじゃなかった!

 Z世代はSNSでの情報収集が主流であるという話をしましたが、TikTokは若者だけでなく、幅広い年代の人たちにも利用されています

(引用元:https://lab.appa.pe/2020-09/2020-09-23-tiktok-jp-us.html)

 

 グルメ系の動画は幅広い年齢層にアプローチすることができるコンテンツのため、ターゲティングできる層を多く抱えるTikTokは、グルメ情報を発信する場所に最適と言えるでしょう。

 

 

2、飲食系TikTok成功事例

 

ドミノピザ

 宅配ピザチェーンの「ドミノ・ピザ」の公式アカウントです。フォロワー数は約34万人で、多く視聴されている動画は770万回再生されています。

 

 全体的に企業アカウント感がないネタ的な投稿が多く、例えば猫型のピザを作った動画や、ピザにアイスを乗せて食べてみた動画などを投稿しています。

 

 企業アカウントにありがちな、商品PRっぽい動画ではない部分がユーザーからも好評で、コメントにも褒め言葉として「公式っぽくない」といった声が寄せられています。

 

 企業とユーザーの距離の近さが感じられ、親近感が湧きやすいTikTokの特徴を活かした運用を行っています。

 

 

ほっともっと

 お持ち帰り弁当チェーン、「ほっともっと」の公式アカウントです。フォロワー数は約13万人で、多く視聴されている動画は約450万回再生されています。

 

 投稿は基本的にシンプルで、商品の写真や盛り付けている様子を動画にしています。またTikTokで好まれている音源に合わせた加工をしており、一般のユーザー投稿に馴染んでいる点が特徴です。

 

 こちらのアカウントもドミノ・ピザ同様に、ユーザーとの距離が近い運用をしています。

 

 

焼き鳥どん

 東京にある焼き鳥屋、「焼き鳥どん」のアカウントです。フォロワーは約19万人で、毎日投稿をしており、多く視聴されている動画は200万回以上再生されています。

 

 このアカウントの特徴は、飲食業界で働いた経験のある若年層のTikTokユーザーに刺さるような動画を投稿していることです。飲食店の「あるあるネタ」を動画にして投稿したところ、ユーザーの受けがよく、いいね数が増加しました。

 

 またライブ配信にも注力しており、調理風景や仕込み中の様子を配信してユーザーの興味を引いています。事業規模が小さくてもTikTokを上手く利用することにより、採用や集客などさまざまな面での成果に繋がっていると言えるでしょう。

 

 

金沢フルーツ大福凜々堂

 こちらはフレッシュなフルーツ大福を提供する「金沢フルーツ大福凜々堂」のアカウントです。フォロワーは約5万人で、多く視聴されている動画は71万回以上再生されています。

 

 金沢フルーツ大福凜々堂のTikTokアカウントは2020年9月から開始されました。当時、新型コロナウイルスの感染拡大により飲食店が苦境に立たされていた中で、TikTokの「維持コストが低い」「テイクアウトや通販との相性がいい」という点に注目し、アカウントの運用をスタートさせました。

 

 動画内で「どれが食べたいですか?」と視聴者に質問を投げかけ、コメントで回答してもらうような投稿をしており、コメントにリアクションをすることで視聴者とのコミュニケーションを取りながらファンを獲得していきました。

 

 

移動式チュロス専門店CHUROSS AVENUE

 こちらはTikTok経由の来客が驚異の8割という移動式チュロス専門店「CHUROSS AVENUE」のアカウントです。

 

 大学生カップルが「就活したくない」という理由で始めたチュロス専門店で、今では約3万人のフォロワーを抱える人気店となっています。

 

 普段はあまり見られないチュロスを絞る動画や、店舗のカラフルな色を見せるなど「美味しそう」だけでなく「面白い」「実際に見てみたい」といったユーザーの真理をついた動画がヒットしています。

 

 

3、まとめ

 

 ここまで飲食系企業TikTokの成功事例をご紹介してきました。いかがだったでしょうか?

成功している飲食系のTikTokの共通点しているのは、

 

・視聴者との距離を近くする(企業感を出さない)

・普段見ることができない場面(調理風景、社員の一面)を見せる

・「美味しそう」だけでなく「面白い」をプラスする

 

この3点を意識して動画投稿をしていることがわかります。

 

 これからTikTokを始めようとしている人も、TikTokをやっているが上手くいっていないという人も、ぜひこれらを参考にしてみてください!

 

 また当社グッドフェイラーでは、企業様向けにTikTokの運用代行も行っております。TikTokを始めたいけどどうすればいいかわからない方や、TikTokに時間を割く余裕がなく手を付けられないという企業様も、当社では企画から撮影、編集、投稿と全てを一括してサポートいたします。

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