受託開発会社やフリーランスなどに開発をお願いする場合には、まずは開発したいシステムの機能一覧と画面一覧を出して見積もりをもらうことになることが多いかと思います。


例えば、出会いマッチングサイトを作りたい場合、

画面一覧:トップページ、ログインページ、会員登録ページ、パスワード再発行ページ、マイページ、プロフィール編集ページ、プロフィールプレビューページ、異性一覧ページ、異性プロフィールページ、メッセージ一覧ページ、メッセージページ など

機能一覧:ログイン機能、会員登録機能、パスワード再設定機能、プロフィール編集機能、プロフィール写真アップロード機能、異性一覧の並べ替え機能、いいね!をする機能、お気に入り登録機能、メッセージ送信機能 など

といった具合に画面一覧と機能一覧を作れます。これらをもとに、画面ごとそして機能ごとに金額を出してもらいます。

この画面一覧・機能一覧は開発側が発注者の人に電話会議でヒアリングして作ります。そして最後は発注者の方が最後、「この画面一覧、機能一覧で問題ありません」とGoサインを出した段階で開発側はお見積もりを出します。


デザインはこっちでやりたい!という場合にはデザインは見積もりから外してもらうこともできます。

そして、金額の見積もりに2つの方法があります。


見積もり方法1:エンジニアの人日単価で見積もりをもらう

人日単価とはエンジニア1人が稼働したらいくらかかるを示す金額です。

この画面を作るのに○人日、この機能を作るのに△人日

そして全画面、全機能の人日の算出が終わった段階で、その会社さんのエンジニアの人日単価と掛ければ見積もりが出ます。


たとえば、

・全画面と全機能を開発するのに60人日かかる(エンジニアひとりが開発した場合に2ヶ月かかる)

・人日単価は5万円

という場合は、

60人日×5万 / 日 = 300万円

というお見積もりとなります。


では300万円で開発できる!かというとそうではなく、あくまで人日を見積もっただけなので、実際にかかる人日は前後します。

そのため、実際に払う金額は想定の開発期間より長引いたか短くなったかで決まります。


見積もり方法2:画面と機能ごとに固定額で算出

もうひとつの見積もり方法としては、人日も考慮したうえで軽微な修正が入ることも考慮した固定額を示す金額となります。

画面Aと機能Aで10万円!というように、実際に工数がどれだけかかろうと10万円なわけです。

正直僕自身はこちらの方法のほうが発注者と開発者の双方にとってウィンウィンな方法だと思います。なぜかというと、見積もり方法1で紹介した人日で見積もりを出す場合だと、思わぬ技術的障壁が見つかったり、バグ修正だったり、エンジニアの効率性の悪さによって多くの工数がかかってしまった場合に発注者は見積もり額より多くの金額を払うことになります。

固定額で見積もりを出しておけば、発注者は安心できますし、開発者も効率良く開発して開発期間を短くすればそのぶん自分の時給が高くなるわけなので、より開発のモチベーションが高まります。

そのかわり、仕様変更には柔軟に対応しにくいといった面があり、途中まで進めていた開発費をどうするのかという問題が発生しますし、変更後の部分を再度お見積もりすることになります。