はじめに:Webディレクターの立ち位置を再確認する

Web制作の現場において、ディレクターは「中流工程」の担い手として重要な役割を果たしています。
上流工程(営業・提案)と下流工程(デザイン・コーディング)の中間に位置し、進行管理や要件定義・両者を橋渡しするのがディレクターです。
しかしその実態やスタイルは一様ではありません。本記事では、Webディレクターの類型と、自身の立ち位置の見極め方について整理します。


ディレクターは「営業系」と「技術系」に分かれる

Webディレクターのタイプは、大きく分けて以下の2つに分類しています。

 

営業系ディレクター:顧客とのコミュニケーションを軸に、プロジェクト全体を進行管理します。提案力や調整力に長け、ヒアリングからスケジュール管理までを担います。

 

技術系ディレクター:要件定義や情報設計に強みを持ち、下流工程の理解をもとにプロジェクトを設計・管理します。内部メンバーとの連携や品質担保に注力します。

 

このように、「どの方向から中流工程を見ているか」によってタイプが分かれるのです。


上流と下流、どちらから裾野を広げるか

上流(営業・企画)からディレクション領域を広げてきた人は「営業系」となりやすく、
逆に下流(実装・制作)からディレクションに昇華した人は「技術系」となりやすい傾向があります。

ここに優劣はありません。どちらのアプローチにも強みがあり、プロジェクトによって求められる特性も異なります。


自己分析と分業意識が成果を生む

大切なのは、自分がどちらの立ち位置にいるのかを正しく把握することです。
そして、自分の得意分野と不得意分野を明確に切り分けましょう。

不得意な分野については、信頼できるパートナーを探して任せる判断が重要です。
「自分でやりきる」よりも、「チームで仕上げる」視点が成果に直結します。


フリーランス名鑑は“補完”のためのプラットフォームでもある

SNSや勉強会、そしてこの「フリーランス名鑑」などのプラットフォームは、単なる営業ツールではありません。
むしろ、自分の苦手を補完してくれる仲間と出会うための“場”として活用する意義も大きいのです。

得意な人と組むことで、自分の強みがさらに活きる。そういう仕事の仕方をしていきたいものです。


最後に:ディレクターとして一言

「仕事ください」「仕事手伝ってください」
この言葉の裏にあるのは、“補完し合える関係を探しています”という前向きな意思表示です。

お互いの得意を持ち寄りながら、価値あるWeb制作をしていきましょう。