障害があってもフリーランスで活躍できる|働き方の実例12選【第2弾】
- Ise Masaki
- 記事制作日2026年6月21日
- 更新日2026年6月21日
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障害があっても、フリーランスという働き方は選べる
「障害があると、働き方の選択肢は限られるのではないか」
そう感じている人は少なくありません。たしかに、通勤、体調の波、感覚過敏、疲労、対人ストレス、情報取得のしづらさなど、一般的な就労環境では負担が大きくなりやすい場面があります。
一方で、近年は在宅ワークやオンライン発信、個人で仕事を受けられるプラットフォームの広がりによって、「自分に合う条件で働く」ことが現実的になってきました。
その中でも注目されているのが、フリーランスや個人事業、さらには起業という選択肢です。
今回は、フリーランス名鑑の記事第2弾として、障害や病気と向き合いながらも、自分の特性や経験を仕事に変えて活躍している方々を紹介します。職種は写真家、占い師、心理カウンセラー、イラストレーター、Webデザイナー、エンジニア、講演家、起業家などさまざまです。
共通しているのは、「できないこと」ではなく「できる形」を設計していることです。
障害を抱えながらフリーランスで活躍する人たち【第2弾】
1. 大平啓朗(おおひら ひろあき)
- 障害種別:視覚障害(24歳で失明・全盲)
- 主な仕事:写真家
- 背景・実績:24歳で失明したのち、「全盲の写真家」として独自の表現を確立。パーソルグループのインタビューなどにも登場し、見えないからこそ表現できる視点で撮影を続けています。世界を旅しながら作品を発表する、象徴的なフリーランスの一人です。
2. 住吉友美(すみよし ゆみ)
- 障害種別:うつ、ADHD、身体障害
- 主な仕事:占い師
- 背景・実績:多様な特性を持ちながらも、自分のやりがいやペースを重視し、現在はフリーランスの占い師として独立。一般的な働き方に無理に合わせるのではなく、自分に合う仕事の形をつくる好例です。
3. 松崎玉美(まつざき たまみ)
- 障害種別:精神障害(統合失調症・ADHD)
- 主な仕事:心理カウンセラー
- 背景・実績:統合失調症やADHDの当事者としての経験を活かし、現在はフリーランス・自営業として心理カウンセラー活動を行っています。自らの経験がそのまま支援の価値になる仕事のつくり方は、多くの人の参考になります。
4. oyumi(おゆみ)
- 障害種別:発達障害
- 主な仕事:イラストレーター
- 背景・実績:発達障害の当事者であることをオープンにしながら活動するフリーランスのイラストレーター。Webメディア「パラリンアート」のコラム『oyumiによる“生きづらい人のフリーランス道”』などで、生きづらさと共に続けるリアルな働き方を発信しています。
5. キクチ(菊地)
- 障害種別:聴覚障害(一側性難聴・突発性難聴)
- 主な仕事:イラストレーター・漫画家
- 背景・実績:片耳の聴力を失った体験をもとに、コミックエッセイ『片耳失聴者がマンガ家になるまで』などを発表。当事者目線の表現で共感を集めており、自身の体験を創作と発信の力に変えているクリエイターです。
6. おき(Oki)
- 障害種別:精神障害(うつ病・双極性障害の経験)
- 主な仕事:WEBデザイナー・動画クリエイター
- 背景・実績:会社員から独立し、フリーランスとして在宅でクリエイティブ案件を受注。YouTubeやSNSを通じて、メンタルの波と付き合いながら働くための工夫や、独立までのステップを具体的に発信しています。
7. 三代達也(みしろ たつや)
- 障害種別:身体障害(頸髄損傷・車椅子)
- 主な仕事:講演家・トラベルライター・実業家
- 背景・実績:18歳の事故で頸髄を損傷し、両手両足に麻痺が残る車椅子生活に。その後、語学留学や単身での車椅子世界一周を達成。帰国後はフリーランスの講演家・トラベルライターとして独立し、現在はバリアフリー情報メディアや旅行コンサルティングも手がけています。
8. 民野剛郎(たみの たけお)
- 障害種別:難病による身体障害(車椅子)
- 主な仕事:経営者・建築/設計コンサルティング
- 背景・実績:学生時代から車椅子生活を送りながら、大学在学中にフリーランスのWebデザイナーとして活動。のちに垣内俊哉氏とともに株式会社ミライロを共同創業し、現在はユニバーサルデザインの建築・設計コンサル領域を牽引しています。
9. 平塚慎一郎(ひらつか しんいちろう)
- 障害種別:身体障害(事故による頸髄損傷・四肢麻痺)
- 主な仕事:経営者・就労支援事業
- 背景・実績:首から下が動かない重度身体障害となる中、わずかに動く顎でPCを操作する技術を身につけ、最初は完全在宅のフリーランスとしてIT業務を請け負うことからスタート。現在は一般社団法人シロクマを立ち上げ、重度障害者のリモート就労支援を行っています。
10. 増本裕司(ますもと ゆうじ)
- 障害種別:身体障害(脳出血後の右半身麻痺・言語障害)
- 主な仕事:起業家・サービス開発者
- 背景・実績:36歳で脳出血を経験し、リハビリ後の就職活動で苦労したことをきっかけに起業。障害当事者と企業をつなぐマッチングエンジン「ブイくん」やポータルサイト「OpenGate」を開発・運営し、必要な情報や支援を届ける仕組みづくりに取り組んでいます。
11. Aki(松家 彰文)
- 障害種別:身体障害(脳性麻痺・重度身体障害・車椅子)
- 主な仕事:Web・アプリプログラマー
- 背景・実績:10年間の会社員エンジニア経験を経て、より自分の体調やペースに合わせて働けるようフリーランスとして独立。技術共有プラットフォーム「Qiita」などでも、重度障害を持ちながらエンジニアとして生きるキャリアを発信しています。
12. 橋本さん(J・BASE代表)
- 障害種別:病気や事故をきっかけに車椅子ユーザーに
- 主な仕事:起業家・福祉×IT事業運営
- 背景・実績:「障害者が会社の社長になってもいい」「自分で仕事をつくるのも自立の形」という思いから、2023年に起業。福祉×ITスキルを学べる就労継続支援A・B型多機能型事業所「J・BASE」を立ち上げ、経営を行っています。
この人たちに共通する3つの特徴
1. 自分の特性に合う働き方へ再設計している
会社員という形が合わなかったとしても、能力がないわけではありません。
今回紹介した方々は、在宅、個人受注、発信、専門スキル、講演、制作、相談業など、自分に負担の少ない形へ仕事を組み替えています。
2. 経験そのものを価値に変えている
障害や病気の経験は、ときに大きな困難を伴います。
しかし、その経験があるからこそ伝えられる視点、設計できるサービス、描ける作品、支援できる相手がいます。当事者性がそのまま仕事の強みになるケースは少なくありません。
3. スキルと発信を両立している
イラスト、デザイン、プログラミング、執筆、講演、相談支援など、土台となるスキルを磨きながら、SNSやコラム、動画、書籍、メディア出演で発信している人が多いのも特徴です。
フリーランスとして継続するには、「できること」×「知ってもらうこと」の両方が重要だとわかります。
障害があってフリーランスを目指す人へのヒント
フリーランスは自由度が高い反面、誰にでも簡単な道ではありません。
収入の波、営業、自己管理、契約、請求など、会社員とは違う負担もあります。
それでも、次のような順番で進めると現実的です。
- まずは得意分野を1つ決める
- 体調や障害特性に合わせて働ける条件を言語化する
- 小さな副業や単発案件から実績をつくる
- SNSやブログで実績と考え方を発信する
- 必要なら就労支援やコミュニティも活用する
フリーランスは「すべて一人で頑張る働き方」ではなく、自分に合う環境を自分で編集していく働き方とも言えます。
まとめ
障害があるからといって、働き方の可能性が閉ざされるわけではありません。
今回紹介した12名は、それぞれ異なる困難や制約を抱えながらも、自分のスキル、経験、視点を活かして、フリーランスや起業という形で道を切り開いてきました。
大切なのは、誰かの正解に無理に合わせることではなく、自分の条件で続けられる働き方を見つけることです。
「会社に合えなかった」ことは、必ずしも「働けない」ことを意味しません。むしろ、自分に合う仕事の形を見つける出発点になることもあります。
フリーランス名鑑としても、今後さらに、障害の有無にかかわらず、多様な働き方を実現している人たちの実例を紹介していきたいと思います。
参考リンク
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この記事を書いた人

稼働ステータス
◎現在対応可能
- Ise Masaki
職種
デザイナー
Webデザイナー
希望時給単価
3,000円~5,000円
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