前回、ChatGPTをシステム開発で使う方法についてお話しましたが、
もっとシンプルに『ChatGPTでシステムを作りたい』『ChatGPTでどんなシステムに需要があるのか知りたい』という方もいらっしゃると思います。

 

すでにChatGPTではAPIが公開されており、システム開発の依頼や相談もガンガン来ています。
今回は実際にChatGPTで来た依頼や相談等を、話せる範囲でご紹介します!

 

ちなみにこの記事の執筆時点では、ChatGPTのAPIはGPT-3でしか利用ができません。(GPT-4は招待制で、まだ多くの人は使えません)

 

画像をアップロードして画像内容をテキスト化+情報整理

若い人にとっては信じられないことかもしれませんが、今でも業一部の業界で”FAX”は現役です。
これは別に『IT化が遅れている!』といった話でもなく、確実に送れる・セキュリティが高い・規格が統一されている、というメリットがあるため、
建設業・医療業・不動産業等で使われ続けているのです。
(例えばコロナ禍のアメリカでも、感染者報告は主にFAXで行われました)

 

しかしそういったメリットのあるFAXも、社内で管理するとなったら、デジタルデータにした方が圧倒的に便利ですよね。
そこでChatGPTが真価を発揮します。

 

書類の画像をAPIに投げれば、ChatGPTがその中からテキストを抽出。
更に『会社名』『商品名』『価格』等の情報を自動で読み取って、リスト化することが出来るのです。

 

これまで画像で来た書類は、その多くが事務員によって手入力でデジタル化されていました。
OCRソフト等で自動化も出来ないことはないですが、どんなフォーマットで来るかわからない書類では調整の難易度が高すぎます。

 

ちなみにこれをシステム化するには、表記ゆれの統一や、ChatGPTにjsonで書き出してもらうよう指示を出す等、いくつかテクニックが必要にはなりますが、
一旦作ってしまえば、事務員の方が手入力していた頃より圧倒的に時間とコストの節約となります。(API料金もごくごく少額です)

 

FAXが現役の業種では、今後こういったシステムの導入は増えると思います。

 

FAQサイトをチャットサービス化

この利用方法は、一番シンプルで分かりやすいですね。

これまでもチャット形式のカスタマーサポート等は存在していましたが、
『込み入った内容になってくると、適切な回答を返せない』
『最初に解答例等を入力しておくのが手間』
といったデメリットがありました。

 

しかしChatGPTであれば、
『込み入った質問も、ある程度は理解して回答してくれる』
『わざわざ解答例を作りこまずとも、資料をChatGPTに読ませることが出来る』
というメリットがあります。

 

実際、これまでのチャットボットに比べると『そんなことも答えてくれるのか……』と思えるほど、自然な回答を行ってくれます。

ただし、以下のような点には気をつけなければなりません。

 

  • 『誤った情報』『危険な情報』をなるだけ出さないよう、予め対策しておく。
  • 『誤った情報を出さない』という確約は不可能なので、免責事項を定めておく。
  • 万が一にも機密情報を出さないよう、非公開情報にChatGPTをふれさせないようにする

 

大量ドキュメントの目次化・サマリー

論文や、契約書・目論見書等、何十ページもある書類は人間が理解し内容をまとめようとした場合、大変な時間と労力を使います。

 

しかしChatGPTならば、どれだけ長い文章でも素早く要約させることが可能です。
更に、複数の文書を読ませることによって『重要な指数を抽出して比較する』『表やグラフを作らせる』『内容について質問する』等、非常に有用な使い方をすることができます。

 

忙しい人にとって大変助かる使い方ではないでしょうか。

 

※ちなみに、APIを使っていないノーマルのChatGPTに対し、
論文のURL等を指定することで、要約や質問を行うといった例もたまに見受けられますが、あれは『URLから推測される内容』や『URLに対する反応をネットから拾っている』だけなので、正確な回答は返ってきません。
現状、そのようなことを行いたい場合はシステムを作る必要があります。

 

また『グラフの作成』についても、ChatGPTが直接画像を書き出すことは出来ないため、『グラフを描画するライブラリ(matplotlib等)用にデータを書き出してもらう』『そこからグラフ画像を生成するプログラムを作る』といった手順が必要になります。

 

開発用のサンプルデータ作成

これはエンジニアが開発する際に、役立つ内容かもしれません。
アプリのテストやデモを作る際、テストデータが必要になります。
『山田 太郎』といったシンプルなデータを作って複製する……という手を使うこともありますが、『一定の文字数以上の名前でエラーが起こる』とか『リクエストのサイズが○kb以上だとエラーになる』といったバグを見過ごす可能性が出てきます。

 

またデモで同じデータが並んでいた場合、それを見た顧客が意図を誤解してしまったり、デモの見た目が悪くなってしまったり、といった事故もよくあります。

 

かといってサンプルデータを作るためだけに、時間は使いたくないですよね。本番になれば削除する部分です。なるだけ時間をかけずに用意したいと皆さん思うでしょう。

そんなサンプルデータも、ChatGPTならすぐに用意できます。
ランダムでバイアスの掛かっていないサンプルデータを、何千通り・何万通りでも出力させることが可能です。

 

※ただしこれも機械生成したものなので、気をつけなければ誤作動が起きるかもしれません。
例えば住所を生成した際、実在しない住所が出てきたり、住所と郵便番号が合っていないといった事象が起きます。
それらを地図上にマッピングしようとすれば、おそらくエラーが起きるでしょう。
もしそういったエラーを避けたい場合、『座標をランダムに出力した上で、GoogleMapAPIから住所を取得する』等の工夫が必要になります。

 

ペアプログラミングを教えてくれるAIアシスタント

『ペアプログラミング』とは、2人で行うプログラミングの手法です。
1人がコードを書く役、もうひとりはその作業を見ながら、手順を案内したり、問題を指摘したりします。
いわばドライバーとナビゲーターのような組み合わせです。

 

ペアプログラミングは、初心者がプログラミング技術を身につける上で非常に効果があるとされています。
単にコードを書くだけであれば、『動くか動かないか』といった基準でしか、自身のコードを採点出来ません。
しかしペアプログラミングであれば、『もっと良い手法がある』とか『その書き方はこの部分の理解が曖昧かもしれない』といったアドバイスを受けることが出来るのです。

 

ただしこのペアプログラミングには、一つ欠点があります。
教える側のエンジニアに大きな負担が掛かる点です。
もし仕事でペアプログラミングを行った場合、高い人件費を払っている『経験豊富なエンジニア』の時間を、初心者のエンジニアのためだけに消費する形となります。
また教える行為はとても疲れるので、教える側のエンジニアがイライラしてしまったり、教えられる側がそれを気にしてうまくコミュニケーションができなくなってしまったり……といった事故もありえます。

 

そこで有用なのがChatGPTです。
ChatGPTとは、いうなれば『世界中にいるプログラマの集合知』と言えます。あらゆる言語のドキュメント・コードを読み込んでいますし、レスポンスも素早く返してくれます。
誤りやバグを見つける速度と精度は人間より高いでしょう。

 

そして何より24時間いつでも何度でもアドバイスをしてくれます。
他の作業に掛かって相手ができなかったり、疲れておざなりな教え方をすることもありません。
同じ間違いをしても、怒ったりため息を付いたりすることもなく、何度でも繰り返し教えてくれます。

 

もちろんChatGPTが正しい知識を持たないこともあるため、100%教育を任せることは難しいでしょうが、補佐としてはいまでも十分な性能を持っています。(あと100%正しい訳でないのは人間も同じですね)

 

今後おそらく、教育分野では広くAIが使われると思います。
その先駆けとなるためにも、『AIによるコーチング』がどのようなものか、知っておいて損はないでしょう。

 

AIを取り入れられる場所では、いち早く取り入れるべき

すでにいくつかの企業は、生成AIを業務に取り入れています。

 

例えばSCSK(住商情報システム株式会社)は全社で「Azure OpenAI Service」を利用して、業務効率化を図っています

 

またKDDIも、社内向けにクローズな「KDDI AI-Chat」を作り、調査や文章作成等で利用するとのことです。

 

企業だけでなく、『デジタル庁』『経済産業省』『農林水産省』でも生成AIの業務利用に着手しており、要約や資料作成等に活かされるとのことです。

 

この流れはもう止まらないでしょう。
どの業種であろうと、遅かれ早かれAIを使うことになると思います。

 

もちろん、優秀と言われているChatGPTでもまだまだ課題は多く、使い道は限られるかもしれません。
しかし『AIに早くから触れておく』ことで、これから起こる変化に対し、大きなアドバンテージを得ることが出来ます。

 

もしこの記事を読んで『業務にAIが使えるかもしれない』と思われたならば、ぜひ一度ご相談ください。
現時点で業務にAIを取り入れることができれば、競合他社に対して大きなアドバンテージを得ることが出来るかもしれません。
逆に、例え現時点ではAIが対応していない業務内容だったとしても、今後AIが改良された際、いち早くご提案することが可能になります。

 

ぜひ一緒にAIの活用方法を模索できれば幸いです。ご相談をお待ちしております。

 

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