ネットショップの開設を検討している方の中には、どのサービスが自身にとってベストなのか判断に困っている方もいるのではないでしょうか?

ネットショップの種類はさまざまあり、成果をあげるためには自身にあったネットショップを選ぶことが必要です。

この記事では、以下のポイントを解説していきます。

・個人がネットショップを開業するのにおすすめなECサイト・サービス一覧
・ネットショップを簡単に開設できるおすすめECサイト5選
・無料・有料ネットショップを比較
・ネット販売サイトのシステムの違いを比較
・初心者がネットショップを開設するためのポイント
・ネットショップを開業を委託する外注先を比較

 

この記事を読むと、成果につながりやすいネットショップの開設方法と、効率よく運営業務を外注する方法について知れます。

なお、自身に最適なネットショップを選び、成功させたい場合はフリーランスへの相談をおすすめします。優秀なフリーランスはネットショップの構築・運営に精通していて、サポートを低コストで担ってくれます。

ネットショップ構築・運営に詳しい優秀なフリーランスを探したい方は、「フリーランス名鑑」をぜひ利用してみましょう。フリーランス名鑑は国内最大級のフリーランス検索サイトで、仲介手数料なしでフリーランスとの直接交渉ができます。

フリーランス名鑑では条件や職種、スキルからフリーランスを検索できるため、ネットショップの構築や運営を任せられる受注先を探すのに役立つでしょう。登録不要で利用できるので、ぜひ一度チェックしてみてください。

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目次

個人がネットショップを開業するのにおすすめなECサイト・サービス一覧

ネットショップ おすすめ
個人がネットショップを開業するのにおすすめのECサイト・サービス一覧は以下の通りです。

無料ECサイト 有料ECサイト
・BASE(ベイス)
・Yahoo!ショッピング
・ゼロショップモール
・イージーマイショップ
・STORES(フリープラン)
・FC2カート
・Ameba Ownd
・Jimdo
・Amazon
・楽天市場
・カラーミーショップ
・STORES(スタンダードプラン)
・MakeShop(プレミアムプラン)
・ショップサーブ
・Shopify(ショッピファイ)
・futureshop

おすすめのECサイトを知ると、コストや現在のブランド・商品などの認知度を踏まえながら、自身にあったネットショップを選びやすくなります。

また、適切なネットショップを選びは利益にもつながります。

個人がネットショップを開業するのにおすすめなECサイト・サービス一覧について詳しく見ていきましょう。

無料ECサイトで出店する場合|BASE(ベイス)、Yahoo!ショッピングなど

はじめに、無料ECサイトの費用と特徴を下表にまとめました。

無料ECサイト名 費用 特徴
BASE(ベイス) ・サービス利用料:3%
・決済手数料:3.6%+40円
・固定費がかからない
・シンプルな作りである
Yahoo!ショッピング 決済手数料:3%~ ・集客力がある
・出店が簡単である
ゼロショップモール 固定費、手数料ともに無料
(月額プランあり)
・完全無料で出店できる
・HTMLなどの知識が不要である
イージーマイショップ(無料プラン) 決済手数料:5.0%+40円 ・固定費がかからない
・無料で高機能なネットショップが作れる
STORES(フリープラン) 決済手数料:5% ・無料で基本的な機能が揃っている
・有料プランと同じデザインテンプレートが使える
FC2カート(無料プラン) 固定費、手数料ともに無料
(月額プランあり)
・フリーページが作れる
・出店方法がわかりやすい
Ameba Ownd 決済手数料:3.6%+40円 ・無料ブログにEC機能をつけて開設する
・BASEのアカウントが必要である
Jimdo(フリープラン) PayPalの手数料がかかる ・無料でホームページを作成し、EC機能をつけて開設する
・PayPalのアカウントが必要である

 

上記の中で特におすすめは「BASE」と「Yahoo!ショッピング」です。

BASEには、コストを最小限まで抑えられるメリットがあります。固定費がかからず売上があがるまで他費用が発生しないため、初心者でも赤字になりにくいです。

そのためBASEを利用すれば、初心者が心配しがちな「売上が経費を上回るか」を懸念する必要がありません。

また、Yahoo!ショッピングがおすすめな理由は出店が簡単であり、集客が必要ないためです。

初心者にとって集客は大きな課題ですが、Yahoo!ショッピングではすぐに出店でき集客はサイトが行ってくれます。

無料サイトをいくつか比較し、固定費の有無や実績などの観点から自身にあった無料ECサイトを利用すると良いでしょう。

有料ECサイトで出店する場合|Amazon(アマゾン)、楽天市場など

有料ECサイトの費用と特徴を下表にまとめました。

有料ECサイト 費用 特徴
Amazon ・小口出品:1品ごとに100円
・大口出品:月額4,900円
・決済手数料:8~15%
・サイト内に出品するのみで販売できる
・集客が不要であるる
楽天市場 ・初期費用:6万円
・固定費:19,500円~
・システム利用料:2~7%
・ページの自由度が高い
・セールなどのキャンペーンが豊富にある
カラーミーショップ ・固定費:月額3,000円~
・決済手数料:4%~
・シンプルな作りである
・サポートが手厚い
STORES(スタンダードプラン ・決済手数料:3.6%
・振込手数料:275円
・固定費:月額1,980円
・ZOZOTOWNと連携している
・アクセス解析やレビューなど機能が豊富である
MakeShop(プレミアムプラン) ・初期費用:1万円
・固定費:月額1万円
・決済手数料:3.19%~
・テンプレートが豊富である
・カスタマイズ性が高い
・SEO管理機能がついてくる
ショップサーブ ・初期費用:15,000円
・固定費:月額11,400円~
・決済手数料:2.8%~
・開設方法や運営方法のサポートが充実している
・セミナーなどの勉強会が開かれている
Shopify(ショッピファイ) ・固定費:月額29ドル~
・決済手数料:3.25%~
・世界シェアNo.1であり175か国で利用されている
・集客に強い
futureshop ・初期費用:22,000円~
・固定費:月額22,000円~
・自由度が高い
・実店舗のシステムと連携できる

 

上記の中で特におすすめは「Amazon」と「楽天市場」です。

「Amazon」がおすすめな理由として出品が簡単という点が挙げられます。店舗ページが必要なく低コストで出品できるため、簡単にビジネスを始められます。

また「楽天市場」がおすすめな理由としては、集客力が強くセールなどのキャンペーンが多いことが挙げられます。

セールでは多くのユーザーが楽天市場を利用するため、ネットショップ初心者でも売上をあげやすいです。

有料ECサイトをいくつか比較し、必要コストと売上予測を見立てたうえで選ぶと良いでしょう。

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【徹底比較】ネットショップを簡単に開設できる人気でおすすめのECサイト5選

おすすめのネットショップ5選
ネットショップを簡単に開設できるおすすめECサイトは、以下の5つです。

・BASE(ベイス)
・Shopify(ショッピファイ)
・Amazon
・楽天市場
・Yahoo!ショッピング

 

それぞれのサービスの特徴について詳しく見ていきましょう。

BASE(ベイス)

おすすすめの理由 ・初心者でも手軽に開設できる
・初期費用、固定費用がかからない
・操作がシンプルで簡単である
初期費用 無料
月額費用 無料
入金手数料 250円
※2万円未満は+500円
決済手数料 6.6%+40円
商品登録数 無制限
※1日の最大は1,000件まで
集客力 弱い
データ容量 非公表
デザインテンプレ 11種類(一部有料あり)
独自ドメイン 利用可
※サブドメイン限定
決済方法 ・クレジットカード決済
・コンビニ決済
・銀行振込決済
・後払い決済
・キャリア決済
・Amazon Pay
・PayPal
・Apple Pay
おすすめの人 手軽にネットショップを開設したい方

 

BASEを利用するデメリットは集客力が求められてしまうことです。ネットショップの開店自体はできても、何の販促も講じなければ集客できません。

そのため、商品やサービス・ブランドの認知度をある程度獲得した上で、コストを抑えて出店するのが賢明です。

例えばSNSを利用して販促を行い、できるだけ多くのネットユーザーに露出するのはおすすめの方法の1つです。

一方でメリットは、開設方法のマニュアルが見やすく、パソコンに慣れてない方でも始めやすい点です。

有力な商品やサービス、明確なショップコンセプトがあっても、開設のハードルが高い場合は難航しますがその点BASEは問題ないでしょう。

また、イニシャルコストも固定費もかからないため、売上が上がらなくとも赤字になる心配は一切ありません。

BASEの始め方について詳しく知りたい方は「BASE(ベイス)でのネットショップの作り方や始め方|手数料や口コミ評判を徹底解説!」も参考にしてください。

Shopify(ショッピファイ)

おすすすめの理由 ・カスタマイズ性が高い
・配送面で強い
・SNSと連携している
初期費用 無料
月額費用 ・ベーシック:29ドル
・スタンダード:79ドル
・プレミアム:299ドル
入金手数料 0~410円
※入金方法・決済サービスによって異なる
決済手数料 約3.25~4.15%
※決済方法により異なる
商品登録数 無制限
集客力 強い
データ容量 無制限
デザインテンプレ 100種類以上
※無料9種類
独自ドメイン 利用可
決済方法 ・Shopify payペイメント
・キャリア決済
・Amazon Pay
・PayPal
・Google Pay
・Apple Pay
・Shop Pay
・KOMOJU
・Paidy
・GMOイプシロン
・SBペイメントサービス
・2Checkout
・CyberSource
・BitPay
おすすめの人 本格的なオリジナルネットショップを開設したい方

 

「Shopify」を利用するデメリットは、運営難易度が技術的に少し高いことです。例えば、完全なオリジナルデザインでショップを作成する際にはHTMLなどの知識が必要になります。

しかし、Shopifyにはショップデザイン用のテーマが用意されており、知識がない人でも簡単にある程度凝ったデザインに仕上げることが可能です。テーマの数は、公式で100種類前後、非公式のものも合わせると1,000種類以上あります。

反対にメリットとしては、カスタマイズ性が高くネットショップの差別化が可能なことです。

画一的なサービスだと競合との差をつけにくいですが、ショップのカスタマイズ次第でオリジナリティを出せるためブランディングしやすくなります。

また大手運送会社と連携していて配送面での不安がないことや、SNSでの拡散・集客をすることで売上をあげやすくなることも長所です。

Amazon

おすすすめの理由 ・出品までが早い
・1品から出品できる
・FBAシステムを利用できる
初期費用 無料
※ただし初月より月額費用が発生
月額費用 ・小口出品プラン:商品ごとに100円ずつ
・大口出品プラン:月4,900円
入金手数料 8~15%
※商品のカテゴリーによって異なる
決済手数料 無料
商品登録数 ・小口出品プラン:月48点まで
・大口出品プラン:月49点以上
集客力 強い
データ容量
デザインテンプレ 1種類
※変更不可
独自ドメイン 利用不可
決済方法 ・コンビニ決済
・ATM決済
・ネットバンキング決済
・電子マネー支払い
・代金引換
・クレジットカード決済
・分割払い
・ギフト券
・Amazon Pay
・キャリア決済
・後払い(ペイディ)
おすすめの人 中古品など特定のブランドを持ってない方

 

「Amazon」を利用するデメリットは、リピーターを獲得しにくいことです。Amazonでは、商品を購入したショップを気にするユーザーは多くない傾向にあります。

ショップ名の宣伝にはならなかったり、リピーターを獲得しにくかったりと次回購入につながりにくいです。そのため、ショップ認知されにくい中で継続的に売上をあげるために、以下のような工夫してブランディングすることが必要です。

・定期お届け便サービスを用いる
・商品ページの紹介コンテンツ欄に自社のほかの商材を紹介する
・スポンサープロダクト広告を用いて、ブランド認知してもらうなど

 

一方でメリットは、出品するまでの手間が必要ないことです。「店舗を開いてから商品の展開」という流れではなく、簡単な初期設定と商品の登録のみで出品できます。

要らなくなったものを出品できたり「FBA」という管理・梱包・発送作業をAmazonが代行するシステムを利用できたりと、利便性が高い点もメリットと言えるでしょう。

楽天市場

おすすすめの理由 ・セールなどのイベントが多い
・楽天自体の固定客が多い
・ページの自由度が高い
初期費用 60,000円
月額費用 19,500~100,000円
入金手数料 <システム利用料>
パソコン経由
・がんばれ!プラン:3.5~6.5%
・スタンダードプラン:2.0~4.0%
・メガショッププラン:2.0~4.0%
モバイル経由
・がんばれ!プラン:4.0~7.0%
・スタンダードプラン:2.5~4.5%
・メガショッププラン:2.5~4.5%
※システム利用料のほか、楽天ポイント、アフィリエイトなどのシステムサービス利用料あり
決済手数料 楽天ペイ利用料:月間決済高の2.5~3.5%
商品登録数 ・がんばれ!プラン:5,000点
・スタンダードプラン:20,000点
・メガショッププラン:無制限
集客力 非常に強い
データ容量 ・がんばれ!プラン:5.00MB
・スタンダードプラン:5GB
・メガショッププラン:無制限
デザインテンプレ 変更可能
独自ドメイン 利用不可
決済方法 ・クレジットカード
・銀行振込
・後払い決済
・代金引換
・Apple Pay
・コンビニ決済
・Alipay
・Paypal
・ショッピングクレジット/ローン
・オートローン
・リース
・請求書払い
おすすめの人 単価の高い商品を売りたい方

 

「楽天市場」を利用するデメリットは、出店料が高いことです。初期費用で6万円かかるほか、月額19,500円からのランニングコストもかかるなどハードルが高めと言えます。

さらに、ショップページにオリジナリティを出したい場合は、バナーの制作やコーディングの必要もあるため、追加の予算がかかることをある程度想定しておきましょう。

また、楽天のショップページを構築する際は、使用できるHTMLコードに制約があり、楽天専用のコーディング知識を持つ必要があります。

上記を踏まえると楽天市場に出店する際は、楽天出品にかかる初期費用以外にかかる費用もある程度想定しておくことが必要です。そのため、なるべく単価の高い商品など固定費を上回りやすいネットショップの運営をおすすめします。

反対にメリットは、楽天市場内でのセールに合わせた運営を行うことで売上につながりやすい点です。

楽天市場の知名度は非常に高く、セールのバリエーションが豊富です。特に楽天スーパーSALEのようなお得感がある規模の大きいセールの対策をしておくと大きな売上を期待できます。

また楽天自体の固定客が多いため、新規の集客がしやすいのもメリットです。ショップの知名度が低くても、所属しているモールブランドのネームバリューで来店が見込めます。

Yahoo!ショッピング

おすすすめの理由 ・コストが安い
・外部リンクを貼れる
・アドバイスを受けられる
初期費用 無料
月額費用 無料
入金手数料 売上ロイヤルティは無料、以下の費用が発生
・ストアポイント原資負担:1~15%
・キャンペーン原資負担:1.5%以上
・アフィリエイトパートナー報酬原資:1~50%
・アフィリエイト手数料:アフィリエイトパートナー報酬原資の30%
決済手数料 決済サービスにより異なる
商品登録数 無制限
※初期設定は20万点、それ以上は申請が必要
集客力 強い
データ容量
デザインテンプレ 1種類のみ
独自ドメイン 利用不可
決済方法 ・クレジットカード決済
・キャリア決済
・デビットカード決済
・コンビニ決済
・銀行振込
・代金引換
・ペイジー
・ゆっくり払い
・PayPay
・Tポイント
・Apple Pay
おすすめの人 実店舗での販売と並行してネットショップも開設したい方

 

「Yahoo!ショッピング」を利用するデメリットは、競合店が多いことです。

無料で出店できるため出店数が多く、価格競争に巻き込まれるリスクがあります。適切な販売価格を設定できない場合は、売上が期待できないケースが多いです。

一方でメリットは、初期費用や月額費用ともに無料であることです。一般的な固定費がかからないため、赤字になりにくいです。

また商品ページに公式サイトのリンクを貼ることで、Yahoo!ショッピングの固定客を自社サイトへ誘導できます。

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無料・有料ネットショップを比較|出店するならどっちがおすすめ?

無料・有料ネットショップを比較|出店するならどっちがおすすめ?
ネットショップを出店する方法には無料サービスを使う方法と有料サービスを使う方法があります。両者の相違点を知ると、自身にあった媒体を選べ、売上確保につながりやすいです。

無料・有料ネットショップの相違点について詳しく見ていきましょう。

無料ネットショップ

無料ネットショップのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・コストを抑えられる
・機能がシンプルである
・集客が必要になる
・ブランディングが難しい

無料ショップのデメリットは、すぐに売上をあげにくいことです。簡単に開設できても、ショップを作ったのみでは顧客に認知されないため、なかなか売上はあがりません。

さらにカスタマイズ性が低く、オリジナリティのあるショップを作れないため、顧客の印象に残りにくいという点もあります。

一方でメリットは、赤字になりにくいことです。有料ショップのようにはコストが発生しないため、売上が上がらなくても負債は発生しにくいです。さらに操作が簡単なため、専門知識がなくても運営しやすいと言えるでしょう。

無料ショップは「お試しでネットショップを開設してみたい方」や「副業でネットショップを開設したい方」におすすめです。

また、無料のネットショップについて詳しく知りたい方は「ネットショップは無料で開業できる?個人で開設・作成して販売できるおすすめサービス10選」をぜひ参考にしてください。

有料ネットショップ

有料ネットショップのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・オリジナルなネットショップを作れる
・複雑な機能も搭載できるところが多い
・赤字になりやすい
・専門知識が必要な場合がある

有料ショップのデメリットとして固定費が挙げられます。売上がない場合でも固定費はかかり続けるため、支出のみが毎月発生してしまいます。

また、HTMLやCSSなどの知識を持ち合わせてないと必要な機能を搭載できない場合もあります。

一方メリットとしては、独自のネットショップを作ることでブランディングがしやすく、顧客の印象に残りやすいことです。

ブランディングに成功すれば、リピート購入も期待できます。さらに実店舗のシステムとの連携など、さまざまなチャネルと合わせた運営ができるのも魅力です。

有料ネットショップがおすすめな方は「本格的にネットショップで売上を上げたい方」や「Webの知識がある方」と言えます。

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ネット販売サイトはどこがいい?システムの違いを比較

ネット販売サイトはどこがいい?システムの違いを比較
ネット販売サイトのシステムには以下の3つがあります。

・ASPカート型
・ECネットモール型
・ソフトウェアインストール型

 

システムの違いを知ることで、ネットショップの開設や運営をスムーズに行えます。

ネット販売サイトのシステムについて詳しく見ていきましょう。

ASPカート型

ネット販売サイトのシステムの1つに「ASPカート型」があります。

ASP型について以下にまとめました。

概要 サイトの元となる型をレンタルして開設する
デメリット ・複雑なシステムに対応してない
・手数料が永久にかかる
メリット ・ネットショップをすぐ作れる
・最新の機能を利用できる
おすすめの人 基本的な機能のみで問題ない方

 

ASP型のデメリットは、使用するASPの機能に縛られてしまう点です。

自社で実装したい機能がASPによってはできないといったこともあります。そのため、ASPを選ぶ際は、対応可能な範囲がどこまでなのか事前に調査・比較を行う必要があります。

なおメリットとしては、専門家や外注先との打ち合わせが必要ないため、比較的スムーズな運営が可能な点です。また大手ASPカートであれば、機能の更新を日々行うため、初心者でもシステム面で劣ることはありません。

ASP型のおすすめの運用方法として、システムはあくまで販売媒体として利用し集客やプロモーションはSNSなどで行うのが良いでしょう。

ECネットモール型

ネット販売サイトのシステムには「ECネットモール型」もあります。

ECネットモール型について以下にまとめました。

概要 1つの大型サイトに自身のネット販売サイトを出店する
デメリット ・競合が多い
・規模が大きくなるにつれてコストが高額になる場合がある
メリット ・集客力がある
・キャンペーンなどが豊富にある
おすすめの人 ネット販売で売上を見込める方

 

ECネットモール型のデメリットは、大型ECサイトに店を出す場合競合が多く、広告などプロモーション費用が必要になる点です。

また売上規模が大きくなるのに比例してコストも高くなるため、最終的な利益が残りにくいのもデメリットと言えるでしょう。

メリットとしては、モール内でのブランディングをすることで認知度が向上することが挙げられます。また売上に特化した運営戦略ができることもモール型の利点です。

モール内での上位表示対策などもできるため、運用ノウハウ次第では結果につながりやすいでしょう。

ソフトウェアインストール型

ネット販売サイトのシステムには「ソフトウェアインストール型」もあります。

ソフトウェアインストール型について以下にまとめました。

概要 ソフトウェアのみをインストールし、基本的な機能などを自身で構築する
デメリット ・専門知識が必要になる
・構築まで時間がかかる
メリット ・インストールは無料でできる
・カスタマイズ性が高い
おすすめの人 ネット販売の知識やスキルを持ち合わせている方

 

ソフトウェアインストール型のデメリットは、セキュリティ対策や保守管理・バージョンアップデートを自身で行う必要があることです。

また、基本的なシステムやほしい機能などを構築する時間がかかるため、開設までの具体的なスケジュールの構築をする必要があります。

一方でメリットには無料で独自サイトを構築できるため、中規模ネットショップでも売上に対するコストがかからないことが挙げられます。さらに競合との差別化やサイト編集なども柔軟にできます。

ソフトウェアインストール型を選ぶ際は、自由度の高さとショップ開設の容易さを比較して判断すると良いでしょう。

なお、ショップの規模によっては月額コストがかかることもあるためご注意ください。

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ネットショップを開設するなら?開業初心者のための選び方

ネットショップを無料と有料で比較
初心者がネットショップを開設する際のポイントの1つは「適切なネットショップを選択すること」です。適切なネットショップを選択するには以下の点を意識すると良いです。

・初期費用がかかるか
・立ち上げは早いか
・操作は簡単か
・運営費用がかかるか
・商材とネットショップの強みは合致しているか
・配送を外注する必要があるか

 

上記を意識してサービスを選択すると、ネットショップの立ち上げから売上発生までスムーズに進められます。

上記のポイントについて詳しく見ていきましょう。

初期費用がかかるか

適切なネットショップを選択するには「初期費用の有無のチェック」が必要です。利用するサービスにより、初期費用に想像以上に予算を割いてしまう事があります。

仮に適当にサービスを選択してしまうと、初期費用がかかりその後の運営戦略が狂ってしまったり、そもそも開設できなかったりする恐れがあります。

開設時のみにかかる費用とはいえ、予算が圧迫されないようにざっくりとした費用感を確認すると良いです。

また注意点として、初期費用が無料でも固定費が高額な場合があります。初期費用のみでなく、必要なコスト全体をバランスよく比較するのが賢明です。

立ち上げは早いか

適切なネットショップを選択するポイントとして「立ち上げは早いか確認すること」も大事です。

アカウント登録や審査などのプロセスで時間を取られてしまうと、適切な開設タイミングを逃す恐れがあります。開設が遅れると、トレンドに乗り遅れてしまったり、キャンペーンやセールに合わせて開設できない恐れがあります。

早く開設できていれば売上が期待できたにも関わらず、遅れを取って商機を逃してしまうのは非常にもったいないです。

立ち上げをスムーズにするためには、立ち上げに際して必要なものがあるか事前に確認しておくことが大切です。

また、ネットショップの開業のやり方が知りたい方は「【ネットショップ開業方法】始め方や作り方・開設方法や構築のポイントを徹底解説!」をぜひ参考にしてください。

操作は簡単か

適切なネットショップを選択するポイントとして「操作が簡単かどうか」も挙げられます。

ITやWebに関する知識が少ない場合、操作が複雑なサービスではスムーズな運営ができません。例えば商品の発送までに必要以上に時間がかかったり、決済面で顧客とトラブルになったりする恐れがあります。

そのためいくつかサービスの候補を挙げ、可能な限り操作性の良いサービスを採用すると良いです。

またサポート機能を活用するとスキルで足りない部分を補完できるため、サポート機能まで確認するのがおすすめです。

運営費用がかかるか

適切なネットショップを選択するポイントとして「運営費用の有無」も無視できません。ランニングコストが高すぎると黒字になりにくいです。

単価の低い商品では固定費の負担が重く、状況によっては赤字を生み出し続けるのみです。

ランニングコストを計算するときは、販売する商品に見合ったコストを洗い出しておくと良いでしょう。

サイトに集客力があるか

商品を売るためには、まずは多くの人にショップやアイテムを認識してもらうことが不可欠です。そのため「サイト自体に集客力があるかどうか」は、ネットショップを選ぶ上で非常に重要です。

集客力のあるショップを選ぶことで、商品ページへのアクセス数が増えます。閲覧数・アクセス数を増やすことは、そのまま商品の売れ行きにも直結します。

特に知名度に関して不安がある場合は、集客力に重点を置いてネットショップを選びましょう。なお集客力が強いのは、やはりECネットモール型のショップになります。

ただしECネットモール型のショップの場合、競合が多い点には注意しましょう。モール型のショップはテンプレートも限られていることが多く、独自性を出しにくいというデメリットもあります。

なお近年ではSNSが普及したことにより、ASP型ショップも集客はしやすくなっています。集客力を向上させたい場合は、SNSとの連動運用なども視野に入れて考えるようにしましょう。

独自ドメインが取得できるか

ネットショップの中には、独自ドメインと利用できるところ、できないところがあります。集客面や運用面を考えるのであれば、独自ドメインを取得できるショップを選びたいところです。

独自ドメインがあれば、「自分たちだけのオリジナルサイト」を作れます。短いURLや覚えやすいURLをつけられることで、集客力の向上にも繋がります。また共有ドメインを使用している競合に対して差別化が狙えるようになります。

さらに独自ドメインがあれば、セキュリティ面でSSLを導入しやすく、お客様の個人情報を守りやすくなります。将来的に店舗の規模が大きくなった場合に、円滑にサーバー移転ができるなど、運用面でのメリットも大きいです。

商材とネットショップの強みは合致しているか

適切なネットショップを選択するポイントとして「商材とネットショップの強みが合致しているか確認すること」も欠かせません。

商材によって相性の良いネットショップ、悪いショップというものが存在します。例えば、モールであれば、本、家電、消費財といった型番商品が売れやすい「Amazon」、食品やファッションといったPB(プライベートブランド)が好まれる「楽天市場」などが挙げられます。

またカートであれば、リピート購入をメインとした商材の場合は「リピスト」・「たまごリピート」・「ecforce」といったようなカートを選択するなど、自社商品に合ったものを選択するようにしましょう。

またコンセプトがきちんと定まっていない場合、何のショップかわからず顧客が離れていってしまうという点にも注意が必要です。

あらかじめ既存のネットショップを調べておき、自社の商材と相性が良いのか調査しておくことをおすすめします。

配送を外注する必要があるか

適切なネットショップを選択するポイントには「配送を外注する必要があるかどうかのチェック」も求められます。

選択するサービスにより、商品を届けるまでに追加でコストがかかってしまう場合があります。

その場合、家具や家電など大型の商品の配送に高額の費用がかかったり、配送まで時間がかかるなど運営に影響しかねません。

配送コストや配送に要する時間の観点から、自社商品とネットショップを分析するのも大切です。

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ネットショップ開設後に販売・工夫するためのチェックポイント

ネットショップ開設のチェックリスト
初心者がネットショップを開設する際には、販売のための工夫をすることが大切です。具体的には以下のポイントを押さえると良いです。

・競合調査をする
・サイトデザインを工夫する
・SNSで集客する
・アフィリエイト広告を出稿する
・リピーターを確保する

 

先述の通り、ネットショップの開設のみでは売上は見込めません。上記のポイントを押さえることより、売上の見込めるネットショップ運営ができます。

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

競合調査をする

販売のための工夫をするポイントの1つは「競合調査」です。多くのショップがある中で利用してもらうためには、競合との差別化を図らなければなりません。

例えば競合と同じターゲットを狙うか、別のターゲットを狙うかで戦略は異なります。ターゲットの被る商品を展開する場合、価格において優位性がなければ売上は望めません。

競合調査では、競合ショップで売れている商品を知ることも大切です。人気のある商品を参考にすることで、顧客の行動を把握できます。

販売戦略を立てるためには、同業種はもちろん他業種のネットショップも含めて調査すると良いでしょう。

アカウントのコンセプトを一致させる

アカウントのコンセプトを一致させることも、販売のための工夫として大きなポイントになります。なぜならコンセプトを決めて統一感のある運用をすることで、商品が売れやすくなると考えられているからです。

コンセプトがバラバラのショップでは、1つの商品を購入してもらえたとしても、まとめ買いやリピーターの獲得にはなかなか繋がりません。一方でコンセプトを揃えてショップ運営をすれば、まとめ買い・リピーターが増やせ、客単価の向上も見込めます。

なお、ショップのコンセプトを考える際には、自社視点だけでなく顧客の需要を掴むことが大切です。「誰に・何を・どうやって」売るのかを考えると、コンセプトが一致しやすくなります。

サイトデザインを工夫する

販売のための工夫をするポイントとして「サイトデザインを工夫すること」も挙げられます。

サイト内での操作が複雑であれば、ユーザー満足度の低下から顧客離れにつながります。一方で洗練されたデザインのサイトはブランディングを促進するでしょう。

また伝えたい情報を絞って視認性の高いサイトを作れば、顧客がサイトから離脱しにくくなります。

どのようなサイトデザインが有利か判断するには、人気サイトのデザインを参考にするのがおすすめです。

ネットショップのデザインについて詳しく知りたい方は「【まとめ】ECサイトのWebデザインの参考になるサイト7選!見本を探せるギャラリーも紹介」も参考にしてください。

SNSで集客する

販売のための工夫をするポイントとして「SNSでの集客」も試すのも効果的です。SNSで発信された情報が「バズると」商品が大量に売れる可能性があるためです。

テレビCMや新聞広告などに多額の費用をかけなくても、SNSでは無料で簡単に集客ができる環境があります。

ただしSNSの集客は販促したい商材が良質なものでないと信用を失う結果になるため、商材の質が特に大切です。

なおSNSの利用にある程度慣れている方であれば、SEO対策などの専門的な知識がなくても集客が可能です。またSNSでは写真もふんだんに利用できるため、視覚に訴える商品紹介もできます。

アフィリエイト広告を出稿する

販売のための工夫をするポイントとして「アフィリエイト広告を出稿すること」も良い方法です。

アフィリエイトプログラムを使うと、SEOのプロに宣伝してもらえるため、商材の認知度向上が期待できます。実績のあるアフィリエイターに宣伝してもらえれば、費用以上の売上につながることがあります。

また集客のためのリソースが空き、ほかの媒体でのさらなるPR活動に力を入れる余裕も生まれます。

なおアフィリエイトを利用する際は、自社商品と相性の良いメディアへ掲載すると良いです。例えば、化粧品を扱うのであれば、女性の健康や美容を扱ったサイトに掲載すると効果的です。

リピーターを確保する

販売のための工夫をするポイントとして「リピーターを確保すること」も大切です。リピーターを獲得できれば、継続的な売上が見込めます。

リピーターがつけば、無理な新規の集客に頼り過ぎることなく売上をあげられます。また商品を気に入ったリピーターが、商品を宣伝・拡散してくれることもあり得ます。

例えば、顧客のSNSアカウントがきっかけで、ショップや商品の存在が潜在客に伝播する可能性はゼロではありません。

注意点としてリピーターを確保したり、つなぎとめたりするには顧客管理が必要になることがあります。そのため、管理システムについても事前に精査しておくと良いでしょう。

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また、ネットショップの仕入れ先を検討している方は「ネットショップ開業の仕入れ先おすすめ10選!個人が無在庫で運営するポイントは?」をぜひ参考にしてください。

ネットショップを作るなら?外注先を比較

ネットショップ外注先
ネットショップ構築の外注先として、以下の選択肢が挙げられます。

・運営代行会社
・フリーランス

 

外注先の特徴やメリット・デメリットを知ると、自身のニーズや予算に見合った外注先を選択できます。

それでは、ネットショップ構築の外注先について詳しく見ていきましょう。

運営代行会社

ネットショップ構築の外注先の1つは「運営代行会社」です。運営代行会社に外注するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・納期が早い
・専門的な知識とスキルを持ち合わせている
・費用が割高になる
・構築、運営ノウハウを内製化できない

運営代行会社に外注するデメリットは、開設するECサイトへ支払う費用と外注先へ支払う費用の二重でコストがかかることです。そのため自社で担う業務の比率が少なければ少ないほど、売上における必要経費の割合は高くなります。

注意点としてネットショップは外注頼りになると、永久にコストが割高になり、利益率の低いビジネスになってしまいます。

一方で運営代行会社に依頼すると、運営がスムーズかつスピーディーになりスケジュール通りに計画を進めやすいです。また販売業務を任せることで、商品の製造など自社業務に集中できます。

運営代行会社がおすすめな方は「予算に余裕がある企業」や「メーカーやブランドなど商品製造に特化している企業」です。

フリーランス

ネットショップ構築の外注先には「フリーランス」もあります。フリーランスに外注するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・外注費用を安く抑えられる
・構築から運営までの経験とノウハウを持っている
・スキルや実績に差がある
・優秀なフリーランスをみつけるのが難しい

フリーランスに依頼するデメリットとしては、フリーランスの中にもスキルや実績に差がある点です。経験値の低いフリーランスに依頼してしまうと、費用対効果が低くなる恐れがあります。

一方でフリーランスに依頼するメリットとしては、外注費用を抑えられ利益が残りやすい点が挙げられます。フリーランスの実績や知名度により見積もりは異なりますが、会社組織に依頼するよりも個人に依頼する方が割安な場合が多いです。

またフリーランスは個人のスキルが重要なためネットショップの実績やノウハウを持ち合わせている可能性が高く、成果をあげやすいです。

フリーランスへの発注がおすすめな方は「ネットショップ運営のノウハウを学びたい企業」や「ネットショップ運営に力を入れたい企業」です。

なお今後ネットショップの開設を優秀なフリーランスに依頼したいと考えている方は「フリーランス名鑑」の活用をおすすめします。

フリーランス名鑑の特徴は以下の通りです。

・実績のあるフリーランスが多く在籍
・相談は完全無料
・相談後にキャンセルも可能

 

優秀なフリーランスに無料で相談できるほか、相談後に検討し直したい場合はキャンセルも可能なため、自社にあったフリーランスを手軽に選べます。

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おすすめのネットショップまとめ

ネットショップ運営をする際は、出店するネットショップの特徴と自社の予算・ニーズ・コンセプトなどをよく比較考慮することが大切です。

またSNSやアフィリエイトを利用したり、サイトデザインを洗練したりといった工夫を別途行うのも良いでしょう。

ネットショップ運営についてさらに詳しく知りたい場合は、一度フリーランス名簡に問い合わせることをおすすめします。

国内最大級のフリーランスネットワークであるフリーランス名鑑は、ネットショップ構築や運営に精通した人材を見つけやすいサービスです。相談が無料でできるほか手数料もかからないため、予算を抑えつつ良い成果を上げたい方には利便性が高いです。

複数のフリーランスにまとめて相談することもできるため、自社にマッチする人材を慎重に決める手段として、一度活用してみることをおすすめします。

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2018年大学院在学中に健康食品・化粧品メーカー株式会社アモシアを立ち上げ、自社サイト、Amazon、Yahoo!ショッピングを中心に販売中。翌年、一般社団法人イーコマース学会にスカウトされ事務局として従事。同年東海大学総合社会科学研究所研究員として従事