1 はじめに

1.1 現在の状況:独立1年目のリアル

初めまして、株式会社BlueAI代表取締役CEOの平原と申します。AI・クラウド・サーバー・EC・アプリ・システム開発・技術顧問のお仕事をしております。AI・DXコンサル会社ですとお伝えする際もあります。

(公式HP:https://blueai.co.jp)


ありがたいことに、ここ最近は大きな案件もいくつか受注できました。来年度の見込みも少しずつ立ってきて、やっと地に足がついてきた感じです。勿論まだまだな部分ばかりなことは自覚していますので、日々奮闘中です。


1.1 経歴:エンジニアから経営者へ

一応以下が自己紹介になります。

地方の長崎大学経済学部の在学中にエンジニアインターンとして複数社にて活動。大学卒業後は、執行役員として入社。教育/システム開発/事業会社ベンチャーのエンジニア/プロジェクトマネージャー/執行役員として設計から開発・マネジメント業務を行っており、2023年12月に退職しました。 


その後、AI・Salesforce・ITコンサルのスタートアップにも少し携わると同時に、2024年3月末に法人登記して正式に独立しております。


1.2 この記事の目的と対象読者

この記事は、「何かしら技術・スキルはあるけど、ビジネスの部分で不安」と感じている方向けに記載しています。


特に、

フリーランス転身を考えている会社員

・起業準備中のビジネスパーソン

・フリーランスなりたての方

・ 副業を始めた方

・クライアントワークに不足を感じている人

そんな方に読んで頂けると大変嬉しいです。


本記事の構成・アジェンダ

・フリーランス・起業家としてのマインドセット

・案件獲得・営業術
・仕事術・クライアントワークのテクニック

・リスク管理術
・ビジネス拡大戦略

・組織化と成長戦略


全体的には、持っておくべき基本スタンスから、今日明日から使える具体的なテクニック的な話まで、営業術・クライアントワーク術など、各セクションごとにカテゴリを分けています。

また、失敗談も包み隠さず紹介しています。


2 フリーランス・起業家としてのマインドセット

まずは、1人のフリーランス、起業家として生きていくために持っておくべきマインドセットを紹介いたします。


2.1. 自主性と能動的な行動

基本的にフリーランスや起業家と言われる人は孤独に生きています。そのため、フリーランスや1人起業家に怒ってくれる人、悪かった点を言ってくれる人、フィードバックをくれる人はいません。


そのため、自分の自己管理をすることはマストです。


ちなみに僕は以下のことをやっています。

1. 自己改善ノート

僕は毎日、よかったこと・反省改善のメモを毎日DailyとしてSlackに記載しています。今日はダメだったけど、明日うまく。そんなことはありません。全てmemoして、明日に生かす改善する。それだけです。


2. フィードバックは自分で取りにいく

僕は仕事で関わっている方には、足りない所、改善できる箇所をよく聞いたりします。

同業種、同じ職種の人、先輩、後輩、色々な人に聞きます。僕自身の認識していることと、周りから認識されている部分はGAPがある部分もあります。そのため、誰かに聞くほかないのです。


「今回のこれって、実際どうでした?」これを聞くだけでも何かしら改善できる箇所はあるはずです。


3. メンターを見つける

まだ僕のメンターはいませんが、自分にアドバイス、先導してくれるような存在です。ビジネスも自分の価値を高めていくためにも、「師匠」のような方を持っておくべきかと思います。


2.2 価値提供の姿勢(期待値以上の価値提供をする)

ここはかなり重要です。どんな事業・サービスをしていたとしても、何かしら価値を残していると思いますが、先方の方が思っている以上の価値(Value)を残しましょう。これだけで、「この人は優秀だ」「すごい」となります。


正直、時間がかかりすぎて、時間換算の急が悪くなる場合もあると思います。それでも最初はそれで良いです。時間がかかってでも圧倒的な価値を残すことに注力してください。


それだけで「またこの人に発注しよう」と次の案件にもなるのです。そうなれば、かけた時間も安いものになります。


2.3 専門性の確率

相手からみて自分が「どんな人なのか?」をわかりやすく認識させましょう。一言でわかりやすいものが良いです。

よくある例として、「なんでもできます!」ありますが、比較された時に特化している部分がないと負けます。


僕は相手の方によっても使い分けますが、よく「技術力があって、安くアプリ・システム開発できる」「若い・元気」な人というような見せ方(ポジション)をとります。


ちなみに、若さを売りにする人がいますが、正直あまりオススメできません。若い = 経験がない = スキル能力が低いというのが固定観念です。例外はもちろんですが、一般的にこうです。


それを物色できる「実績」がある場合は「若さ」のポジションをとっても良いと多います。 ギャップになるので、覚えてもらいやすくなります。


3 案件獲得・営業術

次に案件獲得手法、営業テクニックについて紹介します。


3.1 案件獲得・営業術

3.1.1 BtoBビジネスの本質:課題解決

僕は元がエンジニアでした。対人コミュニケーションも好きなタイプではないと思います。

前職で営業も少々やりましたが、得意という訳ではありません。


ただ、現状いくつか案件は取れて回っています。それについて紹介いたします。


BtoCだと話は違いますが、この記事をみている方はBtoBにて事業を始めている人が多いと思います。BtoBでの本質は”課題解決”です。


人が足りない、業務に無駄がある、売上を伸ばしたい、そういったものです。

事業者の方、法人の方は何かしら課題を持っています。


そして、もっと売り上げを伸ばしていきたい、伸ばしていきたいと思っている人がほとんどです。そのため、自分の会社のためになって価値がある事であればお金を払います。それがビジネスです。


まとめると、

・(クライアント)→ 課題がある

・(自分)→ 課題を解決する価値(ベネフィット)を提供できる

上記の図になれば、案件は取れます。その上で、各テクニック的な話がついてくるのです。


3.1.2 営業のマインドセット

まずは、営業のマインドセットです。

まず前提としてどんなに優秀なトップ営業マンでも3割です。一流打者でも3割です。


そのため、商談があっても案件にならなかった。これは普通です。

そんな中で、じゃあどうやって「成約数を高めるのか?」、「商談数を増やすのか?」、といったことを考えます。


3.1.3 Give & Takeの原則

これは営業において最重要のスタンスです。営業もそうですが、対人コミュニケーションにおいて最も大切なものだと言っても過言ではありません。


よく1on1でオンラインで話をした人に「仕事を紹介してください〜」を言われますが、これは間違っています。なぜなら、向こうに仕事を紹介する理由がないからです。


世の中にはTakerが多いです。確かにTakerをし続けて仕事があるかもしれませんが、長期的なお付き合いができるとは、あまり思えません。


じゃあどうするのか?

それは、こちらが先にGiveをすることです。つまり、先にこちらが価値提供します。そうすると、向こうの方からこちらが価値提供してもらった分のリターンが来ることが多いです。案件などの紹介をもらえます。


人は何かをしてもらうと、お礼をしたくなります。(返報性)


「そいえば、この前の平原君に、困っていたフリーランスの優秀なデザイナーを紹介してもらったけど、丁度アプリ開発の話あったから、繋いでみようかな?」イメージとしてやや簡易的ですが、このような感じです。


また、価値提供しても何も返してくれない場合、こちらから見ると、価値提供しても何も返してくれない人というレッテルになってしまうのです。


よくGiveできることがないという声もありますが、そんなことはないはず。

・デザイナーの人 → 無料で名刺を作る。自己紹介スライドを作る

・マーケターの人 → Webサイトの流入・CV分析をする

・エンジニアの人 → 無料でIT・技術相談をする

・誰でも → 良い人を紹介する、飲み会で楽しくする

考えると、色々あるはずです。


まずは、こちらGiveが基本スタンスです。


3.1.4 長期的な視点での関係構築(誰にも覚えてもらうコミュニケーション術)

これもGiveと一緒です。誰かに覚えてもらう前に「こちらが向こうの人を覚えていられるか」です。相手の悩み・課題を覚えておく。そして先に価値提供する。一度きりではないです。大量のGiveをする。


また、どれだけ相手に自分が興味がありますよ!と開示できてるか。どれだけ自己開示できているか(ラポール系形成)。


これが本質だと思っています。


3.1.5 toBは長期戦

よく初回の商談・アポで落とそうという人がいますが、toBは長期戦です。

Giveを提供して関係性を持っておく。これが基本スタンスです。いつか紹介もらえたりします。


3.1.6 ヒアリングが8割

トップ営業マンはヒアリングが抜群に上手いです。

ヒアリング = 質問力です。


営業力を高める = 質問力を高めるです。


3.2 ネットワーキングと紹介獲得

3.2.1 紹介をもらうテクニック

Giveと同じです。逆にこちらが良い人を紹介する。でないと相手は動きません。

また、紹介する際は、文章までしっかり相手に渡しましょう。


お疲れ様です。この間、〇〇交流会で出会った方なんですが、△△の事業やられてる方で、◇◇さんとものすごく、事業シナジーがありそうだと思ったので、お繋ぎさせてください。僕が、お話しした感じ、〜〜なイメージの人で、ご友人としてもご縁あるかと思います。


ちなみに、誰でも紹介したら良いというわけではないです。

バッチリ相性良い人をドンピシャで紹介します。


3.2.2 交流会に参加するべきか?

よく交流会でリードを増やす人もいますが、誰でもいけるような交流会は行かなくて良いと思っています。商材を売りたくてたまらないTakerの人が多いです。


ただ、主催する人によってそうではない人が集まるケースがあります。そういったものには人の繋がりを増やす意味も含めて行くと良いです。


3.3 顧客管理と商談フェーズ管理

3.3.1 商談進捗の可視化と顧客管理

顧客管理はしましょう。自分の商材とシナジーはあるか?見込み度合いは高いか?どんな課題を持っているか?ただのアポ段階なのか?ネクストアクションはなんなのか?


大量のGiveをするにも、その人のことを詳しくメモしておきます。

あとは、合わせてBANT条件もメモしておきます。


3.3.2 CRMツール

僕はSalesforceが好きなので顧客管理ツールを有料にて使っていますが、最初はスプレッドシートにて良いと思います。


4 仕事術・クライアントワークのテクニック

次に、クライアントの人との関わり方をより良くする方法を紹介します。


4.1 コミュニケーション技術

まず、どんな人でも身に付けておくべきことが「クライアントワーク術」です。クライアントワークはコミュニケーションの連続戦です。「信頼獲得方法」とも言えます。


僕はエンジニア出身ということもあり、正直コミュニケーションに長けているという訳ではないですが、この「信頼関係構築」の能力で次の案件を獲得した節も一定あります。


特にフリーランスや起業してなりたての方だと、自分のサービス・プロダクトを持っているわけではないと思いますので、クライアントワークで受託ビジネスなどを始める方も多いかと思います。


そんな中で大事なのが、クライアントからの信用・信頼を作っていくことです。


ちなみに信用と信頼の意味を履き違えている人もいますが、信用 = 過去の実績から、信頼 = 徐々に作っていくものだと考えています。


そのため、いくら実績があって信用があったとしても、すぐに仕事を発注しません。信頼がある訳ではないからです。


4.1.1 チャットツールの効果的な使い方(スタンプ、「!」の使用)

クライアントの方とやり取りする際は、色々なチャットツールを利用するかと思います。

その中でChatwork、Slack、LINEなどのチャットツールを使用する際は、適度に「!」を活用しましょう。これにより、前向きで元気のある印象を与えることができます。


ただし、以下の点に注意が必要です。

  1. 相手の企業文化や個人の好みに合わせて調整する
  2. 重要度や緊急度に応じて使い分ける
  3. 過度の使用は避け、メリハリをつける


例えば

  • 「おはようございます!」
  • 「ご依頼の資料、完成しました!」
  • 「承知いたしました。明日までに対応いたします!」


状況や文脈に応じて適切に使用します。


4.1.2 レスポンスの重要性と適切なタイミング

次に、大前提として押さえておいてほしいのが、「即レスが基本」ということです。
私も様々な方と仕事をしてきましたが、特に仕事ができる人、本当に忙しい人ほど返信が早いです。


特に以下のケースでは、即レスが絶対に必要です。

  • 新規問い合わせ
  • 緊急の連絡
  • 重要な意思決定に関わる内容

これらは、土日祝日であっても即座に対応すべきです。


「でも、プライベートの時間は...」と思う方もいるでしょうが、フリーランスや起業家にとって、この即応力が信頼獲得の鍵となるのです。

「なぜ僕に発注しようと思ったのですか?」と聞いた際、「レスが早かった」と言われたのは、幾度かあります。


ただ、以下の点には注意が必要です。

  1. 業務時間内外で対応の質を変える(業務時間外は受け取り確認程度でOK)
  2. メッセージの重要度に応じて返信の内容を調整する
  3. 即答できない場合は、一旦受け取った旨と詳細な返答の目処を伝える


例えば

・「ありがとうございます!ただいま確認いたしました。現在外出中のため、本日19時までにはご連絡させていただきます。」・「ご依頼の件、承知いたしました。現在対応中の案件の終了後、本日15時頃に改めてご連絡させていただきます。」・「緊急のご連絡、ありがとうございます。直ちに対応いたします!」もし今空いていなかったとしても、「いつ連絡するか?」を伝えるだけでも印象は全く変わるのでオススメです。


よくある落とし穴として、「既読スルー」があります。どんなに忙しくても、メッセージを見たら「確認しました。詳細は後ほど連絡します」といった一言を入れることが大切です。


ちなみに、「後ほど」という言葉も僕はやめています。「今か」「いつxx時まで」にやるが基本スタンスです。


また、基本こちらでメッセージは終わるようにしましょう。LINE、Slack、Chatworkでのリアクションで終わるはやめましょう。「メッセージ見たなら返事しろよ〜」を思う方もいらっしゃるからです。


4.2 進捗報告と情報共有

4.2.1 効果的な進捗報告の方法

次に、信頼関係を築く重要なポイントである「効果的な進捗報告の方法」についてです。

まず原則としては、「定期的な報告」が基本です。できる人ほどこまめに進捗を共有しています。


具体的な報告例

【週次進捗報告】2024/4/51. 完了タスク:   - ランディングページのワイヤーフレーム作成   - ロゴデザイン案3種類の提出2. 進行中タスク:   - サイトマップ作成(進捗率:60%)   - コンテンツ原稿執筆(進捗率:30%)3. 次のステップ:   - 来週月曜日までにサイトマップ完成予定   - 水曜日にロゴデザインの最終案提出4. 課題:   - コンテンツ量が想定より多く、スケジュールに遅れの可能性あり5. 確認事項:   - ロゴデザインの色変更は可能でしょうか?以上、ご確認よろしくお願いいたします!

よくある失敗例として、「何も進捗がないから報告しない」というのがあります。これは絶対NGです。進捗がないことを報告することも進捗報告です。


よくクライアントから「今進捗どうですか?」といった質問があります。これはクライアントが進捗を不安になっています。定期的な報告がないので、発生しているのです。受注者側のミスです。


4.3 ミーティングマネジメント

次に、MTGについてになります。


4.3.1 事前準備の重要性(議事録、ゴール設定)

どちら側が開催したか?にもよりますが、こちら側が主催したものであれば、事前準備としてアジェンダを作ります。「このミーティングで何を決めるのか」「最終ゴール」を明確にしておくことで、議論が脱線するのを防げます。


また、ダラダラMTG時間が長いものもありますが、短くてOKです。発注者は時間に余裕はありません。


4.3.2 効果的なミーティング進行の方法

ここで注意すべきポイントをいくつか挙げます。

  • 時間厳守:遅刻は論外です。5分前には待機しましょう。
  • アイスブレイク:雑談から入るのもOK。場の雰囲気作りは大切です。
  • 積極的な姿勢:うなずきや相槌を忘れずに
  • 要点をまとめる:議論が長引いたら、適宜まとめましょう。

当たり前ですが、MTGでは議事録をとります。


4.3.3 フォローアップ(決定事項、アクションの共有)

MTG終了後も重要です。

平原はすぐ①議事録共有②決定事項の共有③ネクストアクションの共有を行っています。


議事録共有の例

お世話になっております。本日のミーティング、お疲れ様でした!議事録を添付いたしましたので、ご確認ください。【決定事項】
1. 新商品のターゲット層を20代後半〜30代前半に設定
2. 来週金曜日までにマーケティング戦略の草案を作成

【アクションアイテム】
- 平原:マーケティング戦略草案の作成(〆切:4/12金)
- 山田様:競合分析の実施(〆切:4/10水)
- 鈴木様:予算案の見直し(〆切:4/11木)次回ミーティングは4/15(月) 10:00〜 に設定しております。

ご質問等ございましたら、お気軽にご連絡ください。

引き続き、よろしくお願いいたします。


誰が、いつまでに、何をやるのか?

自分だけではなく、先方の方の分もしっかりテキストとして記載しておきます。


これだけでも、言った言わないを防ぐことができます。


4.4 オフラインでの関係構築

4.4.1 対面の重要性

最近はオンラインのみでも仕事が完結することはありますが、クライアントの方とはオフラインで一度は会っておきましょう。


どうしても地方ということであれば、難しいかもしれませんが、東京-福岡間程度の距離であれば、どこかしらのタイミングにて会うことをオススメします。


オンラインにてあっただけの人間にいきなり100万の発注をする人はいません。

それくらい、オフラインで会うことは今の時代だからこそ強力です。


4.4.2 会食のマナーとコツ

3.2.3 会食のイロハ

時には、クライアントの方、今後関係性を作っていきたい方と会食やランチをする方もいるかと思います。会食は信頼形成のためにも良いのですが、内容によって逆にマイナスに働くケースもあります。


会食前

→行く前にできるだけサーチします。普段のたわいもない会話で良いので、相手の好物を引き出しておきます。そこから、お店を選びます。


もし無理だったら、無難な店から選んでおきます。

お店は、クライアントとの単価/関係性で変更します。

→300万の発注であればまでは、相場~2万程度

→それ以上は複数回でのトータル10万まで。


会食終了後は、その日のうちにお礼のメッセージを送ります。

その際、「昨日は楽しかったです!ありがとうございました!」といった定型分ではなく、

会食で出た内容もオリジナルで加え、魂こめて本気の文章送ってください。


他の人はそこまでしていません。なので、たったそれだけでも差別化できます。

次の日に、電話でお礼を伝えても良いです。


チャット or 電話。

メッセージと本気度が伝わるのは圧倒的に電話です。


5 リスク管理術と失敗からの学び

5.1 事例:未収金トラブルから学んだ教訓

5.1.1 リスク分散の重要性

起業前後にて、AIやSalesforce関連のアプリを開発するスタートアップにて開発部分に関わっていました。ただ、急に倒産してしまい、未収金が発生しました。(笑)

2024年10月現在の今も振り込まれておりません。


こちらの開発に関しては、今後、収益の柱にもなっていくと思っており、倒産した際は、今後どうしようと不安で仕方なかったです。(笑)


実際、未収が発生しましたが、

ここでの完全な対策としては、正直ないです。

「弁護士使って回収しにいけよ」という人もいるかもしれませんが、お金がないところには回収しに行っても0円なのです。


対策としては「1つの企業に依存しないこと」つまり、リスクヘッジです。取引先は複数持っておくことがベストです。


絶対に企業が存在していて、請求書を送ったとして月末には必ず振込して自分の銀行口座に入金してくれる保証はどこにもありません。


5.1.2 契約管理の重要性

何かを受注した際には、NDA、契約書を撒きましょう。ビジネスではよく、言った言ってない論争がおきます。そう言った時に、文書で正式な記録として残しておくことは強いのです。


また、契約書は法的な根拠になります。


5.2 トラブル対応のベストプラクティス

5.2.1 専門家(弁護士、税理士等)との連携

トラブル時、士業の人はこう言ったケースに強いです。弁護士、税理士、社労士などに相談できると思います。


5.2.2 コミュニティ構築の重要性

やはり、信頼できる人・自分のコミュニティは広げておきましょう。

特に、似たような境遇の人とは、共感する部分・価値観も多いので、界隈が偏りがちです。


スタートアップの人、ベンチャーの人、ITの人、製造業の人、企業担当者の人、他業種、他職種、色々な人との繋がりは持っておくと良いです。


6 ビジネス拡大戦略

6.1 事業領域の拡大(JV・パートナー・協業)

事業を成長させる上で、自社のリソースだけでは限界があります。そこで、他社との戦略的な連携が重要な役割を果たします。


ここでは、事業領域を拡大するための手法を紹介します。まず「JV」です。これは、企業・組織が互いに出資し、新しい会社を作って新規ビジネスを進めていく手法です。勿論、JV形式で進めても良いのですが、資金もいるので中々初期時点だと大変です。


そこでオススメなのがパートナー・協業体制を組むことです。

お互いに協業できそうな箇所で協業します。


例えば、弊社ではECサイトの構築・開発はshopifyベースのものからEC CUBEといったガッツリ開発するものまで可能です。ただ、ECの売上を上げていくような戦略設計やコンサル領域は深くできるわけではありません。


ただ、これをEC専門の企業と組んで協業することで可能になるのです知り合いに元楽天出身でECメインの企業様(弊社で技術顧問をさせていただいている)がいます。


そのため、EC開発+ECコンサルと言った領域まで受注できるようになり、弊社でできる事業領域、そして単価をあげることができるのです。


6.2 顧問としての立場確立

これは自分→他社、他社→自分両方です。


自分→他社

僕は他社さんの企業に技術顧問をしています。やっていることは、ITに関わる相談・開発プロダクトの壁打ち、エンジニア組織の立ち上げ、開発プロジェクトの進行、ツール導入など広く行っています。


これを読んだ方は、「平原は人様に教えるほど技術・何かしら能力があるのだな」という印象を持ちます。これが顧問業の強さです。コンサル業も同じです。勿論、顧問・コンサルのみの事業ではありませんが、一定の権威が生まれるのです。


他社→自分

まず僕は今後AI領域の事業を拡大するにあたり、AI、技術顧問としてプロの方を顧問として入れています。僕も他社エンジニア向けにAIセミナーやるくらいは知っていますが、その道のプロを入れるのです。


なぜか?

以前大手人材会社に会社をバイアウトした先輩が言っていたのが「周りからの見られ方」です。どう周りから認識されたいか?が大事です。


うちは「AI・技術に強い会社」として見られたく、顧問に入ってもらっています。


6.2 継続的な学習と自己投資

フリーランス、起業家は本当に時間がありません。やることが多すぎて毎日パンク状態です。事業戦略、営業、財務、雑務、本当に多いのです。そのため、起業以前はできていたスキルアップするタイミングがありません。


6.2.1 セミナー、書籍等を通じた学習の重要性

そんな中でも、新しい知識、既存のスキルのキャッチアップが無ければ、自身の成長はないです。不変は後退です。

知り合いのセミナーでも、書籍でも媒体はなんでも良いと思いますが、学び続けましょう。


6.2.2 時間管理と行動管理

先ほどのセクションで時間はないとお伝えしましたが、フリーランス・起業家にとって時間は命です。無駄な時間を作ることはNGです。


1時間のMTGも30分で済ませる、チャットですむならチャットで、電話ですむなら即電話して解決します。


時間短縮の便利なツールもこの後のセクションにて紹介いたします。


6.2.3 タスク管理

これは結構重要です。フリーランス、起業家にとってタスクなんて山盛りです。無限にタスクは増えます。そんな中で、タスクの優先度をつけて、テキパキTODOを消化しているのはごくわずかではないでしょうか。


今日のタスクは全てこなす。終わらなかったら終わるまでやる。最悪明日やる。そんな精神マインドが大事だと思っています。


7 組織化と成長戦略

7.1  人材採用と育成

7.1.1 経営層・幹部人材の重要性

組織化して会社を大きくしていく際は、経営層・幹部人材の採用は必至です。

ただ、そんな優秀で良い人は起業しているため、No2や右腕としてやってくれる人材を探すのは小さな穴に針を通すようなものです。


そんな中でどうするか?

これは常にアンテナを貼って人との繋がりを増やしておく。良い人がいれば、アタックする。会社の未来、自分の志を話す。これの繰り返しかなと思っています。


もちろん優秀な人の周りには優秀な人があつまります。自分が何かしら秀でておくことは必要です。


7.2 バックオフィスの重要性

バックオフィスは企業の要です。起業後、真っ先に探したフリーランスはバックオフィスの人間です。見積書、契約書、請求書、入金確認、フリーランスへの振込、やることは山積みです。


勿論、ここはスタンスによる部分もあると思います。僕は会社、事業を伸ばすことに注力したかったので、ほどんどお任せしています。顧問税理士も必要です。


7.3 顧客インサイト獲得の意義

二次受け、孫受けでやってて案件に困ってないという人がいますが、NGだと覆っています。何かしら理由があれば、別です。


下請けでやって行くことはやめましょう。提案も通りにくい、単価UPもしにくい、作業レイヤーになってしまうので、良いことはあまりありません。


エンド直でどうやったらやり取りできるか?」にフォーカスするべきです。勿論超大規模案件にコンサル案件で入っていますなども別です。その場合は業界として仲介業者がいたりします。


また、企業のインサイト(悩み)を知れる点も大きいです。BtoBの根本は企業の課題解決だと思っています。なので、企業の悩みを知れる = ビジネスの種になるのです。


8 実用的なITツール紹介

ここからは、仕事を進めていく中で、よかったツールを紹介します。


8.1 各種ツールの特徴と活用法

Google Workspace

Gmail、Googleカレンダー、GoogleMeet、Googleドキュメント、Googleスライド使えるので、便利です。


文書作成のClaude.ai

これがないと生きていけません。メール文章の添削、ブログ作成、壁打ち、何をするにおいても有能です。これで本当にどれだけの時間を削減できているか、、。


進捗共有・提案動画を撮れるLoom

進捗報告などもテキストのみでも良いですが

①相手に伝わらない部分がある

②色々伝えるのにテキスト量が増える→時間がかかる


そのため、Loomで画面共有+音声も入れてお伝えします。仕事も早く終わるのでオススメです。僕はよく「テキスト+Loomでも取っておきました」という手段をとります。


1Password

Wordpress、サーバー、各種アカウントを覚えるのは大変です。あとは「自分の名前23」のようなパスワードにするのは辞めましょう。セキュリティ意識がない人だと思われてしまいます。


Miro 

自分の事業の整理もそうですが、先方に何かを見せる際も、図解整理して共有すると喜ばれます。


Slack

ここは派閥・好みがあると思いますが、Slackはプロジェクト、規模が増えたとしても楽です。社内チャットは特におすすめです。


もちろん、クライアント間でのやり取りは話が別です。前提として先方の方が使いやすいものにします。

Messngerと言われたらMessenger、メールならメール、ViberならViberなのです。


tl;dv

MTGを録画、要約してくれます。MTGで何言ってたっけ〜?をなくせます。また、言った言ってない論争もなくせるので、とりあえずMTGに入れておいて、何か困ったらtl;dvを除くというスタンスを取っています。


Salesforce

CRM・SFAのみであれば、Salesforceが一強です。弊社だとスタッフ含め2人時点から導入していましたが、余裕で元が取れました。Salesforceの導入時はぜひご相談ください。


Hubspot

MA・メール領域だとHubspotが安くコスパ高いので、おすすめです。予算があればSalesforce のPardotも良いです。こちらもぜひご相談ください。


9 最後に

9.1 平原の野望

まだまだ僕自身も会社としてもスタートしたばかりですが、もっともっと社会に価値を作りたい、僕の人生をかけて数百万人、数千万人に価値を届けたい、大きな仕事をしたい。そんな一心で動いています。


従業員も数百人、数千人に増やしたい。社会も自社も社員も幸せにしたい。そのために大きく売上を作っていきたい。それが僕の本望です。


「志高く」。これはソフトバンクの孫さんが言った言葉ですが、座右の銘として心に刻んで日々精進して行きます。


9.2 最後に:記事のシェアと無料相談

この記事がよかったと思って頂けた場合は、ぜひ身近な友人などに共有、SNSにシェアしていただけると嬉しいです。


また、もし以下のところにて当てはまれば、ご相談ベースにて大丈夫ですのでぜひご相談ください。

・ITプロダクト・システム作りたい、開発をしたい

・ECサイトを構築したい

・Salesforceを導入したい

・MA・メール活動の効果測定が困難

・決済システムをサイトやシステムに導入したい

・Webサイトの表示速度が遅い

・BtoB向けウェブサイトを構築したい

・情シス担当の巻き取りをお願いしたい

・業務効率化をしたい

・集客力の高いランディングページの制作をしたい


一度1on1したいという方もお待ちしております。


株式会社BlueAI 代表取締役CEO 平原尚樹


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