【総額〇〇〇万円】YouTube撮影スタジオを作るのにかかる費用は?
- 鳥屋 直弘
- 記事制作日2020年11月28日
- 更新日2022年1月27日
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こんにちは、YouTubeディレクターの鳥屋直弘(@naohiro_toriya)と申します。
現在、動画ディレクターとして複数の法人様向けのYouTubeチャンネル運営に携わっています。
個人でYouTubeを運用していた経験から”撮影業務”も巻き取ることが多く、
スタジオとロケ撮影含めて500本以上の動画撮影を行ってきました。
今回の記事ではYouTube撮影スタジオを設立する上で、必要機材や機材購入の際の注意点を解説します。
個人でYouTubeを今後始めようと思っている方にも是非見ていただきたい内容です。
①YouTube撮影スタジオ設立に必要な機材
②機材を揃えるのに必要な金額
の2点に分けて解説していきます。
必要機材に関しては、大きく分けると
・映像機材
・音響機材
・照明
・その他
以上の4種類に分けられます。
映像機材
まずカメラです。
カメラには大きく分けて3種類あります。
1.スマホ
2.ビデオカメラ
3.一眼レフカメラ
それぞれに一長一短がありますが、個人的にはビデオカメラがオススメです。
理由としてはYouTube撮影はミスしないことが最も大切なので、
撮影方法がなるべく簡易でかつロケ撮影などで手振れが起きにくいビデオカメラは非常にオススメできます。
ある程度撮影に関しての知見があり、映像にもこだわりたい方は一眼レフカメラを使いましょう。
■おすすめ機材
レンズフィルターをカメラにつけるのをお勧めします。
レンズがないことで指紋やゴミがカメラの画面に付着し、
撮影時に常に画面がぼやける可能性が生まれることがあります。
■おすすめレンズフィルター
「Kenko 55mm レンズフィルター PRO1D プロテクター レンズ保護用 薄枠 日本製 252550」
撮影時には2台使用しており、一つがメインカメラでもう一つをSDカードが壊れたなどのハプニングが起きた際の保険として使用するのがオススメです。
(別角度からのカットのために使用することもあります)
基本的には撮影は2台以上の体制が望ましいです。
■おすすめ三脚
三脚に関しては高さが出せてある程度堅牢なものをおすすめします。
立ちでの撮影に切り替える場合があるのと、一眼レフカメラなど重いものを載せる場合、軽い三脚だと倒れる可能性があるからです。
音響機材
音声収録に関しては、ピンマイクをオススメします。
カメラ付属のマイクでの撮影でも良いのですが、ホームビデオ感が出てしまうのと音質がピンマイクの場合と明らかに異なるので音声は別録りをおすすめします。
個人で行うのであればカメラにマイクをつけての録音でも問題ありません。
ピンマイクに関しては有線マイクと無線マイクの2種類あるのですが、
おすすめは有線マイクです。
理由としては難易度とミスの起こりにくさが有線マイクの方が無線よりも圧倒的に低いからです。
■おすすめ機材
「audio-technica コンデンサーマイクロホン PRO70」
有線マイクなので、無線マイクである電池切れや電波の混線が起きず、収録の難易度は下がります。
価格も無線に比べて格段に安価です。ただし最大で4人同時に収録する場合は人数に応じた分のマイクの数が必要になるので、音声を別撮りにするとした時点で費用はかなり大きくなります。
無線マイクですと受信機と送信機で2個1セット一人分なので機材が多くなり扱いがやや煩雑になるのと
有線マイクの5~7倍の費用がかかるのでそういった費用という面でも有線は優秀です。
有線マイクを使用する場合、ケーブルを別途で用意する必要があるのですが、個人的には5mの長さのケーブルがあれば、よほど広い室内でない限り、問題なく収録できます。
■おすすめ有線ケーブル
「audio-technica キャノンケーブル 5.0m」
無線マイクだと下記がおすすめです。
■おすすめ機材
「ソニー SONY UWP-D21 KB [B帯アナログワイヤレスマイクロホンパッケージ」
無線の場合は常に電池を充電しておく必要があるので、撮影のたびに乾電池を購入する必要があります。
そうした出費を防ぐためには充電式の電池を準備する必要があります。
受信機と送信機で2個ずつ電池が必要になるので四人出演の際は(2+2)×4=16個の電池をフル充電にさせてスタンバイしておく必要があります。
注意点としては、3時間程度の撮影であればフルチャージ状態の電池でも持つのですが、
撮影が長引き5時間以上になってくると充電式の電池が持たなくなってくるので、途中で電池を交換するのをおすすめします。
■おすすめの充電式乾電池
「パナソニック 充電式エボルタ単3形4本パック(お手軽モデル)」
■おすすめ急速充電器
「パナソニック 単3形単4形ニッケル水素電池専用急速充電器 BQ-CC85」
上記の製品で1つにつき4つの乾電池を充電できるので、撮影前の30分前くらいのタイミングで充電を始めることでフルチャージの電池を撮影に準備することができます。※4人出演の場合は上記の製品も4つ必要になります。
注意点としては、充電式の電池は放電してしまうので、フルチャージのものを1日おいて使用しても満タンの状態で使えないということです。
必ず撮影前の30分〜1時間前のタイミングで充電を行う様にしましょう。
ただし、無線マイクで充電式電池は使い捨てに比べて電圧が弱く、使い捨て乾電池を使用した方が電波が途切れるなどのトラブルが起きにくいとの意見もあるため、
使い捨てを使用したい方はIKEAなどで安く大量に電池を一括で購入するのがおすすめです。
ハンディレコーダー
音声収録ミスを無くすために、マイクの音声を収録しながら聞く用途で使用する下記のハンディレコーダーが必要になります。
音声収録中に服に擦れたり、混線する可能性があるため、収録音声は常にカメラマンが確認する必要があります。
ミスの許されない撮影業務ではマストで必要な機材です。
■おすすめ音響機材
「ZOOM ズーム リニアPCM/ICハンディレコーダー マイク交換型 ポータブルレコーディング H6」
ロケ撮影ですと、無線マイクの取り回しが困難なので
カメラに直接ガンマイクをつけて撮影するのがおすすめです。
■おすすめガンマイク
「Sennheiser ゼンハイザー MKE 600 ガンマイク」
ガンマイクの中ではコスパ最強のアイテムです。
指向性が高いので、演者とガンマイクの距離がある程度離れていても厚みのある音声を収録することが可能です。
外撮影で撮る場合は風切り音を無くすために下記のアイテムのセットで準備するのが適切です。
■おすすめ外撮影用ガンマイク風防
ちなみに上記のガンマイクは電池式なので、SONYのビデオカメラとの連動を考えると、下記を用意するのがおすすめです。
撮影で最も恐れるべき、マイクの電池切れという事態が起きなくなります。
ミスの無い撮影のためガンマイクの電源をビデオカメラの電池で代用できる様にするのは非常におすすめです。
※SONY用なのでPanasonicなど他のカメラを使用する場合は別のアダプターが必要になるので要注意です。
■おすすめアダプター
ちなみに室内の撮影であっても、カメラでの音声録音も品質を限りなく高めておくことで、
いざという際にガンマイクの音声を使用できるのでおすすめです。
故障などでピンマイク側の音声が取れていない場合などのリスク分散になります。
照明
意外と重要な照明機材を紹介します。照明なしだと顔色に非常に悪い動画になるので光量がある程度出るものを選ぶのが望ましいです。
左右斜めから1つずつ計2台の照明を当てるやり方がおすすめです。
正面から一つの照明ですと直接ライトが当たるのでかなり眩しく撮影に集中できなくなる可能性があるためです。
■おすすめ照明
基本的にYouTube撮影中は演者に対し、かなり強力な光量を当てないと非常に顔色が悪い映像になります。
上記のライトは「黄色系」の光と「白系」の光の2通りあるので、
普段は「黄色系」で光をあて、女性がゲストの場合は、「白系」に変更するのがおすすめです。
ゲストの中には更なる光量を求める方もいるので、予備でリングライト(中心が空いているライト)を準備しておくのがおすすめです。
美容系YouTuberは特に光量にこだわる方が多く多くのライトを使う方が多いのですが、
そのくらい光量なしの撮影は顔色が悪く映り、クオリティ低下の要因になります。
■おすすめリングライト
※リングライトはスタンド付きなので別でスタンドを購入する必要はありません。
■おすすめスタンド
スタンドが無いと照明を立てられないのでスタンドも忘れず用意しましょう。
その他
その他の機材で最も大きなものはグリーンバックです。
背景画像を緑の部分に表示させることで、様々な映像を映すことが可能になります。
■おすすめグリーンバック
「Lastolite パノラマ背景 クロマキー背景 4m×2.3m 折り畳み式 LL LB7622」
※Amazonですと現在入荷が停止しているので楽天などでの購入をお勧めします(ややAmazonよりも高いです)
背景合成に必要なグリーンバックです。
シワが生まれると動画にブレが生じクオリティが落ちるためにピンと張れるグリーンバックがおすすめです。
背景が綺麗な部屋での撮影であればグリーンバックは必要ありません。
ただし、YouTubeスタジオでは多くのチャンネルを同様の場所で撮影することが多く、
チャンネルごとにテーマやコンセプトに沿った背景画像を合成しチャンネルの世界観を表現するためにはグリーンバックが必須になります。
対談動画などで横を大きく撮る場合、個人YouTuberが使用する様な小さなグリーンバックだと横幅が足りなくなってしまうのである程度の大きさのグリーンバックが適切です。
個人で行うYouTubeや一人語り主体のチャンネルでは上記の様な数千円のもので問題ありません。
ただし、布はかなりシワになりやすくクロマキー合成(緑の部分を別画像に変更する手法)の際に映像がブレて
クオリティが低くなるため要注意です。
総額
以上がYouTubeスタジオに必要な最低限の設備です。
外に出ない室内撮影が中心の場合は上記の機材が揃えば問題なく撮影が可能です。
※ただし、屋外のロケ撮影などで限られた空間で撮影をする必要が出る場合は、
GoProやOsmo Pocketなど持ち運びや取り回しのしやすいアクションカメラが必要になります。
LIVE配信をカメラでしたいとの要望がある場合はまたそれ用の機材が必要になります。
まとめるとYouTubeスタジオ設立に必要な機材と費用は、
■映像周辺機材
・ビデオカメラ×2・・・84,800×2=169,600(円)
・レンズフィルター×2・・・1,862×2=3,724(円)
・カメラ用三脚×2・・・3,298(円)×2=6,596(円)
■音響機材
・ガンマイク×1・・・39,391(円)※サブカメラは付属のガンマイクで十分です。
・ガンマイク風防・・・7,791(円)
・ガンマイク接続用アダプター×1・・・56,000(円)
・有線マイク(スタジオ撮影用/4人収録が最大)×4・・・13,409(円)×4=53,636(円)
・有線マイク用ケーブル×4・・・2,671(円)×4=10,684(円)
・無線マイク×4・・・85,800(円)×4=343,200(円)
・充電式乾電池(1セット4本入り)×4・・・1,000(円)×4=4,000円
・乾電池用充電器×4・・・2,660(円)×4=10,640(円)
・ハンディレコーダー×1・・・48,200(円)
■照明
・照明×2・・・10,949(円)×2=21,898(円)
・照明用スタンド(2本入り)×1・・・3,349(円)
・リングライト×1・・・11,949(円)
■その他
・グリーンバック ×1・・・73,920(円)
※非セール価格
上記のようになります。
合計金額は864,579円(税込)なので、
その他細かい機材や道具(椅子など)を合わせても機材のみであれば100万円以内で揃えることが可能です。
ただし、スタジオ撮影を成り立たせるためには、ここに家賃や光熱費・ネット回線
カメラマンなどの人工などが関わってくるため、初期投資で200万円ほど想定するのがよろしいです。
終わりに
以上が「YouTubeスタジオの作り方」でした。
撮影機材に関しては製品一つ一つに今回の記事では書ききれなかった注意点やコツなどが存在するのでそういった情報も今後の記事で更新していきます。
今回は撮影に関して詳細にまとめたのですが、普段はYouTubeを中心の動画ディレクターとして法人様向けのYouTubeチャンネルのコンサルから制作の業務を行っているので、YouTubeチャンネルを運用したいという方は是非ご連絡お待ちしております!
鳥屋直弘
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東北大学在学中に、法人向けYouTubeマーケティング事業を立ち上げる。 StockSunに参画後、年収チャンネルのディレクターを始めとして、4年間で累計50CH以上のYouTubeチャンネルの立ち上げ運用、6,000本以上の動画制作に携わる。 支援した法人のチャンネルの実績数・動画の制作数は国内トップクラス。 StockSunのSNSマーケター・ディレクター・編集者が集まる300人の動画チームの統括を務める。
スキル
Adobe Premiere pro
Adobe Photoshop
Final Cut pro
・・・(登録スキル数:5)
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