【永久保存版】企業向けYouTubeの運用代行・内製化支援マニュアル
- 鳥屋 直弘
- 記事制作日2022年4月2日
- 更新日2023年2月18日
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企業向けにYouTube立ち上げ/運用代行・内製化支援を2019年から行っている鳥屋直弘と言います。
1995年生まれ。東北大学卒業後、在学中に始めたYouTubeチャンネルで培った動画編集・撮影スキルを元にYouTubeの受託案件を行なっています。
この度は、YouTubeチャンネル運用を行いたい企業様向けに全くのゼロスタートから1年で売上に貢献するチャンネル立ち上げ&運用をするための方法をお伝えいたします。
はじめに
今回の記事を書こうと思った背景をお話しします。
最近、多くの企業がYouTubeチャンネルの立ち上げを行っていて、
ありがたいことに立ち上げから運用に関してのご相談を多くいただいております。
YouTubeの立ち上げ&運用はクライアント様の想像以上に工数や負荷がかかるのですが、製作チーム・企画チーム・クライアント様との協力が必要不可欠です。
この際に、運用業務にどういった内容が含まれているのか事前にご理解していただくことで
実際に運用代行業務に入る際によりスムーズなサポートができると考えたからです。
他にもYouTubeの立ち上げ&運用においても内製化支援まで行っていただきたいというお声も多数いただいていたので、この度は立ち上げから運用までこれ一本を見れば全て理解できる記事を作成いたしました。
非常に労力がかかるため、立ち上げから運用までお任せしたいという方は是非、この記事を読んだ上でお気軽にお問い合わせいただければと思います。
立ち上げに関しての大前提
YouTube上にはチャンネル自体を伸ばすための方法などのテクニック論的なものは数多く存在しているのですが、大半が個人YouTuber向けのもので、企業向けにYouTubeなどのSNS運用ノウハウを発信しているものはかなり少ないと考えています。
個人で作るYouTuberと法人運用YouTuberは何から何までルールが異なっていて、
私自身大学生時代に趣味でやっていたフィットネス系チャンネルがあるのですが、そこで培ったノウハウは法人向けチャンネルに転用して良いものとNGなものが存在します。
https://www.youtube.com/channel/UCb5c8m3NiZy-TCVrUkY6qdw
(大学時代に運用していたフィットネスCH)
その違いは、YouTubeチャンネルを立ち上げる最終的な目標の違いから生まれるものです。
具体的には、個人のYouTubeチャンネルはGoogleアドセンスと言われる、
動画を見る前や途中に出てくる動画広告やバナー広告を視聴者が見ることで、広告料が入る
仕組みを利用して得る広告収益が目的のCHが大半です。
(動画を見る前に出てくる広告動画)
逆に法人チャンネルではGoogleアドセンスによる売上は副次的なもので、YouTube動画からの問い合わせや成約による成果が目的とされています。
toBの商材であれば単価100万円以上のものがあり、1件決まるだけで、仮に運用代行を任せていたとしても、その費用以上の売上を月あたりに獲得できます。
そのため広告収益を求めて、できる限り多くの人にリーチしようとする個人YouTuberの戦略は企業チャンネルには全く当てはまりません。
YouTubeチャンネル自体のアドセンス収益は、下記のような目安で
1再生0.8円〜1円の、再生回数あたりの広告費が高いチャンネル(ビジネス系などの年齢層が高めのCH)でも
下記のような形で、制作費を確実に上回ります。
<事例1>
・登録者3,000人/月30本更新/平均3,000~4,000回再生・・・月8~10万円程度
<事例2>
・登録者20万人/月30本更新/平均2~3万再生・・・月100〜150万円
企業YouTubeチャンネルは、狙った層に深く刺していく必要があるため
コンテンツ内容もエンタメ系のYouTuberのようなバラエティのノリは抑えたノウハウ系動画などにコンテンツの種類も合わせていく必要があります
読んで欲しい方
今回は、企業でYouTube・SNS運用の担当者になった方、または法人でYouTubeチャンネルの運用をしていきたいと考えている経営者様・経営企画層の方々にぜひ読んでいただきたい内容となっております。
この記事を読めば、YouTubeは普段、大物YouTuberとされる人を見るくらいの理解度でも売上に貢献する価値のあるチャンネル設計&運用ができます。
私自身、2019年からYouTube代行業・動画受託業を始め、過去企業様のYouTubeチャンネルの運用から立ち上げまで40CH以上行ってきました。制作に携わった動画は3,000本以上になります。
得意領域・ジャンルとしては、
建設、採用、クリニック、エンジニア、不動産、フィットネス系ですが、
基本的に法人アカウントのチャンネルに特化して立ち上げと運用を行なってきました。
YouTube運用は世間一般のイメージの何倍も工数や負担があり、非常に労力のかかるものなのですが、その分、チャンネルが成長して顧客にコンテンツが届いた際は非常に多大な影響が生まれます。
企業がHPを当たり前に作るのと同じく、1企業に1YouTubeチャンネルが当たり前にくる時代が今後訪れます。
その時に備えて今の段階からYouTubeチャンネルとコンテンツを仕込み、先行者として空いている市場を狙っていくことをお勧めします。
運用にあたり、多くの企業が陥りがちな
・登録者が1年経っても増えない
・登録者が増えているのに問い合わせやマネタイズに繋がらない
・そもそもどこから手をつけて良いのか分からないため、YouTubeチャンネルが立ち上がりすらしない
こうした悩みを将来的に抱えたくない方は最後までご覧ください。
公開できる主な運用実績を下記に掲載します。
①年収チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCahWm4NUU8ccUPdw0VA0DCQ
②ブランド買取チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCi6AhODOwLMD9QdyxYFbvcw
③億超えキャリアチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCXets-azF9wjli1idA7m0GA
④ハマビジチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCTNGQYIlBsxkOOBkq8SoeNQ
⑤とんぺーフィットネス:https://www.youtube.com/channel/UCb5c8m3NiZy-TCVrUkY6qdw
※個人で運用しているチャンネルになります
今回は、実際の立ち上げから運用するまでにあたり、20のステップに分けて立ち上げから運用までのステップを分けて解説します。
- 目的を決める
- ターゲットを決める
- 目標を決める
- 競合分析
- 強みを見つける
- 演者を決める
- 制作チームを作る
- 撮影スタジオの準備
- 企画を作る
- キャスティングを行う
- 台本を作る
- 撮影をする
- チャンネル・動画のクリエイティブを作成する
- 編集者に振り分け、動画に対してディレクションを行う
- サムネタイトルの作成をする
- チャンネルを立ち上げる
- 動画を公開する
- 上がった動画の分析
- データに基づいて次の企画に反映
- 企画⇄データ分析のPDCAを回し続ける
立ち上げ〜運用ステップ
目的/ターゲット/目標、この3点は特に重要になってきます。
目的を決める
YouTubeチャンネルを作るにあたっての”目的”は最重要事項です。
主なものとして下記の4つがあります。
・バックエンド商材購入(商品・BtoB向けSaaSなど)
・人材採用
・案件受注
・知名度向上・ブランディング強化
ここで目的を決めず、ただ流行っている、何か新規事業をしたいという理由のみで始めると途中で立ち行かなくなる可能性が非常に高いです。
理由としましては、想像以上にYouTubeにかける工数や費用感が多いことから、目的が明確に定まっていないとコミットするモチベーションが湧かなくなるためです。
弊社の方で運用代行を行う場合は、演者(主に企業の代表が行う場合が多いです)自身1名+YouTube担当者1名といった構成で、ご対応していただくことが多いです。
演者+担当者の2名以上の体制でも出演される代表自身の工数が想像よりも確実に多くなるため、目的の明確化は必須事項です。
知名度向上・ブランディング強化はあくまで副次的な要素として考えて、
最終的には売上につながる目的を持ってYouTubeを行うことをおすすめします。
ターゲットを決める
次にターゲット選定です。
YouTubeチャンネル運用において目的に沿ったターゲット選びは非常に重要で、こちらは投稿していくコンテンツ内容に大きく関わってきます。
例えば、toBのコンサルティングサービスの案件受注が目的の場合、ターゲットは経営者・経営企画層などの決済権者になります。
内容も・営業組織改善の方法などといったその層が見る堅めのものになります。
逆に、人材系の企業であれば、ターゲットは就活生なので、そこに向けた面接合格ノウハウなどのコンテンツを発信していくようになります。ターゲット層が若いので、エンタメよりの企画をしても視聴者属性はブレずにチャンネル成長を促すことができます。
よくある失敗例としては、成約ではなく、登録者の数に目がいき、
toB向けの商材につなげたいのに、toCが見るようなコンテンツを上げてしまい、成約に繋がらないという事例があります。
目的からターゲットを決めきる、という行為は非常に重要になってきます。
目標を決める
目標・ターゲットが決まったら次は目標設定です。
いわゆるKPIといったものを決めることで、毎月のチャンネルの伸び具合が良いのか悪いのかといった指標ができ、改善を続けていくきっかけになります。
目標としては主に下記の4つがあります。
・チャンネル登録者数
・チャンネルの累計動画再生数
・LINEなどのリストを集めるツールへの登録数
・商材へのCV数
市場の大きさと許容CPAの2軸から目標を考えるのをオススメします。
登録者数に関しての適切な目標値を解説します。
toB向けチャンネルでは、商材が1件あたりで100万以上の高単価のものが多く、
かつターゲットが経営者層に近く、少ないボリューム層になるため
登録者5,000人程度のチャンネルが1年後にできれば、大きな効果をもたらすものとなります。
ニッチな商材やtoB向けの商材ですと、そもそものYouTube上にいる、視聴者数が少ないため、狭い層に深く刺すことで最終的な売上を立たせるという認識を持つことが重要です。
登録者数に拘って無意味にターゲット層を広げたり、Shortsなどの短尺動画で比較的薄めのリストを集めたことで、チャンネルが壊れ、売上も立たなくなるという失敗ケースも見られます。
新たな施策やコンテンツを上げる際には、必ずチャンネル属性が想定しているものと変化が起きていないか、細心の注意が必要です。
toC向けのチャンネルであれば年間で120~180本程度(2日or3日に1本のペース)で更新するとして、市場規模にもよりますが1年で1〜3万人が目標として考えられます。
商材の中にはtoCでも単価が大きいものがあるのでその場合は登録者をいかに増やすかという点以上にYouTube上でどこまでユーザー教育ができるのか、刺せているのかといった点に目を向けることが重要です。
視聴者にどこまで刺さったかを測定するためのおすすめの指標は
登録率とLINE登録者数です。
再生数が少なくても登録率の多い動画やLINEへのCVが増えた動画は、
良質なコンテンツである可能性が高いです。
一般的に商材の単価が低くなればなるほど、適切な目標の登録者数や再生数は増加していくイメージです。
目標再生数をおく場合は、
チャンネル初期の頃であれば、10万再生で1,000人登録の登録率1%で換算すると目標が立てやすくなります。特にファン層に行き渡っていないチャンネル設計したての数百人規模であれば1.5%以上を目指すのが適切です。
1万人規模になってくると登録率が落ちてきて(新規層が少なくなっていくので)0.7~0.8%程度になるため、120〜140万再生を登録率の目標値として置くのが適切です。
競合分析
次に行うことは競合分析です。
競合チャンネルや競合動画を調べることで、どのくらいの再生数が見込め、どう言った企画がバズりやすく、どう言った編集テイストがターゲットに刺さるテイストなのかを理解することができます。
例えば、建設業界に携わる人向けで、ビジネスマン画見るような堅いチャンネルのフォントやBGMだとターゲットがファンになってくれる可能性は低くなります。
ノウハウを伝える一人語りでの講義形式が適切な届け方なのに、エンタメ系YouTuberがやるような「やってみた系」企画を進めてしまい、
本来集めたい層とは別の層が集まってしまうといった事態も考えられます。
そうしたコンテンツ内容とターゲット層のミスマッチを起こさないためにも、すでにYouTube内で上がっている競合チャンネルを10〜20個程度洗い出し、
・どのくらいの更新頻度で
・どのくらいの期間で
・現在の登録者数、再生数に至ったか
を調べておくと、開設するチャンネルのポテンシャルを前もって把握することができます。
競合チャンネルの探し方としては、下記のkamui trackerがおすすめです。
キーワードランキングという項目で、自身が攻めたい領域を入力することで(例えば「筋トレ」の場合下記の画像のようになります)
同じ領域を攻めているチャンネルがピックアップされます。
これらのチャンネルを競合として、全体方針、企画、クリエイティブの参考にすることが適切です。
キーワードを狙っているチャンネル数が少ない場合も、特定のチャンネルを見ている視聴者に人気のチャンネルを調べることが可能なので、そこから競合となりうるチャンネルを見つけていくことも可能です。
上記の方法で、あまりにもニッチすぎる市場でない限りは10個程度の競合チャンネルは発見できます。
強みを見つける
特にがら空きの市場でなければ、どのジャンルでも数個は競合となりうるチャンネルがあります。
自身のチャンネルの強みを理解し、競合との差別化をしないまま、競合チャンネルに似せていっても、単なる二番煎じとなって大きく伸びる可能性は少ないです。
個人で行なっているチャンネルが競合となる場合、
更新頻度やゲストの質(企業運営の場合、出演料を支払う予算があるため、ゲストの数と質が高くなる)、編集の品質など、資金力という点で個人のものと差別化することは容易です。
ただし、個人YouTuberのスピード感、機動力に関しては、大手法人になればなるほど確認や稟議に時間がかかり、その部分においては企業チャンネルは不利になります。
タイムリーさはなくても視聴者が惹きつけられるような質の高いコンテンツ、またはタイムリーな内容は無編集や最低限の編集でもアップできるような制作チームの体制を整えておくことが重要です。
法人YouTubeチャンネルが競合の場合、相手が強みにしていない部分で戦う必要があるため、様々な方法で差別化を図っていく必要が出てきます。
演者力の高い人を起用(有名人、インフルエンサーなど)、チャンネル属性の近い大手のチャンネルとのコラボを行う、他の競合では呼べないゲストをアサインするといった競合チャンネルが行っていないことをしていく必要性が出てきます。
他の競合チャンネルではなく、なぜそのチャンネルを視聴者が見るのか、と言った部分を念頭に置き、チャンネル設計をすることが大切です。
競合動画を参考にする部分と、チャンネル独自のオリジナル要素のバランスには細心の注意を払う必要があります。
演者を決める
企画に入る前に、チャンネルにとって非常に重要な演者を決める必要があります。
こちら演者の決め方は主に3パターンに分かれます
①社長自らが行う
②社員が行う
③キャスティングをして司会を外注する
社長自らが演者をする
このパターンは非常に多く、過去運用を担当した25個のアカウントでも半分がこのパターンでした。
メリットは、社長自らが行うので、演者の退職リスクがない。会社の方針や考え方をそのまま伝えることができる。チャンネルの目的が別にあったとしても、社長のパーソナリティを伝えることで採用に繋がりやすい、などがあります。
その業界に社内で最も詳しい場合が多く、お話しできるコンテンツの質も必然高くなります。
デメリットは、YouTube運用にかかる時間と工数を引き受けることになることです。
YouTube運用は、演者側は撮影による月3時間×2回の収録での拘束や、企画テーマの内容を考える時間など、想像以上に時間が取られることを覚悟する必要があります。
YouTube担当者を1人つけることで、負担を減らすことができます。
スタジオ予約やキャスティング、ゲストとのやりとり、YouTubeに関わる打ち合わせの日程調整などの、
出演と企画内容を考える以外の業務を担当者にお任せすることで、
自身の工数を格段に少なくすることが可能です。
社員が行う
このパターンのメリットは、社長の工数が削減されること。
デメリットは、演者である社員が辞めた時に、チャンネル更新が立ち行かなくなることです。
運用の際の注意点は、司会を最低2人以上に分散することです。
これにより演者の1人が退職した場合でも、もう1人の演者が出演することで既存のファンをグリップすることができます。
演者の数が多くなればなるほど、自分がチャンネルを伸ばすという責任感が分散され熱量が不足したり、撮影、企画MTGの日程調整などの難易度が上がるため、退職リスクはあっても司会は多くても3人程度に止めるのが適切です。
多すぎると誰のチャンネルか分からなくなり、ファンがつくにくく、登録率が低くなるというデメリットも生まれます。
キャスティングをして司会を外注する
このパターンのメリットは、外注しているので、演者が辞めるというリスクが最小限に抑えられること。
デメリットは、追加費用がかかることと、司会だけ外注しても企画まで巻き取らない限りは、チャンネルを伸ばすための熱量を持ってもらうことが難しい、ということがあります。
おすすめは、企画と司会をセットで発注することですが、VSEOや競合分析を出来た上で演者もできるという方はほとんどいないため、企画から司会のキャスティングまでを含めて全て行えるYouTube運用代行会社を利用するのが適切です。
制作チームを作る
次に行うことは制作チームの準備です。
制作チームの準備、つまり編集者を集める方法として、下記3つが主に挙げられます。
①Twitterで動画編集フリーランスを公募する
②クラウドワークスで発注
③動画制作会社に発注する
Twitterで動画編集フリーランスを公募する
こちらのメリットとしては、圧倒的に金額感の安い編集者の方を集めることができます。
通常の価格では考えられない1本5,000円程度での編集を受ける方もいて、中には実績のために無料でやる、との依頼を受ける場合もあります。
ただし、Twitterでの公募により集まったフリーランス編集者の大半が、編集初心者かつビジネスコミュニケーションができない場合が多く、
実際に素材を渡してもそのまま連絡がつかなくなってしまう、納品した動画の品質が著しく低いといったケースが多々存在します。
そういった事態を防ぐためには、編集者ではなく、”YouTubeディレクター”を募集することです。
この場合、ディレクターというのは編集者を数人から数十人束ねて品質管理をする人を指します。ディレクターに発注することで、安定した動画の供給が可能になります。
編集者が飛んだ際は、ディレクター自身も編集スキルがあるため巻き取りが可能なので、納期に遅れる可能性は大幅に無くなります。
編集者を仮に直接採用するとしてもテスト案件という形で既存に上がっている動画の最初1分程度を完コピできるか、などの課題を依頼して問題ないことを確認した上で、編集を依頼するのが望ましいです。
このテスト案件というフローをかませることにより、品質が著しく低い編集者を採用する危険性が大幅に減ります。
仮に月10本更新するチャンネルを作る場合、フルテロップの場合は専属で2人以上、余裕を持って4人は編集者を抱えておくのが望ましいのでその分の編集者を採用する必要があります。
Twitterで飛ばない・クオリティ高い・修正対応が早いフリーランスの編集者を可能性は、40人集めて1人いるかいないか程度なので、数多くの編集者さんを採用する準備期間が必要です。
YouTubeディレクターの場合も、稀に編集者からの動画を品質担保せずに横流ししているディレクターもいるので、きちんとテスト案件をお願いするのが適切です。
Twitterよりも編集者募集により効率的な媒体として、サロンがあります。ビジネス系の方が集まるサロンですと、Twitterに流したくないクローズドな案件の募集ができ、そもそもセグメントが切られているので、募集してくる層の質も非常に良質なものになります。
Facebookを利用しているサロンであれば、本名を出している人とのやりとりができるため、できる限り個人情報を出しているアカウントとのやり取りをすることは、採用で失敗しないため注意すべき点です。
ビジネス系サロン、動画編集者系が集まるサロンでの投稿が非常におすすめです。
クラウドワークスで発注
他にはクラウドワークスで発注するという方法もあります。
こちらでも1本単価5,000円レベルでの編集費用で作成が可能になります。
しかし、Twitterで採用したフリーランスの編集者にも言えることなのですが、基本的に一般的な相場から離れた金額での編集者は
・定着しない
・品質が低い
・コミュニケーションコストが膨大(1日に1回しか連絡が返ってこない、聞かれたことに答えない)
上記のような不便さが必ずついてくるので、単価が低すぎる編集者採用はあまりお勧めしていません。
ちなみにチャットワークやスラックに移行するよりはLINEやメッセンジャーなどのよりパーソナルなツールを利用することで、急に連絡が取れなくなるなどのリスクを和らげることができます。
動画制作会社に発注する
こちらの方法ですと、メリットとしては法人とのやりとりなので、
コミュニケーションがスムーズに進み、連絡が滞ることが起きにくい。大量の動画投稿も納期を守って対応してくれるというものがあります。
デメリットとしては、金額が高めで、1本20万円以上の制作費から、という制作会社も珍しくありません。
企業PVやHPに追加する1本の動画であればそちらの金額からでも問題はないのですが、YouTubeはTV並みの映像美に拘った動画を月に1本アップするよりも、ある程度のクオリティのものを月10本以上更新していく方がチャンネル成長につながります。
1本の動画に工数や金額を大きくかけがちな従来の制作会社の動画制作スタイルは、YouTubeのアルゴリズム上、合っていない場合が多いです。
更に、定期的な更新のためには、常時動画制作担当者とコミュニケーションを取れることが大事なので、
明日アップする動画に重大なミスが見つかり、そちらを直したいが、土日休みのため連絡がとれずそのまま公開に至るなどの事態になりかねません。
その様なリスクを踏まえると資金に大きく余裕があり、チャンネルスタートもそこまで急ぎではない企業様以外は、制作会社への発注は一考の余地があります。
①Twitterで公募する
②クラウドワークスで発注
③動画制作会社に発注する
上記の3つのメリットデメリットをお伝えしたのですが、
おすすめの制作チームの作り方としては、
①のTwitterで”フリーランスのYouTubeディレクター”を公募し、
テスト案件を受けてもらい品質とビジネスコミュニケーションができることを確認した上で、撮影した素材を投げていくというのが最適です。
Twitterでの募集する場合の文章例を掲載します。
==============================
現在10分程度の動画の編集者を募集しています。
※副業の方は応募はお控え下さい。
【単価】
〇〇円/本
【条件】
Premiere Pro
Photoshopが使える
興味がある場合は、
・経歴
・過去作品
・リソースの空き状況(週の稼働時間)
上記を記載の上DMお願いします。
===========
ちなみにPremiere Pro は編集ソフト、Photoshopはサムネ作成などに使用するイラストを作る用のソフトです。Premiere Proだけでも良いのですが、Photoshopも使用できる方を集めると、同時にサムネも作成依頼ができるためおすすめです。
副業の方は基本的に即レス対応が難しいため、スクリーニングのために付けるのがおすすめです。
動きの良いフリーランスの方を見つけるコツとして、週の稼働時間が40時間を超えているかどうかが一つの目安となるため、ここは忘れずに聞くのが適切です。
社内のYouTube担当の役割
制作周りを0から準備するのは非常に難しく効率が悪いので、
制作周りを初期は外注する形での内製化ステップを紹介しました。
ここで、演者(ここでは法人の代表を想定)と企業のYouTube担当者の役割について解説します。
演者(代表)の役割としては下記が上げられます。
・実際に動画に出演
・動画で話す内容を考案
・自身でしか繋げないゲストのアサイン
・完成した動画の最終確認
YouTube担当者の行うべき業務としては、下記が上げられます。
・企画案作成
・ゲストが必要な場合のゲストアサイン(SNSなどで呼べる方)
・完成した動画の最終確認とサムネタイトル文言作成
・発注したYouTubeディレクターとの主なコミュニケーション
企画や、コピーライティングスキルの必要なサムネタイトルまで考案できるYouTubeディレクターは珍しく、企画やサムネタイトルの文言考案を任せるのはややリスクが高いです。
業界知識や企業が置かれている前提までを考えて、企画、サムネタイトルを考えられる方を見つけるのは難易度が高いため、ここは社内のYouTube担当者にお任せすることをオススメします。
公開業務に関しては、信頼できるディレクターであれば、YouTubeチャンネルの管理者権限を権限の付与をしてお任せしても問題はないかと思われます。
撮影スタジオの準備
制作チームが出来たら、次は”場所”の確保です。
・レンタル撮影スペースを借りる
・会社の会議室などのスペースを利用する
方法としては、上記の2つがあります。
レンタル撮影スペースを借りる
こちらに関しては、安価なレンタルスペースでは、3時間1万円程度で借りられる場所も探せます。
ただし、機材やライトなどは別料金で3万円弱になっていたという場合もあるので、
撮影必要機材を全て揃えた上での金額なのか、場所のみを借りての値段なのかを確認する様にしましょう。
価格が安いというのが最大のメリットです。
デメリットは毎回の手続きが大変、移動する必要がある、カメラマンの手配や機材の準備が別途必要な場合が大半、そして前後の時間に厳しいので少しの時間オーバーも許されない場合がほとんどです。
YouTubeの撮影あるあるなのですが、ゲストや1人で語っている場合、トークが盛り上がったり、上手く取れずにやり直しが起きて長引き、数分から10分程度は予定していた撮影時間をオーバーしてしまうのがほとんどです。
トークが長引くこと、更に機材準備や、機材の後片付けの時間を前後1時間程度とると、
3時間の撮影でも可能であれば前後1時間の合計5時間程度、
最低でも前後30分を抑えるのがマストです。
会議室などの会社内のスペースを利用する
こちらに関しては、演者の移動がないというのが非常に大きなメリットです。
特に演者の方が社長の場合は、こちらのオフィス撮影の形式を撮る場合が多いです。
基本的に必要な広さとしましては、カメラと縁者との間の距離分、3m弱あれば問題なく撮影できます。
グリーンバックが必要な場合でも、簡易なものであれば2.5mほど部屋の高さがあれば、設置が可能となるため、大きなスペースが必要かと言われれば一般的なスペースの会議室で十分です。
デメリットとしては、機材班が事前に準備をする機材が増えるため、収録の前準備にかかる時間が長くなるという点です。
機材に関して
機材を企業側で用意をしない場合、カメラマンが全て手配することになり、撮影単価が増えることになります。
しかし、スタジオの手配する費用が浮く分、最終的にかかる金額は、レンタルスペースを借りるよりも少なくなります。
グリーンバックに関してはカメラマン持ち込みが難しいため、企業側で用意して、カメラやマイクなどの機材を用意できるカメラマンに依頼することで、最小限の効率と金額で撮影ができます。
会議スペースが埋まっていることが多く、基本的に他の予定で4時間以上の連続使用が難しいという企業は注意が必要です。
将来的に完全に内製化する目的があれば、
カメラマンや機材も段階的に自社で巻き取っていく形になっていくため、機材は揃えていく必要があります。
YouTube撮影で準備すべき機材に関しては下記が主なものになります。
最大で4人が出演する形式の動画を撮影するとしても、
下記の最低限の設備であれば、40万円程度で機材の用意は可能です。
・グリーンバック
・・・緑色のバック、クロマキー合成という背景を抜いて別の背景画像に合わせるために必要なもの。据え置きのものは非常にスペースを取るため、ポータブルグリーンバックを3台程度用意すれば3名まで出演の動画は撮影可能。最大でも2名出演なら2個で十分。
1個2万円程度。
・カメラ
・・・初期は10万円程度のビデオカメラで十分。TVのような映像仕様にしたい場合は、レンズ費用合わせて20~30万円程度の一眼レフカメラがおすすめです。
・ピンマイク
・・・初期は優先の1セット1.5万円程度の有線ケーブルが適切。TVの様にロケ撮影を行ったり、演者の動きが出てくる場合は、1セット7~8万円の無線マイクを購入する必要が出てきます。
・ハンディレコーダー
・・・ピンマイクで収録している音声を撮影しながら確認するのに必要
ミスのない音声収録にはマストの機材です。4万円程度。
・ガンマイク
・・・動きのあるロケ撮影で使用する機会が増える。ピンマイク撮影に障害が発生した際のサブ音声としても使用可能。余裕があれば用意するのがおすすめ。5万円程度。
・照明
斜め横から1台ずつで照らすことで、グリーンバックに影ができずに撮影でき、編集時に上手く背景を抜くことができます。1台1万円程度。
・三脚
・・・特に堅牢なものでなくても、カメラの重量で倒れたり、低すぎるものでなければ問題なし。5,0000円程度。
具体的にどのブランドの機材がおすすめかはこちらの記事をお読みいただければと思います。
https://freelance-meikan.com/freelance/16/blog/95
企画を作る
次は、実際に撮影する様の企画を作るフェーズです。
この企画の考え方としては、主に下記の2つの方法があります。
1_VSEOを意識
2_競合動画を参照にする
VSEOを意識
YouTubeチャンネル開設初期の戦略としては”検索流入”と言って、YouTube内の上の検索タブで検索した視聴者から入ってくる再生数を狙うのが定石です。(下記の赤枠部分)
初期の頃はある程度の動画本数が溜まり、チャンネル自体の評価が上がる前は、
ほとんどおすすめ欄に(スマホ・PCでYouTubeを開いた際に最初に出てくる画面)動画は出ません。
(下記画像の画面)
そこで、視聴者が能動的に情報を取りにいく際に動画を見る仕組みである、YouTube検索からの再生数を狙うのが適切です。
これもただ闇雲に検索ボリュームが多いキーワードを狙えば良いというわけではなく、
最初にキーワードリストという運用するチャンネルのジャンル周辺のキーワードを網羅的にまとめたシートを作成し、そこでボリュームが一定量多いものを狙っていくというのが適切です。
キーワードリストの作り方としては
Googleのキーワードプランナーで大まかにキーワードを洗い出す
サイト:https://ads.google.com/aw/keywordplanner/home?ocid=353116471&euid=352576209&__u=8538946441&uscid=353116471&__c=2021538879&authuser=0
②そこで出てきたキーワードをUbersuggestというサジェストツールにかけ、組み合わせキーワードを洗い出す。
サイト:https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
③そのジャンルでのGoogleでトップのサイトへの流入キーワードをAhrefsというツールでピックアップ
サイト:https://ahrefs.jp/
上記の手順でキーワードを網羅することで、そのYouTubeチャンネルが狙うべき検索ボリュームの多いキーワードを上記の手順でキーワードを網羅することで、そのYouTubeチャンネルが狙うべき検索ボリュームの多いキーワードを抽出することができます。
狙っている市場の大きさによりますが、運用チャンネルの周辺KWで月間1,000以上検索されるようなキーワードの組み合わせをできる限り、見つけ出すことが初期の戦略で重要です。
よりYouTube検索で上位に出やすい単語を見つける方法として、
vidIQというYouTube用のSEOツールを使うのもおすすめです。
サイト:https://vidiq.com/
(下記画像から、「エニタイムフィットネス」というワードでのYouTube上での狙いやすさが高いことが分かります)
このツールを使用することで、YouTube内で検索した時に競合と市場規模のバランスから、
キーワードの狙いやすさを瞬時に出すことが可能となります。
キーワードリストでボリュームの多いキーワードを網羅し、そこからYouTube上で検索上位を取れるキーワードに関連するコンテンツを収録していく。
上記が検索ボリュームを利用したVSEOの観点でのコンテンツ制作方法になります。
競合動画を参照にする
こちらは、検索流入でのキーワード選定と並行して行っていただきたい施策で、
ボリュームのあるキーワードを見つけても、そちらをYouTube検索にかけて、似たテイストの動画がないと、動画映えしないコンテンツである可能性が高いです
。
単純に市場が開拓されていないためYouTube上に同様のコンテンツがないという可能性もありますが、基本的にはKWボリュームが多い単語であればあるほど、競合動画というのがYouTube上にあることが多く、その中で話されているトピックや動画の構成は大いに参考にできます。
VSEOでは狙い目のキーワードが分かるのみなのですが、実際に動画コンテンツとして1個の動画として完成させるには、5分〜15分にかけて、そのテーマに関わる情報を発信する必要があります。
全くのゼロベースで1つのテーマに関して発信しても良いのですが、
YouTubeの他の競合動画が
・どういった構成
・どういったトピック
そのテーマにまつわる話をしているのか
に関して事前に確認することで、自身が撮影したい企画案に反映することができます。
競合動画が十分に見つからない場合は、Googleでキーワードを調べた際に出てくる、最上位の記事に関して参照にすることで動画の構成やトピック作りの参考になります。
この競合動画と競合記事の2つを参考にして骨子を作り上げていくことが重要です。
競合動画と競合記事の2つを参照にすることで、網羅性のあるコンテンツが出来上がり、
かつその競合動画・記事で触れられていないオリジナル要素を入れれば、動画の価値が高まります。
①VSEOを意識
②競合動画を参照にする
こちらの2つの観点で、再生数が伸びやすいコンテンツのテーマ決めと骨子決めを再現度高く行えます。
キャスティングを行う
企画の種類は大別すると3種類に分かれています。
①1人語り
②対談
③ロケ
①1人語り、③ロケに関しては、メインの演者1人で完結することができる企画です。
ただし、①1人語りに関しては、質の高いコンテンツを作成するために演者側の準備が一定以上必要になります。
③ロケに関しては、カメラマンの派遣や演者の移動などの工数が増え、インタビューコンテンツであれば、インタビュー相手が見つからない、などの外部要因により撮影時間が長引くため、3時間かけて動画本数が2本のみになる、などかけた時間に対する撮影本数が少なくなりやすいです。
その点、②対談は、コンテンツがゲストを呼ぶことでコンテンツの質が高くなりやすい、対談なので掛け合いなので話が盛り上がり、ボリュームのあるコンテンツを撮影しやすい。などメリットが大きく、月10本など一定の本数を投稿するチャンネル運用にあたって効果的な座組みになります。
ただし、この対談動画を作るにあたって、キャスティングをする必要があり、基本的には2パターンのキャスティングの種類があります。
①クライアント様側のつながりを使う
②SNSで募集
①クライアント様側のつながりを使う
上記に関しては、立ち上げから数回程度は繋がりによるキャスティングでゲストをまかなうことができます。
ただし、既存のつながりだけですとゲストが限られていくため、多くの場合、②の取り組みが必要になってくるタイミングが出てきます。
②SNSで募集
SNSでの募集に関しては、基本的に呼びたいテーマの単語をTwitterで検索し、そちらに対してDMを送っていくことがおすすめです。
オンラインサロンなどクローズドなコミュニティでの公募なども効果的な場合があります。
台本を作る
台本に関しては、完全な文章での台本よりは、箇条書き程度の粒度のいわゆる骨子状態の作成がおすすめです。
話す内容をそっくりそのまま記載するTHE・台本のような文章を作ることはリスクもあります。
司会が全くその分野に知識がないが、そのチャンネルの司会をする必要がある、といった場合には有効です。
ただしデメリットとして、事細かに台本作成をする手前、工数と費用がかかってしまうこと。
特にSEOを意識した台本作成をするにはある程度の専門知識が必要なので、そこで更に人員・費用が必要になってしまいます。
更に文章で台本を作り込むことで、その台本を読むことだけを意識してしまい、
肝心のカメラの先の視聴者に熱意を届けにくくなってしまいます。
こうしたリスクを鑑みると基本的には箇条書きの骨子ベースでの台本作成をおすすめしています。
逆にそちらの骨子のベースで話を膨らませることができる、ある程度の前提知識がある方を司会にする方が、長期的にチャンネルを運用する上では効率的な方法です。
骨子(台本)に必要な要素
・導入(OPのセリフ)
・本編テーマ
・本編のトピック_1トピック1~3分くらいお話しするイメージです
・トピックで話す内容
・締めのセリフ
維持率を高めるコツ
・導入の部分で下記の4要素を加えることで維持率が高まるため、動画に慣れてきたタイミングで導入を厚めに話せる準備をするのがおすすめです。
・権威性:例「業界歴◯年の中で経験したことをもとにお話ししていきます」
・悩みの代弁:例「皆様も〜といった思いをしたことがあると思います」
・見ないことによる損失:「この動画を見ないことで〇〇という事態になりかねません」
・最後まで視聴を訴求:「ぜひ最後までご視聴ください」
撮影をする
企画が準備できたら次は撮影です。
スタジオ、機材、カメラマン、YouTube担当、メインの演者、ゲスト、これらすべての日程を合わせた上で、1回の撮影時間は3時間をおすすめしています。
理由としては、企業チャンネルの場合、演者が毎日1本ずつ数十分を費やし動画を撮影するというやり方は非常に効率が悪く、3時間の撮影日を月に2回設けて、そこで1回6〜10本撮影し、月に12〜20本ほどのストックを作るというのが効率的な撮影方法です。
月に10本以上の更新するCHでも基本的に月2回撮影すれば運用に関しては滞りなく行えます。
撮影初期の頃は45分かけて1本の動画になるということもあるのですが、慣れてくれば20分あたりで1本撮影でき、3時間あれば9本の収録は問題なく行えるようになります。
ちなみに企画から撮影までの流れは下記のようなイメージです。
YouTube担当者が20個程度のテーマとそれに付随するトピックを考案して企画会議の前の用意しておく※所用期間は1週間程度
撮影前に会議を開き、準備した20個の企画関して演者とYouTbe担当の間で詳細を詰める
YouTube担当は、SEOの検索ボリュームが大きいキーワードが狙えるコンテンツ、伸びている競合動画や記事を参照にしたコンテンツを出し、演者が話せるか確認します。
演者側は、ジャストアイデア形式でも分野に関して最も詳しい人物であるので、視聴者が興味を持つコンテンツを持ち込むのがオススメです。
演者側もYouTube担当者に企画を投げっぱなしにせずに、自分でも面白いコンテンツを考え抜くことに注力することをお勧めします。
企画の実現可能性や、テーマに関して話すべき追加のトピックなど。1時間程度話せば10個くらいの企画の詳細を詰めることは可能です。
企画会議で決まったテーマの詳細を骨子や台本で準備
骨子状態であれば、パワポでまとめると、撮影時にスライドを見ながらお話ができるので、おすすめします。10本程度の動画の骨子を演者が考案するにあたって、企画会議から撮影まで余裕を持って2週間ほどあると良いです。
企画によってはゲストが必要な場合も出てきます。その場合は、そのゲストをアサインする必要が出てくるため、次次回の撮影テーマまで決めておくとゲストアサインに余裕が出てきて問題なくキャスティングが可能になります。
ゲストのアサイン方法としては、社内のメンバーに出てもらう方法は、ドタキャンやアサイン自体に難航する可能性は限りなく少なくなります。
ただし、全く社内にいる人材を使いたくなかったり、使うことに抵抗感があるのであれば、SNSでの呼びかけ、もしくはクラウドワークスなどでのキャスティングがオススメです。
SNSでしたら一般的なジャンルを攻めているチャンネルであれば、20件ほど声かけを行えば、1人くらいは返答が返ってきて出演につながることがあるため、YouTube担当者はこういった働きで演者の負担を下げる必要があります。
実際に撮影
初回の撮影あるある なのですが、緊張して撮り直しが多発し、1時間カメラ回したのに1本しか撮れなかったという事態が起きがちです。基本的に慣れの問題なので気にせず本数撮り続けることが大事です。
変に緊張して堅いままだと、動画に通すことでより親しみ度が薄れ、非常に視聴者からのお受けが悪い演者となってしまうので、YouTubeに出演する時には、ある種キャラを演じるくらいの感覚で振り切ってやるのが適切です。
極端な例だと撮影のたびにアルコールを摂取して恥ずかしさを消してから臨むYouTuberもいるくらい、割り切りが大切です。
初回撮影はある程度1人語りのコンテンツを中心に撮ることをオススメしています。
最初からゲストありきのチャンネルにしてしまうことで、司会にファンがつきづらくなり、自ずとチャンネル登録数も伸びにくくなるというケースもあります。
属人性を排するような意図がなければ、初期の撮影に関しては、司会の方が1人で動画を撮って話すコンテンツ、または内部メンバーのみで話せる企画を中心に撮るのが一般的な手法です。
隣にゲストを立たせて行う対談形式のやり方は非常に話しやすく、企業チャンネルの司会の社長の方などはそちらの方法を好む場合も多いです。
しかし、隣にいるゲストに向けてではなく、カメラの前の視聴者に直接語りかける形式の1人語りの方が、より視聴者との距離は近くなり、登録率は高まりやすいです。
特に社長にある程度の興味を持ってもらって、人材採用などにつなげたいという意図があるチャンネルでは、1人語りでのコンテンツの面白さというのは非常に重要になってきます。
■収録スタイルに関して
収録スタイルは、主にスタジオ撮影とロケ撮影に分かれます。
スタジオ撮影
メリットは、工数がそこまでかからなく動画を数多く作ることができることです。
月10本更新するチャンネルと仮定して、スタジオ撮影では10分〜20分の動画を収録し、
カットして7分〜15分の完成動画とする場合が多いです。
慣れてくれば3時間の撮影で、ひと月分の10本の収録を行うことができます。
ただし、初回撮影は勝手が分からず時間がかかるため、5本程度に収まる場合が多いです。
デメリットは、大物ゲストなどを呼ぶ、演者自体に引きがある、などのある程度の工夫や差別化要素がない限り、スタジオで座って撮影をするという動きがある程度制限された撮影仕様上、大バズりはしにくいというのがあります。
ロケ撮影
ロケ撮影はメリットとしては手の込んだ企画が考えられ、数十万再生から100万再生を狙えるような
バズコンテンツを生み出せる可能性が高いというのがあります。
デメリットは、工数が圧倒的にかかることです。
https://www.youtube.com/watch?v=_i-o7X8wja0&t=2s
こちらの動画は3ヶ月で38万再生回っているビジネス系×ドッキリという枠では非常に伸びている動画ですが、事前のドッキリ側の準備から実際の撮影日まで
演者全体で約10人、撮影時間合計3時間と、撮影日だけで多くの人員と時間がかかっています。
通常時とは異なる編集仕様での編集の複雑性から
構想段階から公開までの期間は2ヶ月近くかかっており、1本の動画にかける予算としてスタジオ撮影の動画よりも多くかかってしまいます。
ただし、通常のスタジオ撮影の10倍以上の伸びを見せており、
この動画が伸びたことにより、チャンネル自体への流入が増し、他の公開コンテンツにもプラスの影響が出ました。
その点を鑑みると、本数を撮るという観点からするとコスパは悪いのですが、
チャンネル成長という点においてはコスパが良かった企画と言えます。
月10本の動画を全てこう言った工数がかかるロケ撮影にするのは現実的ではないため、
スタジオ撮影でコンテンツの量を貯めコンテンツマーケティングを成立させつつ、
ロケ撮影や工数の必要なバズ用のコンテンツをアップしていくことで、
チャンネル全体を成長させていく、というのが基本的な戦略となります。
■撮影時のYouTube担当者の役割
YouTube担当者の役割としては、演者の方が撮影をする中で、視聴者目線で違和感を感じた部分やこうした方が良い、と言われる部分を徹底的に指摘することです。
完全内製化するためには、カメラマンの役割も担当者が行う必要があるため、
カメラ撮影しながら、動画の構成や内容にディレクションができるようになる、というゴール目標を持って立ち会うようにしましょう。
■よくある撮影ミス
撮影はミスが許されないので、細心の注意を払って収録を行う必要があります。
カメラマン側と演者側、双方の過失で起きがちなミスをまとめました。
もっと細かく言えばこの10倍くらい注意すべきポイントはあるのですが、キリがないため重大な過失につながるものだけまとめます。
■撮影ミス
・カメラのボタン押し忘れ
└ 声出し忘れずに
・台本の見過ぎでカメラに対して明後日の方向を向いている
└ 台本は見ながらではなく、箇条書き部分を一度見て話すことを頭に入れてから話す、というやり方が望ましい
・手持ち撮影で、手ブレ機能使っておらずブレまくる
└ 三脚で撮影している時から手振れ機能は最大限に
・ピンマイクが衣服に常に擦れていて雑音が激しい
└ 収録前のマイクチェックを怠らない。いざという時に使える別の音声収録機材(ガンマイク )を用意しておく。収録している音声を聞く担当をつける(基本カメラマンが行う)
・グリーンバックに影ができて、背景がうまく抜けない
└ グリーンバックと人物との距離が近すぎる場合に起きる。床に印をつけて常に立ち位置を最適化する。
・4K非対応のSDカードで4K収録して収録ができていない
└基本はHDVでの撮影を行う。4Kする場合は対応SDカードかチェック。撮影1本ごとに撮れているかの確認を行う。
前提としてマイク、ハンディレコーダー、カメラは精密機械で、突然動かなくなったりする場合があるため、万が一に備えてサブとして通常使用ともう一台以上は用意しておくのをオススメします。
■撮影メモの重要性
YouTube担当者は撮影に立ち会いながら、
後に編集者に渡す用の撮影メモを取る必要があります。
この撮影メモがあるかないかで、動画完成の能率が格段に変わります。
内容としては、下記の4つが必要になります。
・撮影時に演者が話す動画の演出に関しての注文
└ 「ここに〇〇の画像入れたい」などの指示を分数と共に記載する
・映像番号と音声番号
└ まれにカメラを二度押ししてしまったり、フォーマット忘れてしまったりすることで、カメラでの録画番号と、ピンマイクでの集音番号がずれたまま撮影してしまうことがあります。
そういった際にメモで対応番号を記載しておくと編集者の方が合わせやすくなります。
・動画自体の元の長さ
編集者が動画を大幅にカットしすぎてしまうといった自体の際に確認側で違和感を気付きやすくする狙いです。
・ゲストの名前と、顔隠し・変声などの詳細設定
└ 撮影時に、ゲストの名前や企業名などの詳細設定を聞いておくと完成してから、「やっぱり顔を隠すという設定でした」という撮影側からの伝達漏れがなくなり、手戻りが少なくなります。
チャンネル・動画のクリエイティブを作成する
動画を振り分ける前の段階で、行っておくことが動画のクリエイティブ作成です。
動画を編集するために使用するもので、主に下記のようなものを指します。
・通常字幕
・特殊テロップ(動画のテーマなど特に強調した文章を表示する際に使用する通常字幕よりも凝ったデザインのもの)
・上部テロップ(動画の上に表示される、動画のテーマや話しているトピック、バックエンドにつなげるための文章が記載されたテロップ)
・ツッコミテロップ(演出上、ややエンタメ的な印象を感じさせたい際に使用する)
・BGM
・背景画像(グリーンバック背景の場合は必要になる)
・SE(無料サイトを使用)
・オープニング(最近はOPの代わりにダイジェストを入れるCHが多い)
・エンディング(動画の回遊に使用する)
全て揃え切ってから動画を振り分けて、初回に撮影した5本程度の動画を一斉に進めていければそれが最も良い方法です。しかしながら、全素材を作りきってから編集振り分けに入るとスピード感が遅くなるため、
重要な素材だけ先に決めてしまい、後は編集途中に入れていくことをおすすめします。
先に決めておくべき素材は、
・通常字幕
です。ここで後から字幕デザインの大幅な変更があると、やや手戻りが多く発生してしまうため、
ここは先に決め切っておくことが重要です。
そのため、優先順位の高い通常字幕デザインだけ先に決め、後は素材を振り分けてカットなどの編集を進めてもらいながら、残り素材を共有していくのがオススメのやり方です、
クリエイティブの作り方と編集フローを解説すると、
①字幕のクリエイティブだけ先に決める
②1本目の編集者がそれ以外のクリエイティブを作りつつ動画完成をする
③OP、EDなどAfterEffectsが必要な部分は、別のAfter Effectというソフトが使える編集者に依頼しておく
④1本目の編集者がクリエイティブを作り切るまでに、他の編集者はカットと字幕入れだけを行っておく
⑤1本目の動画が完成すると共に字幕以外のクリエイティブも完成している状態になる
⑥1本目の動画完成で出来上がったクリエイティブを2本目以降の動画編集者に振り分ける
⑦その間にOPとEDが出来ているので、それを組み合わせて1本目の動画は完成
⑧2本目移行も、残りはある程度時間のかからない工程なので、やや時間差はあるが1本目とそこまで間を置かず完成していく。
上記のやり方で初回撮影から動画1本目が出来ていく流れになります。
編集者に振り分け、動画に対してディレクションを行う
撮影した素材を、準備した制作チームに振り分けるところから解説していきます。
きちんとしたYouTubeディレクターを用意できる場合は、基本的にその方に素材を渡せば期日までに品質担保が済んだものを納品してくれます。
完全内製化のために、直接、フリーランス動画編集者とのやり取りする場合のフローに関しても解説します。
①編集者を5人くらい集めたグループ(チャットワークorLINE)を作成。
②撮影日の1週間前を目安に、「〜日に撮影があるので〜日までに提出できる方はスタンプ下さい」と投稿
③編集者からの反応がない際は、個人間でリソースを直接聞く
この方法により振り分け先の編集者を募ります。
振り分け方法としては、収録時に記載した撮影メモと共に、
振り分け先の編集者にメンションをつけながら、「1本目〇〇さんお願いします」とグループチャットでお願いします。
ここで重要なのが、「〇〇何本目の〜(タイトル)を担当します」と返信を必須にすることで、
違う編集者で同じ素材を編集してしまった、というミスを無くすことが出来ます。
動画の共有の方法としては、
Googleドライブにアップ、ギガファイル便、dropboxのいずれかがおすすめです。
有料版でもよければGoogleドライブ一択ですが、無料のまま行いたいのであれば、ギガファイル便がおすすめです。
ちなみに撮影で使用したSDカードはすぐにフォーマットせずに一定期間はSDカード内にも撮影データを残しておくのが適切です。
データ管理ミスあるある なのが、
ギガファイル便やドライブにアップしたと思ったら、データの送受信トラブルで送り切れておらず、再度送信が必要な際に、早まってSDカードをフォーマットしてしまい、取り返しのつかない事態になることです。
対策としては、SDカードは何枚も用意し、2週間程度は常にSDカードに前回時で撮影した素材が入っているようにすることです。取り返しのつかない事態を防ぐことが出来ます。
動画を振り分ける際に、用意できればマニュアルも一緒に渡すと作業速度が早くなりますが、
すでに完成動画が一本でもあれば、その動画のプロジェクトデータを渡すことで、
細かい数値設定をデータ上で編集者に認識してもらうことができます。
マニュアルを作る時間がないという方は、完成した動画のプロジェクトデータをマニュアルの代わりとしてお渡しするのが適切です。
実際に撮影した動画素材を振り分けた後のフローに関しては、
採用したばかりの編集者や、チャンネル初期の動画に関しては、
動画の最初の1分を編集した段階で編集者から共有してもらうのがおすすめです。
ここで全く先の取り決めと異なる編集方法で行っている方、または品質レベルを把握し切れていない編集者の意識改善が行えます。
例えば、
・1.1倍速で編集と伝えていたのに等倍速で編集をしてしまっていた。
・字幕とセリフの発生部分を1フレーム単位で合わせるという認識を持っておらず、字幕の出るタイミングと消えるタイミングがセリフと合っていない。
こういった大前提の編集方針と、品質レベルの意識のすり合わせを、
最初の1分提出を行ってもらうことで、早期発見と改善をさせることができます。
フルテロップの動画であれば、
編集レベルの高い人でディレクターと編集者間で1〜2往復。
通常レベルであれば3~5往復もあれば、誤字脱字のない動画を作り上げることができます。
10分弱の動画であれば、慣れや動画の演出量にもよるのですが、初稿提出までに8〜12時間程度の編集時間が必要です。
1日に1,2往復を行うとして、5~6日程度が完成の目安になります。
ここでレス速度が遅い編集者を採用してしまうと、残り1個の誤字修正なのに全く返信と修正稿が上がってこず、公開に間に合わなくなるという事態が起きます。
採用時の1週間の稼働時間やテスト案件時のレスの速度に細心の注意を支払いましょう。
ちなみに、残りわずかの修正のために待つ、という事態は、YouTubeディレクターがいれば簡単に解決します。
理由としてはYouTubeディレクターは自身で編集をすることができるので、編集者の作りかけの動画データをもらい、そのまま巻き取って完成させられます。
企業のYouTube担当者と編集者との間に、YouTubeディレクターを挟む必要性が分かったと思われます。
ちなみに編集者から動画を共有してもらう際には、必ず、プロジェクトデータと共にもらうようにしましょう。
※PremiereProであれば、プロジェクトマネージャー、という機能を使えば使用データを瞬時にまとめ上げることができます。
理由としては、YouTubeディレクターが巻き取る際に、作りかけの動画を途中から編集するためです。
悪質な編集者の中には、初稿に対するディレクターからの修正点指摘の量に対して怒り、
音質不通となるなどのケースも存在します。
動画の共有方法
動画を共有してもらう方法としては、ギガファイル便がおすすめです。
無料で使用できるサイトのサービスで、多くの動画共有には欠かせません。
注意点としては、
使用時には、ファイルの保持期限変更で、60日まで保存できるようにするのがマストです。
何も設定を変えないと、7日で保存期間が終わってしまうので、
編集者からの動画の確認が漏れて、仮にその編集者が飛んでしまった際には動画の作り直しになってしまいます。
最悪の事態に備えて、必ず保持期限は60日までに変更するフローを徹底させる必要があります。
動画の修正方法
動画の修正の仕方ですが、基本的に法人レベル動画編集であれば、主に下記のような点に注力して
ディレクションや修正指示を行うことが必要です。
・セリフと字幕のタイミングが一致している(1フレーム単位で)
・適切な音量(収録したままの音量は非常に小さいので上げる必要が有ります)
・誤字脱字が無い(専門用語が多いチャンネルは、可能であればその分野が得意なディレクターがつくとミスの可能性が格段に下がります。建築系のチャンネルで元建築学生のディレクターをアサインするなど)
・程よい演出(画像やイラスト、拡大演出など。多すぎると動画自体に集中できないので適度に入れる)
・動画の邪魔をしないSE(無料素材そのまま使用するとかなり耳障りな音声です)
動画のレベル感によりますが、
優秀な編集者であれば20〜30個
一般的な編集者レベルであれば
10分の動画で50〜100個ほど初稿の動画で修正点が見つかることが有り、
修正点を文章にするだけで1時間以上かかる場合もザラにあります。
法人向けのクオリティで全動画を同じ品質に保つためにはそのくらい厳しく動画のチェックをすることが必要になります。
修正指示に関しては、編集に関して理解していればいるほど、的確で早い修正指示ができるので、修正指示の工数や難易度を鑑みても編集経験のないYouTube担当者がいきなり行うのは難易度が高いです。
サムネタイトルの作成をする
動画が完成したら、次にすることはサムネタイトル作成です。
サムネタイトルの重要度はサムネタイトル以外の動画を構成する要素とほぼ同じで、
作成工数は動画制作の20分の1以下であるのに対し、重要度は動画とほぼ同じ、上回る可能性すらあります。
特にSEO的観点からある程度の型があるタイトル以上に、サムネの文言を考える難易度は高いです。
・コピーライティング的な観点
・狙っている層のニーズの理解
・過去にアップしたサムネと被らない構図
・デザイン性
など多岐にわたる能力と知識が求められるため、
この部分はYouTubeディレクターに丸投げしても満足の行く成果物が上がってくる場合は低いです。
例えば、これら6つの動画の中では、左上が圧倒的にサムネのクリック率が高いのですが、
これは普段、原色中心の派手な色フォントで文字がサムネイルを大きく占めている年収チャンネルであるから目立つのであって、
普段文字の占める量がサムネに少ないチャンネルであれば、文字でゴテゴテにしたものの方がクリック率が良くなります。
勿論、サムネタイトルの文言に関しては、ある程度の規格を作ることも可能ですが、
あるチャンネルでは、
・文字数は13文字で2行以下が伸びるというデータが出ていた時に
「街録チャンネル」という文字数が非常に多いサムネで統一されたチャンネルが伸びたりと、
今、YouTube内でどういうサムネがクリックされやすいかなどの競合の状況によっても絶えず状況が変化しています。
結論、打ち手としてのサムネ規格を作るというのは非常に良い施策ですが、
完全な正解は存在しないため、試行錯誤を繰り返すことで、その時々の最適解を見つけることが重要です。
打ち手としての規格は下記のようなものがあります。
・動画内のテーマで最も重要なワードはサムネに含める
・文言数は13文字以内
・文章は2行まで
・サムネとタイトルはバラバラにして、できる限りメッセージの量を含ませる
デザインに関して
デザインに関しては、ある程度統一感を出した上で、文字の視認性に気をつける必要が有ります。
デザインに関しての規格は主に下記のようなものがあります。
・色はモノトーンを除いて2色まで
・背景に対して同系色の色は文字で使用しない
・チャンネルのテーマカラーで縁取りをする
・座布団と呼ばれるペーストを敷き、縁取りではない形で文字を見やすくすることで高級感ある品質にする
特に配色に関してはパッと見、気持ち悪い印象のサムネにしたくないのであれば、
https://color.adobe.com/ja/create/color-wheel
配色を作るサイトを使うだけでもかなり改善されます。
チャンネルを立ち上げる
動画が完成したらそれをアップするためのチャンネルを立ち上げる必要が有ります。
これも遅くても1本目の動画が公開する前に作っておくことが重要です。
チャンネル立ち上げに必要なのは主に下記の3つです。
・チャンネルアイコン
・チャンネルアート
・チャンネルの基本設定(概要欄・タグ)
チャンネルアイコン
こちらに関しては属人性を排したいという思いがなければ、基本的には演者の顔が望ましいです。
プラットフォームとしてのYouTubeチャンネルを運用したい場合は文字やイラストで作成したものが適切です。
チャンネルアート
シンプルなもの、メッセージが豊富なもの、演者を表示させるもの、チャンネルが伝えたいことに合わせて作り上げる必要が有ります。
チャンネルの概要欄
・登録誘導文章リンク
・動画の説明
・バックエンドにCVさせる用の文章
・動画の目次
・演者の自己紹介文章
・同じチャンネル内のおすすめ動画
・ハッシュタグ
上記を入れ込む場合が多いです。
■Googleアカウント作成時の注意点
YouTubeチャンネルはGoogleアカウントで作り上げる必要があるのですが、
Googleアカウントを開設してそのまま開けるデフォルトのYouTubeアカウントではなく、
そこから派生して立ち上げることができるブランドアカウントというものを作る必要が有ります。
この手続きを忘れると、チャンネルを複数人で管理することが不可能になり、その後の運用で非常に苦労することになります。
■その他のチャンネル設定
それ以外の設定として、下記のような細かな手続きも行うのが適切です。
・ホーム画面をリッチにする(人気動画再生リストや未登録者が見たときに見せたい動画を一番上に表示できる設定にカスタマイズする)
・右下に登録者訴求用のうっすらとしたロゴを常に表示させるようにする
・チャンネルの通過を日本円に設定
・チャンネル説明欄にも動画の概要欄と同じ文章を挿入
・HPやSNSと関連づけ、チャンネルから飛べるようにする
・電話番号登録をして、サムネイルを自由に設定できるようにする
・広告収益化条件になったら通知する設定にしておく
動画を公開する
チャンネル立ち上げと動画作成が完了し、残す業務は動画公開です。
基本的にYouTubeで多くの視聴者が観る18〜20時の時間帯にかけて動画を公開するために、公開予約を行うのが適切です。
公開予約時の注意点としては下記が主なものです。
・完成動画と別の動画をアップロードしていないか
└ YouTubeにアップするためにmp4データ状態で編集者から送られてきた動画が完成動画から一個前の先祖帰りした動画だったというケースが多く存在します。
・公開予約前に公開設定にしていないか
└ デフォルト設定を”限定公開”にするとミスが無くなります
・動画のED部分に、チャンネル登録とおすすめ動画を載せる設定を行う
・概要欄に載せる目次や、ゲスト出演の際はゲストのSNSリンクなどの漏れがないかを確認
・動画に合ったタグ、ハッシュタグを動画ごとに追加
この公開予約業務に関しては、信頼できる人であれば、
YouTubeディレクターにお任せするのが良いかと思います。
おすすめの投稿タイミング
多くのYouTubeチャンネルで共通するのが、日曜日の18〜22時にかけての視聴者の滞在数がYouTubeで大分め、週2回投稿であれば日曜日と水曜日といった、視聴者が多いかつ一定の投稿頻度の間隔でアップするのが良いかと思われます。
公開動画の分析
ただ闇雲に動画をアップしても動画は伸びません。
上がった動画の良し悪しを評価して、どの部分が良くてどの部分が改善の余地があるのかを見ていく必要があります。
動画の評価として適切な指標が3つほどあります。
・CTR・・・サムネのクリック率
・視聴維持率・・・動画がどこまで見られているか
・登録率・・・より強く訴求できているか
■良し悪しを図るための数値の目安
CTRは1日後の時点で9%を超えているものはその後インプレッションが伸び続けるものが多いです。
視聴維持率は10分程度の動画でしたら、40%以上が目標になります。
登録率に関しては、フェーズにもよりますが1,000人を超えるまでは1.5%以上はないと、ファンが集まりにくいチャンネルになります。
公開動画のデータをまとめ、こうした指標に照らし合わせて改善施策を行っていくのも内製化する際にはYouTube担当者の業務範囲になります。
指標の改善方法
クリック率に関して
上記であげた打ち手としての規格にも基づいて動画ごとに微修正を繰り返していくことが必要です。
特に公開後1時間後に順位が悪いものはサムネやタイトルを変更するというのは打ち手として効果を発揮することが多いです。
視聴維持率に関して
維持率はYouTubeのアナリティクスで、1動画あたりでの変化の推移を観ることができるので、
どこで視聴者が離脱したのか、維持率が高まったのかを把握して、余計なセリフのカットなどを進めていくのが重要です。
基本的に、最初の段階で視聴者を惹きつけられず、5割近くが最初の30秒で抜けてしまうケースがあり、
最初の30秒で改善が必要なチャンネルが大半です。
登録率に関して
登録率は、チャンネルのコンテンツの種類がバラバラ、司会フォーカスするような構図ではなく(1人語りが無いなど)誰のチャンネルか分からないまま、といった理由で低いというCH多いです。
上記のような観点でそれぞれの指標を見て改善施策を売っていかないとチャンネルは成長しません。
最低でも月1で動画のデータを振り返る機会が必要です。
データに基づいて次の企画・撮影に反映
データ分析に基づいて次の撮影企画や収録スタイル・編集クリエイティブを改善していくことが大切です。
テーマに関しての考え方としては
、下記の3つの観点で、動画を切り分け、
そのテーマに類似するコンテンツをアップするよう改善していきましょう。
・再生数の高い動画
・登録率の高い動画
・CVにつながった動画
└ アップした日のLINE登録者数が多い、バックエンド商材への遷移数が高い
再生数の多い動画
リーチを広げチャンネル自体のパワーを高めてくれる動画です。
チャンネル登録者数や平均再生数が多い事で演者自体の権威性に繋がり採用活動などにプラスの効果をもたらします。
登録率の高い動画
チャンネルのファンを増やすという意味で非常に重要になります。
対談動画よりも1人語りで語っている動画の方が、登録率は高い傾向になります。
登録者数が高いほどリーチが広がる傾向にあるため、再生数が取れる動画と登録率が良い動画はかぶる場合が多いです。
CVにつながる動画
こちらは、最も重要な売上にどういったテーマが貢献したかという点では非常に重要になってきます。
CV用の動画ばかりですと視聴者からやや辟易されてしまうので、ある程度の間隔を開けて売上につなげる用の動画は更新していく必要があります。
PDCAを繰り返す
撮影→公開→データ分析→データ分析から企画に反映→撮影
上記のフローを繰り返すことで、チャンネルを最短で成長させていくことが可能になります。
スケジュール感/担当の業務範囲
スケジュール感
改めてどういったスケジュールでYouTube立ち上げと運用が進んでいくのかをまとめます。
チャンネルの1本目に関しては、クリエイティブ作成・確認フローの調整を進めながら行うので、
撮影から1ヶ月近くかかる場合が多いのですが、
2回目撮影からは、1~2週間程度で撮影から公開までのリードタイムを縮めることができます。
スケジュールを滞りなく進めるために、時間を大幅に取る撮影日に関しては、
2〜4回分まで先の日程を押さえておくのが重要です。
ゲストが必要なテーマの場合、ある程度先に撮影日が決まってないと、急遽キャスティングするのは非常に難易度が高いので、先々の予定決めは大事です。
先に撮影日程を決めておいて、2~3週間かけて企画に合うキャスティングをするのをオススメします。
撮影日をある程度決めた上で、下記のスケジュールで進めていけば、問題ないチャンネル運用が可能になります。
※3日に1本ペースの場合
企画会議で次回撮影の10本の詳細決めと次次回撮影の企画10本のアタリをつける
↓
2週間で次回撮影の企画の詳細・骨子を演者が考案
↓
3時間撮影で、5〜10本を撮影し振り分け
↓
1週間~10日で動画が完成(この時点で誤字などの単純ミスはゼロに)
↓
2日以内にYouTube担当者(+演者)で確認して修正点を洗い出す
↓
修正点を元に制作チームが2日以内に修正
↓
公開(最終的に撮影から10〜14日程度)
事業に携わる人の業務範囲と工数
演者の工数は下記の通りです。
・月に1~2回の企画会議:1時間×2回→2時間
・月に2回の出演:3時間×2回→6時間
・月に10本の動画テーマの詳細決め:1本考案に30分×10本→5時間
上記であれば、そこまで大きく工数を必要としないので無理のないチャンネル運用ができます。
YouTube企画担当者は上記でお話しした通り、
・企画テーマ考案
・最終動画確認
・キャスティング
・サムネタイトル文言作成
・カメラマン・YouTubeディレクターのアサイン
・公開動画のPDCA
を主に担当します。
YouTubeディレクターは
・編集者への振り分け
・動画の品質担保
・動画の工程管理
の上記の業務を遂行する必要があります。
最後に
上記の通り、立ち上げと運用を完璧に行うことで、最短でチャンネルを成長させることができます。
ただし、動画が伸びるのは最短でも早くて半年間以降のイメージです。
内製化に関しては”優秀なYouTubeディレクターを見つける”
ここがチャンネルの運用の可否を決める重要なポイントなので、ディレクター採用に関しては特に重要視して下さい。
正直、YouTubeディレクターのスキルを企業のYouTube担当者に落とし込むのは非常に時間がかかることで効率が悪いと感じています。
そのため、内製化しても、”企画担当以上まで”というのが私としてはオススメです。
それでも最終的には社内完全内製化したい、という方がいましたら鳥屋の方で全力でサポートします。
上記でお話しした企業の運用代行、内製化ノウハウに関してですが、
この記事内で全てお話しした内容全て(①〜⑱)を鳥屋の方で、全て一気通貫で行っているので
企業YouTubeの立ち上げと運用に少しでも興味がありましたら、ぜひお問い合わせいただければと思います。
YouTube立ち上げ&運用代行、内製化支援に関するご相談はLINEにてお待ちしております
鳥屋直弘
naohiro.toriya@birdy-official.com
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稼働ステータス
◎現在対応可能
- 鳥屋 直弘
職種
マーケティング
Webディレクター
希望時給単価
未登録
東北大学在学中に、法人向けYouTubeマーケティング事業を立ち上げる。 StockSunに参画後、年収チャンネルのディレクターを始めとして、4年間で累計50CH以上のYouTubeチャンネルの立ち上げ運用、6,000本以上の動画制作に携わる。 支援した法人のチャンネルの実績数・動画の制作数は国内トップクラス。 StockSunのSNSマーケター・ディレクター・編集者が集まる300人の動画チームの統括を務める。
スキル
Adobe Premiere pro
Adobe Photoshop
Final Cut pro
・・・(登録スキル数:5)
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Adobe Premiere pro
Adobe Photoshop
Final Cut pro
・・・(登録スキル数:5)