Looker StudioとサーチコンソールでGoogle検索結果を分析
- 伊藤 潤平
- 記事制作日2024年7月24日
- 更新日2024年11月10日
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Google Search Console(以下、サーチコンソール)でWEBサイトの自然検索の流入状況を確認することは多いものの、データが見づらい懸念があります。サーチコンソールは最大で過去16ヶ月のデータしか保持せず、月別や日別のデータをページ別やクエリ別で見るのが難しいため、詳細な分析や時系列での推移を把握しにくいのです。
そこで本記事では、サーチコンソールをLooker Studioに接続し、表とグラフで見やすくする方法をご紹介します。
Looker Studioとサーチコンソールを接続する
はじめに二つのツールを接続しましょう。
1.Looker Studioにアクセスして、「Template」一覧の画面を開きます。
2.「Category」よりサーチコンソールのテンプレートを探します。
これでサーチコンソールのテンプレートレポートを呼び出せたので、クリックして開きます。
左上の「+作成」を押して0から作成するより、こちらのほうがお勧めです。
3.「自分のデータを所有」で該当のサイトに連携します。
カーソルを合わせて確認するとデータソースが2つ出てくるので、それぞれ選択します。
なお、各データソースの違いは以下の通りです。
①サイトのインプレッション
サイト全体のクエリ、デバイス別結果が見れる。上記レポートで1個だけ使用されている。
②URLのインプレッション
クエリだけでなくランディングページ、デバイス別でも見れる。上記レポートの内11個に使用されており、詳細分析に使われる。
Looker Studioで詳細な分析をする
次にテンプレート以外の表と分析の狙いをいくつかご紹介します。
クエリをランディングページ別に見る
サーチコンソールのみを用いた場合、クエリをランディングページ別に見るには、フィルタを毎回設定する必要があり時間がかかります。しかし、Looker Studioで自動更新される表を作成すれば、広範囲のデータを定期的に確認でき、より深い分析が可能になります。
クエリを掲載順位10-30位でフィルタ
クリックの多いクエリは上位掲載が多いですが、10位以下でimpressionが多いクエリも見逃せません。サーチコンソールでは見つけづらいですが、Looker Studioで表を作成すれば把握しやすく、改善効果の確認にも便利です。
Looker Studio内でのフィルタの設定は、下記の箇所で行えます。
Impressionが多いのにCTRが5%以下のクエリを抽出する
Impressionが多いのにCTRが低いのは、掲載順位が低いか他社サイトがクリックされやすいからです。掲載順位が低い場合は、検索エンジンとユーザーに評価されるよう改善し、CTRが低い場合はページタイトルと説明文を競合と比較して見直しましょう。
掲載順位が高いがCTRが5%以下のクエリを抽出する
掲載順位が高くImpressionが多いのにCTRが低いクエリは、競争の穴場である可能性が高いです。CTRを改善すれば独占できる可能性があり、ページタイトルの見直しなどでクリック率を上げるべきです。CTRとImpressionのフィルタ設定はサイトの状況に応じて変更しましょう。
Looker Studio上で複数ツールの比較をする
Looker Studioのメリットは、他のツールと並べて同時に見れることです。手動でも集計可能ですが、多くのデータを短時間で確認し運用判断をするには、自動更新されるデータポータルが便利です。
サーチコンソールとGoogle Analyticsのランディングページ比較
流入部分が同時に可視化されました。
・ページ単位でどのクエリが多いか
・クエリとページタイトルの整合度が高いか低いか
ということが一目で見れて、期間やクエリのフィルタを付ければ絞り込むこともできます。
サーチコンソールとGoogle Adsのクエリ比較
広告流入と自然検索で検索クエリを比較できます。
自社名キーワードを広告で出稿すべきか、ここで定期的に確認して判断するのが得策です。
・同じ検索クエリで広告と自然検索の比較が一目で見れる
・広告で獲得すべきクエリと自然検索で獲得されやすいクエリが分かる
さらに月別の推移表で確認したり、クエリ別にグラフ上にプロットして比較するのも良いですね。
まとめ
サーチコンソールをLooker Studioに連携すると、画面では見えない傾向が見えるようになります。特に立ち上げ直後はインプレッションを増やすための分析が重要です。
サイト内の分析を短時間で行い、より良い運用判断を行っていきましょう。
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