予算100万以下のリスティング広告はこうすべき
- 堀 碩信
- 記事制作日2021年10月18日
- 更新日2021年10月18日
- 2いいね!
リスティング広告は予算によって戦い方が違います。
特に100万円以下の場合は無駄なクリックをなくすということが重要です。
しっかりと問い合わせに繋がるようなキーワード選定を行い、少しずつ改善していくことを地道に行っていきます。
このブログでは予算100万以下の場合どのように質の高い配信を行うかを解説します。
CV数計算式
予算の中でできるだけCV数を多く取りたいという前提で考えていきます。
まずCV数は以下の式で表すことで出来ます。
CV数=クリック数×CVR(問い合わせ率)
つまり、CV数を増やしたい場合はクリック数を増やすかCVRを上げる必要があります。
またクリック数の計算式は
クリック数=予算÷クリック単価
という計算式になります。
つまりCV数を増やしたい場合は
「CVRを上げる」or「クリック単価を下げる」
の2つの方法をとる必要があります。
この2つを実現するために「キーワード選定」「配信量の調整」「自動入札」
キーワード選定
キーワードの選び方としては、以下の3点を考慮して考えます。
・クリック単価
・検索ボリューム
・CVR
メインで考えていくのはクリック単価とCVRの2つになります。
最初に説明したようにCV数を増やすためにはクリック単価が低いものかCVRが高いものを選ぶ必要があります。
一般的には
【顕在層に近い】
クリック単価:高
CVR:高
【潜在層に近い】
クリック単価:低
CVR:低い
となります。
この2つの基準に加えて検索ボリュームも見ていきます。
CVRに関しては実際に配信していかないと分からないので、配信しながら「CVの取れているKW」「CPAの安いKW」に徐々に絞っていきましょう。
KWに関しては一発で確定することが難しいので、特に初期の段階は拾いKWに配信して、その中からパフォーマンスのいいものに絞っていくと無駄なクリックを減らすことが出来ます。
配信量の調整
キーワードが確定したら、配信量を調整していきます。
配信量の調整は以下の要素を考慮します。
・クリック単価
・マッチタイプ
・時間帯
・地域
主にこの4つの指標をもとに配信量の調整を行っていきます。
配信量の調整の目的はインプレッションシェアの確保です。
インプレッションシェアというのは「本来広告が表示される可能性のあった回数のうち何割が表示されたか」という指標です。
インプレッションが損失する原因は「予算」と「広告ランク」の2つがありますが、今回の目的は「予算」の損失をなくすことです。
インプレッションシェアの損失を少なくすることはこの後に説明する自動入札の導入条件になります。
自動入札の導入
ある程度コンバージョンデータが溜まってきたら自動入札の導入を行います。
自動入札は「いつ」「誰に」「いくらで」入札するのかをデータから判断してくれるため、手動での入札よりもCVRが上がることが期待できます。
自動入札を導入することでより高い精度の配信をすることが出来ますが、導入するにはいくつかの注意点があります。
そもそも機械学習を利用した機械学習はなんでもかんでも上手くやってくれるわけではなく、あくまでデータに基づいてどこに配信すればいいのかを判断するだけです。
なので、データの質や量というのが自動入札を行う上で最も重要な要素になります。
この時に確認すべきポイントとしては
・予算によるインプレッションシェアの損失がないか
・間違い電話がないか
・過去30日以上で30回以上のコンバージョンがあるか
の3つになります。
品質スコアの向上
次にクリック単価を下げるために品質スコアの向上も行います。
掲載順位は広告ランクというものに基づいて決まりますが、広告ランクを向上させるためには「入札単価の引き上げ」「広告の品質の向上」の2つの方法があります。
つまり、クリック単価を下げて掲載順位を上げるためには広告の品質を上げることがポイントです。
そして、広告の品質の参考値として算出されているのが品質スコアになります。
広告の品質を上げるためには以下の3つを改善します。
・広告の関連性
→広告とKWの関連性
・ランディングページの利便性
→ランディングページと広告の関連性
・クリック率
この3つを向上させて広告の品質を改善することでクリック単価を安くすることができます。
まとめ
100万円以下のリスティング広告はKW選定で無駄なクリックをなくす。
自動入札の導入でCVRを向上させること、広告の品質を高めてクリック単価を安くすること。
この流れを抑えておくことで、より質の高い広告配信を実現することが出来ます。
- この記事にいいね!する
この記事を書いた人
- 101いいね!
稼働ステータス
◎現在対応可能
- 堀 碩信
職種
マーケティング
Webディレクター
希望時給単価
3,000円~5,000円
【経歴】 1996年 北京で生まれ。桐朋高校を卒業した後、2016年 京都大学に入学。 2019年 フリーランスのwebディレクターとして2年間活動。 2021年 webコンサルティングを行う株式会社deltaを設立。 得意領域は①SEO対策②MEO対策③リスティング広告の3つ。 https://delta-web.co.jp/ 【実績】 ・関西エリアの不用品回収会社様 ご依頼内容:飛び込みで集客していたが、WEBでの集客を始めたい 施策:まずはすぐに結果のでるリスティング広告から始めることを提案。 不用品回収業者は悪質業者が多いことから、安心・安全を訴求したLPを作成しリスティング広告を開始。 結果:CPA1500円で毎月の問い合わせが30件達成 ・関西エリアの引越し業者様 ご依頼内容:リスティング広告からの売上があまり上がらない。 またSEO対策を行ってリスティング広告の予算を減らしたい。 施策:リスティング広告の予算を少しずつ減らしながら、SEOの記事作成を開始。 結果:リスティング広告はターゲットを単身から家族へ変更することで売上向上。 またCPAも5000円から3000円まで低下。 SEO対策は開始から1年で2万PVを達成し、月間の問い合わせ数が5〜10件継続的に発生。
スキル
WEB戦略設計
リスティング広告
SEO
・・・(登録スキル数:11)
スキル
WEB戦略設計
リスティング広告
SEO
・・・(登録スキル数:11)