導入

リスティング広告において、最終的なコンバージョン率(CVR)は最も重視すべき指標の一つです。

 

LP(ランディングページ)の最適化は、ユーザーの離脱を防ぎ、スムーズな導線を構築することで、CVRを劇的に向上させる強力な武器となります。もちろん、LPの改善によって結果としてCPCが下がるという副次的な効果も期待できます。

 

広告主の多くが短期的な入札戦略に走りがちですが、運用以外のLP改善に投資することで、広告オークションでの差別化、CVRの劇的な改善が可能になります。

 

本記事では、LPの改善によって広告の成果を劇的に向上させるための

7つの手法

を、具体的なポイントと共に解説します。

 

あなたの広告、LP運用を成功に導きましょう!

 

偉そうに書いている私は誰か

私のサイバーエージェントでの累計4億円以上の広告配信経験と、To C領域(定期購入サービス)で月利益額564万円を達成した経験を踏まえて書いた、実践的なものになっているはずです。ぜひ参考にしてみてください。

1. LPの利便性(広告品質スコア指標)を上げる意識

広告品質スコアへの影響

リスティング広告のオークションでは、各広告が以下のような広告ランクで競い合っています。

広告ランク = 広告の品質スコア × 入札(CPC) + 広告の表示オプション

ここで重要なのは、入札額(CPC)は広告予算に依存し、すぐに調整できない部分であるのに対し、広告の品質スコア改善施策によって上昇させることが可能な点です。

 

広告の品質スコアとは

品質スコアは、以下の3つの要素で構成され、各指標は「平均より上」「平均」「平均より下」として可視化されます。

 

1. 広告の関連性

表示される広告文に、ユーザーが検索したキーワードや意図が適切に反映されているかが評価されます。

2. 推定CTR

広告のクリック率の予測値が評価の中心となります。ユーザーの反応は実際の行動に直結するため、媒体側も重要視するポイントです。

3. LPの利便性

LPの読み込み速度や使いやすさが評価され、ユーザーがページに留まりやすいかどうかがポイントとなります。

 

LPの利便性

この中で、LPの利便性指標は以下のようになっています。

関連性(Relevance)

  • 広告のキーワードや検索クエリと LP の内容がどれだけ一致しているか。
  • 例えば、「格安スマホ プラン」の広告をクリックして「インターネット回線」のページに飛んだ場合、スコアが低くなる。

利便性・使いやすさ(Ease of Navigation)

  • モバイル対応(レスポンシブデザインになっているか)。
  • CTA(Call To Action)が適切に配置されているか。
  • ページの読み込み速度(遅いと離脱率が上がりスコアが下がる可能性)。

透明性(Transparency)

  • 会社情報、プライバシーポリシー、問い合わせフォームなどが適切に設置されているか。
  • ユーザーが安心して情報を入力できるか。

直帰率・滞在時間(Indirect Signals)

  • Google は公式には「直帰率を直接見ている」とは言っていないが、Google Analytics や Chrome のデータを通じて、LP のエンゲージメント(滞在時間・直帰率・スクロール率)を間接的に評価している可能性が高い。

 

LPの利便性が向上すれば、ユーザー体験が向上し、結果として広告品質スコアがアップします。これにより、入札単価が下がり、オークションで有利なポジションを獲得できるのです。これを踏まえて残りの章を読んでいきましょう。

 

2. 広告文と内容の一致したLPを作る

先ほど出てきた、LPの利便性での関連性(Relevance)の観点で重要なポイントです。

無関係なLPは言語道断。
LPは、広告文で提示したメッセージの「穴埋め役」で、情報を足してあげる役割を果たします。

わかりやすいようにユーザーがコンバージョンする流れから説明していきます。

 

ユーザーの動きは、

  1. 検索する
  2. 広告文を見て、サービスの概要を知る
  3. サービスの詳細まで知るためにLPに入る
  4. サービスが自分にマッチしたときにコンバージョンする

となりますね。

そのため、広告文とLPの内容に一貫性がないと、1と2の間で離脱が起こり、ユーザーの期待を裏切ることになります。広告文からLPまでのコミュニケーションに一貫性を持たすことで、CVRの直接的な改善につながります。

3. ファーストビュー

ファーストビューは、ユーザーに最初の印象を与える非常に重要な部分です。

 

ここでチェックすべきポイントは:

結論から始める

ユーザーがすぐにサービスの価値を理解できるよう、核心を明確に示しましょう。

 

共感・自分事化させる

ユーザーにサービスの詳細(広告文の深堀)をする前に、ユーザーが悩んでいることを明確にしてあげましょう。

 

サービス利用後の明るい未来(ベネフィット)が伝える

利用後の具体的な成果やメリットを示すことが大事です。

4. ユーザーに対するサービス内容を詳細に伝える

ファーストビューでユーザーの興味を引いた後は、サービスの詳細をしっかり伝えるフェーズです。

 

Q&A形式の採用

商談時やメールでよくある質問を取り入れ、ユーザーが抱える疑問に即答できるコンテンツを用意しましょう。

他社優位性を書くこと

自社サービスの特徴を、最低でも3つ以上具体的に列挙し、競合との差別化を図ります。

 

5. ユーザーの申し込みハードルを下げる

コンバージョン率向上のためには、ユーザーがフォーム入力などのハードルに直面しないよう工夫が必要です。

オファーを用意する 

CTAを単なる「お問い合わせはこちら」ではなく、「【打ち合わせ特典】無料コンサルティング」などとつける。

 

過剰な情報入力を避ける

不要な情報の入力を求めると、途中離脱のリスクが高まります。

商談時にヒアリングすればよい内容は、フォームに盛り込まず、後から取得する方法を検討しましょう。

 

入力補助の実装

例えば、郵便番号入力後に市区町村が自動表示されるなど、ユーザーの手間を軽減する仕組みを整えます。

 

視覚的なフィードバック

入力条件や未入力フィールドのカラーリング、必須項目数の提示など、視覚的にわかりやすくする工夫も有効です。

6. ABテストしているか?

LP改善のPDCAサイクルを回すためには、ABテストが不可欠です。

ABテストの基本

複数のバリエーションを同時に配信し、どちらがより効果的かをデータに基づいて判断します。

 

おすすめツール:Optimize Next

Google Optimize と同じUIを持つ Optimize Next を利用することで、操作性が向上し、スムーズにテストを実施できます。おすすめです。

7. イベントを仕込んでいるか?

ユーザーの行動を細かくトラッキングするために、LPに各種イベントを実装しましょう。

マイクロCVの設定

ボタンのクリックやスクロール率など、マイクロコンバージョン(CV)を計測することで、ユーザーのエンゲージメントを把握し、広告の機械学習にも活き、広告効果の改善も見込めます。

8. まとめ

LPの最適化は、一見地味に見えるかもしれませんが、実は広告全体のパフォーマンスに大きく影響し非常にコスパがいいです。

 

  • 読み込みスピードやユーザー体験の向上により、広告品質スコアが上がり、CPCの削減が期待できる。
  • 広告文とLPの内容の一致は、ユーザーの期待を裏切らず、コンバージョン率向上に直結する。
  • ファーストビューの魅力、詳細なサービス説明、申し込みフォームの最適化、さらにはABテストやイベントトラッキングといった施策を組み合わせることで、広告の成果は劇的に上がります。

 

ぜひ、この記事で紹介した7つの手法を実践し、LP改善を通じて広告運用の効果最大化にチャレンジしてください!

 もしこの記事を読んで「うちの場合はどうすればいいんだろう?」と感じたら、ぜひ気軽にご相談ください。
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