みなさんこんにちは。


東京でフリーランスとして活動している高橋です。

現在、自分は企業様のYouTubeチャンネルやSNSアカウントの運用をメインに行なっております。


これまで自分がYouTube運用のお仕事を進めていく中で感じた、新しくYouTubeを始める前に認識しておいた方が良い注意点を3つご紹介します。




1.社内の体制が整っていない

YouTubeは無料で始められ、既に多く人が使っているサービスだからと気軽に始められると考えている企業様もいらっしゃいますが、注意が必要です。


以下記事でも紹介しましたが、恐らく思っている以上にYouTubeの運営は時間と労力を奪われてしまうので、そこの事前認識をしておく必要があります。


企業向け:YouTubeチャンネル運用に必要な時間コスト一覧

https://freelance-meikan.com/freelance/485/blog/248


通常の業務と並行して片手間には出来ないので、チャンネルの規模感によりますが社内で複数人YouTube担当をアサイン、もしくは専門のチームを作ることをオススメします。YouTubeは継続的な投稿が必須になってきますので、その為にも人材リソースの確保は最重要項目です。


〈参考〉

チャンネル運営体制の例(過去クライアント様一部例)

・週1本投稿の場合:社内メンバー2 人、外部メンバー1人

・週2本投稿の場合:社内メンバー3人、外部メンバー2人

・週5本投稿の場合:社内メンバー4人、外部メンバー4人


また、多くの企業様が自社のサービスへの集客を目的に運用を行なっています。

しかし、YouTube単体では集客が完結することはほぼなく、その他媒体への導線設計がとても重要になってきます。

YouTubeチャンネルは一つの入り口であり、いくら動画クオリティーが高くても、流入先のホームページが整っていなかったりなど導線設計が出来ていないと、そこから売り上げ、問い合わせ件数に繋げることは困難です。


なのでYouTubeを始める前、もしくは開始後できるだけ早く視聴者を繋げたい媒体の整備、導線設計は行うようにしましょう。




2.成果を見極める判断が早い

ここがYouTubeを運営する中で経営的判断が難しい部分になるかと思います。


結論、YouTubeは「1~2年」かけて取り組むものだと捉えましょう。


例に上がってくるチャンネルなんかは「3ヶ月で1000人突破」「1年で1万人達成」などのものが多いですが、そういったチャンネルはごく稀で、ほとんどのチャンネルが成果を出すために1年ほどかかります。


現在YouTubeの流れが来ているのは間違いありませんが、その運用成果を「半年~1年」の短い期間で判断するのは少し早いかと思います。必ず中長期になることを踏まえて、チャンネル運用を開始するか検討することをおすすめします。この共通認識の構築ができないまま開始してしまうと、芽が出る可能性を潰してしまうのでとても勿体無いです。





〈参考〉

チャンネル登録者の目標値と伸び(過去クライアント様一部例)

・A社

1年後目標登録者5000人:開始3ヶ月で登録者300人到達

・B社

1年後目標登録者10万人:開始4ヶ月で登録者2万人到達


ただ、かける費用やリソースによっては短期的に効果を出すことも可能です。

導線設計がうまく出来ている企業様はそこへのアクセス数を登録者以上に伸ばせている事例もあります。さらに他のSNSなどに比べて動画でのコミュニケーションが可能なため、流入先の離脱率が比較的低いという効果もあります。


3.企業が伝えたい内容だけの動画を発信している

初めて動画を制作する上で最も注意すべきポイントとして、「自社の伝えたいことばかり詰め込んでしまう」ということが挙げられます。


誰もが知っている有名企業、ブランド、登録者の多いチャンネルの場合は、新情報や自社側の紹介に価値があるので、その告知動画などは再生されます。


しかしそうではないチャンネルは基本的には

「ユーザファースト」で動画を制作することが重要です。


ーユーザファーストとは何かー

ターゲットとなる視聴者が見たいYouTube動画を優先的に作ることです。


YouTubeで見られるコンテンツ軸の例として以下があります。

・情報に有益性がある

・面白い(エンタメ要素含)

・共感できる


上記の要素(視聴者のニーズ)と自社の発信できる内容を掛け合わせ動画を作ることが大切です。

視聴者はYouTubeで有意義な時間を過ごしたいのであって、広告を見たいわけではありません。

なので、その動画に広告色が強いなと判断すると離脱し、中々チャンネルを覗きに戻ってこないので、企業色はできるだけ抑えるようにしましょう。


〈参考〉

企業業態とコンテンツ例(過去クライアント様一部例)

・A社

業態:toBでシステム受託開発を行なっている開発会社

コンテンツ例:初心者向けプログラミング講座、プログラミングで〇〇暴いてみた

・B社

業態:フレンチレストラン

コンテンツ例:自宅できる簡単フレンチレシピ紹介


※もちろん目的が集客ではなく採用やブランディングの場合は、ターゲットが変わることも多いのでまた別となります


「YouTubeを運用してるけど、なかなか登録者数も再生回数も伸びない...」という方は、一度コンテンツの軸がユーザファーストになっているか振り返ってみましょう。



まとめ


今回は企業がYouTubeチャンネルを運用する際の注意点3つをご紹介しました。


自社で新しくYouTubeを始めようと思っていたり、チャンネル運用を内製化しようとしている企業様の参考になれば幸いです。


自分の方でも動画編集1本から〜チャンネル運用代行、立ち上げまで比較的安くご依頼を承っていますので、何か質問・相談などあればプロフィールのメールアドレス、もしくは電話番号よりぜひお問い合わせください。


最後までご覧いただきありがとうございます。


高橋健斗