こんにちはGASエンジニアの岡田です。

ここではGoogleサービスで開発を依頼するメリット、デメリットをより詳細について解説していきます。

 

メリット

 

ランニングコスト、開発コストが低い

ランニングコストが圧倒的に安い

GASはサービスやドメインを契約する必要がなく、無料のGoogleアカウントさえ持っていれば開発が可能です。
小規模であれば無料アカウントでも十分開発できますし、規模が大きくなってもGoogle Workspace680円のプランで開発することが可能です。

長期的に見て、非常にコスパが高い選択肢です。

 

 

開発にかかる工数が少ない

GASによる開発は、既存のGoogleサービスであるスプレッドシート、フォーム、Gmail、カレンダーに

アドオン(ソフトウェアに後から追加できる拡張機能する形でシステムを作りますので、0から複雑な機能やUIを開発することがありません

それによって工数が少なく済み、費用も抑えることができます。

 

 

サービスが豊富で、組み合わせが自由

Googleさえあれば、ほぼ全ての仕事を管理できるくらい沢山の種類のサービスがあり、網羅性が非常に高いです。

なので、ご要望に合わせて最適なサービスを組み合わせてシステムを作ることが可能です
(例)予約システム(フォーム&スプレッドシート&カレンダー)

 

またAPI連携も可能なので、Google以外のサービスともデータ連携をして開発をしていくことも可能です。

 

 

業務の一部分だけを自動化できる

業務の一部分だけ自動化できるのは、GASで開発でする最大の特徴の1つといえます。

 

通常であればシステム開発をする場合は、始まり~終わりまで全てを開発する必要があります。

しかしGASによる開発は、既存のスプレッドシートなどにアドオンすることで開発できるので、

既存の業務フローの一部分のみを自動化することが可能なのです。

 

これによって、大規模にシステム開発をするまでも無いけれど、面倒で工数がかかる業務を一部分だけシステム開発による自動化が可能になります。

 

 

開発したシステム同士の連携が容易

複数の異なるサービスを利用する場合は、肝心なところでシステム連携ができずに面倒な作業を要する場面が多々あります。

Googleサービスで開発したシステム同士であれば、もちろん容易にデータ連携することが可能です。

 

 

本格的なアプリが開発できる

Googleには、コードを書かなくてもアプリを開発できるノーコードサービス「AppSheet」があります。

2020年1月にGoogleによって買収されて仲間入りした新しいサービスです。

 

AppSheetについての解説はこちらをご覧ください。

DXの起爆剤!Googleのノーコード「AppSheet」とは?

 

AppSheetはスプレッドシートをデータベースにして、スマホやタブレットでも使える本格的なアプリを作ることができるサービスです。

Googleサービスはスマホで使いにくいという、今までの悩みを解決してくれる画期的なサービスです。

 

AppSheet自体では、そこまで複雑なプログラムを実行することはできませんが、

GASとの連携ができるので、複雑な処理がある場合はGASで実行させるなんて使い方もできます。

 

デメリット

ここまで沢山のメリットを説明しましたが、もちろんデメリットもあります。

 

大規模な開発は苦手

Googleサービスによる開発は小規模~中規模を得意としておりますが、大規模なシステムは得意ではありません。

 

データ量に限界がある

スプレッドシートは大量のデータの取り扱いには向いておりません。

数十万行のデータを使って処理をする場合は、我慢できないくらいに動きが悪くなってしまいます。

 

回避策としては

・データを定期的に別のシートに移して、扱うデータ量を減らす

・BigQueryというビッグデータを扱う本格的なデータベースを使用する

などがあります。

 

6分間の壁

GASには1回のプログラムの実行で最大6分間しか動かせないという制約があります。

大量の処理を一度に実行するシステムの場合は、GASは苦手な分野となります。

 

ただ大抵のシステムでは、この6分間の壁は超えないかなと思います。

 

 

以上、Googleサービスを使った開発のメリット、デメリットでした!

ご覧いただきありがとうございました。

 

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