こんにちは!

GASエンジニアの岡田です。

今回は2019年にGoogleがサービスを開始したノーコードツール「AppSheet」についてご紹介します。

 

 

 

ノーコードとは?


ノーコードとは何か?

Appsheetの解説の前に、まずはノーコードについて解説していきます。

 

ノーコードとは、ソースコードを書かずにソフトウェアを開発できるサービスのことを指します。

 

一般的に、ソフトウェアを開発するには、プログラミング言語を使ってソースコードを記述する必要があります。

しかしノーコードはソースコードを書かなくてもソフトウェアを開発することができます。

 

皆さんが良く聞くサービスでいくと、ECサイトを簡単に作成できるShopfyWixもノーコードの部類に入ります。

 

なぜ最近ノーコードが注目されているのか?

ノーコードは、プログラミングを行えない非エンジニアでもソフトウェアを開発できるため、

企業がDX化を推し進めていきたい風潮の中で、DX化の起爆剤として大きな期待をされているのです。

 

 

AppSheetとは何か?

AppSheetは、ドラックアンドドロップと独自関数によって、本格的なアプリを開発できるノーコードサービスです。

AppSheetは2014年創業で、2020年にGoogleに買収されて仲間入りしたことで大きく注目を集めました。

 

↓は実際の開発画面

 

 

サンプルアプリ

実際にどんなアプリを作ることができるのか、サンプルアプリは以下をクリックください!

 

料金

AppSheetはアプリを利用しているユーザー数に応じて従量課金の料金システムです。

少ない機能であれば1ユーザー5ドル、高機能だと10ドル、さらに高機能の場合は別途見積が必要になります。

 

ここまで聞いて、結構お高いな、、、と思った方もいらっしゃると思います。

実はAppsheetには無料でがっつりアプリを利用できる方法があります。

これは最後にご紹介します。

 

 

 

できること


マルチデバイスに対応

AppSheetで作ったアプリはマルチデバイス対応なので、PC、タブレット、スマホなど端末を問わず自由にアクセスすることができます。

 

Android、IOS版のアプリをダウンロードして、スマホアプリとして使用することも可能です。

 

標準機能が豊富で、高機能なアプリを開発できる

AppSheetは標準搭載している機能が豊富で、簡単に高機能なアプリを開発できます。

 

機能

・AppSheet簡単による論理計算(エクセル関数のようなもの)

・GPS

・バーコード読み取り

・OCR(文字認証)

・メール送信

など

 

UI

一覧表示、カレンダー、グラフ、フォームなどアプリに必要なUIを豊富に取り揃えてあります。

 

セキュリティ

・アプリへのアクセスは、Googleアカウントによるログイン認証を付けることができます。

・アプリにアクセスできるユーザーを指定できるので、指定していない人のアクセスを防ぐことができます。

・アプリで表示するデータを、ログインしているユーザーに関わるデータのみ表示させることができる。

 

 

スプレッドシートをデータベースにしてアプリを開発できる

AppSheetの最大の特徴の一つが、スプレッドシートをデータベースとしてアプリを作ることができることです。

実際に運用しているスプレッドシートを使ってアプリ開発をすることも簡単にできます。

 

Google WorkspaceとAppsheetの融合がどんどん進んでおり、ついにスプレッドシートから直接アプリを作成できるようになりました。

試しにアプリを作ってみたい方は、

スプレッドシート>拡張機能>AppSheet>アプリ作成 の順にクリックすると、すぐに始めることができます。

 

 

GASとの連携により、特殊で複雑な処理ができる

一般的なノーコードツールは、定型的な処理は得意ですが、特殊な処理や複雑な処理には対応することができません。

業務には複雑で特殊な処理はつきものなので、それが実装できないとなるとイマイチです。

 

 

そんな特殊で複雑な処理に対応することができるのが、AppsheetとGoogle Apps Scriptの連携です。

 

AppSheetには、AppSheet関数というエクセル関数に似たものがあり、論理計算が可能になっております。

ただあくまでも関数なので、そこまで複雑な処理は得意ではありません

 

そんなときに活躍するのが、Google Apps Scriptです。

Google Apps Scriptはプログラミングなので複雑な処理が大得意です。

 

AppSheetが苦手とする複雑な処理をGoogle Apps Script側で補填してあげることで、要望にピッタリ合うアプリ開発が可能になります。

 

ノーコードとプログラミングを組み合わせて開発できるツールは他にはないので、

多数存在するノーコードツールの中でも、Appsheetは一線を画すくらい凄いと思っております。

 

 

 

できないこと

 

大容量データは苦手

スプレッドシートのデータベースとしての機能は、mysqlなどに比べて劣ります。

大容量データを扱う場合、読み込みに時間がかかってしまい、使いずらくなってしまいます。

 

その場合は、使用しない古いデータを他のスプレッドシートに分散して保存するなどで、データベースを軽くしてあげる仕組みにすることで対策することが可能です。

 

 

UIの自由度は低い

AppSheetは、ボタンの配置などを全て自由に配置を決めることはできません。

UIの自由度が低いことによってデザインは崩れませんが、細かく自由に決められない歯がゆさがある場面が多々あります。

 

 

消費者向けアプリには向かない

アプリのデザイン性は、良くも悪くも普通です。オシャレなアプリを作ることはできません。

AppSheetは社内のDX化を目的とした業務用アプリを作るためのサービスなので、業務用として使用することをお勧めします。

 

消費者向けのアプリを開発したい場合は、「Glide」がお勧めです。

Glideであれば、オシャレでEC機能もある消費者向けのアプリを開発することが可能です。

 

 

 

無料でがっつり利用する方法

 

AppSheetにはアプリがプロトタイプ(試作品)であれば、月10人まで10ユーザーが無料で使うことができるという機能があります。

無料であっても、有料版と同じ機能を使うことができ、実運用でも全く問題ありません

 

もし10名以上でアプリを使いたい場合でも、無料で利用する方法はありますので

こちらはお問い合わせ頂いたときに説明させていただきます。

 

以上AppSheetのできること、できないことでした!

 

 

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