こんにちはGAS,Appsheetエンジニアの岡田です!


今回はAppsheetで試作品を作って、使用感や機能を試してから本番開発の開発をするという、Appsheetの活用方法について解説します。

今回はアプリ開発を受注開発される企業目線で、プロトタイプの有用性について、お話をしていきたいと思います。

もちろん自社で開発される方にとっても有益な情報となっておりますので、是非ご覧ください。


いきなり本番アプリ開発をするリスク

アプリの開発において、自社では優秀な人材がいた場合でも、クライアントの担当者がリテラシーが高いとは限りません。

なので、開発前の要件定義の精度・網羅性は、取引先の担当者に依存する部分が大いにあります。
 

もし要件定義の精度・網羅性が低いまま、実開発を開始してしまうと、
後から「ここはこうしたい」「この機能が欲しい」という要望が出てきてしまい、開発のペースや費用が大きくずれてしまったり、軌道修正が出来ない場合はお客様の要望に合わないアプリが出来上がってしまう可能性があります。

そんなシステム開発におけるリスクを軽減してくれるのが、プロトタイプになります。


プロトタイプを作るメリット

ここでいうプロトタイプとは、本番と同じデータベースの設計、機能を作り、実際に操作できるシステムを指します。


本番開発の前にプロトタイプを作るメリットは、


①要件定義の精度・網羅性の向上

実際に操作できるシステムを作ることでクライアントは、操作性や機能などを視覚的に理解し、イメージをすることができます。

それによって「ここはもっとこうしたい」「こういう機能が欲しい」というフィードバックをもらうことが出来るので、要件定義の精度・網羅性を向上させることができます。


②品質を高めることができる

実開発前に、実際の現場でテスト運用をすることが可能です。

現場で実際に使う人たちのフィードバックは、最も重要な情報です。

現場でテスト運用をすることで「本当に現場で役に立つアプリ」を実現できる可能性をぐっとあげることができます。


③認識のずれによる追加工数の発生を防ぐことができる

実開発の前にプロトタイプがあることによって、開発側とクライアント側の認識のずれをなくすことができます。

開発が進んでからの認識の齟齬があると、大きな手戻り、追加工数の発生を招くことになり、後々大きな痛手となりえることがありますので、事前にそれを防ぐことができます。



これらメリットにより、クライアントに満足頂くシステムを開発できる確率を上げることができます。

満足度が高いシステムを作ることができれば、クライアントから新たな受注をしたり、紹介をもらえたり、今後のビジネスを発展につなげていくことができます。



なぜAppsheetでプロトタイプを作るとよいのか


プロトタイプ開発のデメリット

ここまでプロトタイプ開発の素晴らしさについてお話してきましたが、もちろんデメリットもあります。

プロトタイプ開発の最大のデメリットは何といっても、手間がかかるので、その分費用がかかるという点です。


従来型の開発手法だと、このプロトタイプ開発に工数がかかりすぎるので、現実的ではなかったですが、

それを解決してくれるのがAppsheetによるプロトタイプ開発です!


デメリットを打ち消す、Appsheet開発

Appsheetはノーコードツールであり、プログラミングをする必要がありません。

またデータベースはスプレッドシートで構築するので、テーブルの追加、列の増減が驚くほどに簡単にできます。

よって、開発にかかる工数が圧倒的に少ないのが特徴です。

従来型の開発と比べて、10倍のスピードで開発することが可能です。


先ほどのプロトタイプ開発は、費用がかかるというデメリットがありましたが

Appsheetであれば、この費用を抑えることが可能なのです。



さいごに

このようにAppsheetを活用すると、プロジェクトの炎上リスクを下げて、開発を進めていくことが可能になります。

①Appsheetでプロトタイプを先に作る

②現場で試す

③修正を繰り返す

④開発者とクライアント側で認識が一致し、納得した上で実開発に進む

というプロセスがもっと一般的になればよいなと思います!


最後までご覧頂きありがとうございました!